5歳ひまわり組保育日誌バックナンバー

5歳ひまわり組2021年度2月の保育日誌

2月 10日(木) 雪 萩原

新聞紙を使って2種類ゲームをする。①文字探しゲーム:新聞紙の中から『た・か・ら』の3文字を探していく。初めは大量の文字・情報に目移りしてしまい、なかなか探し出せずにいたが、徐々に集中して探し出せるようになる。また、それぞれの文字をいくつ探し出せたかなど数にも繋げてみる。②島取りゲーム:二人組でジャンケンをし、負けたほうが新聞紙の島を1/2サイズに畳んでいく。自分の島が小さくなっていくドキドキ感やバランスを楽しんでいる。現在は新聞をとらない家庭も多く、新聞に新鮮さを感じている児もいる。新聞紙を手にとると、早速、写真や文章から情報を読み取ろうとする。スキーのジャンプの写真から「オリンピックだ」と気付き、皆に知らせる児もいる。子どもたちが興味をもちやすいものを切り抜いて、クラスで共有し、興味を深めていけるよう取り組んでみたいと思う。

 

2月 17日(木) 晴 萩原

休園で延期になっていた豆まき集会に参加する。お面作りから「小さい子たちを驚かせるような怖い鬼を作ろう」と集会を楽しみにしていたこともあり、皆「どのように関わるか」を考えながら取り組む。0・1歳児クラスでは、声の大きさを控えたり、豆の玉をぶつけられると「やられた~」とひっくり返ったりしている。幼児クラスの集会では、意気込みはあるものの恥ずかしがる児もいたが、担任が一緒に鬼役で勢いをつけると、仕草や声の大きさで3・4歳児を驚かせている。集会で鬼役をするのは5歳児の役割であることを意識し、お面作りや鬼の表現の仕方を考えて取り組んでいる。乳児クラス、幼児クラスそれぞれの年齢に応じた対応を考えていることに5歳児らしさを感じる。節分から日が経ってしまったが、皆で取り組むことができて良かったと思う。年長児の役目を果たした達成感も感じているので、次年度の年長児にも気持ちや楽しさを引き継げるようにしたい。

 

2月 22日(火) 晴 萩原

園舎の裏に置いていた水に氷が張っていたので、観察する。容器から氷を取り外してみると、水の中にあった部分に下に伸びていくように氷ができている。氷の表面に模様ができているものもあり、その不思議さや美しさを感じている。クラス全体でその不思議について話し合うと、さまざまな考えがあがる。また、氷→雪にイメージが繋がり、雪のできる仕組みを考えてみようとする児もいる。先々週の雪の日から天気と気温を調べて記録しているので、春への季節の変化を数字とともに考えていけるようにしたい。

 

2月 24日(木) 晴 萩原

久しぶりに港南台中央公園へ散歩に出掛ける。プレイパークや竹林での遊びに大きな期待をもっている。公園では竹林の外周の小道(ある程度整備された山道)を巡ったり、広場の斜面を転がって遊んだりする。竹林に入ると、以前にはなかった竹のブランコや竹がジャングルのように組まれたものがあり、喜んで遊んでいる。中には不安定な斜面を怖がる児もいたが、友だち同士で励まし合ったり、自分が苦手な箇所を繰返し上り下りしたりしている。それぞれが工夫しながら、竹林ならではの不安定さや面白さを感じて遊ぶことができる。整備された公園では経験できない楽しさを味わえるよう、散歩の行先を考えていく。また、往復の道のりでは、就学を見据えて交通ルールや特に気をつける箇所を伝えていく。ルールは理解しているものの、実際には友達との会話に夢中になって周囲を見ていなかったり、前の児に続いてしまって確認が不十分だったりしている。年度末まで積極的に園外に出て、しっかりと交通ルールを身に付けていけるようにする。…

5歳ひまわり組2021年度1月の保育日誌

1月 6日(木) 雪   萩原

降雪の予報がでており、「雪が降ったら雪合戦や雪だるま作りをしたい」と友達同士で期待を込めて話している。園庭で遊んでいると雪がちらつき始め、喜んで帽子や服につく雪をじっと見ている。そこで、黒い画用紙と虫眼鏡を準備し、雪をのせて虫眼鏡で観察してみる。結晶は見えないものの小さな粒を見て楽しんでいる。昼頃から雪が強くなり始め、うっすらと積もり始めたので西公園に出掛ける。芝の上にうっすらと積もるくらいだったが、雪だるまをつくったり、雪合戦をしたりして雪遊びを楽しむことができる。これまでに雪遊びの経験はない児が多く、皆期待をもってどんな遊びをしたいかを考えている。図鑑などで雪の結晶を見たことのある児もいるので虫眼鏡を準備してみるが、結晶を確認できなかったのは残念だった。子どもたちの知的好奇心を刺激できるよう準備をしていく。また、自然に触れ・親しみ、興味を深めていく為に機会を逃さずに遊びや活動に繋げていけるようにする。

