5歳ひまわり組月のまとめバックナンバー

5歳ひまわり組2021年度3月のまとめ

健康

春らしい気候・気温の不安定さにより、鼻水や咳のでる児が増えるが、大きく体調を崩すことなく過ごすことができる。その日の活動によっては夕方に疲れのでる児もいるので、昼食後に休息をとれるようにしたり、降園時に保護者に様子を詳しく伝えたりするようにする。また、コロナウィルス感染予防として、手洗い・うがい・手指の消毒や黙食をする。保育園での残り少ない生活を考え、子どもたち自身で丁寧に行ったり、友達同士で声を掛け合ったりしている。就学に向けても意識づくよう、声掛けを継続していく。

戸外遊びでは、長距離の散歩にでたり、十分に身体を動かせるような遊びを提供したりしていき、心地よい疲れを感じる程度の運動量を心がける。

人間関係

3月に入り、卒園に向けた活動が増えていくことで、別れを実感するようになる。寂しさを感じる児や新しい環境に入ることに不安を感じる児が増え、保育者との関わりを求めたり、「離れてもずっと友達だよね」「お友達とたくさん遊びたいから、お休みしないようにしよう」という声が多くあがったりする。就学に期待をもち、安心して卒園できるよう、情緒の安定を図っていく。

環境

円海山の散歩に出掛ける。5月に挑戦した時には山の入り口までだったが、山の奥へと広がる未知の世界に期待を膨らませている。桜や菜の花・メダカ・アメンボなどの動植物から春の訪れを感じたり、高い木々に囲まれたうっそうとした雰囲気や木の根ででこぼことした山道に冒険心を味わったりしている。コロナウィルスの影響で、遠足に行くことができなかったが、今回はおやつをもって普段とは違う散歩にでかけることで、遠足に出掛けたような喜びを感じることができ、子どもたちにとっても保育園最後の思い出を作ることができる。

言葉

卒園を祝う会に向けて、『お別れの言葉』を皆で考えていく。保護者や友達、乳児の時から関わってきた保育者へ感謝の気持ちを抱いたり、楽しかった活動や行事を思い出したりして、文章にしていく。それぞれに強い思いはあるものの、どんな言葉で表現したらよいか、どんな言葉が自分の気持ちにふさわしいのかと考え込む場面もあったが、思いを共有する友達同士で言葉を探っている。卒園を祝う会では、皆で気持ちを合わせて言葉を伝えることができる。

表現

卒園制作では、ロボット・カミィのぬいぐるみを作る。『永く形に残せるものにしよう』ということで、布(フエルト)を使って制作することになる。皆で順番に保育者が穴を開けた部分に糸を通して縫い合わせていく。少しずつ形ができていくと、『自分達のカミィができていく』と喜び、さらにひまわり組らしさをだそうと友達と一緒に考え試行錯誤しながら作っている。今回は工作というより手芸の要素が強く、皆興味をもって取り組んでいる。また、少しずつ交代で進めていくことで協同制作ならではの達成感や充実感を味わうことができたようだ。…

5歳ひまわり組2021年度2月のまとめ

健康

就学の準備として、マスクの着用・ハンカチやティッシュの携帯をして過ごす。マスクは慣れていない児が多かったが、コロナ感染予防について理解しており、すぐに慣れていく。運動遊びや食事など活動によって適宜着け外しができるよう声掛けしていく。また、以前は、手洗い後の拭き方が雑になりがちで、手荒れをする児がいたが、ハンカチを使うことで丁寧に拭き取るようになる。洗濯や補充がされているか、子どもたち自身で気付いて清潔を保てるよう見守りや声掛けをしていく。

ドッジボールや氷鬼などで積極的に身体を動かして遊ぶ。中には寒さが苦手で、身を縮こまらせている児もいるので、保育者も一緒に身体を動かし、運動して身体が温まっていく心地よさを感じられるようにする。

人間関係

就学への気持ちの高まりとともに、卒園することを考えて、年下児に対しての思いも強くなってきている。自分たちが経験した楽しい遊びや活動を共有しようと、遊びに誘おうとする姿も見られる。年下児が遊びに加わりやすいよう、場面に応じた援助を行う。また、2・3歳児の午睡シーツの取り付けやサツマイモの栽培など、年長児として行ってきた活動を4歳児に引き継いでいけるようにする。

環境

梅の花が咲いていたり草が芽吹いたりする様子を見て、春の訪れを感じている。冬から春の季節の変化は捉えやすいので、積極的に園外に出てさまざまな自然に触れられるようにする。また、降雪の日から気温と天気を調べているので、季節の移ろいと気温の関連性に気付けるよう工夫する。

