5歳ひまわり組保育日誌バックナンバー

5歳ひまわり組2020年度12月の保育日誌

12月2日(水) 曇りのち雨 萩原

新聞紙を1人1枚ずつ渡すと、全体を眺め文字を拾ったり、写真から情報を得たりしている。そこでまず、文字探しのゲームをしてみる。大きな文字の見出しの中から探したり、小さな文字を複数探したりしている。次に新聞を使ってのジャンケンゲームをする。ジャンケンで負けた方が新聞紙を1/2に折っていくのだが、新聞紙が小さくなっていくにつれて、ドキドキ感が高まっている。スペースマットを用いた簡単なムーブメントでは、色の認識、空間の認識を軸として、ルールを設定し遊びをすすめる。今は各家庭で新聞をとっていない方が多く、子どもたちにとって「新聞を見る」ということが、新鮮だったようだ。ニュースなどで得ている情報と合わせ「トランプ大統領がいるよ」などと喜んでいる。その中での文字探しは、現在文字への興味関心が高まっているところで、十分に楽しめたようだった。ルールを変化させていきながら取り組み興味を深めていきたい。また、スペースマットを使ったゲームでは、気持ちの高ぶりからか空間の認識が難しい児がいた。様々な遊びにも通じる部分なので、繰り返し取り組んでいきたい。

 

12月10日(木) 晴れ 萩原

3歳児と劇や合奏の見せ合いをする。昨日は「お客さんに見てもらえるんだね」と喜んでいた児も、実際に幕が開いてたくさんの児が並んで見ているのを目前にすると、緊張が高まっている。歌では、1番から2番をとばして3番にいったり、劇ではセリフを話す声が小さかったりしている。3歳児の演目を見る側になると、オペレッタの音楽を一緒に口ずさんだり、合わせて踊ったりし、「上手だったね」「おもしろかったからもう1回見たい」などほめている。これまでクラス内で劇を楽しんできて「見られる」ことは初めてだった。普段はのびのびと表現することができている児や、もともと緊張しやすい児…いろいろな場面で緊張の様子が見られた。普段とは違う場や、見られることに早めに慣れていき、存分に自己を表現できるように援助していく。また、道具作りをしていくことで、さらに気持ちが高まり、同時にイメージの共有がしやすくなってきている。子どもたちの発想やイメージをたっぷり活かして制作をすすめていく。

 

12月18日(金) 晴れ 萩原

先日皆で買い物をした、にんじんの種まきをする。「どんな種か?」を考えると、大根の種を思いだし、比較しながら「小さい」「丸い」と予想する。子どもたちが予想したものとは形状が違い、興味が強く沸いた様子。「毛が生えているように見える」「虫に似ている」などの視覚的なものから、匂いをかいでみる児もいる。これまでの栽培の経験から、大変さを予想する児もいる。収穫、試食までつながるよう丁寧に育てていくとともに、経過での子どもたちの気付きなども、大切にしていく。

劇の準備で、お城の背景の色塗りをする。皆が「お休みの児が来たらお城の中の色塗りをする」との意見があり、外観の背景のみ色塗りすることになる。絵本の挿絵を参考にしながら、皆で色を決め、色毎に数名ずつ担当し、すすめていく。下絵の線を意識しながら丁寧に塗ることができていた。できあがると喜び、早速自分の台詞を「自主練習」してみる児もいる。劇の完成に合わせ道具を作りあげていき、達成感を十分に味わえるようにする。

 

12月24日(木) 曇り 萩原

今日は15人揃ってのお楽しみ会ごっこができる。「やっと皆でできるね」と喜ぶ声があげる。合唱、合奏では途中に不安定な部分があるものの、大きな声でうたい、楽器を打つことができていた。劇では初めての参加となる児を同じ役の児が、フォローやリードをしながらすすめる。緊張の様子もあったが、自信をもって表現することができていた。ようやく15名全員が揃って取り組むことができ、保育者も安堵する。欠席が続いていた児をフォローする姿に、成長を感じる。緊張の中でもそれぞれが自己を表現することができ、子ども自身が喜びを感じている様子が分かる。今回仲間意識が強まり、皆で作り上げていった経験を、就学に向けての大切な3カ月につなげていく。…