 

1月 11日(火) 雨   萩原

卒園を祝う会の歌や制作について話し合いをする。数曲の歌をCDで聞いてみると、「いい歌だね」「ちょっと悲しくなるね」など、歌詞からのイメージを感じて感想を話していて、中には静かに涙を流す児もいる。また、卒園制作では、『絵本を作る』『ロボットカミィを作る』など、このクラスらしいアイディアが挙がる。乳児にも馴染みのある絵本を基に制作しようということになり、1歳児クラスに絵本を見に行く。だるまさんシリーズや仕掛け絵本、はらぺこあおむしなどを手に取り「これ、昔読んだ」などと懐かしそうに見ている。子どもたちの意見をまとめ、はらぺこあおむしの仕掛けのついたマットを作ることになる。まだ卒園についてのイメージがわかない児も多いが、少しずつ卒園や就学について実感を促していく。また、制作の過程では子どもたちの考えや思いを柔軟に取り入れ、皆で思いを共有し表現していけるようにする。

 

1月 14日(金) 晴  萩原

こままわしや羽根つき、ドッジボールなどの運動遊びに取り組む。羽根つきは挑戦しやすく、2人組で打ち合ったり、一人で真上に打ち続けたりするなど、それぞれの遊び方で楽しんでいる。こままわしでは、『できるようになりたい』気持ちはあるものの、紐を巻くのが思うようにいかず早々に諦めてしまう児が多い。羽根つきでは明確な目標をもって積極的に取り組むものの、こままわしでは、紐を巻きつける段階で難しさを感じて諦めてしまっている。段階的に個人に応じた援助をしていき、回せるようになる喜びや達成感を味わえるようにしていく。ドッジボールでは、ボールを投げるスピードが速くなり、狙った場所に投げられるようになってきている。また、ボールをよけるのも、瞬時に地面に伏せるぐらい身を低く構えるなど、身体を巧みに動かしている。身体の動きが俊敏になり、クラスの中でも強い・上手な児を見出して認める姿も増えてきている。認め合いのできる活動を増やしていきたい。

 

1月 27日(木) 晴 萩原

節分の制作で角箱を作る。今回は色画用紙を正方形にするところから始める。折り紙と色画用紙を比べて気付いたことを言い合う。「両方とも4つの角がある、同じ四角形」から始まり、定規で辺の長さを調べて正方形は四方の長さが同じことまで気付いていく。そこで、長方形の色画用紙を配り「自分で考えて正方形にする」よう伝える。ほとんどの児が、二つ折りにしていき、どこまで折っていっても辺の長さが同じにならないと困惑している。再度、保育者が折り紙を三角に折ってみせると、A児が画用紙を三角に折り余分な部分を切り落とせばよいことに気付き、他児も同じように試してみようとする。折る過程では、紙が厚いこともあり、線や角の合わせづらさを訴える児もいるが、平面から立体の容器に形が変化する面白さを味わっている。 四角の定義を理解しており、それを踏まえて活動を取り入れてみる。今回は個人で考えていったが、3~4人ずつで話し合いながら進めていく方法でも面白かったかと思う。試行錯誤しながら答えに向かっていく楽しさや達成感を味わえるよう活動のもちかたを考えていく。…

5歳ひまわり組2021年度12月の保育日誌

12月 1日(水) 雨のち晴  萩原

劇遊びに使用する大道具や背景の色塗りをする。これまでの経験で絵の具の楽しさを感じており、保育者が絵の具の準備をしていると、期待をもって見ている。大きな画面に喜び、友達同士で「私はこっちを塗るから、○○ちゃんはそっちをお願いね」などと、役割分担しながら進めていく。背景も、絵本を確認しながら作っていくと、「本物のアリババの世界みたいだね」と喜んでいる。劇のストーリーが子どもたちの中で共有され、劇をさらに盛り上げる道具類を求める声が多くあがるようになる。これまで、仮のものを使って劇遊びをしてきたが、道具ができていくことで、気持ちの高まりがうかがえる。子どもたちが自分たちで考え、作り上げていき、達成感を味わえるような子どもらしい味わいのある道具ができるよう、活動の進め方や素材・道具の準備を考えていく。

 

