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2.子育て相談Q&A

Q5.子供に「ダメ!」と言ってはいけないの?

”子供に「ダメ!」と言ってはいけないの?”  最近、こういう質問をたくさん頂くようになりました。「他所の子供なのですが、ものすごく気になること、悪いことをする子がいる。どうしたらよいでしょうか?」どうしたら良いも何も「そういう子としたらダメよ!」と注意すればよいでしょ!?と申し上げるのですが、「でも子供にダメ!と言ってはいけないのでしょ?」と返事が返ってくるのです。

A

大人にとってしてほしくないこと、触って欲しくないところを触られたりすると、ついつい「ダメ!」と言ってしまいたくなります。その「ダメ!」の言葉には、意味がありますよね。例えば、「そこには大切なものがあるから触って欲しくないの。触らないでくれる?」といった具合 に。これをただ単に「ダメ!」としか言っていないのです。・・が子供にはどんな思いがそこにあるのかなんて伝わりません。なぜ怒られたのか分からないので す。確かにその一言で子供は手を止めますが、実際にはその大きな声に威圧されて止まっていることが大半です。ただ「ダメ!」で怒ってしまうと、他人から怒 られるからしないというような考え方を育てかねません。

これをしたら相手が困るから止めようと自分で善悪を判断する力を育てたいですよね。その為にもなぜダメなのかの“なぜ”の部分が大切になってきます「ダメ!」の一言で片付けてしまうのではなく、困っていることをはっきりと表明すべきです。眼差しや表情、さらには声の調子から子供は気持ちを汲み取ってくれ るものなのです。

言葉の分からない年齢の小さな子には言っても分かりません。例えば、食事をするテーブルに乗ったとします。つい怒りそうになりますが、高い所に登れるま でに成長したという風には考えられませんか?「ここはご飯食べる所だからあっちで遊ぼうか?」と登っても良い所を用意してやるのです。それでもテーブルに 登りたがるかもしれませんが、相手は言葉の分からない子供です。一度言ったから、し向けたからと言って分かるはずはありません。気長に繰り返し“こっちだ よ”と伝えてあげて下さい。興味のわくような絵を貼ってやる工夫もあってもいいですね。このころの子供はほとんどが好奇心で動いています。その好奇心を 「ダメ!」と止めてしまうのではなく“これならいいよ”というような環境を作ってやり、それをしっかり見守り、好奇心を自信につなげていってやることが大切だと思います。

言葉が分かるようになり自分のしたことが分かるような年齢にもなれば説明が必要になってきます。この説明の時にそのこの行動をそこで止め てしまう言い方でなく、次の行動も促してやるような言い方をしてみてください。例えば、テーブルに乗ったとします。「テーブルから降りてくれる?ここはご 飯食べる所だから乗ったらきたないよねぇ。あっちのマットに登って遊ぼうか?高い所低い所あって楽しそうよ」という具合にです。案外すんなり“は~い”と 動いてくれるもんなのです。

ただし、本当に危険なこと、命に関わることをしたときは“ダメ!”と大きな声を出してでも止まさせないといけないこともありま すが、理想と現実はとても難しいですが、“ダメ!”と言ってしまうのではなく、“なぜ”を情の部分へ伝えていくことが大切だと思いますよ。…

Q4.一人遊びが出来るのはいつ頃から?

一人遊びが出来るのはいつ頃になってからでしょうか?
2歳になる娘です。何をするときも片時も私から離れることが出来ません。

A

このお尋ねからすると、集団生活をしておらず日常お母さんと過ごしておられるお子さん のようですね。一人遊びが出来るのは、いつ頃になってからでしょうか?という事ですが、まだお子さんは2歳と言うことなので、心配されなくてもお母さんか ら離れられなくても当たり前だと思いますよ。お母さんにとっては、“いつから出来るんだろう?”と心配でしょうが、今はお母さんと情緒的な結びつきを強め ようとしている時期だと思いますよ。お父さん、お母さんとしっかり触れ合い、言葉を交わす事で安心して過ごせるのです。今は心配だと思いますが、いつかは 少しずつ出来る世になるはずです。今は一緒にお子さんと遊んだりして過ごしていってみてはどうでしょうか。

お父さん、お母さん=安心できる場所 となり、徐々にお父さん、お母さんから離れ一人遊びが出来るようになるのではないかと思います。時には、安心できるお父さん、お母さんの元へ来るでしょ う。そして“自分を見ていてくれる”という安心感を感じ、子供は情緒が安定するのです。今は、お父さん、お母さんがお子さんと一緒に遊びを楽しみ、お子さ んの要求を拒むことなく、触れ合って過ごしてみてください。

