16.水ぼうそう(水痘)

水ぼうそうは、水痘ウイルスの感染によって、全身に1mmから5mmくらいの 盛り上がった赤みのある発疹が出る病気です。 発疹は、全身どこにでも出ます。口の中や頭にも出てきます。 発疹は、出始めると、1時間ごとに数個以上というようなペースで増えていきます。 朝2,3個出ていて何だろうと思い、夕方みたら100個以上出ていると言うことも珍しくありません。ひどいときは、全身良い皮膚がほとんど無いくらいまで広がります。

かゆみが強く、たくさん出るとかゆくて夜も眠れなくなるくらいです。熱が出ることもあります。出始めると結構高く、39℃以上になることもあります。目の中に出ると、角膜が傷つくこともありますので、 水ぼうそうの時に目が赤くなったら眼科を受診した方がよいでしょう。

まれに脳炎・脳症や脊髄炎などの重い合併症が起こることもあります。今は、よく効く飲み薬がありますので、疑わしいときは早めに小児科を受診しま しょう。

なお、このウイルスは、一度体内にはいると、神経の根本に住み着きます。 そして時々増殖をはじめて、神経を痛めつけることがあります。 これがいわゆる「胴巻き」です。今では、飲み薬や注射薬が出来てきて、胴巻きも昔ほどこわい病気ではなくなっていますが、痛い病気ですので出来るだけ早く治療するに越したことはありません。