12月 17日(金) 雨のち晴 萩原

おたのしみ会当日は保護者を前にして緊張が大きく、表情が強張っている児が多かった。今日は、おたのしみ会のまとめで歌・合奏・劇に取り組み、その様子をDVD撮影する。中にはカメラを意識して少し緊張する児はいるが、皆これまでと同様、表情豊かに友達とのやりとりを楽しむ様子がある。全てを終えた後に感想を聞いてみると「楽しかった」「すごくワクワクした」「台詞を大きな声で言えるように頑張った」など、さまざまな思いを伝える。物語を選択し、ごっこ遊びを経て劇遊びに繋げていった活動がまとめの段階に入る。前日には前期のDVDを配布し見てきた児も多く、自分たちの活動を後で見ることのできる嬉しさを理解して今日の活動に臨んでいる児もいる。自分たちの成長を客観的に見ることができるDVDの有用性を改めて感じる。活動は今日で終了してしまうのではなく、遊びや異年齢との関わりで取り入れていきたい。

 

12月 20日(月) 晴  萩原

第三者委員の田野井さんのご厚意で大根の収穫体験をする。初めは「どうやって掘ったらいいんだろう」と戸惑いの表情を見せる児もいたが、説明を聞き、実際に抜いてみるとスポーンと抜ける気持ち良さを感じている。園までの帰り道では、大きな大根を収穫した分、重さを感じて「もう歩けない」「小さい大根にすればよかった」など呟く児もいたが、どんな料理にしたいかを話したり、友達と励まし合ったりしながらようやくたどり着く。これまでに経験したことのある『さつまいも掘り』と比較し、実の生り方や抜く感触の違いに改めて気付く。思いがけず、2本も収穫させていただけることとなり、持ち帰りは大変だったが、大切に育ててきたものを収穫させていただくありがたさ感じる為には良かったと思う。おいもほりも、年長児は自分たちで持ち帰る経験をするのも良いのではないだろうかと思う。

 

12月 27日(月) 晴  萩原

「土曜日にうちにサンタさんがきた」と、友達同士でクリスマスの話をしている。そんな中、5歳児室の窓にサンタからの手紙が貼ってあることに気付く。6枚の手紙に書かれたヒントをたどって、プレゼントを探す宝探しになっている。1枚目のヒントでは手当たり次第玩具を引っ張りだして次の手紙を探していくが、2枚目以降は友達と考えをすり合わせながら進めていく。最後にプレゼントのLaQにたどり着くと、夢中になって袋を開け、これまでにない色やパーツに喜び、早速さまざまな作品を作って遊んでいる。先週末、Xmasに向けて気持ちが盛り上がってきている時に、クラスで『欲しいもの』について話し合い、全員一致で「LaQが欲しい」と決まり、サンタさんへの手紙も順番に一文字ずつ書いていく。手紙を書く時にも宝を探していく時にも、それぞれが自分の考えを主張し、それをまとめる児がいて、子どもたち同士で進めていこうとする姿に年長児らしさや成長を感じる。遊び・活動のもちかたを工夫し、皆で楽しさや達成感・充実感を味わえるようにしていく。…

5歳ひまわり組2021年度11月の保育日誌

11月 1日(月) 晴 萩原

0~4歳児をお客さんに迎え、お化け屋敷とお店やさんごっこをする。『お化けはどこに隠れたらいいか』『制作したお化けをどのように装飾するか』『どのように驚かせるか』など友達と話し合いながら決めていく。年齢に応じた驚かせ方をした方がいいと表現の仕方を考える児もいる。徐々にお化け屋敷ならではの楽しさがわかり、声の出し方や動き方が変化していく。お店屋さんごっこでは、べー1枚で1つの商品と交換することになっていたが、気持ちの盛り上がりもあり、多めに渡してしまい後のクラスで商品が足りなくなるという場面もあった。店員と客の関わり・やりとりの楽しさがうかがえる。企画や準備から皆で話し合って活動を進める。今後も自分達で作り上げ、達成感や充実感を味わえるような活動を心掛けていく。

 

11月 4日(木) 晴 萩原

昨年、一昨年のお楽しみ会を思い出しながら、ひまわり組での歌や合奏・劇の内容について皆で話し合う。歌・合奏はこれまで歌ってきて楽しいと感じた曲を挙げていき、皆の思いが共通した歌に決まる。劇では、4月から読んできた絵本を並べてみると、それぞれが楽しかった絵本やそのポイントを挙げ、なかなか一つに絞れずにいる。「スイミー」「ヘンゼルとグレーテル」「アリババと40人の盗賊」の3つから選択することになる。これまでの経験から『どんなものが楽しめるか』『どんなものを見せたいか』を考え、自分の思いや考えを伝えることができる。特に劇についての話し合いでは、どんな大道具を作ったらよいか、またそれをどう動かせばよいか、自分たちはどういうものを身に付けてどう動いたらよいかなど、実際に劇を展開している様子をイメージしながら話をしている。子どもたちの考えやイメージが大いに活かされるように活動を進めていく。

