5歳ひまわり組保育日誌バックナンバー

5歳ひまわり組2021年度4月の保育日誌

4月1日(木)  晴 萩原

登園すると「今日からひまわり組だね」と友達同士で話し、喜んでいる。クラス内で『進級を祝う会』をし、

一人ずつ進級メダルを受け取ると、嬉しそうな恥ずかしそうな表情を見せる。順に『ひまわり組でしてみたいこと・頑張りたいこと』を発表していくと、ほとんどの児が「小さい子のお世話を頑張る」と、年長児であることを意識した言葉が多く発表される。これまで、年上児にしてもらって嬉しかったことや、年上児がしていたことを見ていたことで、年下児の世話の具体的な場面を挙げて話す児もいる。今年度もコロナウィルスの感染予防の為、他クラスとの活動をもつことは難しいと思うが、関わりをもつことで年長児としての自信がもてるよう、担任間で連携していく。

 

4月7日(水)  晴 萩原

年長児の初仕事で、園舎横の畑の草むしりをする。畑を前にして「草がいっぱいだね」と驚いたり友達と一緒にがんばろうと声を掛け合ったりしている。根っこまで抜くことを伝えると、たんぽぽ類の根っこの強さに苦戦しながらも、友達と協力しながら抜いている。時には根が太く生長しているものあり、大根?サツマイモ?と推察する姿もある。高く伸びた菜の花をトンネルや迷路に例えて通ることや幼虫やトカゲの観察を楽しみながら、30分程草むしりに取り組む。『ひまわり組の仕事・役目』と伝えると、進級の嬉しさも相まって様々な活動に意欲的に取り組もうとする。実際に畑を見て雑草の多さに驚き、どう手を付けてよいか戸惑う児もいたが、協力したり役割分担したりしながら進めていこうとする。年間を通してさまざまな畑仕事に取り組み、栽培の楽しさや大変さなど、食育に繋げていく。

 

4月21日(水)  晴 萩原

鯉のぼりの制作で、スクラッチ(ひっかき絵)に取り組む。画用紙に定規を使って線を引き、カラフルに塗り分けていく。定規は見たことはあるものの使用したことがない児がほとんどで、使い方を知り楽しんで線を引いている。カラフルに塗りつぶした後に、黒一色で塗りつぶすことに、大変さを感じている児もいるが、竹串で引っ掻くと表れるカラフルな絵や模様に「花火みたいだね」「虹みたい」と例えて喜んでいる。スクラッチでは、引っ掻くことで絵が出てくることに驚きや楽しさを十分に感じることができている。反面、驚きや楽しさによる気持ちの昂りが大きく、引っ掻き方が粗く殴り書きのようになることも多かった。さまざまな制作遊びに取り組む中で、イメージを膨らませたり見通しをもって表現したりできるように、活動の進め方を工夫する。また、のびのびと表現して『個の主張』がなされるよう援助していく。

 

4月30日(金)  晴 萩原

あさがお組と一緒に、栽培する夏野菜の下見の為にロイヤルホームセンターに行く。片道30分以上の道のりだが、普段の散歩とは違い『買い物の為の散歩』ということで期待をもち、意欲的に歩いている。たくさんの苗を一つずつ見て、どんな種類の野菜があるのかを知り、同じ野菜でもさまざまな品種があることに驚いている。スーパーでは、一年中さまざまな野菜が扱われ、便利な反面、季節感や旬を感じにくくなっている。(先週栽培する夏野菜についてクラスで話をした時には、季節を問わずさまざまな野菜が挙げられた。)今日、実際に季節にあった苗を見て知ることができたことは、子どもたちにとっても分かりやすく、よかったと思う。また、苗を自分たちで買いに行きたいとも話しているので、自分で選び、お金のやりとりをし、大切に育てていけるよう子ども主体で進めていく。…

5歳ひまわり組2021年度3月の保育日誌

3月4日(木) 晴れ 萩原

さくら組と一緒に港南台中央公園へ散歩にでかける。行先を伝えると前回の竹林での楽しさを思いだし喜んで準備を始める。長距離ということもあり、往復で3歳児の手を引くことに大変さを感じている児もいたが、歩くスピードや手の組みかえなど、気遣って声掛けをすることができていた。公園では竹林を使用している子どもがおらず、思う存分動くことができる。前回は斜面を怖がっていた児は、ゆっくりながらも、自分の力で登り降りができ、喜んでいる。帰園後、1日の発表の場で「竹林の上り下りをがんばった」と自信を持って話し、皆の拍手をうけ喜びを膨らませている。港南台中央公園の竹林と円海山の散歩が、現在の児の体力にちょうど良く感じる。また、子ども達自身も自然ならではの楽しさを存分に味わうことができ、喜んでいる。卒園まで残り少ないが、子どもたちの好奇心を膨らませ、体力的にも相応しい場所を選び、でかけたいと思う。

 

