5歳ひまわり組月のまとめバックナンバー

5歳ひまわり組2021年度5月のまとめ

健康

給食前に献立表を見てメニューや食材を確認したり、食事をしながら栄養について話をしたりと、食への関心が高まってきている。それぞれの栄養素が身体にどんな影響を与えるのかを分かりやすく伝え、さらに6月の内科健診や歯科健診へ繋げていく。遠距離の散歩にでる機会が増える。徐々に歩くペースも早くなり、目的地に到着すると達成感や満足感を感じている。時には汗をかくこともあるので、水分補給や着替えをして快適に過ごせるようにする。

人間関係

リレーや鬼ごっこなどの集団遊びを自分達で進めていく姿が増えている。時には鬼ごっこのルールをアレンジして展開している。時には遊びに参加している全員がルールを理解しきれず、トラブルになることもあるので、遊びの様子を見守りつつ、自分達で遊びを広げてさらに深めていく楽しさを十分に味わえるようにする。

環境

散歩で園外に出た時に、周囲の物に興味をもち、それぞれが得た情報を友達と共有している。看板や道路標示、標識から文字や数字、マークなどに気付き、読んだり意味を考えたりしている。文字や数字への興味が高まる時期なので、無理なく自然に興味をもっていけるよう援助していく。また、就学に向けて標識の意味などを伝え、道路の危険箇所や安全な歩き方も知らせていく。

言葉

小さな集団では自分の思いや意見を発することができるが、集団が大きくなったり、クラス全体での話になったりすると、恥ずかしがって自分の意見を発することを控えてしまう場面が多く見られる。自信をもって思いを発することができるよう、当番活動の中で皆の前で発言する機会を増やすなどの工夫をしていく。

表現

廃材を使った制作遊びが活発になる。ごっこ遊びの中で、廃材を見立てて使うことから始め、イメージに合わせて手を加えていくようになる。廃材それぞれの特徴を捉え、形や大きさ、色、透明感などを活かして作っていく。道具や素材も豊富に用意し、イメージに合わせた表現ができるよう援助していく。…

5歳ひまわり組2021年度4月のまとめ

健康

一日の気温差が大きく、日中遊んでいる時には汗をかくことも多くなってきている。気温や遊び方に合わせて衣服の調整ができるよう、見守っていく。また、適度に水分補給や休息をとったり、マスクの着脱を促したりするなど、こまめに声掛けをして熱中症対策をしていく。

ドッジボールや氷鬼などの集団遊びや、縄跳び・跳び箱などさまざまな運動遊びに取り組んでいる。大きくのびのびと身体を動かしたり、身体の各部分を意識して動かしたりするなど、全身を使ってバランスよく遊べるように活動を考えていく。

人間関係

進級した喜びが大きく、積極的に年下児に関わろうとする。泣いている児をあやそうとしたり、乳児クラスの入室の手伝いをしようとしたり、それぞれ自分にできることを探して世話をしようとする。時には思いが伝わらずに困ったり、どう接したらよいのかが分からずに戸惑ったりする姿もあるので、場面に応じて仲立ちや代弁の援助を行っていく。

環境

栽培活動に期待を大きくもっている。園内外の畑では、友達と協力しながら雑草抜きや整備を行っている。時には虫やトカゲの登場に悲鳴をあげることもあるものの、自然との触れ合いを楽しんでいる。年間を通して、栽培に必要な活動を積極的に取り入れ、栽培の楽しさや大変さ、そして収穫まで繋げていくことでやりがいや達成感を感じられるようにする。

言葉

生活や遊びの中で、自分の思いを言葉で表すことが難しく、泣いたり我慢したりしてしまう姿が見られる。気持ちを受けとめつつ、思いや考えを適した言葉で表現していくことができるよう、場面に応じて仲立ちや代弁の援助を行っていく。また、自分の思いとは違っていても、周囲に同調してしまう姿も見られるので、個の主張がしっかりとできるよう見守っていく。

表現

こいのぼり制作ではスクラッチ(ひっかき絵)を経験する。クレヨンでカラフルに塗り分けた上から黒一色で力強く塗りつぶしていく。「なぜ、重ねて塗ってしまうのか」と不思議や疑問をもつ児が多いが、竹串でひっかくと現れ出る虹や花火のような模様に驚きや楽しさを感じている。今後もさまざまな素材・道具を使って、いろいろな手法を試すことができるよう、活動の提供を考えていく。…

