保育園の適正規模?

最近待機児童対策として極めて少人数の保育が行われ、公的支援も行われ始めているようだ。子どもたちの立場に立って保育園のクラス編成を考えて見るべき時期に来ている。ともすれば待機児童対策だけが強調され、子どもたちの保育環境は置いて行かれがちであるが、歴史的にはいろいろあったとしても、現在では基本的に保育園は「子どもたちの為にある」「子どもたちのもの」で有るべきと考える。子どもたちにとってより良い保育園で有るためにはクラスの人数もそれなりであるべきであろう。集団保育はある程度の人数でクラスが編成されて初めて成り立つものである。あまりにも少人数では集団保育としても意味をなさない。集団の中で育つ事の良さを引き出せないと思っている。このような研究はあまり為されていないと考えるが、0歳では数人程度からであろう。現在の厚労省配置基準の子ども3人に1人の保育士配置はほぼ妥当ではないだろうか。つまり、この3人単位が2~数単位までで一つのクラス編成が適当と考えている。1歳児では厚労省配置基準の子ども6人に保育士1人では、保育士の配置が少ないように思う。年齢による偏りが大きいが、せめて子ども5人に1人くらいに変えて欲しいと思う。クラスとしては、1歳児もこの5人単位が2~数単位くらいが適当か、と考えている。2歳児となると現在の厚労省配置基準子ども6人に保育士1人で適当と考えている。クラスとしては、この6人単位が2~数単位くらいが良いと考えている。3歳児は現在20人に保育士1人が厚労省配置基準であるが、これでは少し無理があり、20人に1.5人~2人の保育士配置が必要と考えている。クラスとしては20人を越えても良いが、その場合は保育士2名の配置が必要であろう。4歳児、5歳児は30人に1人が厚労省配置基準であるが、こちらは20人~25人に保育士1人を配置し、状況に応じて応援できる保育士をこの2クラスに1名配置するくらいが良いのではないだろうか。現在の保育園の運営費ではなかなか上記のような配置、クラス編成は困難であるが、待機児童対策が落ち着いて、子どもたち中心の保育園という考え方が根付いていけば世の中の対応も変わってくる、と期待している。

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 13.01.03