3月9日(火) 曇り 萩原

先日話し合いをした「お別れの言葉」の続きを考える。調理担当職員、保育者、両親との関わりから考えていく。「毎日おいしい給食、おやつを作ってくれたから身体が大きく丈夫になった」「先生たちがいろいろなことを教えてくれた」「お父さん、お母さんがお仕事をがんばってくれるから毎日ごはんを食べられる」と、これまでしてもらったことやその「おかげ」で成長している自分があることを理解し、感謝の気持ちを抱いている。今年度は年長児としての意識が高まり、「自分以外の人」を想い、行動する姿が増えている。様々な活動の中で、自己を発揮し、それが自分の力だけでなく、周囲の人の見守りや援助、応援があったからこそと気付いている。5歳児なりに人を想う気持ちを大切にし、子どもたちが抱いた感謝の気持ちを「卒園を祝う会」までつなげていく。

 

3月17日(木) 晴れ 萩原

1回目の「卒園を祝う会」のリハーサルをする。これまでクラス内で行なってきたごっことは異なり、赤ジュータンや、音響を本番と同じように使ったり、3歳児が見学に入ったりすることで、程良く緊張感をもって参加している。3曲のうたは、部分的に歌詞があやふやになることもあったが、自信をもってうたえるようになってきている。本番と同じように環境を設定することで、嬉しさ、喜び、気持ちの高まりとともに、緊張ももっている。子どもが見学で入る雰囲気と、多勢の大人が入るのではさらに緊張の度合いが異なるとは思うが、「見られる」ことに慣れ、それぞれが個の発揮ができるようにしておく。また、お別れの言葉も、自信をもって堂々と言えるよう経験を積んでいく。

 

3月22日(月) 曇り 萩原

先日から土台となる桧板にアクリル絵の具を塗っている。「看板にどう描けば大切な畑だと伝わるか」と考える時間をもつ。「大切な畑」「おいしいものができる畑」「命の畑」などのワードがあげられるが、「日野保育園みんなの畑」に決まる。それぞれが書きたい文字を決め、一文字ずつ筆で描く。また、「絵を入れたほうが小さい子にも分かりやすい」という意見があり、好きな野菜を一つずつ描く。味のある作品に、皆喜んでいる。今年度はさつまいもの植えつけから、雑草抜き、虫(バッタ)の駆除、2歳児の収穫の手伝いと、畑での活動を多く設けた。その中で、栽培の大変さや生長の喜び、栽培物を大切さに扱う気持ちが育った。それにより、畑の名前を決める時にも、大切さを表すような言葉がたくさん挙げられたのだと思う。子どもたちらしさを大切に、次年度、またその次と大切にしてもらえるような看板を作りたいと思う。…

5歳ひまわり組2020年度2月の保育日誌

2月1日(月) 晴れ 萩原

幼児クラスの豆まき集会に参加する。5歳児室で節分の由来の紙芝居を見て歌をうたった後、園庭での豆まきに向かう。「これはひまわり組のお仕事だよね」と、鬼のパンツを履き、お面をつけて嬉しそうに『驚かせる準備』をする。太鼓の音に合わせ勢いよく3,4歳児の前に出るも、照れたり、恥ずかしそうだったりする児もいる。ダンスを踊った後から、数名が「そろそろ鬼が来る」と、不安そうな表情を浮かべる。鬼の登場で恐怖心が大きくなり、泣いたり隠れたりする児もいたが、他児は鬼に向かっていく。改めて、保育園で日本の伝統行事や年中行事に参加し、由来を知る大切さを感じた。これから2か月だが、一つ一つの活動、行事を大切にしていきたいと思う。

 

2月10日(水) 晴れ 萩原

「長距離を歩く散歩」で子どもたちがくじら公園を選ぶ。途中の自治会掲示板で、プレイパークが開催される旨の張り紙があり、友達同士で「何をして遊ぼうか」と話し合い、期待を大きく膨らませながら早いペースで歩く。公園では、皆で竹林に入る。竹の滑り台や手すり付きの階段など整備されており、見通しもよく、遊びやすくなっている。斜面の昇り降りや竹の滑り台など、葉や土にまみれながら自然の中で思い切って身体を動かす楽しさを味わっている。公園までの往復の道のりは早めのペースで歩いてみる。歩きながらも会話を楽しむ余裕はあるが、車道側に寄ってしまう事が度々あった。就学に向けて、歩く時のマナーや注意点をしっかりと知らせていきたい。公園では他園の年下児に注意しながら遊ぶ。斜面を転がったり、滑ったり、バランスをとって歩いたりしながらダイナミックに遊べた。自然の中にいる自分を感じながら、のびのびと遊べるよう、散歩先を考えていきたい。

 

