5.発熱と解熱剤

子どもが熱を出すと慌てる。昼間は意外と冷静な親も、だんだんと夜が更けていくと心配が募り、ついには救急の電話を病・医院にしてしまう。多くの医者の対応は、ひどく元気がなかったり、不機嫌でなかったら、冷やして様子を見るか、解熱剤の座薬でもあれば入れて様子をみるように、くらいの返事が標準か?

熱について考えてみよう。発熱はある意味生きている証拠。低体温になったとき(34℃台、33℃台・・)はもっと重症。病気になったために発熱していることは間違いないが、熱が病気ではなく、病気が起こったためにそれを治す目的で発熱していると考える。
だから、発熱したら薬を使って下げればよいというのはおかしい。

繁殖しやすい温度は37℃くらいであるウイルスや細菌が多い。これらは40℃くらいになると繁殖がしにくくなるので体の防御機構が効果を発揮しやすい。病気になった時に、寒気がしたり、震えが来たりする。
これは病気を治そうとして、脳の中から発熱因子なるのもが放出されそれに対する反応として、熱をつくるために筋肉を振るわせたり、いらない(?)ところに熱が行って逃げてしまわないように手足の血管などを細くしてしまっているからである。
また、汗や呼吸も熱を逃がすので出来るだけ抑制する。

そして、目標の体温に達すると今度は熱を下げようと体は反応し、熱いと感じ始め、汗が出てくるし、呼吸も速くなるし、手の平、足の裏も熱くなって、全身で頑張ってくる。

周りの出来ることは、せいぜい熱が上がる時は暖かくし、暑くなって汗が出始めれば涼しくしてやる、この程度であろう。

解熱剤を使うタイミングは、汗が出始めてそれでも本人が苦しいようなら使えばよい、と言う説明をしているが、ほとんど使うチャンスはないようだ。

また、インフルエンザ、水痘などの病気では解熱剤によっては脳症を引き起こす可能性があり、使ってはいけないことになっている。

熱が出たら解熱剤!! これは危険と考えている。

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編集済

http://www2.nsknet.or.jp/~s-yoshi/netu.htm