 

11月 12日(金) 晴 萩原

園舎横の畑で苗から育ててきたサツマイモを2歳児と一緒に収穫する。2歳児がいもを掘りあてていくのを「がんばれ!!もうちょっとで掘れるよ」と応援したり、なかなか掘り出せずに苦戦していることに気付くと「手伝ってあげるよ」と声をかけ一緒に掘ったりしている。また、収穫したいもを嬉しそうに見せにくると「良かったね。大きなおいもが掘れたね」と一緒に喜んでいる。先週の地域のいもほりは収穫のみの経験だったが、今回は自分たちが苗から育て、雑草取りをしたり散歩や登降園時に生長の様子を観察してきたりしたこともあり、より一層収穫の喜びを感じている。また、今年度は関わりを多くもっている2歳児にもいもほりの経験をさせてあげることで、収穫の嬉しさとともに2歳児の喜びを共有することができ、年長児の活動として良かったと思う。今日はいもの数や大きさを比べるまでになってしまったが、定規などを使って大きさを詳しく計ったり、重さと大きさの関係にも繋げていったりするなど、活動をもっと深めるべきだったと反省する。

 

11月 25日(木) 晴 萩原

園庭に出ると、友達同士で声を掛け合い、ドッジボールの準備を始める。ボールを準備したりコートのラインをかいたりするところも、子どもたちが手分けして進めていく。チーム分けでは、人数が同じになるよう確認し、さらに児によっては『どちらのチームに強い児がいるか』を確認して均等になるよう調整しようとする。コートの面積に差があったりチーム分けに時間が掛かったりはするものの、自分たちで遊びを進めていく楽しさや充実感を感じている様子がうかがえる。子どもの心身の成長・発達を見守り、さらに遊びの中で友達と『認め合う』ことができるよう援助していく。…

5歳ひまわり組2021年度10月の保育日誌

10月 1日(金) 雨 萩原

今日から10月となり、「10月といえばハロウィンだね。いつお化け屋敷をしようか」と期待が膨らみ、以前より少しずつ取り組んでいる廃材を使った制作遊びをすることになる。これまでと同じように、おばけがテーマの絵本を引っ張り出してそれを元に制作を進める児が多いが、A児が撮るとおばけが写るという『おばけカメラ』を作ったことをきっかけに、イメージが広がり始める。クラス全体的に『皆と一緒に取り組む』『友達や保育者と同じような物を作る』ことで安心する児が多いように感じる。それぞれの個性が発揮されるには、一人一人が好きなことや得意なことを増やしていくことが重要だと思う。年長クラスの後半として、安心の為の『友達と一緒』ではなく、発展の為の友達と一緒の取り組みとなるよう、活動の進め方を考えていく。

 

10月 8日(金) 晴 萩原

いよいよ運動会ごっこ当日を迎える。子どもたちの中でも気持ちが高まっており、会場の準備をしたり身体を動かしたりして始まるのを待つ。オープニングでは、緊張が見られる児も数名いたが、競技が始まると期待感のほうが大きくなる。障害物競走ではそれぞれの運動器具を楽しみながら進んでいき、遊戯『火炎太鼓』では、自信のある笑顔でのびのびと踊っている。また、リレーでは、二人が転倒してしまう場面もあったが、すぐに立ち上がって再び走り出す。転倒した児がゴール後に泣いていると、励ましたり手を繋いで気持ちを支えたりしている姿も見られる。全てのプログラム終了後、「もう一回、運動会をしたい」と笑顔で話す子どもたちの姿が印象的だった。今年度はひまわり組のみで進行する運動会となり、音楽決めや競技の内容など子どもたちで話し合って進めていく。『自分達の運動会』という意識が強くなり、取り組みにも積極的・意欲的だったように感じる。また、転倒などのトラブルもあったが、それに対しても子どもたち同士で声を掛け合い、励まし合い、それを受けて気持ちを立て直す姿に大きな成長を感じる。今後、お楽しみ会・卒園を祝う会と大きな行事があるが、子どもたち主体で進めていくことを心掛ける。

 

