手作り

 子どもの頃、手袋、セーター、布おむつ、袋物などに限らず、漬け物、干し柿、干瓢などの食べ物、竹馬、弓や矢、竹とんぼなどの遊具でも手作りのものがたくさんあった。ざっと思い出してみただけなので実際にはもっといろいろあっただろう。この時代、手作りでなければ手に入らなかった。恐らく裕福な家では専門職の人が手作りで作った立派なものもあっただろうが、田舎では、親や兄弟が作ってくれるものしかなかった。手作りがよかったのかどうか、よく分からないが、少なくとも買う資力はなく、子どもたちに手作りで与えるしか方法はなかった、今よりも遙かに生活に追われて食べるために一所懸命であった。お金は子どもの遊具より食べ物が最優先の時代である。
 最近になれば、手作りのものは貴重になってきている。高価でもあるし(ものにもよるが)中々手に入らないものとなっている。これは手作りのものに比べ、ロボットなどで作られるものの方が質も良く、安価で、デザインなども多種多様で魅力的になってきているからであろう。製法も工夫され、ロボットが作ったのか手作りかよく分からないロボット製のものもある。
 保育園などで手作りを強制的に求めることがあるようだが、その真意は何だろうか?
過ぎ去った昔への郷愁か? 手作りだと愛情が籠もるものなのだろうか? 手作りの苦労は子育ての重さを実感させるからだろうか? 手作りに割く貴重な時間は子どもたちの取っても貴重な時間として実感できるから? 私には理解できません、結局は保護者が決めれば良いことであるとしか思えない。

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 13.02.01

保育園の適正規模?

最近待機児童対策として極めて少人数の保育が行われ、公的支援も行われ始めているようだ。子どもたちの立場に立って保育園のクラス編成を考えて見るべき時期に来ている。ともすれば待機児童対策だけが強調され、子どもたちの保育環境は置いて行かれがちであるが、歴史的にはいろいろあったとしても、現在では基本的に保育園は「子どもたちの為にある」「子どもたちのもの」で有るべきと考える。子どもたちにとってより良い保育園で有るためにはクラスの人数もそれなりであるべきであろう。集団保育はある程度の人数でクラスが編成されて初めて成り立つものである。あまりにも少人数では集団保育としても意味をなさない。集団の中で育つ事の良さを引き出せないと思っている。このような研究はあまり為されていないと考えるが、0歳では数人程度からであろう。現在の厚労省配置基準の子ども3人に1人の保育士配置はほぼ妥当ではないだろうか。つまり、この3人単位が2~数単位までで一つのクラス編成が適当と考えている。1歳児では厚労省配置基準の子ども6人に保育士1人では、保育士の配置が少ないように思う。年齢による偏りが大きいが、せめて子ども5人に1人くらいに変えて欲しいと思う。クラスとしては、1歳児もこの5人単位が2~数単位くらいが適当か、と考えている。2歳児となると現在の厚労省配置基準子ども6人に保育士1人で適当と考えている。クラスとしては、この6人単位が2~数単位くらいが良いと考えている。3歳児は現在20人に保育士1人が厚労省配置基準であるが、これでは少し無理があり、20人に1.5人~2人の保育士配置が必要と考えている。クラスとしては20人を越えても良いが、その場合は保育士2名の配置が必要であろう。4歳児、5歳児は30人に1人が厚労省配置基準であるが、こちらは20人~25人に保育士1人を配置し、状況に応じて応援できる保育士をこの2クラスに1名配置するくらいが良いのではないだろうか。現在の保育園の運営費ではなかなか上記のような配置、クラス編成は困難であるが、待機児童対策が落ち着いて、子どもたち中心の保育園という考え方が根付いていけば世の中の対応も変わってくる、と期待している。

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 13.01.03

保育園から園児連れ去り

産経新聞 10月9日(火)17時48分配信によれば、川崎市の保育園で園児の祖父だと名乗り、
園児を連れ出した82歳の男性が逮捕された、とのこと。
誘拐事件とまでは至らず、無事母親の元に戻ったようであるが、
保育園の対応としては大きな問題を提起している。

・「不審者」は何故入ることが出来、どのようにして園内に入ったのか、
・園児の迎えが誰であるかどのように確認していたのか
  (流れから推測すると当日の迎えは母親の予定のようであるが)
・祖父が迎えと言えば確認なしに一緒に帰宅をさせるのか
 (連絡事項など話していれば分かったかも、
    また、祖父は送迎する予定の一員として登録されていたのか?)