2月15日(月) 雨 萩原

順に文集作りをしていく一年間をふりかえっての思い出を描くが、じっくりと思いだそうとする児がいれば、最近の取り組みで楽しかった場面を描く児もいる。普段の自画像では色鉛筆を使っているので、黒一色で表現することに難しさを感じている。友達のアドバイスを受けながら描きすすめていく。名前や好きな給食、将来の夢は、ひらがなで書く。50音表で文字や書き順を確認しながら丁寧に書こうとする。書き上げると満足そうな表情を見せる。雛人形の準備では、障子紙を小さくちぎる。画用紙やコピー用紙と固さが違うことにまず気が付く。そこからじっくりと観察し、「線(繊維)が多いせいだ」と気付いたり、「紙は元々木からできているからだ」と友達に伝えたりする児がいる。途中で「紙を濡らしたら柔らかくなってちぎりやすいのではないか」と気付いた児がいて試してみる。障子紙の強さの特性もあり、ちぎりにくかったが、そこからの気付きや、ひらめきがもてたのは良かったと思う。

 

2月25日(木) 晴れ 萩原

冬野菜の種を購入した時に一緒に買った『ブロッコリースプラウト』の種の水栽培を始める。袋に書かれた栽培方法を読んで伝えると、これまでの栽培物との違いに気付く。土や日光を必要としないことでは、「実は水にも栄養があるのではないか」「種の中に栄養があるのではないか」と、考えている。水を張った容器にまいてから数分後に、種の様子を観察する児もいる。30分程で、種の外皮が破けるとその生長の速さに驚いている。これまでさまざまな野菜を栽培しているが、今回のような水栽培は初めてで、新たな発見、気付きもできた。中には「生きているんだね」と、命を感じる児もいた。収穫を目標にすることももちろんだが、それまでの過程も大切にしていきたい。…

5歳ひまわり組2020年度1月の保育日誌

1月5日(火) 曇り 萩原

年末年始の休み中のできごと「楽しかったこと、嬉しかったこと」を皆の前で発表する。タコあげをしたことや、自転車の補助輪を取って練習したこと、普段とは違う場所に買い物に行ったことなど、それぞれの思い出を話すことができる。その後の絵馬づくりでは、その思い出からつながり「補助輪を取った自転車で乗れるようになりたい」というものから「学校の勉強をがんばりたい」など、就学してからを見通しての願いもあった。50音表で確認しながら丁寧に書いている。休み中のできごとの発表では、皆の前に立つ緊張から単語のつなぎ合わせになる児もいたが、「誰と、どこで、何を」を意識して話すようにすることで、文章として成り立っていく。全体の前での発表の機会を増やすと同時に「聞く」姿勢をもてるようにしていきたい。

 

1月6日(水) 曇り 萩原

散歩にでかける前に「冬を探そう」と話をする。子どもたちにとっては住宅や商店の正月飾りの方に目が向きやすく、正月探しに変更し、発見を楽しむ。しめ飾りに鶴や絵馬が飾りつけられていたり、クリニック前には門松が飾られており、傍にいってじっくりと観察したりする。公園は他園の児が多くいたので、上の広場で鬼ごっこやかけっこをして遊ぶ。皆、正月飾りを家の玄関や車に飾ることは知っていたが、飾るいわれや付属しているものの意味、名前は知らなかった。話をしていくと、数名は「どこかで聞いたことがある気がする」と、思い出す。情報が溢れる現代においても、伝統文化について知る、触れることが少ないように感じる。子どもたちに正しい情報を提供する為にも保育者自身も、しっかりした知識を幅広くもっていなければならないと改めて感じた。

 

1月20日(水) 晴れ 萩原

園庭遊びでは、羽根つきやすもうごっこをして遊ぶ。どちらも、友達と競い合い、遊びをすすめていく。友達と遊びたい、勝負したいという気持ちはあるものの、負けた時の気持ちの沈み方が大きい児も、悔しさをそのままにせず、壁や柱にぶつかるけいこをし、勝つと喜ぶ。その姿を見て、負けた児が同じように、壁を押したりして「強くなりたい」「勝ちたい」という気持ちを表している。皆で遊ぶ中で、友達の良いところを見つけ、お互いに認め合うことで、仲間意識を強めていけるようにする。

 

1月22日(水) 雨 萩原

節分の鬼のお面と豆入れを作る。豆入れでは、角香箱に鬼の顔を作る。スペースが小さい為、鬼の顔のパーツもサイズが小さいものとなるが、細かく作ろうとする。鬼のお面作りでは、昨日までに出来上がった土台にパーツをつけていく。毛糸、綿、アルミホイル、キャップなど様々な素材の中から選択したり、自分のイメージを保育者に伝え、素材の追加を申し出たりしている。素材を手にするものの、どうしたら良いかが分からず、保育者の援助を求める児もいる。これまでの制作の経験もあり、また、角、キバなど特徴が強くある為、鬼はイメージ→表現はしやすいようだ。しかし、毛糸や綿では素材として魅力を感じているものの、扱いづらさも感じている。失敗からの気付き、工夫を大切にしつつ、場面に応じた、必要なだけの援助をすることで「表現」の達成感が味わえるようにする。

