46.育児支援

約束を守ることは極めて重要であり、守らないことによるリスクは大きい。信号無視は車がぶつかってきても文句も言えない。飛行機に乗る時に搭乗時間を守らない人のために多くの人の時間が潰される。メニューの虚偽記載は美味しいと思って食べたのだからまあ良いか。
物事が速やかにトラブることなく進められるために約束をする。ある目的を遂行するために約束をする。
約束をした、その目的を忘れてしまいがちになるのも人間である。目的を忘れ、約束のみに捉えられてしまっては何のための約束か!本末転倒である。
いろいろな組織には、いろいろな約束事があり、その約束事によってその組織の目的が達成される。しかし、約束事はここでも目的達成のためにあるのであり、例外的に目的達成のために約束事を「一時側に置いておく」ことも起こりうる。
保育園の大切な役割の一つに「育児支援」がある。「育児支援」とは文字通り「育児」を行う人たちを支援すること、出来る限りのことを行い「育児」が楽しく、自信を持って行えるようにしていくことである。「育児」をしている今が人生で一番楽しいと思えることである。そのためには「育児」をしている人の人生も楽しくなければ!
子育ては24時間365日続く長い道のりである。その中には息抜きも必要である。映画を観て喜んだり悲しんだりも必要である。買い物を楽しむことも、子ども抜きの食事を楽しむことも必要であろう、時には飲むことも。それらを快く受け入れることが出来る組織が「育児支援」を行うことが出来る。
休みの日に「大掃除」、休みの日に「美容院」、休みの日に「一人で読書」、そのために子どもは保育園に。良いではないか。皆で一緒に「子育てを」! これが「育児支援」の重要な一面を表している。