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1.育児・保育

秋~冬、皮膚が荒れてくる

夏が過ぎ秋になると皮膚が荒れてくる子どもが増えてきます。
乾燥肌といわれることも多く、乾燥する季節と結びつけて考えてしまいがちです。
しかし、この子たちをよく見ると、胸やお腹、背中は荒れているが、おむつの中はスベスベの状態ということも珍しくありません。髪の毛も濡れており、胸や背中に触ってみると汗でじっとりしています。周りの大人と比べると一枚多く着て暖かそうですが暑くてたまらないというのが本当でしょう。
おむつは汗をよく吸い取ってくれるのでおむつの中はあまり荒れませんが、背中や胸、お腹の汗はうまく吸い取れていないために肌荒れが生じていると考えています。よく汗を吸い取る衣服を着ることと出来るだけ薄着にすることが最良の対策です。
寒くなってくると子どもたちの手の平、足の裏は非常に冷たく、寒いのではないかと心配で、どうしても衣服を多く着せてしまいがちになります。気持ちはよく分かりますが、子どもたちは暑がり屋です。手足の冷たさは寒さの指標になりません、寒さの指標としては目が覚めているときは胸、お腹、背中の暖かさを使いましょう。ここが暖かければ手足が冷たくても寒くはありません。
眠いときや眠っているときの寒さの指標は足の裏です、ここが暖かければ寒くはありません。
胸、お腹、背中に汗が出ていれば暑いと考えて対応していくことになります。

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.11.28

 

 

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子どもの目線 その2 

子どもたちの事故で多いのが、どこかで打った、どこかから落ちたなどとともに、何かを食べたというのが目立ちます。
食べるものとしては、以前はたばこが多かったのですが最近は減少傾向にあるようです。たばこを吸う人が減っているのと、たばこを吸うのは外でという決まりがある家庭が増えているからでしょう。
最近比較的よくみられる誤嚥では、子どもたちのおもちゃの部品があります。
上の子どものおもちゃの部品が外れていていつの間にか見えなくなった、探せど出てこないし、思い返してみるとさっき下の子がむせていた。きっとこの子が食べたのではないか? ということでひと騒動起きてきます。
胃まで入った物は、だいたい一週間以内くらいには便に混じって出てきますが、食べたかどうか確認してくれということになれば、レントゲン写真を撮ることになります。無用な被爆は避けるべきなので出来るだけ撮らない方向で詳しく聞いて、安全な物であれば便を調べていると、しばらく経ってから大抵は便に出てきます。
子どもたちの周りが掃除が出来ていないわけでは無いようですが、小さな物をつまみ上げ口に持って行くのが大好きな子どもたちですから、掃除に際して同じ目線で、床の上、テーブルの下、椅子の下、ソファの下などをしっかりと点検しておくことが事故防止の唯一の方法でしょう。

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.11.16…

手の平を大きく広げて

如来の手の平から飛び出すことが出来なかった孫悟空の話がありますが、この話から得る教訓は色々でしょう。
私は、この話から、「安全」という手の平を出来るだけ広げ、自由な遊び・発想・行動などの範囲を限りなく保障していく保育を考えます。子どもたちが自らの判断で行うことを制限しないで奨励して行くことが現在求められている保育と考えます。
 大人が始めに目標を設定し、それが達成できると「大人」の「達成感」を「子どもたち」の「達成感」に転嫁して「共に」「達成感」を感じていくことも少なくないのでは?
このような「達成感」ではなく、子どもたちが自らの手で進めて行った上での「達成感」が尊重されるべきと思っています。もちろん手助けが不要とか、教えてはいけないとか、手を出すなとかと言っているわけではありません。
「最初から決められた到達点」は出来るだけなくそうと言っているのです。子どもたちは天性の発明家です。
シンプルな道具(木切れ、紙切れ、木の葉、水なども含め何でも)さえあれば色々な遊びを作り出していきます、この発明家の才能の芽を摘まないように工夫して欲しいのです。そこには自然に集団が出来、共同作業が生まれ、互いに教え合い、補い合って行きます。ここに必要なのが子どもたちに限りない自由が与えられていることだと思います。
如来の手の上の悟空は自らの判断で空の果てまで行ったと思った、しかし、ここでまだ先があると思ってキントウンに乗って更に飛んでいってもおそらくまだ釈迦の手の上であったでしょう。釈迦は悟空にどこまでも自由に飛ぶことが出来る手の平を用意していたのだと思います。
同じように保育の中でも、まず第一義的に要求されている「安全」ということが保障されれば、出来るだけ大きく手の平を広げて行くことが大切なのだと思います。おもちゃ、絵本、積み木、ブロック、遊び空間などの保育環境の中で大切なのは、シンプルで、出来るだけ多くの種類、出来るだけ多くの数・量が保障され、子どもたちが自ら自由に決定・選択出来ていることであると思います、これが「手の平を大きく広げた保育」ということです。