5歳ひまわり組2020年度11月の保育日誌

11月4日(火) 晴れ 萩原

運動会ごっこの絵を描く。今回は絵の具と四つ切サイズの大きな画用紙を使うことを知らせると、皆喜び「どんなふうに描くか」を自分で考えたり、友達と話し合ったりする。エイサーや障害物競争の跳び箱など、勢いのある場面をそのままに大きく描こうとする。「どう描きすすめていいか」考え込む児も、描いていくうちに場面を思い出し、多色を使ってどんどん描き足し、自分のイメージを表現することができる。絵の具で描いたこともあり、大きくのびのびと描くことができる。中には描きだしの勢いで画面の1/2程の顔を描き、「それ以外のものを限られたスペースにどう描くのか」と思われる児もいたが、それぞれが工夫をこらし、描きたいものを画面にぎゅっと詰め込んで描くことができている。描きあげた時の喜び、達成感も大きく、保育士や友達に見せ、思いを伝えている。絵の具の楽しさを味わうことができたので、また、さらに大きな紙を使って描いてみたい。

 

11月16日(月) 晴れ 萩原

大型紙芝居(がんばれ、はみがきハーマン)を使っての歯磨き指導を受ける。事前に話をした時には「しっかりはみがきできている」と話していた児も、紙芝居を見ていると自身の歯や歯磨きに不安を感じたのか口をもごもごとさせて舌で歯をなぞっている児が数名いる。食後、遊びが気になって歯磨きが雑になってしまうことが多々あるので、18日の健診、赤染と併せて、歯や歯磨きの大切さを知るとともに健康な歯でいる為の習慣、食事をしっかり考えていく。先週、これから栽培する冬野菜を購入するにあたって必要な物を考え、今日ケーヨーⅮ2まで買い物に出ることになる。店では同じ25ℓの培養土での価格の違いを知り、比べて安いものを選択する。また、自分達の買い物だけでなく、園長から頼まれた「おつかい」もあったことで、使命感のようなものを感じているようだ。数種類ある栄養剤の中から、一生懸命に目的にあったものを選んでいる。大根、ブロッコリーの苗は無かったが「自分達で買い物に行った方がいい」という意見もあり、改めて他の店へ買い物に行くことを決める。買い物を通して様々なことを考え、経験できていると感じる。(土の運搬には子どもの意見でベビーカーを使用する)

 

11月20日(金) 晴れ 萩原

月曜日の「勤労感謝の日」について知らせ、身近な「働く人」について考える。父母、保育園の職員の他、昨日ホームセンターで会った店員を思い浮かべる。次に「では、働くとは・働かなかったら」と順を追って考えていくと、働くことの大切さを知る。中には家庭で「靴を揃える手伝いで小遣いをもらっている」ことで、働くことと結びつけて考える児もいる。そこから、調理職員に感謝の手紙を書く。思い思いのメッセージを、50音表で文字を確認しながら丁寧に書いていた。感謝の気持ちを伝えて「ありがとう」の言葉を受けて子どもたち自身、嬉しい、満足の表情を見せる。社会の中の一人ということを認識でき、感謝の気持ちを伝えられる良い機会になったと思う。

 

11月25日(水) 雨 萩原

先週より少しずつ毛糸を使ってリリアン編みをしている。編み物という物珍しさもあり、皆興味をもっている。編まれた筒状のものが少しずつ伸びていくと「自分が頑張っている成果がでている」ことが分かり、喜び、友達と長さ比べなどをしている。また、「何日かかってどれぐらいの長さを編んでいるか」→「一日あたりに編める長さ」を意識する児もいる。リースの土台ができ上がった児はフェルトを使ってサンタクロースを作る。プラスチック針+毛糸で縫う工程も「こんなこともできるんだ」と喜ぶ。今回は指先が器用でない児も単調な動きで作ることができ、成果が分かりやすいことで意欲的に取り組んでいる。なかには「あと何cm編めばいいの?」と具体的な長さを気にする児もいる。目標、達成度が分かりやすくなるよう援助していこうと思う。…

5歳ひまわり組2020年度10月の保育日誌

10月5日(月) 曇り 萩原

7月にフィンガーペインティングを経験してから、ずっと楽しみにしてきたボディーペインティングに取り組む。中には汚れることを気にする児もいたが、それぞれのペースで楽しんでいる。バットにだした絵の具をてのひらに塗りたくるところから始まり、机全体に大きく塗り広げたり、友達と塗り合ったり顔に化粧をするように塗ったりと少しずつ遊び方がダイナミックになっていく。フィンガーペインティングをして以降、熱中症警戒アラートもあり、間があいてしまったことが残念だった。間をおかず取り組み、さらに回数を重ねることで遊びが深まったり子ども自身が遊びを考えたりできたのでは…と思う。「絵の具でこんなことしたの初めてで楽しかった‼」と喜んでいたので、また季節を感じることのできるダイナミックな遊びを提供したい。

 