・迎えの予定者が変わったときの連絡方法、確認方法は?

・帰りを送って「祖父」に子どもを預けた保育士は子どもの家族のことを知っていたのか

・・・いろいろ考えさせられる事件である。

 

保育園は「安全なところである」ということがまず求められる。
安全性が確保されていない保育園はあり得ない。
すべてに優先させて子どもたちの安全が要求される。
今一度、子どもたちの安全について総点検が必要であろう。

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.10.11

保育園を選ぶとき(4)

認可保育園の収入源は大きく分けると、
①国など公的機関からの運営費、
②国などからの各種特別な保育(延長保育など)に対する助成金など、
③各種団体(社会福祉協議会など)からの助成金など、
④利用者(園児の保護者)からの延長保育負担金などの利用料、
⑤個人や団体などからの寄付金、
に限られていますが、それでも一般的には認可外保育園よりは多くの収入があります。

 一方認可外保育園では、 別にも記載していますが(認可保育所の収入は? 認可外保育園の収入は?)、基本的に保護者の保育料が収入源となります。
 最近では、自治体によっては認証保育所など、一定の基準を満たした認可保育所
への補助金も出来ていますので徐々に改善されてくるかもしれません。
また、事業所内保育園なども一定の補助金が国主導で出されています。
この収入の違いは、子どもたちの環境全般に影響してきます。
建物の大きさ、保育室の大きさ、保育の数、玩具、遊具や絵本などすべての面で異なってきます。

認可保育園は利益追求は許されず、監査などでも厳しく指導されますので、
収入は基本的に園児たちの為に使われます。
従って収入が多ければそれだけ子どもたちの為に使うことが出来る予算が多くなり、
必然的に環境整備が行われることになります(もちろん例外はあり得ますが)。

 

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.10.08

保育園を選ぶとき(3)

多くの保育園は「入園案内」、「入園のしおり」などの名称で入園後のいろいろな約束事を記載した冊子を作っていると思います。これをきちんと読んで詳細を把握することが大事です。
 園児の年齢別定員、園舎や園庭の面積、保育室の面積、保育士数、看護師がいるか、栄養士調理員はどうかなども載せていることが多いと思います。また、利用者負担金、年間行事、保護者参加行事(曜日も大切)、延長保育、年間の休園日、給食の内容、3歳以上児の主食提供の有無(価格も確認)、病気の際の対応などを確認してください。
 また、園内を見せてもらって、園児数に対して玩具は十分にあるか。絵本などの書籍は十分かなどよく見てください。玩具や絵本などは家庭と比べてもわかりにくいと思いますが、本であれば一人あたり数冊以上、玩具であればほとんど全員が一度に遊べる以上に種類が多く、数も多くあるのが理想です。いくつかの保育園を見て回れば比較はより簡単にできると思います。

 

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.10.07

保育園を選ぶとき(2)

認可保育所であるかどうか、これは大切です。

保育園には、認可保育所(保育園)、認証保育園、認可外保育園などがあります。
 認可保育園には公立、私立がありますが、基本的は同じ内容が求められています。保護者が負担する保育料、保育士の配置基準、保育室の面積基準や園庭の面積など同じ基準です。
 認証保育園は東京都や横浜市、川崎市などで設立されています。これは、公立ではありませんが、それぞれの自治体の事情によって、認可保育園の基準には満たないが一定の基準を満たした保育園に認められています。
 認可外保育園は、認可基準、認証基準を満たさないが、認可外保育所にはベビーホテル、駅型保育所、駅前保育所等のいわゆる無認可保育所の他、その他の法令や通知で規定された事業所内保育所病院内保育所などがあります。これらの多くは認可外保育施設指導監督基準の適用を受け立ち入り検査を含む行政機関の検査・指導強化が図られて来ていますが、すべての施設で改善が実行されているわけではないようです。

 保育園を選ぶ際には上記のどの保育園であるかを確かめてからにしましょう。認可保育園のすべてが認証保育園に優っているとは言えないと思いますが、地理的状況、保育料などとともに、保育内容についても検討する上では大切なことの一つです。