5歳ひまわり組2020年度3月のまとめ

健康

春らしい気候・気温の不安定さがあり、鼻水や咳のでる児が増えるが、大きく体調を崩すことなく過ごすことができる。午睡がなくなり、その日の活動によっては夕方に疲れが大きくなる児もいるので、昼食後に休息をとれるようにしたり、降園時に保護者に様子を詳しく伝えたりするようにする。

散歩では、行先を遠くにしたり、散歩先でも十分に身体を動かしたりするようにして、心地よい疲れを感じる程度の運動量を心がけるようにする。

人間関係

3月に入り、就学への期待が高まる児が多いが、なかには卒園を祝う会ごっこを重ねていくことで別れを実感し寂しさを感じる児や新しい環境に入ることに不安を感じる児も増えてきている。

子どもたちから、「もう少しで離ればなれになっちゃうから、たくさん一緒に遊んでおこう」「卒園しても仲間だよね」という声もあがり、より積極的に友達と関わろうとする姿が増える。

環境

2回目の円海山散歩に挑戦する。事前に地図を見てコースを考えたり、分岐点で『どちらにしようかな』と選んだりすることで、冒険気分を高めている。桜やメダカ、アメンボなど、前回の散歩では見られなかったものに触れることができ、春の訪れを感じることができる。今年度はコロナウィルスの影響で、遠足に行くことができなかったが、今回はおやつをもって普段とは違う散歩にでかけることで、遠足に出掛けたような喜びを感じることができ、子どもたちにとっても保育園最後の思い出を作ることができる。

言葉

卒園を祝う会の準備では、『お別れの会言葉』の内容を皆で考えていく。それぞれが入園した時から関わってきた人、お世話になったことを思い返して、懐かしみながら話しあっている。思いを発表する時に、どんな言葉で表現したらよいか考え込むこともあったが、友達同士で補足しあったり、思いに近い言葉を探ったりしている。皆の思いをまとめ、『お別れの言葉』で感謝を伝えることができる。

表現

ひなまつり制作の時に作った紙粘土を使って、自由に制作をする。手作りの紙粘土の為、水分量が多かったり、材料の牛乳パックの大きな固まりがあったりするが、時間をかけてこねていくうちに全体がまとまり、なめらかになっていく変化を感じることができる。「完成した作品は、形を残すことができる」と紙粘土ならではの特性を伝えると、『どんなものを思い出として残したいか』とじっくりと考えてから作り始める。初めのうちは平面で作っていく児が多かったが、立体の捉え方がわかるとイメージのままに立体で作っていくことができるようになる。自由なイメージをいきいきと表現することができたと思う。…

5歳ひまわり組2020年度2月のまとめ

健康

戸外遊びでは、ドッジボールや縄跳びなどで積極的に身体を動かして遊ぶ。時には、遊びに夢中になって身体の動かし方が粗くなることもある。さらに大きくのびのびと動かせるよう、保育者も一緒に取り組みながら、身体の部位や動かし方を意識できる声掛けをしていく。

就学に向け、ハンカチやティッシュを携帯して過ごす。以前は、手洗い後の拭き方が雑になりがちで、手荒れをする児が多くいたが、ハンカチを使うことで丁寧に拭き取るようになる。洗濯や補充がされているか、子どもたち自身で気付いて清潔を保てるよう見守りや声掛けをしていく。

人間関係

就学への気持ちの高まりとともに、卒園することを考えて、年下児に対しての思いも強くなってきている。自分たちが使ってきた玩具を譲ったり、クラスで楽しんでいる遊びを教えたりする姿が見られる。3歳児の午睡シーツの取り付けやサツマイモの栽培など、年長児として行ってきた活動を4歳児に引き継いでいけるようにする。

環境

港南台中央公園の竹林や円海山など、自然を感じられる場所への散歩に出かける機会が増える。

整備された公園とは違い、うっそうとした雰囲気やでこぼことした山道、高低差の大きな道など、歩きにくさはあるものの、豊かな自然の中を歩く楽しさを感じることができる。また、歩きながらこれまでに見たことのない植物を発見したり、さまざまな鳥の声を聞いたりして、新たな発見を楽しんでいる。子どもたちの発見や気付きに共感し、さらにそれを深めていけるような援助をしていく。

