7.下痢-下痢は子どもによくみられる病気のひとつ。

原因は、食中毒のこともあるし、感染症によることもある。
食中毒も感染症の場合もある。つまり、食中毒の原因となるサルモネラ菌やノロウイルスなどは感染症でもある。

下痢を起こすウイルスはたくさんあり、正確な数は不明だが、数十は下らないだろう。
また、一時大騒ぎを起こしたO-157は大腸菌であり、この大腸菌の種類も多く、O-157と同じ溶血性尿毒症症候群を引き起こすものも数種類以上はある。O-157は食中毒としても起こってくるが、感染経路が不明な時も少なくない。
下痢に伴う症状として、発熱、腹痛、食欲不振、頭痛、血便(程度はいろいろ)などがみられる。時に嘔吐が一緒に出現することもある。
症状が重い場合は、便の培養検査や血液検査をしておく必要もある。

下痢の治療は食事療法が中心である。
暖かく、軟らかく、油がなく、刺激のない食べ物が良い。
おかゆ、うどん、温かい飲み物(冷たくない飲み物)、揚げ物はダメで軟らかくなるまで煮込んだ煮物、白身の魚の煮物などになる。果物は、リンゴ、バナナ以外は禁止。

飲み物は、白湯よりも少し糖分があったり、塩分があったりしたものが飲みやすいし吸収もされ易い。スポーツドリンクなども飲みやすい、ただ冷たいものはダメである。摂取した水分量より多量に便に水分が出て行くようになると脱水症状が出てくるので、水分摂取が肝要である。

薬は、ビフィズス菌製剤などが中心のいわゆる整腸剤と腸の動きを抑えるような効果を持つものが主に使用される。