25.インフルエンザワクチンの接種を

インフルエンザは、最近も、規模の大小、時期の違いはあるが、結構毎年流行している。
インフルエンザの予防の第一はワクチン接種だと思う。

最近のインフルエンザワクチンには、A香港型、Aソ連型とB型の3つの型のインフルエンザウイルスに対する抗体が入っていて、比較的よく効いていると思っている。13歳以上65歳未満の人には、インフルエンザワクチン1回接種でも感染予防効果はある程度期待できるようであるが、私はすべての人に2回接種を勧めている。2回接種により、少しでも予防効果が高まれば、インフルエンザに罹患したときの苦しさを味わう人が少しでも減ると考えているからである。

最近は、インフルエンザに効果があるタミフル(商品名)が開発発売され、以前と比べると、かなり治療効果が期待できるが、これも遅れると効果は減る。昨シーズン(05年秋~06年春)でも、ある推計によれば、日本全国でインフルエンザに関連して、1万5千人程度がなくなっているといわれている。

小児では急性脳症がみられ、昨年は中間集計で130名くらいの子どもたちが罹っている。ワクチンがあり、治療薬が開発され実用化された今でも、インフルエンザは重篤な疾患である。