10月15日(木) 雨 萩原

運動会の話し合いの時に親子競技の内容を考えゲームの最終で「お父さんお母さんへのメダルを手に入れる」と決めていた。運動会、親子競技はなくなったものの自分たちで作ったメダルをおうちの人にプレゼントしたいという思いが強くあり、それぞれが父、母の顔を画用紙で切り貼りして作りメダルを制作する。作るサイズが小さく、中には指先を使うのに扱いづらそうにする児もいたが、特徴を捉えながら丁寧にすすめていく。プレゼントする場面をイメージし、「ドキドキするね」「喜んでくれるかな」と期待をもつ。自分たちで話し合い決めた制作で、意欲をもって取り組んでいる。サイズが小さい為、細かな表現をすることに難しさもあるが、その分工夫してみようとする。また、「お父さんがシャキっとしている時の顔が好きだからその顔を作りたい」と、具体的に表情を思い浮かべながら、そのイメージに近付けようと試行錯誤を重ねている。コロナウイルスというこれまでにない状況の中だが子どもたちの思いを大切にし、可能な限り思いを実現し、満足感が得られるように工夫していく。

 

10月22日(木) 晴れ 萩原

室内にいる時に「強い地震が起きた」旨のアナウンスが入る。すぐに靴をはき避難用滑り台に向かう。ほとんどの児が落ち着いて滑るが数名は「滑り台」ということで「楽しい」という思いの方が高まってしまい故意に大きな声をあげる児もいる。園庭に集合すると、テントやブルーシートなどいつもの避難訓練とは違う様子に気付く。大きな災害があった時の「その後」について話を聞き考えている。部屋に戻ってからは全員でゲームの形で「避難靴とヘルメットを早く身につけるゲーム」をする。1回目は全員が身につけるまでに2分以上かかる。2回目では(1回目の経験を基にそれぞれが考え)スムーズに着用できる順番を考えて動いた為、30秒で全員が身につけられた。実際に災害が起きた時には恐怖と混乱で「いつもはできること」ができなくなってしまったり、時間がかかってしまったりすることが考えられる。普段の生活・活動の中で取り入れることで身近なものとして捉えられるようにし、いざ災害が起きた時にはスムーズに動き身を守れるようにする。

 

10月26日(月) 晴れ 萩原

気持ちの良い晴天で「今日こそ運動会ごっこができるね」と、園庭の準備の様子を見ながら話している。開会式では気持ちがたかぶっている児が多く、友達と顔を見合わせておどけて見せていたが少しずつ運動会の活動に気持ちが向いていく。障害物競争では、ボール運びは慎重だったが他のコーナーでは勢いをもって取り組んでいる。遊戯のエイサーでは声をだし堂々と踊ることができていた。皆それぞれに満足感、達成感を感じている。ようやく運動会ごっこの日を迎えることができ安心する。初めのうちは、全体的に気持のたかぶりが大きかったが、期待感の大きさと比例していると考えられる。障害物競争では、前回は動きが慌ただしかったが今回は一つ一つの動きに集中することができる。また、自分達で活動(動き)の内容を決められたのは良かったと思う。エイサーも他学年児や保育者に見てもらえることで意欲が高まっていた。今後他クラスの遊戯なども踊ってまとめとしていきたい。…

5歳ひまわり組2020年度9月の保育日誌

9月4日(金) 晴れ 萩原

8月より、景品作り、装飾作り、太鼓遊びと準備を進めてきた日野まつり当日となり、子どもたちは期待をもって登園している。ハッピ、豆しぼりのハチマキを身につけると、さらに気分が高まっていく。最初に入ってきたすみれ組への対応では緊張感もあり、どう声掛けしたら良いか戸惑う児もいたが、少しずつ慣れていき年下児に合わせて身をかがませたり目線を合わせたりしながら、優しく丁寧にゲームの説明をしている。また、入れ替わりお客さんになると、4歳児(お店屋さん)の対応を待ちながら各ゲームを楽しむことができた。今年度は保護者の参加がなかったがその分スペースに余裕もあり、落ち着いて取り組める分、子どもたちもゆったりと自分たちで考えながら対応できて良かったと思う。年下児に合わせて言葉を選んだり、優しく声をかけたりする姿に大きな成長を感じた。

 

9月9日(水) 晴れ 萩原

子どもたちより昨日の色水遊びの続きをしたいという申し出があり、同じ3色(赤・青・黄)の水と道具(スポイト・注射器・製氷皿・たれビンなど)を準備する。注射器やスポイトに目盛りや数字が書かれていることを伝えると、数名はそれを意識し、注射器や軽量カップ、スプーンで同じ量の色水をとり「形は違っても同じ量がとれる」ことに気付く。また、透明のプラコップの中に水を張り、その中に物を入れると横から見た時と上から見た時で大きさが違って見えることに気付く。原理は分からないものの「水の不思議な力だ」と話し、同じ現象になるものを探す児もいる。昨日と同じ道具を用いたが、それぞれ遊び方が深まってきている。じっくりと遊ぶ中で得た気付きを友達と共有することで、さらに広がりを見せる。水を見た時の物の大きさが違って見えることでは子どもたちなりに「なぜ」を考えてみようとする。答えに結びつかなくても良いので、また「実験」をして興味を深めていきたい。