言葉

毎日、遊びや活動の中で思ったことや感じたことを、4~5名の少人数グループで発表する『お話の時間』を設ける。『誰と何をしてどう思ったか』を相手に分かるように文章立てて発表する。初めのうちは単語がいくつか並べられていたが、徐々に一つの文としてまとめて話せるようになってきている。また、少人数で話しあうことで、聞く側も話をする児に注意を向けやすく、しっかりと聞けるようになる。就学に向け、自分の思いを伝え、他者の話を理解しながらしっかりと聞く機会を多くもっていくようにする。

表現

雛飾りの制作では、障子紙を使って張り子に挑戦する。土台にガチャガチャのカプセルを使用し、立体の活動を楽しむ。球体を多方向から見て、紙を貼っていったり絵の具で色付けしたりしていくので、難しさを感じる児もいるが、立体ならではの面白さも感じている。また、障子紙の特性に気付いたことをきっかけに、紙粘土作りにも取り組んでみる。油粘土とは違い、形にしたものを長く残せることを喜び、次の制作活動に繋げるよう期待をもっている。子どもたちの気づきや興味を逃さず、さらに遊びに繋げて深めていけるよう援助していく。…

5歳ひまわり組2020年度1月のまとめ

健康

看護師による手洗い指導を受ける。特殊インクを手に付けた後、普段通りの手洗いをし紫外線ライトをあてると洗えていない部分が光る。手のひらのくぼみやシワの部分に汚れが残りやすいことに気付く。細かい箇所まで確認しながら丁寧に洗うことが感染症予防につながることを知らせ、意識できるようにする。

寒さが強まるが、戸外でドッジボールや鬼ごっこなどをして身体を動かして遊ぶ。気温や遊び方によって、上着の調整をしている。薄着でのびのびと身体を動かすことができるよう、いろいろな運動遊びを取り入れていく。

人間関係

正月遊びや室内でのゲーム遊びを通して、友達と競い合う楽しさを感じるようになる。時には強くなるために友達にアドバイスしてもらったり、観察してコツを掴もうとしたりする姿もある。友達と競ったり協力したりする中で、さらに仲間意識が深められるよう援助していく。

環境

パズルブロックやルービックキューブ、あやとりなど、立体的な構成を楽しむ玩具に集中して取り組んでいる。いろいろな角度から見てみたり、手指を巧みに動かしたりして、形が変化する様子を試行錯誤しながら繰り返し楽しんでいる。また、将棋ではそれぞれの駒の動き方を覚え、二手三手先を考えながら進めていく。子どもの思考の柔軟性を大切にし、様々な遊びに取り組み充足感を味わえるようにする。

言葉

文字への興味が高まり、家族や友達に手紙を書いたり、自分でキャラクターやストーリーを作って絵本を作ろうとしたりする。自分の名前に含まれる文字は分かるが、その他は曖昧になっている児は50音表を手元に置き、丁寧に確認しながら書いていく。中には『一年生で習う漢字表』に興味をもち、学校ごっことして真似て書いてみようとする児もいる。無理なく自然に文字に親しんでいけるようにする。

表現

節分に向けて、鬼のお面や豆入れを制作する。お面では、土台は皆同じものを使うが、顔のパーツや髪・角はそれぞれ好きな素材を使って表現する。毛糸や綿、花紙、秋に収穫したトウモロコシの皮など、「強い鬼」「怖い鬼」のイメージに合わせ素材を選んでいく。画用紙でできた土台に部品を付けていく時に、思うように付かず苦戦する児もいたが、様々な道具を使って試してみようとする。いろいろな素材・道具を使って自分のイメージを表現できるよう豊富に準備していく。…

5歳ひまわり組2020年度12月のまとめ

健康

鼻水がでる児は数名いるものの、大きく体調を崩すことはなく過ごす。また、コロナウィルスの感染者数が増えているというニュースを見て、手洗いやアルコール消毒を丁寧にするようになる。感染症予防への意識が強くなってきているので、皆で声を掛け合い、うがい・手洗い・消毒が習慣としてしっかりと身につくよう見守っていく。

気温が下がり、特に朝夕では冷え込みが厳しくなる。積極的に身体を動かす児が多いが、中には寒さで身体を縮めている児もいる。身体の温まりを感じ、のびのびと身体を動かす心地よさを感じられるような活動を積極的に取り入れていく。

人間関係

遊びや活動の中で、友達の良いところや得意なところに気付き、認め合う姿が多く見られるようになる。認められることで自信や喜びを感じ、他児への優しさにも繋がっていく。劇遊びの準備では、友達の得意を意識して役割分担したり助けてあげたりする場面も多くあった。個の力を発揮しつつ、友達と一緒に目的をもって作り上げていく達成感を味わえるよう援助していく。