10月 21日(木) 曇り  萩原

運動会で印象に残った場面を大きな画用紙に絵の具で描く。友達と楽しかったことや嬉しかったこと、頑張ったことなどを思い出して、話をしながら描き始める。絵の具のみで描くのは初めてということもあり、思いがけず滲んでしまって戸惑う児もいたものの、皆絵の具ならではの滑らかさやのびのび感を味わっている。描き終えると友達の絵を見たり、お互いに見せ合ったりして、良いところを伝え合っている。絵の具ならではの楽しさを感じることができたようなので、次回はさらに大きな画用紙に自由に描いてみたい。また、さまざまな技法に取り組んで、制作遊びの時にはイメージに合った技法を自分で選択できるようにしたい。

 

10月 29日(金) 晴 萩原

種から栽培し、粒は小さいものの収穫することができたトウモロコシを保育室にて調理する。ポップコーンを食べたことはあるものの、作る工程は知らないという児が多く、興味をもって見ている。フライパンの中で弾ける様子を見ると、その様子を真似て「ぽっぷぽっぷ」とジャンプしたり「なんだかドッジボールをしてるみたいだね」とさまざまな表現をしたりする。出来上がったポップコーンのサイズは小さいものの、形の変化をじっと見つめたり、素朴な味を楽しんだりしている。普段は栽培した物を調理してもらって試食することが多いが、今日は目の前で調理が展開されることで、素材の変化や調理方法に興味をもった児が多かった。これから冬野菜の栽培に向けて準備するが、調理までを考慮して、栽培物を考えていきたいと思う。…

5歳ひまわり組2021年度9月の保育日誌

9月 3日(金) 雨 萩原

これまで皆で制作や太鼓の準備を進めてきて、期待が高まっている中で日野祭りを迎える。年下児のお客さんを迎えるにあたって、初めは緊張や戸惑いが大きく、中には表情が強張ってしまう児もいたが、徐々に雰囲気に慣れていき「いらっしゃいませー!!」「〇〇屋さんはいかがですかー」と大きな声でお客さんを呼ぶことができるようになる。また、それぞれのコーナーでは、相手に合わせて身をかがめたり、視線を合わせたりしながら優しく遊び方を知らせている。今年度初めての行事で楽しみや期待が大きいが、中には緊張して戸惑う児も数名いる。行事の中でも活動内容の見通しを持ちやすくし、安心して取り組める環境をしっかりと作っておくことがとても重要だと改めて感じる。これから、運動会・おたのしみ会・卒園を祝う会と大きな行事があるが、それぞれの『らしさ』を発揮し、のびのびと取り組むことができるよう、準備や援助の仕方を考えていく。

 

9月 9日(木) 雨 萩原

運動会ごっこについての話し合いをする。開会式から一つずつ『どのように進めていくか』『どんな内容にするか』を考え、意見をあげていく。歌や体操など、これまでにクラスで取り組んできたものを思い出し、皆で楽しめるものを選んでいる。今年度はひまわり組単体での運動会ごっこの開催となる。『自分たちで作り上げていこう』とこれまでの運動会には捉われずに、考え決めていくことを提案すると、運動会の雰囲気も考えつつ、これまでに取り組んで楽しかったものや好きなものをあげていく。今年度のひまわり組らしさが発揮されるよう、子どもたち主体で進めていけるようにする。

 

9月 13日(月) 晴 萩原

1か月ほど前から楽しみにしていた『ボディペインティング』をする。「やっとできるね」「顔にお化粧するんだ」と期待で胸を膨らませている。まずは、赤青黄の三原色の絵の具と洗濯のり、ボディシャンプーを混ぜてとろっとした感触を味わう。徐々に、模造紙に手形を押したり、足の裏に絵の具をつけて歩いたり、四つん這いになって身体で描くことを楽しんでいる。また、ゾンビやおばけをイメージして、手足や顔に絵の具を塗りたくるなどダイナミックに遊び始める。三原色のみを用意することで、混色やマーブリングなどに発展することを期待したが、ダイナミックに塗りたくって遊ぶ児が多かった。今回の活動に入るまでに、色水遊びなど、絵の具の特徴を生かした遊びを取り入れておけば、ボディペインティングの中でもさまざまな気付きがあったのではないかと反省する。今夏は雨が多かったり気温が低くなったりして、ボディペインティングには難しい日が多かった。できれば、もう一回取り組み、遊びの発展を期待したい。

 

