Q16.みんなはいい子なのに・・・

Q.2才8ヶ月の男の子。昨年の秋から保育園に通園しています。 先日も音楽会があり、見に行ったところ、最初から最後まで動き回りっぱなしで、一度も他の園児たちと歌ったり演奏しませんでした。

A.お母さんがショックと思われた心中は本当によく理解できます。 場面の違いはそれぞれですが、親になれば経験することだと思います。上記の相談内容からではお子さんが日頃保育園でどのように過ごされているのか、 また、音楽会までの練習風景など分かりませんが、日々の園生活をスムーズに楽しんでいるのであれば、 まわりの反応を楽しんで注目を浴びたい、お母さんが来て嬉しい、 照れくさいなど心の動揺があったのかもしれませんね。

ご相談の文面だけからだと、他の園児が演奏できなくなる程の状況ではなかったようですね。 園生活を毎日楽しく過ごしているからできる行動のように思われます。 徐々に個性も出始め、得意、 不得意も出てくると思います。本を読むのがすきな子・・・、体を動かすのがすきな子など・・・いろいろとあります。幼い時期から一つ一つ体験をしながら母親の励まし、説得、やさしいまなざしに包まれながら、社会性が身につき、秩序をわきまえることができるのではと考えます。

お母さんの”ショック”をそのまま息子さんにぶつけたり、そのことのみでいい子、悪い子と決めつけないで次の機会がありたくさんの可能性があると考えられたらどうでしょうか。音楽会や発表会などの特別な日だけではなく、 もし保育園から許可がもらえれば、日常生活を覗いてみてはどうでしょうか。

また、息子さんとお母さんが一緒に入場できる音楽会など楽しいイベントに参加し見る側、聞く側を体験させてあげお母さんと同じ感動を味わってはどうでしょうか。