朝起こしたい時間が近づいたら、まず、部屋を明るくしましょう。光の刺激は目覚めをすっきりとするのに役立ちます。そして、眠っている姿を出来るだけ頻回に観察してみて下さい。
ぐっすり眠っている時と、眠りが浅くなってもぞもぞと動き出している時を見つけて下さい。このもぞもぞと動き出してきた(眠りの浅くなった)時を見計らって声をかけると機嫌良く起きてくることが多いと思います。
ただ、かける声も「起きなさい!」とか「何時まで寝てるのよ!」とか「遅れるわよ!」などという、どちらかと言えば本人にとっては不快な言葉では良くないですね。
出来れば、本人が聞けば「さあ今日も頑張るぞ!」となるような言葉をかけて起こしたいですね。「今日は日曜日、みんなで遊園地に行くよ!」となればすっきり起きてきて身体もすぐに動き出します(嘘はいけませんが)。起こす前に、今日はどういう言葉をかけるか、よく考えておくことがポイントです。
睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠に分けられています。
成人の場合、周期的にノンレム睡眠とレム睡眠がワンセット(睡眠単位)で繰り返されています。大体、この睡眠単位の周期は90分位とされています。そして、夜、眠りについてから、最初の2単位(2周期)が特に大切で、ここに深い眠りがあるとされ、残りの睡眠単位はこの2単位と比較すると浅い眠りとなっているようです。
睡眠単位は新生児や乳児は40分~60分位、そして2歳~5歳位で60分~80分、5歳~10歳位で成人と同じ90分位になると言われています。
この睡眠単位の終わり頃に目覚めるとスッキリ起きてくる。睡眠には個人差が大きいので一概には言えませんが、就寝時間、起床時間が大体この睡眠単位の倍数になるように調整すると十分な睡眠がとれ、目覚めも良いと思います。