育児に際して気になるあれこれを医師の立場からご紹介しています。

41.シリーズ:保育園での健診から⑤思い通りにならないと・・・

・思い通りにならない事があると、その相手を咬む。 (2歳6か月 男児)

・下に妹ができてから、少し反抗的(?)というか、言ったことの逆のことをわざとしたり、ふざけて言うことを聞かなかったり・・・・自分に注目してほしいのか、愛情をもっと自分に注いでほしい気持ちの表れだとは思うのですが・・・
前ほど素直にいろいろしなくなってきました。
すぐ泣くようになりましたし。
(3歳5か月 男児 )

・思い通りにならないことがあると、手当たりしだいに物を投げます。
思った様に飛ばない時は、わざわざ取りに行って、さらに投げつけ泣いています。
2歳0か月 女児

・思い通りにいかないと、たたく、かぐる、ひっかく…あらゆる方法で表現するので、友達を傷つけてないか心配です。 2歳2か月 男児

子どもたちは、自分のことを大人が考えるほど「子ども」だとは思っていないのでないでしょうか? 周囲の大人から見れば、子どもは子どもに違いありませんが、子どもたちは大人とほぼ対等に考えているように思えます。もちろんいつも抱っこをせがんできたり、すぐに泣き出したりと、決して大人では無いのですが・・・。
子どもたちが自分が主張できるようになってきた証拠で、大きくなってきた証拠だと考えて、その意志を出来る限り尊重するしかないのでは?
思い通りにならないことを無くす以外にほぼ方法は無いと思います。つまり、子どもたちの思い通りにしておくしかないでしょう。怒っても、叱っても、誉めても、子どもたちは同じように行動するでしょう。可能性があるのは、周りの大人が良い手本を示していくことと、「思い通りならない」ことに大人が反応しなければ面白くないので止めてしまうでしょう。手当たりしだいに物を投げても誰も相手にしてくれなければ面白くなくなります。ここで反応すると、その反応が次の行動を引き起こすのだと思います。
ここで反応しないというのは、「気にしている雰囲気も無いようする」ことですのでかなり難しい対応です。投げられても壊れない物、暴れても怪我をしないように片付けておくことなどが必要です。
噛み付いたり、叩いたりして友達を傷つけないか心配でしょうが、対策はなかなか難しいと思います。噛み付いたり叩いたりする前にどういう対策をとるかですが、間に合わない場合も起こります。大きな怪我にならないように周囲の大人が気を配る以外には対策は無いと思います。