ひらがなを覚えていく時期も個人差が大きいようです。
これまで見てきた子どもたちの中で、早い子は3歳でほぼ全部のひらがなを読んでいました。
一方、遅い子では、小学校入学直前でもまだ覚えきれてはいませんでした。
小学校に入学後に覚えていく子どもたちもいるかも知れませんが、多くも子どもたちは、
小学校入学以前にある程度読むことが出来るようになっているようです。
最近話した子どもは、来年から小学校ですが、夏の終わり頃にはひらがなはすべて書くことが出来、カタカナは全部読めて、現在はカタカナを書き始めているということでした。
この年齢では個人差は大きいと改めて実感しました。
ひらがなの覚え方が遅いと思ったときに出来ることは、周囲の大人が焦って無理矢理教えようとしても、ほとんどの子どもたちは受け入れないでしょう。自発性を如何に引き出していくのかが肝要です。自発的に取り組みだしたら1,2か月もあればひらがなくらいは覚えていきます
。
自発性を引き出す方法の一つとして、最近勧めているのは、カルタやトランプを使うことです。カルタなども全部のカードを並べるとまだ覚えきっていない子どもにとっては苦痛以外の何も出もありません。現在覚えている文字に覚えていない文字を少しだけ混ぜてカルタ取りや神経衰弱ゲームなどをすれば、子どもたちが勝つことも増え、楽しんで、自信につながり、自然と覚える文字も増えていくと思います。また、子どもたちを取り巻く環境の中には、家の中、家の外を問わず多くの文字が溢れています。その文字の中から既に覚えている文字を見つけ出していくとともに、少しづつ新しい文字が増えていくようにすることも日常生活でのちょっとした工夫で文字を覚えるのを手伝う方法でしょう。この時、一度にたくさんの文字を教えて覚えさせようとせず、1文字、2文字とゆっくり努力することが大切です。