健康
水あそびの際、自ら衣服の着脱をし、脱いだ服を畳んだり、「どっちが前?」と保育者に確認しながら、自分で着ようとしたり、食後の衣服が汚れていることに気付き、自ら着替えようとしたりと、身の回りのことを保育者に見守られながら、自分でしようとする姿が見られた。排泄面では、日中布パンツで過ごす子が増え、保育者の声掛けでトイレに行き、排尿したり、排尿感覚がわかり、自分のタイミングでトイレに行ったりする姿が増えてきた。あそびに夢中になり漏れたり、ぎりぎりまで我慢したりする姿も見られるので、一人一人の排尿間隔を把握し、あそびの妨げにならないようタイミングよくトイレに誘い、成功体験を積み重ねていった。
人間関係
友だちと一緒に水をかけ合ったり、泡を使って「一緒だね」と窓を磨いて楽しんだり、氷の感触や冷たさを共有したりと、夏ならではのあそびを友だちと一緒に楽しんでいた。友だち同士で同じイメージを持ってあそんだり、「終わったら貸してね」と玩具の貸し借りを子ども同士でしたりする姿も見られた。一方で、玩具や場所を独占したくて、トラブルになることもあったので、子ども同士の関わりを見守りながら、状況に応じて仲立ちをしたり、保育者も一緒にあそんで関わり方を伝えたりしていった。
環境
年長児が飼っているカブトムシを実際に見たり、手にとって触れてみたり、テラスから聞こえてくるせみの鳴き声に気付き、「どこにいるのかな」と外を眺めてみたりと、夏の自然に興味をもち、触れたり観察したりする姿があった。興味が広がるよう、絵本や図鑑を用意したり、保育者も一緒に観察して特長を伝えたり、製作につなげたりしていった。
言葉
絵本や紙芝居への親しみが深まるよう、繰り返しのある絵本を積極的に読み聞かせをし、言葉やリズムの面白さや、その中に仕組まれたユーモアさなどを感じられるようにしていった。子どもの反応をみながら、読み方、話し方を工夫し、言葉から物語の世界をイメージし、安心して想像力を膨らますことができるよう配慮していった。
表現
紙粘土や画用紙、お花紙など様々な素材を使って、みんなで誕生日ケーキの製作を楽しんでいった。真っ白のケーキの土台を、好きな素材で飾り付けをしていき、ケーキができあがっていく過程を楽しんでいた。子どもたちが作りたい物を製作できるように、いろいろな素材を充分に用意し、子どもたちが自分のイメージを表現したり、作りたい物のイメージを友だちと共有したりしながら楽しめるようにしていった。
食育
スプーンの持ち方に興味をもち、「こう?」と下手持ちを確認したり、自ら食べやすい方法に、持ち方を変えたりする姿が見られた。楽しく無理なくスプーンが持てるよう、一人一人の発達に合わせて持ち方を伝えていった。また、あそびや生活の中で、スプーンの持ち方につながるよう、手首をひねる動きを取り入れたり、指先や手を使ってあそんだりしていった。