 

9月16日(水) 曇り 萩原

9月21日が敬老の日だということを伝える。お盆の話をした時に「父母、祖父母さらにその先祖の存在があるから、今、自分が存在する」と、家族の繋がり、人の繋がりを話したこともあり、「つながり」を理解し、自分の祖父母への思いと結びつけている。併せて今年は交流を持つことができていないが、例年は年長組が近所の「あじさいクラブ」さんと関わり、グランドゴルフなどで遊んでいたことを伝えると「今年はコロナだからね~」と残念な表情を見せる児もいる。その中で「お手紙を書こうよ」と提案があり、季節のカードをつくる。本から探し「キツネのお月見」の場面を折り紙で折って作ることになると「秋の草(ススキのことと思われる)もあったらいいね」「キツネは親子にしよう」などどんな手紙が喜ばれるかを考え意見を出し合って進めている。『相手を思っての考え』が多くなったことに成長も感じる。今年はコロナの影響で交流をもつことが難しいが関わり方を考えていきたい。

 

9月25日(月) 雨 萩原

今日も雨が降っているので1日ゆったりと室内ですごす。昨日からの活動の続きで木琴に取り組んでみたり、LaQや描画などそれぞれ好きな遊びに取り組んだりする。描画では色鉛筆を使って細かく描いていき、その絵にストーリーを持たせてみたり、ストーリーを考えるのを友達と一緒にすすめていこうとしたりする様子もある。木琴ではきらきら星の音階を書いたものを見ながら弾いたり、友達と考えあったりする姿も見られた。それぞれが好きな遊びに集中して取り組む中で友達の得意なところを見出したり、認めたりしている。また、描画では友達が細かく描いているのを見て、さらに細かく描いていくなどお互いに刺激し合う様子も見られる。これからさらに遊びを深めていけるよう場面に応じて必要なだけの援助をしていき、子どもたちが育ち合う力を伸ばせるようにしていく。…

5歳ひまわり組2020年度8月の保育日誌

8月3日(月) 晴れ 萩原

長縄跳びに繰り返し挑戦し、また、梅雨明けで本格的な暑さとなり朝から汗をかいていたのでそのまま水遊びをする。じょうろやマヨネーズの空き容器を使って水鉄砲のようにかけ合ったり様々な容器に水を溜めたり流したりして遊んでいる。樋を準備すると「流しそうめんみたい」と話しながら水の流れを調節して遊ぶ児もいる。40分程だったが水の心地よさを味わうことができた。休み明けということもあり、プール遊びではなく水遊びの形でスタートする。中には自分の遊びに没頭したいところを邪魔されるのを嫌がり、水を掛けられることに不満の表情を見せる児もいたが遊びが進んでいくうちにダイナミックに遊べるようになる。今年度はコロナウイルスの影響で例年のようなプール遊びができないが、その分玩具や遊び方を充実させ、子どもたちが夏ならではの遊びを存分に楽しめるようにする。

 

8月11日(火) 晴れ 萩原

「室内でも季節や涼を感じる遊び」で、水風船を使って遊ぶ。初めのうちは水風船の柔らかさや冷たさ、独特な跳ねる動きを楽しんでいる。また、5色ある水風船の色分けをしたりモザイクのように並べてみたりして「色遊び」を楽しむ児もいる。少し経った時に水ではなく空気を入れた水風船を用意すると、動きや跳ね方の違いに気付く。そこで、水を入れた洗面器を用意すると、水の入っているものと空気の入っているものの動きの違いを楽しむ。水風船を提供するにあたり「感触を楽しむ」ことが主となるかと予想していたが「水は重い」「風船の中の水が動くから面白い跳ね方をする」など、遊びの中から次々と発見があり、友達や保育者と共有する。大きさ=重さではないことに気付く。「ゴム」という素材の性質に気付く児はまだいなかった。「実験ごっこ」の遊びを通して様々な興味知的好奇心を広め、深めていけるよう援助していく。

 