環境

クリスマスリース作りでは、毛糸を筒状に編んでいく。指先の使い方や毛糸の引き具合など、同じ動作を繰り返す中で、それぞれの感覚で身につけていく。編み進めていくと『あと何センチ編んだらリースの長さに足りるのか』『何分間で何センチ編めるか』と考えてみたり、友達と早さや長さを競ったりして楽しむ姿もある。季節感を感じられる素材を準備し、遊びや制作に活用することができるようにする

言葉

文字を読んだり書いたりできる児が増える。童話など長めの物語をじっくりと読むことも多くなっている。中には、童話や将棋の駒に書かれている漢字に興味を持ち始める児もいる。また、ダジャレの本をきっかけにして、友達と言葉遊びやしりとりを楽しむ。言葉のもつ楽しさや意味を感じ取って深めていけるよう援助していく。

表現

劇遊びでは、原作の絵本の世界観を大切にしながら、物語を組み立てたり道具を作ったりする。それぞれが好きな役を演じる中で、その役にあった動きやポーズ話し方を考え、のびのびと表現する。初めのうちは、恥ずかしさがあった児も活動が深まっていくと、友達と一緒に表現する安心感や楽しさを味わえるようになる。合奏では子どもたちが特に気に入って、4月から歌い続けてきた音楽を使ったこともあり、リズムもつかみやすく自信をもって演奏することができていた。様々な経験を通して、イメージしたことを表現する楽しさや達成感を味わえるよう、活動を取り入れていく。…

5歳ひまわり組2020年度11月のまとめ

健康

歯科健診後、赤染めをする。活動前に「歯磨きができているか」を確認すると「大丈夫!!」

と自信を持っている児と、心配になって舌で歯を触っている児もがいる。赤く染まった歯を磨いていき、磨き残しのある部分に気づく。普段の歯磨きでは、同じ個所ばかり磨いていたり、他のことに気が散ってしまって雑になったりする姿も見受けられるので、赤染での気付きを思い起こしながら、丁寧に磨けるような援助をしていく。

気温が低くなるが、鬼ごっこやリレーごっこ、長距離の散歩などで積極的に身体を動かして遊ぶ。その中で身体が温まり、時にはうっすらと汗をかく児もいる。様々な運動遊びに取り組めるよう活動を提供していく。

人間関係

勤労感謝の日に、『自分たちのまわりの働く人』について考える。父母や保育者、調理員などの身近な人の他、野菜の種を買いにホームセンターに行ったことを思い出して、レジや品出しを担当している店員など、身のまわりにはたくさんの『働く人』がいることに気づき、そこから働くことの大切さを知り、感謝の気持ちをもつことができる。また、人と人との繋がりで社会が成り立ち、その中に自分たちの存在があることもわかる。今年度はコロナウイルス感染予防の為、人との密な関わりを持つことは難しいが、社会の様々な人との繋がりに気づくことが出来るよう、活動を考えていく。

環境

移動動物園では、興味をもって様々な動物に触れる。大きな動物に餌やりをする中では食べる時の口の動かし方の違いに気づき、小動物や生まれたての卵に触れる時には儚さと尊さを感じて優しく扱おうとする。これまで、虫との関わりから『生命』について考えてきたが、今回は動物との触れ合いから、命の大切さや重みを感じることができる。人や動物、様々な生き物に同じ命があることを知ることで、自分と同じく周りの人も大切にできる人になることを期待する。

言葉

文字への興味が強まり、友達同士で本を読み合ったり、手紙を送りあったりすることが増えている。また、散歩中でも周囲の様々な箇所に文字や印があることに気づき、どう読むのかやどんな意味があるのかを考えている。子どもたちの興味がさらに深められるよう、遊びや活動の中で読んだり書いたり表現したりする機会をつくっていく。

表現

運動会ごっこの印象画では、四つ切の大きな画用紙に絵の具を使って描く。画用紙のスペースの配分を考えて描いていく児がいれば、特に印象に残ったものを大きく描いてから残ったスペースに他の物を描き加えていく児もいて、それぞれの表現を楽しむことができる。今後はさらに大きな紙を用意し、ダイナミックに表現できる機会をつくる。

