5歳ひまわり組月のまとめバックナンバー

5歳ひまわり組2021年度11月のまとめ

健康

歯科健診後、赤染めをする。活動前に「歯磨きをしてきたか」を確認すると「大丈夫!!」

と自信を持っている児と、心配になって舌で歯を触っている児がいる。赤く染まった歯を磨いていくなかで、磨き残しの部分が多いことに気づく。コロナウィルス対策で、園生活の中では歯磨きをしていないこともあり、歯の健康についての意識が薄く感じる。乳歯から永久歯への生え変わりの時期なので、歯磨きやうがい・食事などで健康な歯のための生活習慣がしっかりと意識づくよう援助していく。

気温が低くなるが、鬼ごっこやドッジボールなどで積極的に身体を動かして遊ぶ。その中で身体が温まり、時にはうっすらと汗をかく児もいる。様々な運動遊びに取り組めるよう活動を提供していく。

人間関係

クラス全体で毎日ドッジボールに取り組んでいる。ゲームを繰り返していく中で、身体の使い方がわかり、早く強くボールを投げられる児が増えてきている。チーム分けの時には、強い児と同じチームになるようにしたい児がいれば、強さが均等になるように采配しようとする児がいる。友達の得意なことや上手なことに気づくことで、友達を認めることに繋がっている。それぞれのよいところに気づき、認め合えるクラスづくりをしていく。

環境

移動動物園では、興味をもって様々な動物に触れる。大きな動物に餌やりをする中では食べる時の口の動かし方の違いに気づき、小動物に触れる時には儚さを感じて優しく扱おうとする。これまで、カブトムシの世話などから『生命』について考えてきたが、今回は動物との触れ合いから、命の大切さや重みを感じることができる。人や動物、様々な生き物に同じ命があることを知ることで、自分と同じく周りの人も大切にできる人になることを期待する。

言葉

文字への興味が高まってきて、絵本や童話を自分で読んでみようとしたり、自分の名前や手紙を書いてみようとしたりする姿が増えている。子どもたちの興味がさらに深められるよう、遊びや活動の中で読んだり書いたりする機会をつくっていく。

おたのしみ会に向けての話し合いでは、皆の前で自分の考えや思いを発表する。自分の考えに合う言葉が見つからない時には、近い言葉で伝えてみたりジェスチャーを併せてみたりしている。集団の中で自己をアピールする機会を増やしていき、友達同士の認め合えるようにする。

表現

これまでクラスで読んできた絵本から皆で話し合い、『アリババと40人の盗賊』と『ヘンゼルとグレーテル』から劇づくりをする。それぞれ、ストーリーや登場人物からイメージを膨らませていき、どう表現したいかを考えてみたり、友達とやりとりをしてみたりしている。イメージが共有されていくことで、楽しさが増してきている。さらに子どもたちのアイディアや表現を引き出し、取り入れながら劇遊びに繋げていく。…

5歳ひまわり組2021年度10月のまとめ

健康

戸外で身体を動かす時間が増えると、食欲も増している。献立表を確認して、給食やおやつを楽しみにしたり、食材や調理法などへの興味が強くなったりしている。さまざまな食材の旬や身体への効果を伝えつつ、バランスよく食事をして健康な身体づくりができるようにする。

運動会ごっこの活動では、遊戯や競技など友達と誘い合って意欲的に取り組んでいる。音楽に合わせて身体を動かす心地良さや友達と競い合いながら運動する楽しさを味わっている。普段の遊びにも取り入れて、さらに遊びを深めていこうとする姿もある。今後もいろいろな運動遊びに挑戦できるよう、発達段階に合った活動の提供を考えていく。

人間関係

2歳児の運動会ごっこでは、一緒に踊ったり競技の手伝いをしたりする。普段から午睡の手伝いなどで関わっていたこともあり、お互いに緊張や戸惑いなどなく自然に声を掛け合い、楽しんで取り組むことができる。また、おばけ屋敷・お店屋さんごっこでは、乳児クラスの反応を予想しながら準備を進めている。さまざまな活動や行事を通じて、年長児としての意識の高まりや年下児を想う気持ちがうかがえる。年下児に喜ばれたり求められたりすることで自信にも繋がっているので、担任間で連携をとって活動を広く展開できるようにする。