8月19日(水) 曇り 萩原

昨日紙粘土を使って土台を作ったたこ焼き、お好み焼きの仕上げをしていく。ソースを絵の具で表現することは、子どもから意見がだされる。青のりに見立てた緑の色画用紙を細かく切る作業では単調なものながらも「できるだけ小さく切ることで本物に似せて」という意識も加わり楽しんで取り組んでいる。絵の具のソースを筆で塗りながら青のりを散らす工程に「本当の料理をしているみたい」「お祭りで見たのと一緒だ」と喜んでいる。子どもたちのアイデアやイメージを拾いつつ、ゆっくりと活動をすすめていく。中にはずっと活動に参加しアイデアを伝えて進めていこうとする児もいれば、他の遊びをしながらも友達が楽しそうに取り組む姿を見て参加しようとする児もいる。子どもそれぞれの思いや積極性、意欲の差はあるが個人のペースで活動を共有し楽しむ様子が見られる。年長児でもあるので、時間をかけてじっくりと取り組める活動を多く取り入れていきたい。

 

8月31日(月) 晴れ時々曇り 萩原

曇り空が広がり涼しくなった時にリレーをしてみる。久しぶりのリレーということもあり、気持ちが高まっている様子がうかがえる。相手チームの児にバトンを渡してしまったり、列で待機している次の走者にバトンを渡そうとしたりするなど、バトンパスに混乱は見られたもののスペースを広くとって走ることを楽しんでいた。他にサッカーや鬼ごっこをして遊ぶ。長梅雨で戸外に出られなかったり、暑さによる熱中症対策のため室内で過ごしたりすることが多かったので、短時間ではあったが、皆で思いきり走れたことは気分転換にもなり良かったと思う。これから暑さが落ち着いていき運動遊びをする機会が増えていくと思うが、これまで、運動が少なかったことを十分に考慮し、活動の取り入れ方を考えていくとともにケガのないよう留意していく。…

5歳ひまわり組2020年度7月の保育日誌

7月2日(木) 晴れ 萩原

園庭に机を出してフィンガーペインティングに取り組む。トレイの中に洗濯糊、ボディーソープ、絵具と準備していくのを、興味をもってみている。児が「これ混ぜてもいい?」と、言ってことをきっかけに、順に触れ混ぜてみる。洗濯糊ならではのとろりとした感触を喜び、指先から手のひらと積極的になっていく。トレイに絵や模様を描いたものを紙に写し取ったり、壁に貼った紙にぬたくりや手形を押したりして楽しむ。初めての取り組みということで担任が見せる道具や準備を、興味と少しの戸惑いで見つめている。今日は「フィンガーペインティング」でどのような動き、遊びが生まれるのか把握したいという目的もあり、子どもたちの自由な発想、ひらめき、遊びの繋がりを期待する。偶然が楽しい遊びに繋がっていく様子も見受けられる。次回はボディーペインティングで更にダイナミックに遊べるようにしたい。また、汚れることを気にする児もいるので配慮しつつ楽しめるようにする。

 

7月7日(火) 曇り 萩原

朝から曇り空で「夜は雨が降る」という天気予報を聞いており、子どもたちは「雨が降ったら織姫と彦星が会えない」「願い事がかなわない」と心配している。七夕集会に参加して、七夕のいわれを聞き、さらに「カササギの橋」の話をすると安心した様子だった。また、飾りについて聞かれると、作り方やポイントなどを喜んで話している。様々な制作活動を経て「笹飾り」として、作品がまとまり七夕のイメージが強まったように感じる。七夕のいわれについては、以前にも話をしており理解している児が多かったが、飾りの意味(和つなぎ=幸せが続くように)など、深く知ることができたことはとても良かったと思う。これから様々な日本ならではの伝統行事について知っていく中で、自分の住む国、土地、などにも関心が持てるように援助していく。

 

7月16日(木) 曇り 萩原

先日のじゃがいも掘りのお礼に日野高等特別支援学校へ伺う。学校奥の畑に通される際には緊張の様子だったが、畑にトマト、ナス、キュウリなど、ひまわり組の子どもたちにとって身近の物となっている野菜がなっているのを見て、緊張もほぐれ興味をもって観察している。また、トマトの葉に付いていたという10㎝程ある蝶の幼虫には特に強く興味をもち、職員に質問してみる児もいる。思いがけずキュウリとナスの収穫を体験させていただき、喜んで帰園する。(キュウリの茎を切った直後に水分が出てくる。指先に取ったり匂いをかいだりして確かめる)じゃがいも掘りではコロナの影響で高校生との関りを持つことはできなかったものの、今日の訪問で育ててきた(担当の)高校生に会うことができ良かったと思う。また、じゃがいもを育てる上で苦労した点や嬉しかった点など話が聞けたら良かったと反省する。今日は時間の関係でサツマイモ畑を見に行くことはできなかったが収穫までに訪問、観察を重ねていき生長、収穫の感謝につなげていきたい。

 