言葉

クラス全体で文字への興味が高まってきている。卒園文集の作成では、50音表を見ながら丁寧に書いたり、カタカナを使って書いてみようとしたりしている。また、自分の思いを手紙にして伝えようとする児も増えてきている。卒園が近くなり、周囲の人にさまざまな気持ちを抱いている様子が見られるので、文字や絵などそれぞれにあった方法で思いの表出ができるようにする。

表現

雛飾りの制作では、障子紙を使って張り子に挑戦する。細く切った厚紙を組んで卵型の土台を作り、立体の活動を楽しむ。球体を多方向から見て、紙を貼っていったり絵の具で色付けしたりしていくので、難しさを感じる児もいるが、立体ならではの面白さも感じている。ひな人形を立体で作ったことで、ぼんぼりなどの付属品も併せて立体で作ろうとする児もいる。イメージしたものを形にしていく楽しさを十分に味わえるように、素材や道具を豊富に準備しておく。…

5歳ひまわり組2021年度1月のまとめ

健康

看護師による手洗い指導を受ける。特殊インクを手に付けた後に普段通りの手洗いをし、紫外線ライトをあてると洗い残し部分が光る。手のひらのくぼみやシワの部分に汚れが残りやすいことに気付く。細かい箇所まで確認しながら丁寧に洗うことが感染症予防につながることを知らせ、意識できるようにする。

寒さが強まるが戸外遊びを好み、ドッジボールや鬼ごっこなどをして身体を動かして遊ぶ。気温や遊び方によって、上着の調整をしている。薄着でのびのびと身体を動かすことができるよう、いろいろな運動遊びを取り入れていく。

人間関係

1月に入ると、卒園や就学に向けて気持ちがさらに高まっていく。普段の生活の中で、自分たちが卒園した後のことを考える姿も見られるようになる。また、卒園制作についての話し合いでは、自分たちの思い出に残るものであり、そして『乳児から幼児まで喜んでもらえるもの』を作ろうと活発に意見がかわされている。年長児として抱いている年下児への思いを大切にし、引き継いでいけるよう、他クラスとの関わり方を考えていく。

環境

雪遊びや氷作りなど、冬ならではの遊びに取り組む。雪遊びでは、雪合戦やそり遊びごっこなど全身を使ってダイナミックに遊び、冷たさや感触を味わっている。氷作りでは、繰り返し試してみる中で氷ができやすい環境を考えてみたり、できあがった氷を観察して不思議を感じたり、特性を活かして遊びに繋げたりしている。季節や時期、子どもの興味を適切に捉え、遊びを深めていけるよう援助していく。

言葉

友だちとの関わりの中で、思いを言葉で伝えようとする気持ちが大きくなって言葉が強くなってしまったり、思いに合った言葉が見つからずに困惑して場から離れたりする様子が見られる。相手に伝わりやすい言葉の選択やお互いに話を聞こうとする態度など、皆が心地良く過ごせるような言葉の遣い方を身につけられるよう、見守りや仲立ちをしていく。

表現

節分に向けて、鬼のお面や豆入れを制作する。お面では、土台は皆同じものを使うが、顔のパーツや髪・角はそれぞれ好きな素材を使って表現する。毛糸、花紙、廃材など、「強い鬼」「怖い鬼」のイメージに合わせ素材を選んでいく。画用紙でできた土台に部品を付けていく時には思うように接着できず苦戦する児もいたが、様々な道具を使って試してみようとする。いろいろな素材・道具を使って自分のイメージを表現できるよう豊富に準備していく。…

5歳ひまわり組2021年度12月のまとめ

健康

12月に入って冷え込みが強くなるとともに、鼻水がでる児が増えるが、大きく体調を崩すことはなく過ごす。水の冷たさもあり、うがい・手洗いが雑になりがちなので、風邪や感染症予防の為に必要な清潔習慣を視覚教材なども使って伝えていく。

友達と誘い合ってドッジボールや鬼ごっこなどの運動遊びに積極的に取り組んでいる。十分に身体を動かすと、身体の温まりを感じ、上着を脱いで遊んでいる。のびのびと身体を動かす心地良さを感じられる遊びを積極的に取り入れていく。

人間関係

おたのしみ会の活動など、クラス全体での活動が多くなる中で、友達の得意な面や頑張っているところに気付き、「○○くん、(表現の仕方が)面白いね」「昨日よりセリフの声が大きくなったね」など、具体的な言葉で褒めたり認めたりする姿が増える。また、劇あそびの準備の中では、子どもたちの中で自然に役割分担もなされている。個の発揮を促しつつ、目的に向かって友達と一緒に作り上げていく達成感を味わえるよう援助していく。