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5歳ひまわり組2020年度12月の保育日誌

12月2日(水) 曇りのち雨 萩原

新聞紙を1人1枚ずつ渡すと、全体を眺め文字を拾ったり、写真から情報を得たりしている。そこでまず、文字探しのゲームをしてみる。大きな文字の見出しの中から探したり、小さな文字を複数探したりしている。次に新聞を使ってのジャンケンゲームをする。ジャンケンで負けた方が新聞紙を1/2に折っていくのだが、新聞紙が小さくなっていくにつれて、ドキドキ感が高まっている。スペースマットを用いた簡単なムーブメントでは、色の認識、空間の認識を軸として、ルールを設定し遊びをすすめる。今は各家庭で新聞をとっていない方が多く、子どもたちにとって「新聞を見る」ということが、新鮮だったようだ。ニュースなどで得ている情報と合わせ「トランプ大統領がいるよ」などと喜んでいる。その中での文字探しは、現在文字への興味関心が高まっているところで、十分に楽しめたようだった。ルールを変化させていきながら取り組み興味を深めていきたい。また、スペースマットを使ったゲームでは、気持ちの高ぶりからか空間の認識が難しい児がいた。様々な遊びにも通じる部分なので、繰り返し取り組んでいきたい。

 

12月10日(木) 晴れ 萩原

3歳児と劇や合奏の見せ合いをする。昨日は「お客さんに見てもらえるんだね」と喜んでいた児も、実際に幕が開いてたくさんの児が並んで見ているのを目前にすると、緊張が高まっている。歌では、1番から2番をとばして3番にいったり、劇ではセリフを話す声が小さかったりしている。3歳児の演目を見る側になると、オペレッタの音楽を一緒に口ずさんだり、合わせて踊ったりし、「上手だったね」「おもしろかったからもう1回見たい」などほめている。これまでクラス内で劇を楽しんできて「見られる」ことは初めてだった。普段はのびのびと表現することができている児や、もともと緊張しやすい児…いろいろな場面で緊張の様子が見られた。普段とは違う場や、見られることに早めに慣れていき、存分に自己を表現できるように援助していく。また、道具作りをしていくことで、さらに気持ちが高まり、同時にイメージの共有がしやすくなってきている。子どもたちの発想やイメージをたっぷり活かして制作をすすめていく。

 

12月18日(金) 晴れ 萩原

先日皆で買い物をした、にんじんの種まきをする。「どんな種か?」を考えると、大根の種を思いだし、比較しながら「小さい」「丸い」と予想する。子どもたちが予想したものとは形状が違い、興味が強く沸いた様子。「毛が生えているように見える」「虫に似ている」などの視覚的なものから、匂いをかいでみる児もいる。これまでの栽培の経験から、大変さを予想する児もいる。収穫、試食までつながるよう丁寧に育てていくとともに、経過での子どもたちの気付きなども、大切にしていく。

劇の準備で、お城の背景の色塗りをする。皆が「お休みの児が来たらお城の中の色塗りをする」との意見があり、外観の背景のみ色塗りすることになる。絵本の挿絵を参考にしながら、皆で色を決め、色毎に数名ずつ担当し、すすめていく。下絵の線を意識しながら丁寧に塗ることができていた。できあがると喜び、早速自分の台詞を「自主練習」してみる児もいる。劇の完成に合わせ道具を作りあげていき、達成感を十分に味わえるようにする。

 

12月24日(木) 曇り 萩原

今日は15人揃ってのお楽しみ会ごっこができる。「やっと皆でできるね」と喜ぶ声があげる。合唱、合奏では途中に不安定な部分があるものの、大きな声でうたい、楽器を打つことができていた。劇では初めての参加となる児を同じ役の児が、フォローやリードをしながらすすめる。緊張の様子もあったが、自信をもって表現することができていた。ようやく15名全員が揃って取り組むことができ、保育者も安堵する。欠席が続いていた児をフォローする姿に、成長を感じる。緊張の中でもそれぞれが自己を表現することができ、子ども自身が喜びを感じている様子が分かる。今回仲間意識が強まり、皆で作り上げていった経験を、就学に向けての大切な3カ月につなげていく。…

5歳ひまわり組2020年度11月の保育日誌

11月4日(火) 晴れ 萩原

運動会ごっこの絵を描く。今回は絵の具と四つ切サイズの大きな画用紙を使うことを知らせると、皆喜び「どんなふうに描くか」を自分で考えたり、友達と話し合ったりする。エイサーや障害物競争の跳び箱など、勢いのある場面をそのままに大きく描こうとする。「どう描きすすめていいか」考え込む児も、描いていくうちに場面を思い出し、多色を使ってどんどん描き足し、自分のイメージを表現することができる。絵の具で描いたこともあり、大きくのびのびと描くことができる。中には描きだしの勢いで画面の1/2程の顔を描き、「それ以外のものを限られたスペースにどう描くのか」と思われる児もいたが、それぞれが工夫をこらし、描きたいものを画面にぎゅっと詰め込んで描くことができている。描きあげた時の喜び、達成感も大きく、保育士や友達に見せ、思いを伝えている。絵の具の楽しさを味わうことができたので、また、さらに大きな紙を使って描いてみたい。