 ——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.11.11…

子どもの目線で

子育て、保育を行う上で、子どもの目線も大切である。ここで言う子どもの目線というのは子どもたちの気持ちや思いを考えると言うこともあるが、それよりももっとシンプルに、子どもたちの身長から考えて、どのように見えているかを想定して欲しいということである。
身長が70cmの子どもたちにとっては100cmの棚や柵や衝立は大人にとっての200cm以上に相当する。
大人は200cm以上の衝立の向こう側を知っていたり、推測したり出来るだろうが、子どもたちはどうだろうか?
見えない部分に興味は大いに持つであろうが中々把握するのは難しいかもしれない。衝立の向こう側を誰かが走っていても、その方向、スピードなど分からなかったらぶつかってしまうこともあり得る。
棚や柵や衝立などを選ぶ場合、安全を確保する上でも、この目線をしっかりと考えて欲しい。
年齢によって身長は異なり、身近に置けるものも変わって来て当然だろう。
子どもたちが自分で出し入れすることが出来るという意図を持ってこれらを置く場合、その高さも考えて出し入れの際に落としたりして怪我をすることのないような配慮が必要である。

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.10.27…

7.寝付きの悪い子どもたち

今日も寝付きが悪くて困っているという話がありました。
夏から秋への気候変化にうまく対応できていないこともありそうでしたが、
話を聞いてみると、それだけではなく、添い寝で厚着、掛け布団も多いと
いうことでした。(子育て広場21 育児あれこれから)と同じ話をして
試してもらうことにしました。
以下、(子育て広場21 育児あれこれから)に書いたものを転載します。

 

子どもは無理矢理寝かしつけようとしても無理です。子どもも大人も、
眠くなった時にはすぐ眠りにつけます。何時に必ず!!ではなく、
眠くなった時を見計らって眠りに誘うようにすると意外と早く簡単に眠ってしまいます。

どうやって眠くなった時を見つけるか?

  • ①眠そうな顔
  • ②目がしょぼしょぼ
  • ③あくびが頻発
  • ④活発に動いていた子が、あまり動かなくなった
  • ⑤足の裏が熱くなってきた時(これがポイント)

この⑤は起きている時と眠っている時に働く神経系が交代するために起きてきます。寝かしつけたい時間が近づいてきたら、時々足の裏に触って、熱くなってきていないか確かめて見て下さい。
   波がありますので、うまくタイミングが合えば簡単に熱くなった時が見つけられます。     熱くなってきたらすぐに寝かしつけて見て下さい、大体うまく行くと思います。このようなときに刺激をすると再び目が輝いてきます。眠くなったなと思ったらさっさと寝かしつけることが肝心です。
   また、兄弟姉妹がいる場合、たまたま一緒に眠くなることはあり得ますが、通常は別々の時間に眠くなることの方が多いと思います。眠くなった子から寝付かせる、一度眠り込んだらすぐに深い睡眠に入ってしまうので簡単には起きないはずです。
   当然のことですが、夜になったら、興奮するようなことをしないで、眠気が気易いように配慮することは必要です。

 早寝早起きにこだわる必要はありませんが、なるべく規則正しい方が身体には良いと考えられています。大体同じような時間に寝入って同じような時間に起きるようした方がよいでしょう。

足の裏が冷たい時はまだ眠くない時で、昼間起きている時に働く神経が活発な徴候です。
この眠くない時に、ただ暗くする、布団に無理に入れる、静かにしているのみでは中々眠ってくれません。時々聞きますが、眠らせようとして2時間頑張ったが眠ってくれず、つい怒ってしまった・・・・
    これは、子どもから見ればいじめられているようなもの、でもお母さんから見ても貴重な時間が過ぎていき、やらなければならないことが出来ず、やはりある意味困った状態。
眠らせるには、やはり、タイミング!! と考えて下さい。

 

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.10.01…

7.夕方疲れて眠ってしまった子ども

遠足に行ったり、運動会があったりで忙しくタフな1日を過ごして家に帰って
夕食の準備をしている間に眠ってしまった、ということが時々あります。
多くの場合は問題なく朝を迎え、朝食をたくさん食べて機嫌も良く元気であると思います。
しかしまれに、朝なかなか起きることが出来ず、起きてからも機嫌も悪く、いつもの元気が
見られず、食欲もあまりなく食べたり飲んだりが少なかったり、出来なかったりすることが
あります。
このような時は、昨日の疲れがまだ残っている!だけで片付けないで注意が必要です。
昨夜のことを考えれば、夕方から食べても飲んでもいない状態にあり、
脱水症に至っている場合も考えられます。前日の水分摂取が十分であれば問題はない
ことが多いと思いますが、少し不足状態で朝までぐっすり眠ってしまうと困りごとです。
12時間以上に渡って飲まず食わずの状況では脱水症になっても不思議ではありません。
このような状況で体調がおかしいようであれば、「疲れ」とのみ考えずに医者に行く方が
良いと思います。

その前に、このような状況になる前の対策として、眠る前に何とかして水分を補給しておく
ことが肝要です。
また夜中にも少しでも起きそうであれば起こしてでも水分補給をしておけば朝の不調は
防げます。

水分補給には常に気を配りましょう!!

 

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.09.27

 

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