絵本『おしゃべりなたまごやき』を読んでから、園庭で遊ぶ中で王様ごっこが始まる。保育者もまじえて、それぞれが好きな役を演じてやりとりを楽しんでいる。子どもたちのアイディアや表現を引き出し、取り入れながら劇遊びに繋げていく。…

5歳ひまわり組2020年度10月のまとめ

健康

戸外で身体を動かす時間が増えるとともに、食欲も増している。給食では献立や食材、調理法などへの興味が強くなる。また、食べ物の旬と栄養の関係を知らせると、さまざまな食材の旬や身体への効果を考えながら食べるようになる。これから寒さが増し、風邪などが増える時季になるので、バランスよく食事をして健康な身体づくりができるようにする。

運動会ごっこの活動では、リレーごっこやエイサーなどで意欲的に身体を動かしている。また、子どもたち自身で考えた障害物競争では、跳んだりくぐったりとさまざまな動きを取り入れ、楽しむ。時には身体の動きが思うようにいかないもどかしさを感じることもあるが、繰り返し取り組んでいく中でスムーズに動くコツをつかむ。今後もいろいろな運動遊びを取り入れていく。

人間関係

遊びや活動の中で、自分の得意なことを積極的にアピールするとともに、友達の得意なことや頑張っているところを見出し、褒めたり認めたりする場面が増えてきている。友達が頑張る姿を見て「負けたくない」と意欲を燃やしたり、苦手な部分を友達に手助けを求めたりしている。それぞれの得意なことが発揮され、さらに自信に繋がっていくよう、場面に応じた援助を行っていく。

環境

オセロやウノ、すごろくなどのゲーム遊びが活発になっている。その時の一手だけでなく、2~3手先を見通してじっくりと考え、ゲームを進めていく。また、特にオセロでは勝敗が決定した後に『どれだけの差があったのか』を確認するなど数を意識して遊ぶ。遊びを楽しむ中で、数の大小や比較、数字、文字などの興味を深めていけるよう、工夫をしていく。

言葉

運動会ごっこに向けての活動では、開閉会式での言葉や競技の内容など、子どもたちが考え、話し合って進めていく。その中で、自分のイメージしたことを適した言葉で発表できる児がいれば、頭の中にイメージはあるものの思うように伝えられずに考え込む児もいる。友達がイメージを汲みとって言葉を補足したり代弁したりする場面もある。自分の思いや考えを皆の前で発表する場を増やしていき、自己を表現する機会を持てるようにする。

表現

夏にフィンガーペインティングを経験してから、ずっと楽しみにしていたボディペインティングに取り組む。絵の具のとろみの感触や混色を味わった後、徐々に身体中に塗り広げていく。友達と塗りあったり、化粧をするように顔に色を塗ったりして楽しんでいる。普段は身体や服が汚れることを気にする児も、友達が楽しんでいる様子を見て少しずつ自分のペースで取り組む。じっくりと取り組む遊びからダイナミックな遊びまで幅広く活動を提供していく。

運動会ごっこのエイサーでは、友達と動きや声を合わせて表現することを楽しむ。太鼓の叩き方やポーズを見せ合ったり、遊びの中で友達と一緒に口ずさみながら踊ったりして、集団の中での個の表現を発しようとする姿も見られる。活動の中から子どもたち自身が楽しさを見出し、深めていけるよう援助していく。…

5歳ひまわり組2020年度9月のまとめ

健康

朝夕と日中で気温差があり、鼻水がでる児が増えてきている。感染症の予防も含め、鼻水の処理の仕方や咳エチケットについて皆で確認する。また、気温や活動に合わせた衣服の調節ができるよう見守りや声掛けをするとともに、保護者にも衣服の確認や補充をお願いする。

涼しくなり、戸外で遊ぶ機会が増え、集団ゲームや長縄跳び、リレーごっこなどで思いきり身体を動かせることを喜んでいる。これまで、長梅雨や熱中症対策により室内で過ごすことが多かったので、徐々に運動遊びを増やしていき、ケガのないよう十分に配慮する。

人間関係

今年度はコロナウィルス感染予防の為、異年齢児(特に乳児クラス)との関わりをもつことがほとんどできなかったが、日野まつりのお店屋さんでは、初めのうちは緊張や戸惑いの姿があったものの、相手の目線に合わせて身をかがめながら優しく声を掛けたり、ゲームのやり方を分かりやすい言葉で伝えたりしている。また、盆踊りの太鼓では年下児や他クラスの保育者に褒められたり認められたりすることで自信を膨らませる。感染予防に留意しながら、他学年児と関わりをもち、年長児としての意識やそこから繋がる自信を高められるよう援助していく。