 

11月16日(月) 晴れ 萩原

大型紙芝居(がんばれ、はみがきハーマン)を使っての歯磨き指導を受ける。事前に話をした時には「しっかりはみがきできている」と話していた児も、紙芝居を見ていると自身の歯や歯磨きに不安を感じたのか口をもごもごとさせて舌で歯をなぞっている児が数名いる。食後、遊びが気になって歯磨きが雑になってしまうことが多々あるので、18日の健診、赤染と併せて、歯や歯磨きの大切さを知るとともに健康な歯でいる為の習慣、食事をしっかり考えていく。先週、これから栽培する冬野菜を購入するにあたって必要な物を考え、今日ケーヨーⅮ2まで買い物に出ることになる。店では同じ25ℓの培養土での価格の違いを知り、比べて安いものを選択する。また、自分達の買い物だけでなく、園長から頼まれた「おつかい」もあったことで、使命感のようなものを感じているようだ。数種類ある栄養剤の中から、一生懸命に目的にあったものを選んでいる。大根、ブロッコリーの苗は無かったが「自分達で買い物に行った方がいい」という意見もあり、改めて他の店へ買い物に行くことを決める。買い物を通して様々なことを考え、経験できていると感じる。(土の運搬には子どもの意見でベビーカーを使用する)

 

11月20日(金) 晴れ 萩原

月曜日の「勤労感謝の日」について知らせ、身近な「働く人」について考える。父母、保育園の職員の他、昨日ホームセンターで会った店員を思い浮かべる。次に「では、働くとは・働かなかったら」と順を追って考えていくと、働くことの大切さを知る。中には家庭で「靴を揃える手伝いで小遣いをもらっている」ことで、働くことと結びつけて考える児もいる。そこから、調理職員に感謝の手紙を書く。思い思いのメッセージを、50音表で文字を確認しながら丁寧に書いていた。感謝の気持ちを伝えて「ありがとう」の言葉を受けて子どもたち自身、嬉しい、満足の表情を見せる。社会の中の一人ということを認識でき、感謝の気持ちを伝えられる良い機会になったと思う。

 

11月25日(水) 雨 萩原

先週より少しずつ毛糸を使ってリリアン編みをしている。編み物という物珍しさもあり、皆興味をもっている。編まれた筒状のものが少しずつ伸びていくと「自分が頑張っている成果がでている」ことが分かり、喜び、友達と長さ比べなどをしている。また、「何日かかってどれぐらいの長さを編んでいるか」→「一日あたりに編める長さ」を意識する児もいる。リースの土台ができ上がった児はフェルトを使ってサンタクロースを作る。プラスチック針+毛糸で縫う工程も「こんなこともできるんだ」と喜ぶ。今回は指先が器用でない児も単調な動きで作ることができ、成果が分かりやすいことで意欲的に取り組んでいる。なかには「あと何cm編めばいいの?」と具体的な長さを気にする児もいる。目標、達成度が分かりやすくなるよう援助していこうと思う。…

5歳ひまわり組2020年度10月の保育日誌

10月5日(月) 曇り 萩原

7月にフィンガーペインティングを経験してから、ずっと楽しみにしてきたボディーペインティングに取り組む。中には汚れることを気にする児もいたが、それぞれのペースで楽しんでいる。バットにだした絵の具をてのひらに塗りたくるところから始まり、机全体に大きく塗り広げたり、友達と塗り合ったり顔に化粧をするように塗ったりと少しずつ遊び方がダイナミックになっていく。フィンガーペインティングをして以降、熱中症警戒アラートもあり、間があいてしまったことが残念だった。間をおかず取り組み、さらに回数を重ねることで遊びが深まったり子ども自身が遊びを考えたりできたのでは…と思う。「絵の具でこんなことしたの初めてで楽しかった‼」と喜んでいたので、また季節を感じることのできるダイナミックな遊びを提供したい。

 