7月28日(火)  萩原

昨日の夕方園庭で遊んでいる時に、セミの幼虫を見つける。17時頃より殻が破れ少しずつ羽化していく様子を間近で観察することができる。今朝登園すると、まずセミの様子を観察し、その変化に驚くとともに「無事にオトナのセミになれて良かったね」と、友達同士で話し喜んでいる。「絵に描きたい」という児もおり、じっくり見ながらクレヨンで繰り返し描いている。皆で相談しセミを放すことになる。殻から出てくると同様に(小雨の降る中を飛べるか心配して)「がんばれ」と応援している。無事に飛び立つ様子を見て安堵する反面、寂しさを保育者に伝える児もいた。これまで図鑑や映像で見たことがある児はいたが、実際に羽化する過程を見ることができたことは貴重な経験であり、小さな生物の生長、変化を通じて「生命」を強く印象づけるものだったと思う。経験、体験する中で、子どもたちが感じるもの、育っていくものを大切に捉え、さらに大きく育てていきたいと思う。…

5歳ひまわり組2020年度6月の保育日誌

6月2日(木) 晴れ 萩原

跳び箱に取り組んでみる。初めのうちはよじ登ろうとしたり勢いで上がって跳び下りたりする事を楽しむ児が多いが、一人が開脚飛びをしたことをきっかけに皆同じように跳んでみようとする。今日はロイター板なしでの取り組みだった為、踏み切りの力が足りず跳び箱の手前に手をついてしまう児が多かったが、少しずつ勢いの調整の仕方や段階に応じた身体の動かし方が分かり補助すると跳べる児が増えた。身体の大きさに対して跳び箱の高さが丁度良くロイター坂がなくても跳べたが、小柄な児には補助が必要。身長や勢いのある児ではロイター坂があると跳びすぎる可能性もあるので、用具をしっかり揃え安全に十分配慮してから継続して取り組んでいく。

 

6月11日(木) 曇り 萩原

昨日の歯科検診をうけ、加藤看護師による「歯の話」を聞く。紙芝居形式で話が進んでいくと、「虫歯予防の為に必要なこと=歯磨き」は自信を持って「知っている」と答えているが、隅々まで意識して磨けているかを確認すると自信の無さそうな表情を見せる。また、子どもの歯は20本だということを知ると、舌で確認しながら数えてみる児もいる。歯の健康=身体の健康で「よく食べて、よく寝てよく遊ぶ」ことが大切だと改めて認識する。その後、身体測定をしたり、身体の仕組みパズルをしたりすることを通して身体についても考える。食後に歯磨きはするものの、遊びや友だちの様子が気になり、歯磨きが雑になりがちなので、看護師から改めて話を聞くことができてよい機会になったと思う。また、今月は内科健診もあり、併せて話ができたので身体全体について関心を持つことができた。今日それぞれが考えたことが習慣として身につくよう援助していく。

 

6月19日(金) 雨 萩原

スクラッチ、輪飾り、紙風船を七夕飾りとして制作する。スクラッチでは、初めての経験で楽しみにしていた児も多く、流れを友達同士で教え合いながら描いていく。初めのうちは適当に削っているものの、黒い画面の中からカラフルな色が表われでるのを見てイメージが湧き模様や絵を描き始める。輪飾りでは、小さいサイズの紙を準備する。紙に合わせたのりの量を調節しながら数を意識しつつ繋げている。紙風船では2コを作ることで、自分で手順を思い返し、考えながら作ることができる。七夕についての話は知っていて、「今日みたいに雨だと織姫と彦星が会えないね」「天の川は星なんだよね」と話している。七夕→星へとイメージを繋いでいる児が多い。制作に使う材料も星をイメージできるようなものを準備すると意欲が高まるように感じる。子どもたちのイメージを引き出し、さらに広げていけるような援助をしていく。

 

6月22日(月) 雨 萩原

昨年度から飼育していたカブトムシの幼虫がサナギになるところを見ることができた子どもたち。蛹室で成虫に変わっていく姿を見ることができ、成長をとても楽しみにしていた。先週から1~2匹が土の上に出てきていたので皆で相談して飼育ケースから出してみることにする。全てが成虫になっているのか心配な表情を見せる児もいたが、土の中から1匹ずつ出していき、全ての幼虫がかえったことが分かると喜んでいる。触れてみたり手の上に乗せてじっくり観察したりして、興味、関心を膨らませている。成虫になったことに喜びつつもどう触れて良いのか戸惑ったり、怖がったりする児もいたが、卵から幼虫、サナギ、成虫と変化していく様子を間近で見たり継続して世話をできたことは良かったと思う。コガネムシは3匹が成虫になっていたものの1匹は死んでいることに気付く。カブトムシに対する喜びの方が大きくコガネムシの死に対して思いがあったのは2名だけだった。カブトムシも飼育していく中で様々な場面に遭遇することになると思う。小さな生き物も自分達と同じ生命があるものと考えられるよう援助をしていく。…