環境

種から栽培し、小さいながらも収穫できたトウモロコシを調理し、ポップコーンを作る。皆、食べたことはあるものの、作り方は知らないので調理に興味をもっている。フライパンの中で徐々に弾けていくポップコーンの様子をじっくりと観察し、その動きを真似たり「ドッジボールをしてるみたいだね」と例えたりしている。トウモロコシの粒が小さかった為、出来上がったポップコーンも小さいものではあったが、匂いや味は十分に感じることができる。栽培から収穫、調理、試食まで自分たちでできたことで、栽培の大変さや食べ物の大切さを流れで感じることができ、よい経験になったと思う。冬野菜の栽培もあるが、調理や試食までを考慮し、栽培物を選びたい。

言葉

行事に向けての活動では、子どもたち同士で準備や内容を話しあって進めていく。その中で、自分のイメージしたことを適した言葉で発表できる児がいれば、頭の中にイメージはあるものの思うように伝えられずに考え込む児もいる。時には、友達が伝えようとしていることを汲みとって言葉を補足したり代弁したりする場面もある。自分の思いや考えを皆の前で発表する場を増やしていき、自己を表現する機会を持てるようにする。

表現

運動会ごっこの思い出を絵の具を使って描く。絵の具のみで描くのは初めての経験で、思いがけず滲んだり色が混ざってしまったりして戸惑う児もいる。徐々に絵の具ならではの滑らかさを感じられるようになり、楽しみながら大きくのびのびと描くようになる。今回は四つ切サイズの大きい画用紙を使用したが、それでも画面に描ききれない児もいる。次回はさらに大きな紙を用意し、自分のイメーをダイナミックに表現する楽しさを味わえるようにしたい。…

5歳ひまわり組2021年度9月のまとめ

健康

朝夕と日中で気温差があり、鼻水がでる児が増えてきている。感染症の予防も含め、鼻水の処理の仕方や咳エチケットについて皆で確認する。また、気温や活動に合わせた衣服の調節ができるよう見守りや声掛けをするとともに、保護者にも衣服の確認や補充をお願いする。

涼しくなり、戸外で遊ぶ機会が増え、ドッジボールやリレーなどで思いきり身体を動かせることを喜んでいる。夏の間は室内で過ごすことが多かったので、徐々に運動遊びを増やしていくとともに、ケガのないよう十分に配慮する。

人間関係

日野まつりのお店屋さんでは、初めのうちは緊張や戸惑いの姿があったものの、目線に合わせて身をかがめながら優しく声を掛けたり、ゲームの遊び方を分かりやすい言葉で伝えたりして、相手に応じた対応ができるようになる。普段の生活や遊びの中でも、年下児を気遣ったり世話をしたりする姿が増えてきている。関わりの中で育まれる年長児としての意識やそこから繋がる自信を高めていけるよう援助していく。

環境

日中は暑さを感じる日が多いが、木々の色の変化や虫の声、空の様子など、身のまわりのさまざまな自然から季節の移ろいを感じている。また、バッタやコオロギなどの秋の虫を見つけてはじっくりと観察している。過ごしやすい時期になるので、積極的に園外に出て秋の自然に触れられるようにする。

言葉

文字への興味が高まり、長めの物語をゆったりと読む時間が多くなっている。また、言葉への探求心も強くなり、回文などの言葉遊びや昔話に出てくる独特な言い回しを楽しんだりするようになる。さらにイメージや語彙量を広げていけるよう、さまざまなジャンルの絵本や物語を提供していく。

表現

日野まつりの太鼓では、音楽に合わせて表現する楽しさや、友達と息を合わせて打つ心地よさを感じることができる。また、打つことに慣れてくると、より良く・力強く見せる『見せ方』を考えたり、友達同士で声を掛けあったりするようにもなる。友達と一緒に表現する楽しさをさらに味わえるよう、運動会ごっこの遊戯に繋げていく。

ボディペインティングでは、それぞれのペース・遊び方で色遊びを楽しむことができる。手形をつけることから始まり、徐々に身体全体に絵の具を塗りたくるなどダイナミックになっていく。保育園の集団の場であるからこそ体験できる活動を積極的に取り入れ、豊かな感性を育めるよう援助していく。…