9月 27日(月) 晴れ 末﨑

4歳児クラスと玉入れとリレーを楽しむ。4歳児と混合でチームを作り対戦すると、声を上げて友達や同じチームを応援したり、励まし合ったりする姿がある。その後、ドッジボールにも取り組む。中には転がるボールを手にすることができずに悔し涙を流す児もいるが、友達の声に励まされて一生懸命にボールを追いかける姿が見られる。転がってきたボールを必死に追いかけ抱えると相手チームの友達の動きをよく見て投げる。ゲームが終わると勝敗に関わらず、「楽しかった」との言葉があがり、満足感が伺えた。テンポよく運動遊びをしていく中で、互いに応援したりルールを伝え合ったりして楽しんで身体を動かすことができ、「今日は小さな運動会だったね」と話す児もいる。「運動会ごっこ」までに、他クラスとも関わりを持ちながら競技を楽しんでいき気持ちを高めていく。…

5歳ひまわり組2021年度8月の保育日誌

8月6日(金) 晴れ 萩原

オリンピックも終盤となり、子どもたちに感想や気付きを聞いてみる。柔道・競泳・体操・野球・ヨットなどの競技を見た児が多く、競技の様子やメダルの授与などの場面を、気持ちを高揚させながら話している。その中で「肌の色が茶色い人がメダルを獲ったんだよ」と話す児がいる。肌の色だけでなく、髪や瞳などそれぞれ違い、世界にはいろいろな人がいることを伝えると、さらに自分たちの気付きを伝えようとする。オリンピックが始まる前から、部屋に万国旗を飾ったり話をしたりしたことで、競技や国に興味をもち、5歳児なりに感じたり気付いたりしていることがわかる。子どもが興味や関心をもつタイミングを適切に捉え、クラス全体で共有していけるようにする。

 

8月12日(木) 曇り 萩原

暑さが和らぎ、久しぶりに戸外で身体を動かして遊ぶことができる。全員での氷鬼やかけっこでは、園庭中を思い切り走れることを喜び、友達と競い合ったり協力し合ったりしながらゲームを進めている。また、虫への興味が高まっており、セミやコガネムシを捕まえて観察している。熱中症対策の為、戸外で遊ぶことを控えていたが、今日は園庭でそれぞれ好きな遊びをする。今後、戸外遊びの機会が増えてくると思うが、これまで戸外での運動遊びを控えていた分、身体の動かし方や遊び方に十分注意し、ケガのないよう見守っていく。

 

8月18日(水) 晴れのち雨

日野祭りの装飾やお祭りごっこに使う商品作りをする。「全クラスを招待したいから、たくさんの商品を作ろう」制作への意欲が高まっている。チョコバナナの本体やフランクフルトを作るグループ、バナナにかけるチョコスプレーを細かく作るグループなど、自分に合ったものを探し友達と一緒に取り組んでいく。それぞれのグループの中でリーダー的な存在がうまれ、指示をだしたり教えたりまとめたりするようになる。それぞれの役割において、達成感や充実感を味わうことができているので、集団の中での個の役割ややりがいを大切にしていきたい。

 

8月25日(水) 晴れ

日野祭りまで2週間となったことを伝えると、「どんなことをするのか」と昨年の活動を思い出しながらワクワクとした表情で話している。お祭りのコーナー担当の話し合いでは、年長児としての仕事・役割ということで、期待と意欲を持っている。それぞれのコーナーで「どんな仕事があるのか」「小さい子にどんな声かけをするのか」を考えた上で、自分のしたいコーナーを選択する。人数の偏りはあったものの、子どもたち同士で話し合ったり誘ったりすることで決まる。子どもたちがどう考え、どんな関わりをもち、どんな行動をするのか期待する。また、太鼓のリズム打ちでは、初めのうちは聞いて再現することが難しい児が多かったが、徐々にリズムを捉えられるようになる。また、盆踊りの曲に合わせて自由に打つと、所々で皆のリズムが合うことがあり、「皆の音が合う心地良さ」を感じることができる。友達と合わせて表現する楽しさを味わえるよう、経験を積んでいく。…

5歳ひまわり組2021年度7月の保育日誌

7月6日(火) 曇り  萩原

先日ジャガイモ掘りをした日野中央高等特別支援学校に、手作りのカードをもってお礼にうかがう。友達と一緒に芋ほりの楽しさを振り返ったり、どんな料理にして食べたかを伝えたりしている。梅雨で戸外にでられず、芋ほりからだいぶ時間が経ってしまったものの、その時の様子はしっかりと覚えており、また自分で収穫したものをおいしく食べられた喜びも合わさり、心をこめて感謝の気持ちを伝えることができる。コロナの関係で園外の方との繋がりが持ちにくい状況ではあるが、地域で育てる子どもとして、できる関わりはもちたいと思う。

 

