Q20.トイレトレーニングがうまくいかない

2歳の息子

トイレに行こうとしてくれないし、行ったとしても、便座(子供用)に座って用を足す事が出来ません。便座から下ろしたとたんにしてしまうこともしばしば…。 ウンチの時もおしっこの時もオムツをしている時に知らせてくれることはありません。

2歳半の娘

トイレトレーニングはじめて1か月。最初は「オシッコ」を言っていたのに、最近は言わなくなってしまいました。好きなようにさせておくとパンツの中でして「しっこ」といいます。けっこう順調にいってたのに…。

2歳の息子さんの場合

育児を行うには、気長に焦らない気持ちが大切だと思います。 歯の生え始め、歩行にも個人差があるように、トイレの自立にも差があります。しかし、必ず上手に出来るようになります。あまり力まないで、何回も失敗して当然、失敗して上手になるんだ、という考え方でトレーニングを始めてみませんか。保育園ベアーズで2歳から3歳児で調査した結果をグラフにしてみましたので参考にしてみてください。

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          図:オムツはずれ状況の調査結果グラフ(保育園ベアーズ)

トイレへ行こうとしないのなら、トイレにもいろいろ工夫をして行きたい場所になるようにして見てはどうでしょう。お子様の大好きなキャラクターのポスターを貼ったり、ぬいぐるみを置いてみてはどうでしょうか。トイレは狭い空間で圧迫感を持っているようなら、みんなの見えるところに、その時だけオマルを持って行き遊びの延長で座れるように雰囲気、環境作りから考えてみてはいかがでしょうか。少時間でも座ることが出来たらその事については必ず誉めてあげて下さい。このときオシッコがでないで、そのあとで出たとしても「今度はトイレで出来るとイイネ」などと言わずに、「オシッコがでてよかったね」とオシッコがでたことを一緒に喜んでください。

ウンチやオシッコを知らせてくれないのは、ウンチの時もオシッコの時もあまり不快感がないのか、あってもほかの遊びとかで忙しくて忘れてしまうのか、あるいはほんのちょっとしたサインしか出していないので周りの大人が見逃してしまう、などが考えられます。いずれにしても、きれいなおむつの快適さ、汚れたおむつの不快さをしっかり認識させてあげるには、ウンチやオシッコがでたら、量の多い、少ないに関わらず、出来るだけ早く替えてあげて下さい。そして、“ウンチ(オシッコ)が出てよかったね。今度出たら教えてね。”とその都度声を掛け、ウンチ(オシッコ)が出たことをお母さんが喜んでいることをしっかりと伝えてください。「もっと早く言いなさい」などとは決して言わないでくださいね。

2歳半の娘さんの場合

トイレトレーニングをはじめて1か月。 最初はお子さんも、トイレ、オマルへ行くのに好奇心を持ちきっと素直に教えてくれた事だと思いますが、今はちょっと面倒になる時期なのかも。また一方、親の方も少し慣れてきて安心してしまい、気付くと失敗してる場合もあるのではないでしょうか。

しかし、出た後に“オシッコ“と言ってくれるのでしたら、もう自立は目前です。漏らしても叱ったり、イライラしたりせずに、ゆっくり待ってあげて下さい。この場合も、先ほど示した保育園ベアーズで行った2歳から3歳児でのオムツはずれ調査結果を参考にしてみてください。

上の図を見て頂くとわかると思いますが、2歳6か月ではほとんどの子がまだ自立していません。3歳4か月になって約70%の子が自立していますので、もう少し見守ってあげて下さい。

また、親の方でも何か工夫が出来ないか考えてみてください。例えば、まだトレーニングパンツやオムツを使っているのなら、思いきって布パンツにしてみてはどうでしょうか。不快感が強いため、汚れたらすぐに知らせてくれるし、親の方も気付きやすいと思います。いずれにしても、オシッコ、ウンチは、いつか自分で出来るようになるものです。あまり肩に力を入れすぎずゆったりとした気持ちで暖かく見守ってあげましょう。そして成功した時には一緒に喜んでしっかり誉めてあげましょう。きっとお子さんもその姿を見て答えてくれると思いますよ。