10月15日(木) 雨 萩原

運動会の話し合いの時に親子競技の内容を考えゲームの最終で「お父さんお母さんへのメダルを手に入れる」と決めていた。運動会、親子競技はなくなったものの自分たちで作ったメダルをおうちの人にプレゼントしたいという思いが強くあり、それぞれが父、母の顔を画用紙で切り貼りして作りメダルを制作する。作るサイズが小さく、中には指先を使うのに扱いづらそうにする児もいたが、特徴を捉えながら丁寧にすすめていく。プレゼントする場面をイメージし、「ドキドキするね」「喜んでくれるかな」と期待をもつ。自分たちで話し合い決めた制作で、意欲をもって取り組んでいる。サイズが小さい為、細かな表現をすることに難しさもあるが、その分工夫してみようとする。また、「お父さんがシャキっとしている時の顔が好きだからその顔を作りたい」と、具体的に表情を思い浮かべながら、そのイメージに近付けようと試行錯誤を重ねている。コロナウイルスというこれまでにない状況の中だが子どもたちの思いを大切にし、可能な限り思いを実現し、満足感が得られるように工夫していく。

 

10月22日(木) 晴れ 萩原

室内にいる時に「強い地震が起きた」旨のアナウンスが入る。すぐに靴をはき避難用滑り台に向かう。ほとんどの児が落ち着いて滑るが数名は「滑り台」ということで「楽しい」という思いの方が高まってしまい故意に大きな声をあげる児もいる。園庭に集合すると、テントやブルーシートなどいつもの避難訓練とは違う様子に気付く。大きな災害があった時の「その後」について話を聞き考えている。部屋に戻ってからは全員でゲームの形で「避難靴とヘルメットを早く身につけるゲーム」をする。1回目は全員が身につけるまでに2分以上かかる。2回目では(1回目の経験を基にそれぞれが考え)スムーズに着用できる順番を考えて動いた為、30秒で全員が身につけられた。実際に災害が起きた時には恐怖と混乱で「いつもはできること」ができなくなってしまったり、時間がかかってしまったりすることが考えられる。普段の生活・活動の中で取り入れることで身近なものとして捉えられるようにし、いざ災害が起きた時にはスムーズに動き身を守れるようにする。

 

10月26日(月) 晴れ 萩原

気持ちの良い晴天で「今日こそ運動会ごっこができるね」と、園庭の準備の様子を見ながら話している。開会式では気持ちがたかぶっている児が多く、友達と顔を見合わせておどけて見せていたが少しずつ運動会の活動に気持ちが向いていく。障害物競争では、ボール運びは慎重だったが他のコーナーでは勢いをもって取り組んでいる。遊戯のエイサーでは声をだし堂々と踊ることができていた。皆それぞれに満足感、達成感を感じている。ようやく運動会ごっこの日を迎えることができ安心する。初めのうちは、全体的に気持のたかぶりが大きかったが、期待感の大きさと比例していると考えられる。障害物競争では、前回は動きが慌ただしかったが今回は一つ一つの動きに集中することができる。また、自分達で活動(動き)の内容を決められたのは良かったと思う。エイサーも他学年児や保育者に見てもらえることで意欲が高まっていた。今後他クラスの遊戯なども踊ってまとめとしていきたい。…

5歳ひまわり組2020年度9月の保育日誌

9月4日(金) 晴れ 萩原

8月より、景品作り、装飾作り、太鼓遊びと準備を進めてきた日野まつり当日となり、子どもたちは期待をもって登園している。ハッピ、豆しぼりのハチマキを身につけると、さらに気分が高まっていく。最初に入ってきたすみれ組への対応では緊張感もあり、どう声掛けしたら良いか戸惑う児もいたが、少しずつ慣れていき年下児に合わせて身をかがませたり目線を合わせたりしながら、優しく丁寧にゲームの説明をしている。また、入れ替わりお客さんになると、4歳児(お店屋さん)の対応を待ちながら各ゲームを楽しむことができた。今年度は保護者の参加がなかったがその分スペースに余裕もあり、落ち着いて取り組める分、子どもたちもゆったりと自分たちで考えながら対応できて良かったと思う。年下児に合わせて言葉を選んだり、優しく声をかけたりする姿に大きな成長を感じた。

 

9月9日(水) 晴れ 萩原

子どもたちより昨日の色水遊びの続きをしたいという申し出があり、同じ3色(赤・青・黄)の水と道具(スポイト・注射器・製氷皿・たれビンなど)を準備する。注射器やスポイトに目盛りや数字が書かれていることを伝えると、数名はそれを意識し、注射器や軽量カップ、スプーンで同じ量の色水をとり「形は違っても同じ量がとれる」ことに気付く。また、透明のプラコップの中に水を張り、その中に物を入れると横から見た時と上から見た時で大きさが違って見えることに気付く。原理は分からないものの「水の不思議な力だ」と話し、同じ現象になるものを探す児もいる。昨日と同じ道具を用いたが、それぞれ遊び方が深まってきている。じっくりと遊ぶ中で得た気付きを友達と共有することで、さらに広がりを見せる。水を見た時の物の大きさが違って見えることでは子どもたちなりに「なぜ」を考えてみようとする。答えに結びつかなくても良いので、また「実験」をして興味を深めていきたい。

 