5歳ひまわり組2021年度8月のまとめ

健康

鼻水やくしゃみ、咳がでる児が増えている。毎日コロナウィルスの情報が飛び交っていることもあり、マスクの着用や咳エチケット、こまめな手指の消毒を意識し、友達同士で声を掛け合っている。健康に過ごすための清潔習慣が身につくよう、声掛けや見守りをしていく。

暑さが和らいだ時には、戸外にでて水遊びや身体を動かす遊びを楽しんでいる。今後、涼しくなってくると戸外での運動遊びが増えていくので、怪我の無いよう徐々に運動遊びを増やしていくともに大きく身体を動かすことに慣らしていく。

人間関係

お祭りごっこの屋台準備では、年長児として全クラスの児を招待したいという気持ちが強くあり、商品作りに意欲的に取り組んでいる。制作活動が進んでいくと、自然と役割分担や協力ができるようになり、それぞれの役割を果たすことで満足感や自信を得ている。さらに活動を深めていき、ごっこの中で年下児とやりとりをする中で達成感も味わえるように援助していく。

環境

身近な自然現象に関心を持つようになる。大雨や土砂崩れなどのニュースを見た翌日には、友達や保育者とその様子を伝え合ったり、それらが起こる原因など得た情報を知らせたりしている。オリンピック以降、『世界』に興味を持っているので、地球の温暖化や世界で起こっている自然現象や災害について話をすると、じっくりと聞いている。ゴミの分別や資源を大切にするなど、環境を守るために自分達でできることを考え、行動していけるよう保育者も一緒に考えていく。

言葉

日野祭りや運動会などの行事について、クラス全体で話し合いをする機会が多くなる。自分の思いや考えを適した言葉で伝えられる児もいれば、友達の意見を聞き同調して終えてしまう児もいる。それぞれの思いを引き出していけるよう、意見を発しやすいような雰囲気をつくったり、考えに合った言葉を伝えたりするなどの援助をし、相互に伝え合い・聞くことができるようにする。

表現

日野祭りの準備では、お祭りの屋台をイメージした制作や、花火を装飾した太鼓作りをする。廃材や身近にある素材を利用し、イメージに近くなるよう試行錯誤しながら作っている。イメージしたことを形にしたり友達と一緒に作りあげたりする楽しさを十分に味わえるようにする。

太鼓では、リズム打ちや音楽に合わせて叩く中で、友達とぴったりリズムが合う瞬間があり、その心地良さを感じている。さまざまな方法で自己のイメージや思いを表出できるよう、活動を考えていく。…

5歳ひまわり組2021年度7月のまとめ

健康

梅雨が明けて、夏らしい暑さを感じるようになる。汗をかいたり、外遊びで衣服が汚れたりすることが増えるが、自発的に着替えようとする児が少ない。身体や衣服を清潔にする大切さを伝え、自分で汚れに気付けるよう促していく。また、熱中症予防の為、こまめに水分補給を声掛けしていく。

水遊びでは、ダイナミックに水を掛け合ったり、玩具を使ってじっくりと遊んだりする。ビニールプールでの遊びで水深は浅いが、職員間で役割を確認し、危険のないようしっかりと見守っていく。

人間関係

2・3歳児の午睡の手伝いを始める。背中を優しくとんとんしたり、額や足をゆっくりとさすったりして、入眠に導いていく。また、眠らずに布団の上で身体を休めている児には、小さな声で絵本を読んであげる姿もある。これまで、2歳児との関わりは少なかったが、午睡を通して関わりをもち、求められたり頼られたりすることで年長児としての意識や自信が高まってきている。さまざまな活動を通して、積極的に異年齢での関わりがもてるよう、担任間で連携していく。

環境

オリンピックを機に、世界の国や国旗に興味をもつようになる。地球儀や世界地図を眺めて知っている国や聞いたことのある国名を探したり、日本と比較してみたりする。また、国旗絵本を見て競うように覚え、クイズを出し合う児もいる。ニュースを見て、社会で起きていることを知り、友達や保育者と共有しようとする児が増えている。子どもたちが興味をもったことを、クラス全体で活動として広げていき、さらに深めていけるような援助や工夫をしていく。

言葉

当番児が、その日にあった楽しかったことや嬉しかったことを発表する。初めのうちは、印象に残った活動を単語で伝えようとする児が多かったが、『誰と』『どんなふうに遊んだか』を意識してみるよう伝えると、自分で言葉を補うようになってくる。伝える相手を意識して話ができるよう援助していくとともに、人前で発表することで自信がもてるようにする。