7月9日(金) 曇り時々雨  萩原

身近なものを使ってゲーム遊びで、まずは新聞紙を使ってゲームをする。新聞紙を手にすると絵や写真を見て、そこから情報を得ようとしている。そこで、文字探しゲームから始め、ジャンケン島取りゲーム、島渡りゲームと遊びを展開させていく。最近、友達との手紙のやりとりをしたり、自分で本を読んだりする姿が増え、文字への興味の高まりが感じられる。遊びのなかで楽しみながら文字への興味を高めていけるよう工夫していく。

また、大縄やゴム紐を使ったゲームでは、縄やゴム紐に対して身体がぶつからないように、跳んだりくぐったりする。『どのように体を動かすべきか』を見て考え、判断し、巧みに身体を動かしていくことができる。「自分の身体の認識」「身体の動かし方」を感じることができる遊びを積極的に取り入れ、身体作りに活かしていきたい。

 

7月20日(火) 晴れ 萩原

今週始まるオリンピックについての話をする。保育室に万国旗を飾っておくと、『世界の国だ!!』と喜んで見ている。オリンピックでは世界中から人が集まりスポーツで競争することを知らせると、『世界のみんなの運動会ってことだね』と徐々に興味をもち始める。そして、地球儀や世界地図を見ると、知っていることを口々に話し始める。これからテレビなどでオリンピックの内容が報道されるようになると、興味・関心が高まっていくことと思う。世界にはさまざまな国があり、さまざまな人がいるということを知る機会になると考えられる。そこから、子どもたちが感じることや気づきを、活動や遊びに繋げ、皆で共有していけるようにしたい。

 

7月29日(水) 晴れ  萩原

水遊びでは、ビニールプールに水を張っていくと冷たさや感触を楽しみ、徐々に友達と水を掛け合ったりして遊びがダイナミックになっていく。魚の玩具を使った遊びでは、これまでにも経験のある魚すくいから始まり、樋を多数繋げて魚を流す遊びへと変化していく。初めのうちは大量に水を流すことで玩具を押し流していたが、思うように流れないことで、樋の組み方を変えたり、角度をつけたりと友達と相談しながら試行錯誤をしている。さまざまな玩具や道具を手にし、「どう遊ぼうか」「この道具をどう使おうか」と友達同士で話し合い、遊びを展開していく。ひらめきのきっかけを提示し、そこから子どもたち自身で試行錯誤しながら遊びを深めていけるよう、場面に応じた援助を行っていく。…

5歳ひまわり組2021年度6月の保育日誌

6月3日(木) 晴れ  萩原

あさがお組と一緒に洋光台南公園へ散歩に出掛ける。真夏を感じさせるような強い日差しと、日陰に入った時の涼しさを感じ「本当に夏がきたね」と話している。公園では、あさがお組と一緒のかけっこや鬼ごっこ、大型遊具などで遊ぶ。ジャングルジムでは登れるように声を掛け合ったり、高い場所から見える景色や達成感を共有し一緒に喜んだりしている。日差しが強く温度も上がってきていて、熱中症予防を考慮すると、散歩に出られる機会も少なくなってきてしまうと思う。天候や気温を確認していき、週の活動を臨機応変に考えていけるようにする。また、ネイチャーゲームなど、異年齢児とも一緒に自然に関わっていけるゲームも取り入れ、遊びに満足感と好奇心が満たされるよう、活動を考えていく。

 

6月10日(木) 晴れ  萩原

昨日の歯科健診について聞くと「虫歯はなかった」「よく磨けてますねって言われた」と安心している児が多い。今日は歯科医院から借りた紙芝居を見てから、虫歯予防をテーマにした絵をクレヨン画で描く。歯の本数を意識する児、鏡で口の中を観察して描く児と、それぞれのイメージで描き進めていく。仕上げに画用紙を切り貼りして歯ブラシを作る。出来上がりに満足し、友達と見せ合っている。歯の健康の為に必要な習慣・約束を確認すると「甘いものを食べない」「バランスよく食事をする」「食べたらすぐに歯を磨く」などが挙がる。コロナウィルス感染予防の為、食後の歯磨きはしていない分、丁寧なうがいが意識づくよう見守っていく。

 

