49.支援の必要な保護者

支援が必要な保護者と特別な支援を必要としていない保護者がいるのは当然であろう。
そして多くの保護者は特別な支援を求めてはいない。
家庭の中で、地域の中で、友人関係の中で、また色々な公的・準公的な機関・施設をよく調べて知っており、利用することも上手である。

 

一方、少数派ではあるが、特別な支援を必要としている保護者が存在する。
当然保護者と一緒に子どもたちも暮らしている。
子どもたちも育ち、発達していくために支援を必要としている。
このような状況の中で、子どもたちへの支援を行うのみでは解決は難しい。
どうしても保護者、家庭、時には親類縁者、保護者の友人にも支援が必要となる時もある。

子どもたちが育ち・発達していくためには環境要因も大きな影響を与える。
保護者などを含めた子どもたちの環境を整えていくことが求められる。
このために重要になってくることは、子どもたちを取り巻く環境を良く理解していくことである。

理解していくためには保護者との良好なコミュニケーションを保つことは最低限のことである。
その上で、周囲の人たちとのコミュニケーションも大事であるし、子どもたちの暮らす環境そのものを自分の目、耳、鼻など5感で実際に知っていくことも求められる。

困っている保護者の方から「支援」を求めてくることは少ないだろう。
「支援」について知らないことも多い、「支援」を求めることに大きな抵抗感を感じている人もいる。

「支援」を知っている人から手を差し伸べることが必要なのだ。
「支援」の門戸はまだまだ狭い。広くしていくのは当然だろうがそれを待てない現実がある。

保育園は「支援」を行いやすい施設の一つである。

門戸を開放して「育児支援」に取り組んで欲しい。