表現

廃材を使った制作遊びでは、自分の作りたいものに合わせて素材を選び、試行錯誤しながら進めていく。時には、友達とイメージを共有させて、一緒に作ることを楽しむ。イメージに近づけることへの気持ちが強まることで、表現の仕方が複雑になり、保育者に援助を求めることもある。型にはまらず、のびのびと表現できるよう、素材や道具を豊富に用意する。…

5歳ひまわり組2021年度6月のまとめ

健康

歯科健診や内科健診を通して、自分の身体に興味をもつようになる。内科健診前に聴診器を使って心臓の音を聞いてみると、微かに聞こえる音にじっと耳を澄ませている。その後、図鑑やパズルを使ってさらに身体の仕組みについて考えてみる。健康な身体についての関心が高まってきているので、栄養や運動と繋げて捉えていけるようにする。

戸外遊びではゲーム遊びなどで意欲的に身体を動かして遊ぶ。適度に休息や水分を摂ったり汗をかいた後は着替えやシャワーをしたりして心地良く過ごせるようにする。

人間関係

遊びや生活の中で、困った場面で声を掛け合ったり助け合ったりする姿が多く見られるようになる。また、年下児の手伝いが増え、感謝されたり認められたりすることで年長児としての意識が育ってきている。さまざまな人と関わる中で、相手を思いやる気持ちを育んでいけるよう援助をしていく。

環境

昨年度から育ててきたカブトムシが成虫になる。「ちゃんと大人のカブトムシになったね」と友達と手を取り合って喜び、じっくりと観察している。図鑑と実物を見比べて角の大きさ形や脚の向きなどを細かく見ている。残念ながら翌日には死んでしまったものの、優しく撫でたり手を合わせたりしている。これから虫の多い時期となるが、命の儚さや大切さを感じることができるよう関わっていく。

言葉

文字や言葉への興味が高まり、しりとりや回文などの言葉遊びを友達や保育者と一緒に楽しむ姿が増えてきている。また、50音表を見ながら友達や家族に手紙を書いてみようとする児もいる。楽しみながら文字に触れていけるよう、遊びや活動のもち方を考えていく。

当番活動では、挨拶・日にちや天気の確認・出席確認を担当する。人前で話すことに緊張を感じている児もいるが、経験を重ねていくことで大きな声で話せるようになってきている。人前でも自信をもって話ができるよう援助していく。

表現

七夕飾りの制作では、折り紙や染め紙など伝統的な制作を取り入れる。折り紙では紙の質や大きさによって折りにくさを感じることがあるが、繰り返し折っていくことで指先の使い方が分かり、自分で考えて折ってみようとするようになる。地域の七夕用の飾りでは大きな作品を作り、満足感・達成感を味わっている。さらに制作活動を深めていけるよう、さまざまな制作方法を提供していき、今後協同制作にも繋げて行けるようにする。…

5歳ひまわり組2021年度5月のまとめ

健康

給食前に献立表を見てメニューや食材を確認したり、食事をしながら栄養について話をしたりと、食への関心が高まってきている。それぞれの栄養素が身体にどんな影響を与えるのかを分かりやすく伝え、さらに6月の内科健診や歯科健診へ繋げていく。遠距離の散歩にでる機会が増える。徐々に歩くペースも早くなり、目的地に到着すると達成感や満足感を感じている。時には汗をかくこともあるので、水分補給や着替えをして快適に過ごせるようにする。

人間関係

リレーや鬼ごっこなどの集団遊びを自分達で進めていく姿が増えている。時には鬼ごっこのルールをアレンジして展開している。時には遊びに参加している全員がルールを理解しきれず、トラブルになることもあるので、遊びの様子を見守りつつ、自分達で遊びを広げてさらに深めていく楽しさを十分に味わえるようにする。

環境

散歩で園外に出た時に、周囲の物に興味をもち、それぞれが得た情報を友達と共有している。看板や道路標示、標識から文字や数字、マークなどに気付き、読んだり意味を考えたりしている。文字や数字への興味が高まる時期なので、無理なく自然に興味をもっていけるよう援助していく。また、就学に向けて標識の意味などを伝え、道路の危険箇所や安全な歩き方も知らせていく。