「離れられない=大好き」なんです。大好きなお父さん、お母さんとの触れ合いによっ て、一回りも二回りも成長していく事と思います。お母さんから離れられない時期は、ほんの少しの間だけなんです。その時期にしっかりと触れ合い、お子さん にとっての安心できる場所であって下さいね。

例えば、お母さんの膝の上に座ったままで、一人で遊ぼうとしない時は、“お母さん○○しなきゃいけないから”と離れ、一人にしてしまうのではなく、お子 さんが“もういい“と離れたがるぐらい抱っこをしてあげたり、ぎゅーっと抱きしめて「だいすきだよ~」と言葉にして言ってあげたりしてスキンシップをとっ ていってみてくださいね。お父さん、お母さんがお子さんの事“大好きだよ”という事を伝えてあげて下さいね。…

Q3.かんしゃくを起こす

2歳の男の子です。デパートやお友達と遊んでいるとき、欲しいものが手に入らなくて癇癪を起こします。ほとほと困っています。どうすればいいでしょうか?

A

同じ月齢でも言葉の発達の早い子、遅い子といろいろなタイプの子がいます。言葉の発達はどうですか?自分の思いを上手に伝えられず、言葉の代わりに行動で示して癇癪を起こしたりすることが良くあります。又、子供が本当に欲しくて癇癪を起こしているのか、それとも大人にどれく らい愛されているか自分の方をどれだけ向いてくれているのか確かめたくて癇癪を起こしているのかもしれませんね。

方法として“今度買ってあげるね”等その場しのぎの約束や食べ物でつったりする事は良くないと思います。子供と真剣に向き合い優しく言葉かけをしながら “欲しかったんだね“と気持ちをまず受け止め、ぎゅっと抱きしめたり、また泣くことで気持ちが変わったりおさまったりする事もあると思います。思う存分泣 かせてあげるのも一つの方法ですね。どちらにしてもいろいろな事を体験しながら気持ちをコントロールできるようになると思います。大切なのは、いつでも同 じ真剣な態度で接する事だと思います。日々違うと一層不安定になると思います。根気強く言い聞かせる事によって我慢強さやわがままを抑える気持ちも生まれ てくると思います。成長の一つと考え頑張って下さい。…

Q2.座ってくれない

もうすぐ1歳2か月の男の子です。座って食べずすぐうろうろ動き回ります。気になります。なにか良い方法を教えてください。

A

座って食べずウロウロと動き回ると言う事ですが、子供に合った椅子を用意し、座らせて 食べさせてみてはどうですか。また、毎日同じ場所で食べる事を習慣づける事により、子供は自分の場所はここなんだと理解するようになります。かわいいマー クなどテーブルに貼ってあげるのも一つの方法だと思います。食器などもいろいろなものを用意し興味を持たせるのもいいのではないでしょうか。あと、食事の 時テレビのつけっぱなしにしてはいませんか?食事の時、テレビのつけっぱなしだとテレビに集中したり、余計に座って食べる事への関心も薄くなってきます。 食事の時間になったらテレビを消し「おいしいね」「にんじんだね」などと語りかけながら会話を楽しみたいですね。

動き回ったときには「座って食べようね。」などと声をかけ、叱るのではなく親の気持ちを丁寧にその都度伝える事だと思います。また、ちゃんと座れたとき にはしっかりと褒めてあげて下さい。どんなに小さな子でも褒められると自分を認めてくれた事がわかり嬉しいものです。褒めて認めてもらう事を積み重ねてい くうちに子供の意欲が育ち自信へとつながっていくと思います。…

Q1.一生懸命作ったのに、口を開けてくれない

離乳食中期です一生懸命作ったのに口を開けてくれません。お腹がすいていないのかと思い時間をあけたりしますが、ミルクばかりほしがります。何かよい方法がないでしょうか。

A

せっかく作ったのに食べてくれない。なんで?どうして?という思いを持たれているお母さん達たくさんおられると思います。
離乳食中期とのことですね。初期の頃、お子さんの様子はどうだったでしょうか?順調に食べれていたとしたら、中期に移行したという事で材料の内容や調理の仕方をいきなり変えてはおられませんか?そう思われる所があったとしたら、もう一度初期から焦らずゆっくりと進めていってみられたらどうでしょうか?離乳食初期といえば、ミルク中心の時期ですが、中期は徐々に食事中心になり、ミルクは食事でとれない栄養を補うようにする時期ですよね。お腹がすいているときにミルクをみれば欲しがるのは仕方ない事だと思いますから、目に付く所にあるのだったら視野に入らないようにして、まずミルクではなく離乳食を進めてみられてはどうでしょうか?一生懸命作った離乳食、全部食べて欲しいと期待せず、少しでも口を開けて食べてくれたらしっかりと褒めてあげて、徐々に量を増やしていくという方法も試してみられてはどうでしょうか?…