6月18日(金) 晴れ 萩原

芋ほりに期待をもち、「いい天気になってよかったね」「どんなおいもかな」と友達同士で楽しそうに話している。畑までの道のりでも、4歳児との会話が弾んでいる。畑では、茎が根本付近まで刈り取られており、それぞれじゃがいもが土から顔を出している状態で、喜んで取り組み始める。ビー玉大のものから10㎝を超える大きなサイズのものまであり、一つ一つ手に取り、大きさや形を確認し、収穫を喜んでいる。現場では、高校生によるクイズで、ジャガイモの花を見ることができる。準備として茎が刈り取られているのは、収穫しやすいとは思うが、年長児なので葉から茎、根っこまでの成り立ちを観察できると興味がさらに深まると思うので、4歳児は茎を除去しておき、5歳児はそのままの姿を観察してから収穫するなど、活動に差をつけてもよいかと思う。今回のジャガイモと秋のサツマイモでの比較も楽しみたい。

 

6月21日(月) 曇り  萩原

幼児3クラスでの泥んこ遊びに参加する。前回は日差しが強く、気温が高かった為、全身で水を浴びたり泥の感触を楽しんだりすることが遊びのメインだったが、今日は試す・作るといった遊びを友達と一緒に進めていく姿が増える。樋を鉄棒に立てかけ、水や玩具を流して遊んだり、泥や砂を使ってダムのようなものを作ったりしている。どちらも、少人数で遊んでいたものが徐々に人数が増え、意見を出し合ったり協力・役割分担をしたりして遊びが広がっている。次回は、水を流すだけでなく樋の角度による水の流れの速さや動きの変化などにも気付けるよう、関わってみたい。また、前回、泥遊びに消極的だった児も、泥の山作りからダム(プール)や川作りと遊びが発展させていく。さらに遊びが深められるような道具を準備していく。…

5歳ひまわり組2021年度5月の保育日誌

5月7日(金) 曇り  萩原

散歩に出掛ける前に、「公園にはたくさんの鯉のぼりが飾られている」ことを伝えると、その光景をそれぞれに想像し、期待を膨らませている。広場全体が見渡せる場所に着くと、大きな鯉のぼりがたくさん飾られている様子に感嘆の声をあげる。どうにかして鯉のぼりを捕まえようと大きくジャンプしたり、広場中を夢中になって走り回ったり、地面に鯉のぼりの絵を描いたりして、その喜びをそれぞれの方法で表現している。中には友達と手分けをして鯉のぼりの数を数えようとする児もいる。ひとつのものから、さまざまな興味・活動へ繋げていけるよう援助の仕方を考える。

 

5月14日(金) 晴れ 萩原

先日下見をしたロイヤルホームセンターに、カボチャの苗とトウモロコシの種を買いに行く。苗をいくつ購入するか、トウモロコシはどの種類にするかを実際に見て話しあって決める。苗を選ぶ際には多数並んでいる中から、葉が大きく青々としていて、茎がしっかりしているものを選んでいる。帰りには、購入したものを分担して持ち帰る。まだ数字や数などへの興味が薄いので、今回は『買い物』の楽しみを味わえるようにした。今後、数やお金への関心が高まった時には、お金を使って子どもたち自身で実際にやりとりができるようにしたい。その為に、身近な社会に関わる経験を増やしていくとともに数や数字などへの興味を高められるよう遊びや活動を工夫していく。

 

5月21日(金) 雨 萩原

予定していた幼児クラスの仲良し散歩が雨の為、中止になる。幼児3クラスを開放し、3歳児室→楽器遊び、4歳児室→運動遊び、5歳児室→工作遊びのコーナーをつくる。5歳児は初めに楽器遊びを楽しんだ後、運動遊びを経て工作遊びに取り組む児が多い。ラップ芯や空き箱を組み合わせた個人の工作を楽しむ児がいれば、4歳児も交えて大きな段ボールを使って大きな作品を作る児もいる。工作のコーナーでは、5歳児の作品をみて3・4歳児が興味をもち、真似て作ってみようとする。お互いを認め合うよい機会となったと思う。散歩にでられなかったことは残念だが、3・4・5歳児それぞれが好きな遊びにじっくりと取り組むことができ、その中で少しずつ異年齢間での関わりももつことができ良かったと思う。担任間で連携し、今日のような活動を継続していくことで、遊びや関わりをさらに深めていきたい。

 

5月27日(木) 雨 萩原

季節の制作で、アジサイとカタツムリを折り紙で作る。線や角を合わせることを意識するよう声かけすると、一工程ずつ友達同士で確認し合いながら、丁寧に進めていく。折り紙では、上下左右対称に作ろうとする児が多く、説明を聞く前に進めようとするので、落ち着いて説明(折り方)を聞けるよう進め方を工夫する。雨を表現するスパッタリングでは、初めて経験する技法であり、どういうふうに道具を使ったら良いのかを試してみている。今後も、さまざまな技法に取り組むことがでるよう、保育者自身もしっかりと学んでおく。…