言葉

小さな集団では自分の思いや意見を発することができるが、集団が大きくなったり、クラス全体での話になったりすると、恥ずかしがって自分の意見を発することを控えてしまう場面が多く見られる。自信をもって思いを発することができるよう、当番活動の中で皆の前で発言する機会を増やすなどの工夫をしていく。

表現

廃材を使った制作遊びが活発になる。ごっこ遊びの中で、廃材を見立てて使うことから始め、イメージに合わせて手を加えていくようになる。廃材それぞれの特徴を捉え、形や大きさ、色、透明感などを活かして作っていく。道具や素材も豊富に用意し、イメージに合わせた表現ができるよう援助していく。…

5歳ひまわり組2021年度4月のまとめ

健康

一日の気温差が大きく、日中遊んでいる時には汗をかくことも多くなってきている。気温や遊び方に合わせて衣服の調整ができるよう、見守っていく。また、適度に水分補給や休息をとったり、マスクの着脱を促したりするなど、こまめに声掛けをして熱中症対策をしていく。

ドッジボールや氷鬼などの集団遊びや、縄跳び・跳び箱などさまざまな運動遊びに取り組んでいる。大きくのびのびと身体を動かしたり、身体の各部分を意識して動かしたりするなど、全身を使ってバランスよく遊べるように活動を考えていく。

人間関係

進級した喜びが大きく、積極的に年下児に関わろうとする。泣いている児をあやそうとしたり、乳児クラスの入室の手伝いをしようとしたり、それぞれ自分にできることを探して世話をしようとする。時には思いが伝わらずに困ったり、どう接したらよいのかが分からずに戸惑ったりする姿もあるので、場面に応じて仲立ちや代弁の援助を行っていく。

環境

栽培活動に期待を大きくもっている。園内外の畑では、友達と協力しながら雑草抜きや整備を行っている。時には虫やトカゲの登場に悲鳴をあげることもあるものの、自然との触れ合いを楽しんでいる。年間を通して、栽培に必要な活動を積極的に取り入れ、栽培の楽しさや大変さ、そして収穫まで繋げていくことでやりがいや達成感を感じられるようにする。

言葉

生活や遊びの中で、自分の思いを言葉で表すことが難しく、泣いたり我慢したりしてしまう姿が見られる。気持ちを受けとめつつ、思いや考えを適した言葉で表現していくことができるよう、場面に応じて仲立ちや代弁の援助を行っていく。また、自分の思いとは違っていても、周囲に同調してしまう姿も見られるので、個の主張がしっかりとできるよう見守っていく。

表現

こいのぼり制作ではスクラッチ(ひっかき絵)を経験する。クレヨンでカラフルに塗り分けた上から黒一色で力強く塗りつぶしていく。「なぜ、重ねて塗ってしまうのか」と不思議や疑問をもつ児が多いが、竹串でひっかくと現れ出る虹や花火のような模様に驚きや楽しさを感じている。今後もさまざまな素材・道具を使って、いろいろな手法を試すことができるよう、活動の提供を考えていく。…

5歳ひまわり組2020年度3月のまとめ

健康

春らしい気候・気温の不安定さがあり、鼻水や咳のでる児が増えるが、大きく体調を崩すことなく過ごすことができる。午睡がなくなり、その日の活動によっては夕方に疲れが大きくなる児もいるので、昼食後に休息をとれるようにしたり、降園時に保護者に様子を詳しく伝えたりするようにする。

散歩では、行先を遠くにしたり、散歩先でも十分に身体を動かしたりするようにして、心地よい疲れを感じる程度の運動量を心がけるようにする。

人間関係

3月に入り、就学への期待が高まる児が多いが、なかには卒園を祝う会ごっこを重ねていくことで別れを実感し寂しさを感じる児や新しい環境に入ることに不安を感じる児も増えてきている。

子どもたちから、「もう少しで離ればなれになっちゃうから、たくさん一緒に遊んでおこう」「卒園しても仲間だよね」という声もあがり、より積極的に友達と関わろうとする姿が増える。