9月16日(水) 曇り 萩原

9月21日が敬老の日だということを伝える。お盆の話をした時に「父母、祖父母さらにその先祖の存在があるから、今、自分が存在する」と、家族の繋がり、人の繋がりを話したこともあり、「つながり」を理解し、自分の祖父母への思いと結びつけている。併せて今年は交流を持つことができていないが、例年は年長組が近所の「あじさいクラブ」さんと関わり、グランドゴルフなどで遊んでいたことを伝えると「今年はコロナだからね~」と残念な表情を見せる児もいる。その中で「お手紙を書こうよ」と提案があり、季節のカードをつくる。本から探し「キツネのお月見」の場面を折り紙で折って作ることになると「秋の草(ススキのことと思われる)もあったらいいね」「キツネは親子にしよう」などどんな手紙が喜ばれるかを考え意見を出し合って進めている。『相手を思っての考え』が多くなったことに成長も感じる。今年はコロナの影響で交流をもつことが難しいが関わり方を考えていきたい。

 

9月25日(月) 雨 萩原

今日も雨が降っているので1日ゆったりと室内ですごす。昨日からの活動の続きで木琴に取り組んでみたり、LaQや描画などそれぞれ好きな遊びに取り組んだりする。描画では色鉛筆を使って細かく描いていき、その絵にストーリーを持たせてみたり、ストーリーを考えるのを友達と一緒にすすめていこうとしたりする様子もある。木琴ではきらきら星の音階を書いたものを見ながら弾いたり、友達と考えあったりする姿も見られた。それぞれが好きな遊びに集中して取り組む中で友達の得意なところを見出したり、認めたりしている。また、描画では友達が細かく描いているのを見て、さらに細かく描いていくなどお互いに刺激し合う様子も見られる。これからさらに遊びを深めていけるよう場面に応じて必要なだけの援助をしていき、子どもたちが育ち合う力を伸ばせるようにしていく。…

5歳ひまわり組2020年度8月の保育日誌

8月3日(月) 晴れ 萩原

長縄跳びに繰り返し挑戦し、また、梅雨明けで本格的な暑さとなり朝から汗をかいていたのでそのまま水遊びをする。じょうろやマヨネーズの空き容器を使って水鉄砲のようにかけ合ったり様々な容器に水を溜めたり流したりして遊んでいる。樋を準備すると「流しそうめんみたい」と話しながら水の流れを調節して遊ぶ児もいる。40分程だったが水の心地よさを味わうことができた。休み明けということもあり、プール遊びではなく水遊びの形でスタートする。中には自分の遊びに没頭したいところを邪魔されるのを嫌がり、水を掛けられることに不満の表情を見せる児もいたが遊びが進んでいくうちにダイナミックに遊べるようになる。今年度はコロナウイルスの影響で例年のようなプール遊びができないが、その分玩具や遊び方を充実させ、子どもたちが夏ならではの遊びを存分に楽しめるようにする。

 

8月11日(火) 晴れ 萩原

「室内でも季節や涼を感じる遊び」で、水風船を使って遊ぶ。初めのうちは水風船の柔らかさや冷たさ、独特な跳ねる動きを楽しんでいる。また、5色ある水風船の色分けをしたりモザイクのように並べてみたりして「色遊び」を楽しむ児もいる。少し経った時に水ではなく空気を入れた水風船を用意すると、動きや跳ね方の違いに気付く。そこで、水を入れた洗面器を用意すると、水の入っているものと空気の入っているものの動きの違いを楽しむ。水風船を提供するにあたり「感触を楽しむ」ことが主となるかと予想していたが「水は重い」「風船の中の水が動くから面白い跳ね方をする」など、遊びの中から次々と発見があり、友達や保育者と共有する。大きさ=重さではないことに気付く。「ゴム」という素材の性質に気付く児はまだいなかった。「実験ごっこ」の遊びを通して様々な興味知的好奇心を広め、深めていけるよう援助していく。

 

8月19日(水) 曇り 萩原

昨日紙粘土を使って土台を作ったたこ焼き、お好み焼きの仕上げをしていく。ソースを絵の具で表現することは、子どもから意見がだされる。青のりに見立てた緑の色画用紙を細かく切る作業では単調なものながらも「できるだけ小さく切ることで本物に似せて」という意識も加わり楽しんで取り組んでいる。絵の具のソースを筆で塗りながら青のりを散らす工程に「本当の料理をしているみたい」「お祭りで見たのと一緒だ」と喜んでいる。子どもたちのアイデアやイメージを拾いつつ、ゆっくりと活動をすすめていく。中にはずっと活動に参加しアイデアを伝えて進めていこうとする児もいれば、他の遊びをしながらも友達が楽しそうに取り組む姿を見て参加しようとする児もいる。子どもそれぞれの思いや積極性、意欲の差はあるが個人のペースで活動を共有し楽しむ様子が見られる。年長児でもあるので、時間をかけてじっくりと取り組める活動を多く取り入れていきたい。

 