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.10.07

保育園を選ぶとき(1)

今年もあっという間に10月になってしまいました。保育園では子どもたちが元気に外あそびをしています。
 しかし、事務所の中では来年度の準備が始まっています。役所の担当課から来年度の募集に向けて、受け入れ可能人数の調査があり、来年度の年齢ごとの受け入れ可能人数を考えていきます。来年3月の卒園児を除き、現在入所中の子どもたちで来年度も続けて利用する子どもたちの人数把握(予測)を行い、来年4月1日時点の保育士の人数予想を行い、年齢ごとの園児数と保育指数を考えて受け入れ可能人数を算出します。保育士数も出産やら家族の転勤やら病気やら想定外の事態で変動しますし、現在通園中の子どもたちも転勤などで退園することもあり中々確定的な数値は出せませんが、おおよその受け入れ可能人数を報告します。保育担当課は各保育所からのデータに基づき来年度の募集に取りかかります。多くの自治体で11月頃から始まるのではないでしょうか。
 申し込み順番で決まることはないので慌てることはありませんが、締め切りはありますので、こちらは守らないと後回しになってしまいます。

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.10.05

 

6.一斉保育と自由保育とそのあいだ

一斉保育設定保育(せっていほいく)は、保育者が明確な目標を持って、つまり指導目標をもって、音遊びであれ、お絵かき、お散歩であれ、なんらかの保育を行うことをいう。対象は、クラス全体のことも多いが、数人、ひとつのグループだけ、数クラス合同でということもある。そこで計画保育、一斉保育という呼び方もされる。対象となる園児それぞれに注意を払い、テーマについて理解をもって自発的に取り組めるように配慮する。保育の中でもリズム遊び食育のように、自分たちから進んで取り組むことで楽しく参加できる喜びを体験してもらう場合や、生活指導の一環として行わなくてはならないものなどもあり、自由保育と相補的に、設定保育を行うことが必要な場合もある。対象となる園児たちの発達段階を考慮して無理のない課題と、内容の豊かな活動計画を立てることが大切である。

自由保育

自由保育(じゆうほいく)は、保育手法のひとつで、何か決まったお遊戯遊びリトミックなどを「みんなで一緒に」行う設定保育の対語で、特に何をするという設定を置かず、自由に遊ばせることをいう。

全くの自由というわけではなく、児童たちがどういうことを誰と一緒にどんなふうに遊ぶかを観察することもできるし、またその遊び行動の中から園児たちの社会の中のソシオメトリーのようなものも見えてくる。なにもしないということではなく、これも保育の形のひとつなのである。

そのあいだ:

4.職員配置基準

認可保育園の職員配置は年齢によって決められています。
国基準では
 0歳:園児3人に職員1名
 1歳:園児6人に職員1名
 2歳:園児6人に職員1名
 3歳:園児20人に職員1名
 4歳:園児30人に職員1名
 5歳:園児30人に職員1名
これは国基準ですので、自治体によってはこれ以上の手厚い基準を設けているところもあります。
  児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 (昭和二十三年十二月二十九日厚生省令第六十三号)
ちなみに幼稚園の最低基準は園児35名に対して職員1名となっています。

 

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.09.08

3.認可保育所の収入は? 認可外保育園の収入は?

園児の支払う保育費が直接各保育園に回っていく訳ではありません。
支払う先は区市町村になっています。これは区市町村の収入として処理されます。
一方で、保育園には、区市町村から運営費という名称で園児数に応じて支払われます。
この運営費を用いて保育園の経営がされていきます。
一般に、保育費よりも運営費の方が高くなっています。
 認可外保育園の収入は保育費がそのまま運営用の収入となっています。
ここが、認可保育園との大きな違いになっています。
 認可保育園では、運営費として収入が入ってきますが、これは保育費より高くなっています。

収入の違いはどこに出てくるか?
認可保育園、認可外保育園それぞれ最低基準が定められています。
認可保育園の方が厳しい基準が定められ、かつ遵守しなければ認可取り消しもあり得ます。
一般に職員数、設備などどうしても認可保育園の方が整っています。
すべての子どもたちが公平に保育を受ける権利を有していることから考えると、
すべての保育園が認可保育園の基準を満たしていくべきだろうと思います。

 

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.09.08