環境

2回目の円海山散歩に挑戦する。事前に地図を見てコースを考えたり、分岐点で『どちらにしようかな』と選んだりすることで、冒険気分を高めている。桜やメダカ、アメンボなど、前回の散歩では見られなかったものに触れることができ、春の訪れを感じることができる。今年度はコロナウィルスの影響で、遠足に行くことができなかったが、今回はおやつをもって普段とは違う散歩にでかけることで、遠足に出掛けたような喜びを感じることができ、子どもたちにとっても保育園最後の思い出を作ることができる。

言葉

卒園を祝う会の準備では、『お別れの会言葉』の内容を皆で考えていく。それぞれが入園した時から関わってきた人、お世話になったことを思い返して、懐かしみながら話しあっている。思いを発表する時に、どんな言葉で表現したらよいか考え込むこともあったが、友達同士で補足しあったり、思いに近い言葉を探ったりしている。皆の思いをまとめ、『お別れの言葉』で感謝を伝えることができる。

表現

ひなまつり制作の時に作った紙粘土を使って、自由に制作をする。手作りの紙粘土の為、水分量が多かったり、材料の牛乳パックの大きな固まりがあったりするが、時間をかけてこねていくうちに全体がまとまり、なめらかになっていく変化を感じることができる。「完成した作品は、形を残すことができる」と紙粘土ならではの特性を伝えると、『どんなものを思い出として残したいか』とじっくりと考えてから作り始める。初めのうちは平面で作っていく児が多かったが、立体の捉え方がわかるとイメージのままに立体で作っていくことができるようになる。自由なイメージをいきいきと表現することができたと思う。…

5歳ひまわり組2020年度2月のまとめ

健康

戸外遊びでは、ドッジボールや縄跳びなどで積極的に身体を動かして遊ぶ。時には、遊びに夢中になって身体の動かし方が粗くなることもある。さらに大きくのびのびと動かせるよう、保育者も一緒に取り組みながら、身体の部位や動かし方を意識できる声掛けをしていく。

就学に向け、ハンカチやティッシュを携帯して過ごす。以前は、手洗い後の拭き方が雑になりがちで、手荒れをする児が多くいたが、ハンカチを使うことで丁寧に拭き取るようになる。洗濯や補充がされているか、子どもたち自身で気付いて清潔を保てるよう見守りや声掛けをしていく。

人間関係

就学への気持ちの高まりとともに、卒園することを考えて、年下児に対しての思いも強くなってきている。自分たちが使ってきた玩具を譲ったり、クラスで楽しんでいる遊びを教えたりする姿が見られる。3歳児の午睡シーツの取り付けやサツマイモの栽培など、年長児として行ってきた活動を4歳児に引き継いでいけるようにする。

環境

港南台中央公園の竹林や円海山など、自然を感じられる場所への散歩に出かける機会が増える。

整備された公園とは違い、うっそうとした雰囲気やでこぼことした山道、高低差の大きな道など、歩きにくさはあるものの、豊かな自然の中を歩く楽しさを感じることができる。また、歩きながらこれまでに見たことのない植物を発見したり、さまざまな鳥の声を聞いたりして、新たな発見を楽しんでいる。子どもたちの発見や気付きに共感し、さらにそれを深めていけるような援助をしていく。

言葉

毎日、遊びや活動の中で思ったことや感じたことを、4~5名の少人数グループで発表する『お話の時間』を設ける。『誰と何をしてどう思ったか』を相手に分かるように文章立てて発表する。初めのうちは単語がいくつか並べられていたが、徐々に一つの文としてまとめて話せるようになってきている。また、少人数で話しあうことで、聞く側も話をする児に注意を向けやすく、しっかりと聞けるようになる。就学に向け、自分の思いを伝え、他者の話を理解しながらしっかりと聞く機会を多くもっていくようにする。

表現

雛飾りの制作では、障子紙を使って張り子に挑戦する。土台にガチャガチャのカプセルを使用し、立体の活動を楽しむ。球体を多方向から見て、紙を貼っていったり絵の具で色付けしたりしていくので、難しさを感じる児もいるが、立体ならではの面白さも感じている。また、障子紙の特性に気付いたことをきっかけに、紙粘土作りにも取り組んでみる。油粘土とは違い、形にしたものを長く残せることを喜び、次の制作活動に繋げるよう期待をもっている。子どもたちの気づきや興味を逃さず、さらに遊びに繋げて深めていけるよう援助していく。…