環境

スポイトや計量スプーン、注射器などを使って色水遊びをする。赤・青・黄の三原色からの混色で、微妙に変化していくグラデーションや色を系統だてた色相を楽しんでいる。また、計量スプーンなどで細かく水の量を測ることで、容器の大きさと量の関係に気付く児もいる。自分で考えて試してみる楽しさや失敗や間違いも活かせる経験ができる遊びを積極的に取り入れていく。

言葉

文字への関心が高まり、自分で物語を読んだり友達や家族に手紙を書いたりすることが増える。分からない文字や書きにくい文字では五十音表を確認しながら丁寧に書いている。また、物語の楽しさを知り、友達と一緒に物語を作る遊びへと発展している児もいる。さらにイメージや語彙量を広げていけるよう、さまざまなジャンルの絵本や物語を提供していく。

表現

日野まつりの太鼓では、音楽に合わせて表現する楽しさや、友達と息を合わせて打つ心地よさを感じることができる。友達と一緒に表現する楽しさをさらに味わえるよう、運動会ごっこのエイサーに繋げていく。

絵の具などで画用紙に大きく描くこと好んでいるが、色鉛筆を使って細かく描くことも増えてきている。それぞれのイメージに合った表現ができるよう、道具や材料を豊富に準備しておく。また、季節の自然物も取り入れ、表現の幅を広げられるようにする。…

5歳ひまわり組2020年度8月のまとめ

健康

8月に入り一日を通して暑さの厳しい日が続き、熱中症予防の為室内で過ごすことが多くなる。エアコンで気温や湿度を調整したり、室内でも身体を動かして遊んだ後には汗をかくこともあるのでシャワーをしたりして快適に過ごせるようにする。

室内でも適度に身体を動かして遊べるよう、ムーブメントや体操などを取り入れていく。音楽に合わせて大きく動いたり、時には自分の身体の部位を意識しながら静かにゆっくりと動いたりして、緩急をつけた遊びで楽しめるようにする。今後、涼しくなってくると戸外での運動遊びが増えていくので、怪我の無いよう徐々に運動遊びを増やしていくともに大きく身体を動かすことに慣らしていく。

人間関係

日野まつりの準備で、景品作りを担当する。「どんなものを作ったら喜ばれるか」「小さい子はどんなものが好きか」など、自分たちがその年齢だった時を思い出したりしながら、相手の立場になって考えている。また、装飾作りや太鼓遊びでは、興味をもっている年下児を遊びに誘い入れて教えてあげながら一緒に楽しみ、頼られることで年長児としての意識や自尊心が育ってきている。コロナウィルス感染予防の為、今年度は異年齢での合同保育はできなかったが、遊びの中で少人数ずつの関わりをもつことができた。行事など例年とは形が異なったものになるが、担任間で連携をとり、適切な環境の中で関わりがもてるようにする。

環境

気温を考慮し、室内や園庭で水を使った遊びを行う。室内では、タライに水を張って魚釣りゲームや水鉄砲の的当てをする。また、水風船ではその感触や独特な動きを楽しみつつ、重さ比べや水に浮かべて空気と水の違いや特性を考えている。遊びを通して、身近なものの不思議や疑問を感じ、試してみることで気付き・発見へと繋げていけるよう、さらに遊びを深めていく。

言葉

日野まつりや運動会などの行事やクラスでの活動の進め方で、クラス全体で話し合いをする機会が多くなる。自分の思いや考えを適した言葉で伝えられる児もいれば、友達の意見を聞き同調して終えてしまう児もいる。それぞれの思いを引き出していけるよう、意見を発しやすいような雰囲気をつくったり、考えに合った言葉を伝えたりするなどの援助をし、相互に伝え合い・聞くことができる充実感を味わえるようにする。

表現

日野まつりで使用する太鼓を作る。洗面器や段ボールなど、子どもたちにとって身近な物を用いて作り、本格的な音がでることで制作の過程にも強く興味をもっている。土台が完成すると絵の具を使って色付けしたいとの声が上がり、『夏』や『お祭り』をテーマに友達とイメージを共有しながら自由に描いている。自分達で作り上げた太鼓ということで気持ちもぐんと高まり、友達と拍子を合わせながら、勢いのある太鼓遊びを楽しんでいる。さまざまな方法で自己のイメージや思いを表出できるよう、活動を考えていく。…