8月31日(月) 晴れ時々曇り 萩原

曇り空が広がり涼しくなった時にリレーをしてみる。久しぶりのリレーということもあり、気持ちが高まっている様子がうかがえる。相手チームの児にバトンを渡してしまったり、列で待機している次の走者にバトンを渡そうとしたりするなど、バトンパスに混乱は見られたもののスペースを広くとって走ることを楽しんでいた。他にサッカーや鬼ごっこをして遊ぶ。長梅雨で戸外に出られなかったり、暑さによる熱中症対策のため室内で過ごしたりすることが多かったので、短時間ではあったが、皆で思いきり走れたことは気分転換にもなり良かったと思う。これから暑さが落ち着いていき運動遊びをする機会が増えていくと思うが、これまで、運動が少なかったことを十分に考慮し、活動の取り入れ方を考えていくとともにケガのないよう留意していく。…

5歳ひまわり組2020年度7月の保育日誌

7月2日(木) 晴れ 萩原

園庭に机を出してフィンガーペインティングに取り組む。トレイの中に洗濯糊、ボディーソープ、絵具と準備していくのを、興味をもってみている。児が「これ混ぜてもいい?」と、言ってことをきっかけに、順に触れ混ぜてみる。洗濯糊ならではのとろりとした感触を喜び、指先から手のひらと積極的になっていく。トレイに絵や模様を描いたものを紙に写し取ったり、壁に貼った紙にぬたくりや手形を押したりして楽しむ。初めての取り組みということで担任が見せる道具や準備を、興味と少しの戸惑いで見つめている。今日は「フィンガーペインティング」でどのような動き、遊びが生まれるのか把握したいという目的もあり、子どもたちの自由な発想、ひらめき、遊びの繋がりを期待する。偶然が楽しい遊びに繋がっていく様子も見受けられる。次回はボディーペインティングで更にダイナミックに遊べるようにしたい。また、汚れることを気にする児もいるので配慮しつつ楽しめるようにする。

 

7月7日(火) 曇り 萩原

朝から曇り空で「夜は雨が降る」という天気予報を聞いており、子どもたちは「雨が降ったら織姫と彦星が会えない」「願い事がかなわない」と心配している。七夕集会に参加して、七夕のいわれを聞き、さらに「カササギの橋」の話をすると安心した様子だった。また、飾りについて聞かれると、作り方やポイントなどを喜んで話している。様々な制作活動を経て「笹飾り」として、作品がまとまり七夕のイメージが強まったように感じる。七夕のいわれについては、以前にも話をしており理解している児が多かったが、飾りの意味(和つなぎ=幸せが続くように)など、深く知ることができたことはとても良かったと思う。これから様々な日本ならではの伝統行事について知っていく中で、自分の住む国、土地、などにも関心が持てるように援助していく。

 

7月16日(木) 曇り 萩原

先日のじゃがいも掘りのお礼に日野高等特別支援学校へ伺う。学校奥の畑に通される際には緊張の様子だったが、畑にトマト、ナス、キュウリなど、ひまわり組の子どもたちにとって身近の物となっている野菜がなっているのを見て、緊張もほぐれ興味をもって観察している。また、トマトの葉に付いていたという10㎝程ある蝶の幼虫には特に強く興味をもち、職員に質問してみる児もいる。思いがけずキュウリとナスの収穫を体験させていただき、喜んで帰園する。(キュウリの茎を切った直後に水分が出てくる。指先に取ったり匂いをかいだりして確かめる)じゃがいも掘りではコロナの影響で高校生との関りを持つことはできなかったものの、今日の訪問で育ててきた(担当の)高校生に会うことができ良かったと思う。また、じゃがいもを育てる上で苦労した点や嬉しかった点など話が聞けたら良かったと反省する。今日は時間の関係でサツマイモ畑を見に行くことはできなかったが収穫までに訪問、観察を重ねていき生長、収穫の感謝につなげていきたい。

 

7月28日(火)  萩原

昨日の夕方園庭で遊んでいる時に、セミの幼虫を見つける。17時頃より殻が破れ少しずつ羽化していく様子を間近で観察することができる。今朝登園すると、まずセミの様子を観察し、その変化に驚くとともに「無事にオトナのセミになれて良かったね」と、友達同士で話し喜んでいる。「絵に描きたい」という児もおり、じっくり見ながらクレヨンで繰り返し描いている。皆で相談しセミを放すことになる。殻から出てくると同様に(小雨の降る中を飛べるか心配して)「がんばれ」と応援している。無事に飛び立つ様子を見て安堵する反面、寂しさを保育者に伝える児もいた。これまで図鑑や映像で見たことがある児はいたが、実際に羽化する過程を見ることができたことは貴重な経験であり、小さな生物の生長、変化を通じて「生命」を強く印象づけるものだったと思う。経験、体験する中で、子どもたちが感じるもの、育っていくものを大切に捉え、さらに大きく育てていきたいと思う。…