5歳ひまわり組2020年度5月の保育日誌

5月7日(木) 晴れ 萩原

昨年度3歳児が育てたとうもろこし(爆裂種)を見て、形がとうもろこしだと分かるが、触れてみて違いに気付く。子どもたちに夏に食べるとうもろこしとは違うことやポップコーンになる種だと知らせると納得する。個人の容器の中に湿らせた脱脂綿を入れ、その上に自分でもいだ種を入れる。手元でじっくり観察し、細かな特徴に気付き、保育者に知らせている。販売されている種の方が発芽率は高いと思うが、昨年の収穫から今年度の活動に繋げ、生命の繋がりが感じられるようにしたい。乾燥した種は固く、もぐのに苦戦する姿もあったがその分気付きも多かったと思う。子どもたちが期待するポップコーンパーティーまで繋げられるよう、大切に育てていく。

 

5月11日(月) 晴れ 中村

以前読んだ絵本に出てくるお化けを作りたいと話がある。粘土や段ボール等の名前があがるが教材室へ見に行き、目にした紙コップや空き箱などから想像を膨らませる児もいる。絵本の裏表紙のお化けを再現したりお揃いの懐中電灯を作ったりして喜ぶ児もおり、それぞれが必要な物を考え保育者に提案し思いを形にしていく。最初は形にするのが難しく絵本を眺めている児も多かったが他児が提案した素材を見て「こことおなじかたちだね」「いろをぬったらできるかも」と会話が弾み「○○つかいたい」と教材室へ探しに行く児が増えた。難しい穴あけは保育者が行ったが殆ど自力で作り上げ、1つ完成するともっと作りたいと次に作るお化けを本で探す。気持ちを途切れさせえることなく素材遊びの時間を作っていく。

 

5月21日(木) 晴れ 萩原

4,5歳児で一緒に過ごす。室内で忍者体操をしてから手裏剣形のスターオセロをする。1回戦は4歳児vs5歳児、2回戦は4,5歳児混合でチームを作る。チームが変わることで「どちらの色にするべきか」が分からなくなる子もいるが、勢いのあるゲームを楽しんでいる。4,5歳児とも少人数の登園だったので共通ルールが理解しやすく結果の分かりやすいゲームにする。手裏剣マークのオセロだったため、忍者体操で導入することでゲームへのイメージもしやすかった。子どもたちの意見で初めは4歳児vs5歳児とするものの、差が大きくなったことで混合チームにする案が出され自分達で声を掛け合ってチーム分けすることができた。また、結果数を確かめる際にはオセロを積んだり並べたりして様々な比較をする。楽しみながら数や数字に興味が持てるよう活動を考える。

 

5月26日(火) 晴れ 萩原

畑のサツマイモとトウモロコシの水やりをする。種から発芽させたトウモロコシが大きく生長していることに気付き喜んでいる。トウモロコシがどの位の高さまで生長するのか予想してみると皆30~40cmを両手で示す。中には「163」と具体的な数字を言う子もいるが、何の数字かは分からない様子。自分達が高さ(身長)を測る時を思い出すよう促すと身長計が浮かぶ。部屋で身長計を見ると70㎝以下が測れない(メモリがない)ことに気付く。段ボールで作れば良いという声があがり、作る準備を始め定規を出すと「これで計測できる」と気付く。15㎝、30㎝の定規やメジャーを使って測ってみる。正確な数字を言う子もいれば、「23と24の間」と表現する子もいる。様々な物を測る中で気付きも沢山生まれている。明日は実際にトウモロコシの高さを測ってみたい。また、栽培物への興味、関心にもつなげられるよう工夫していく。

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5歳ひまわり組2020年度4月の保育日誌

4月1日(水) 雨 萩原

本日よりひまわり組のスタートとなる。担任や新しい環境に戸惑いや、緊張する様子はなく「今日からひまわり組だよ」「年長って言うんだよ」と年長であることを意識し気持ちを新たにする姿がみられる。一人ずつ「好きな遊び」「ひまわり組でやってみたいこと」「頑張りたいこと」をインタビューすると多くの児が「小さい子の世話を頑張りたい」と話す。発表では「年下の存在」を意識する声が多く聞かれたので、遊びの中で穏やかに関わることができるよう仲立ちしていく。室内ではいくつかの集団に分かれて遊ぶ。保育者も遊びに参加し、それぞれの遊びの好みや他児との関りを把握していく。

 

4月10日(月) 曇り 萩原

当番表の制作をする。前回の制作の時には関心の薄かった児も今日は「当番をしたいから僕も作る」と積極的に参加する。前回他児が作るのを見ていたようで道具や材料の選択もスムーズで、声を掛け合ったり友達の作品を褒めたりしながら進めていく。顔のパーツも自分が気に入った形になるよう下描きして切ったり目の中に光(目の丸)を入れたりして細かく表現している児が多い。前回の様子を見ていたので、大まかな制作の流れや道具の使い方も把握できており安心して、また楽しんで取り組めているように感じた。保育者の言葉の説明や見本では工程が分かりにくい児も他児が取り組む様子を見て理解し、そこから意欲を高めることも考えられるので制作遊びの苦手な児には特にその点を配慮していく。

 

4月15日(水) 晴れ 萩原

3歳児と一緒に洋光台北公園へ散歩に出かける。途中で桜や梅の木に実が付いていることに気付く。梅はすぐ「梅干しになる実だ」と分かるが桜は「何がなるのだろう」と緑色の実を見て想像し、友達と話し合っている。公園では3歳児と一緒にリレーごっこやだるまさんがころんだをして楽しんでいる。帰り際には広場の隅につむじ風がおきていることに気付き暫く観察する。3歳児と一緒の歩行でペースを合わせるのに気遣う場面がある。歩きながら周りの自然に目を向け興味を持った事について考え保育者や友達と疑問を共有しようとする。保育者はその場で答えず調べることを提案する。つむじ風の渦を巻く様子を不思議に感じたり地球儀に関心のある子もいたりするので天候や地球など興味をさらに広げていけるよう工夫していく。

 

4月21日(火) 晴れ 萩原

園庭でそれぞれ好きな遊びを見つけて友達と話し合って遊ぶ。カラーコーンを色別に並べて輪投げ屋さんごっこをしたり、砂遊びや虫探し、乗り物ごっこをしたりといくつかの集団に分かれている。遊びによっては1つ2つの物が1つにまとまって展開していく。木の根の虫探しで、木の変化(幹に苔が付いて緑色になっている)に気付き保育者に確認する。園舎にこいのぼりが飾られているのを喜び「こいのぼり」を歌う児もいる。登園人数が少なく4,5歳児で生活を共にすることが増えたためか自然に関わり、遊びが広がっている。乳児と園庭の使用時間を調整しながら、ドッジボールのようなルールのある集団遊びを積極的に取り入れていきたい。

 

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5歳ひまわり組2019年度3月の保育日誌

3月6日(金)晴れ 小野

園庭で遊ぶ。園庭では、鉄棒など出来るようになったことが増えているが、掴み方が甘かったりするので、注意を呼び掛けながら必ず傍について見守る。室内に入り、当日同様に設定された会場で卒園を祝う会の流れを通す。証書授与後「大きくなったら…になりたい」を大きな声で堂々と話す姿がある。また、将来の夢がなかなか決められずにいる子がいる。ゆっくり話を聞いて解消できるようにしていく。歌や言葉では緊張が見られた。自信がもてるように空いた時間で繰り返し行えるようにする。

 

3月9日(月)曇り 五十嵐

小学校を見に行くことを伝えると、第一小学校ではない小学校へ行く子も目を輝かせる。第一小学校へ行く子は道順を教えたり、小学校の中までは入れなかったが「ここが~だよ!」と他の子に教えたりする姿が見られる。就学まであと1か月を切り、楽しみにしながら友達と小学校生活について話す場面が見られる。小学校見学へ行くことで、期待感が増す姿が見られる。就学へのそれぞれの気持ちを受け止めながら、一日一日の活動を楽しみ、就学への期待を持って過ごしていけるようにする。

 

3月18日(水)晴れ 五十嵐

卒園に向けてのスケジュールを話し、片付けをすることを伝える。片付ける場所を1から4まで順番に伝えることで自ら行動しようとする姿が見られる。カゴを拭くのにも中だけではなく底や側面も丁寧に拭く。わからないことがあると保育者に聞きに来て解決する。疑問があるとすぐに保育者に聞きにくる子、他児の様子を見て行動する子、自分で考えられる子など、それぞれの方法で解決しようとする姿がある。就学に向けて、一人一人に合わせた対応をして、困ったことを自分で解決できるようにしていく。

 

3月31日(火)くもり 小野

子どもたちと相談して、「ひまわり組になって初めて行った公園に行こう」という話しになり、ヨーカドー裏の公園と西公園に行く。交通ルールを確認しながら歩く。公園でも約束を確認してから遊ぶ。「こんなことして遊んだね」と話しながら、桜の前で写真を撮ったり遊具を使って遊んだり、自分たちで考えたルールで遊んだりする。最後に保育園に戻ってドッチボールをする。保育園を出るまでたっぷり一人一人と関わることで、安心して就学を迎えられるようにする。…