環境

初めて大根の収穫体験をする。普段、子どもたちが目にする大根は葉が落とされているものということもあり、葉が生い茂っている畑を見て「どこに大根があるの?」と話す児もいる。これまでに経験のあるいもほりと重ね合わせ、実の生り方の違いやそれによる抜く感触の違いを味わっている。体験できる機会をいかし、栽培活動や食への関心に繋げていく。

園庭にできた水たまりが凍っていたことをきっかけに、氷作りをしてみる。体感的には寒くても氷ができていなかったり、薄く張った氷に結晶のようなものができていたりすることに疑問や不思議を感じている。試行錯誤してみる中での気付きやアイディアを大切にし、遊びを深めていく。

言葉

学への期待の高まりと同時に、文字への興味もさらに高まってきている。これまで、文字を友達に読んでもらっていた児が自分で名前を書いてみようとしたり、絵を描いた時に文も添えて表現を深めたりしている。子どもたちの興味・関心の様子を捉えて、それぞれの児に合った援助をしていく。

表現

劇遊びでは、原作の絵本からイメージを膨らませていき、ストーリーや道具を作っていく。初めは恥ずかしがる児もいたが、それぞれが好きな役を演じる中で、役に合ったセリフの言い方や動きを考えてのびのびと表現するようになる。また、活動を重ねていくことで、友達と一緒に演じる楽しさを味わえるようになる。歌や合奏では、友達と声やリズムが合うことで心地良さを感じられるようになる。様々な経験を通して、イメージしたことを表現する楽しさや達成感を味わえるよう、活動を考えていく。…

5歳ひまわり組2021年度11月のまとめ

健康

歯科健診後、赤染めをする。活動前に「歯磨きをしてきたか」を確認すると「大丈夫!!」

と自信を持っている児と、心配になって舌で歯を触っている児がいる。赤く染まった歯を磨いていくなかで、磨き残しの部分が多いことに気づく。コロナウィルス対策で、園生活の中では歯磨きをしていないこともあり、歯の健康についての意識が薄く感じる。乳歯から永久歯への生え変わりの時期なので、歯磨きやうがい・食事などで健康な歯のための生活習慣がしっかりと意識づくよう援助していく。

気温が低くなるが、鬼ごっこやドッジボールなどで積極的に身体を動かして遊ぶ。その中で身体が温まり、時にはうっすらと汗をかく児もいる。様々な運動遊びに取り組めるよう活動を提供していく。

人間関係

クラス全体で毎日ドッジボールに取り組んでいる。ゲームを繰り返していく中で、身体の使い方がわかり、早く強くボールを投げられる児が増えてきている。チーム分けの時には、強い児と同じチームになるようにしたい児がいれば、強さが均等になるように采配しようとする児がいる。友達の得意なことや上手なことに気づくことで、友達を認めることに繋がっている。それぞれのよいところに気づき、認め合えるクラスづくりをしていく。

環境

移動動物園では、興味をもって様々な動物に触れる。大きな動物に餌やりをする中では食べる時の口の動かし方の違いに気づき、小動物に触れる時には儚さを感じて優しく扱おうとする。これまで、カブトムシの世話などから『生命』について考えてきたが、今回は動物との触れ合いから、命の大切さや重みを感じることができる。人や動物、様々な生き物に同じ命があることを知ることで、自分と同じく周りの人も大切にできる人になることを期待する。

言葉

文字への興味が高まってきて、絵本や童話を自分で読んでみようとしたり、自分の名前や手紙を書いてみようとしたりする姿が増えている。子どもたちの興味がさらに深められるよう、遊びや活動の中で読んだり書いたりする機会をつくっていく。

おたのしみ会に向けての話し合いでは、皆の前で自分の考えや思いを発表する。自分の考えに合う言葉が見つからない時には、近い言葉で伝えてみたりジェスチャーを併せてみたりしている。集団の中で自己をアピールする機会を増やしていき、友達同士の認め合えるようにする。

表現

これまでクラスで読んできた絵本から皆で話し合い、『アリババと40人の盗賊』と『ヘンゼルとグレーテル』から劇づくりをする。それぞれ、ストーリーや登場人物からイメージを膨らませていき、どう表現したいかを考えてみたり、友達とやりとりをしてみたりしている。イメージが共有されていくことで、楽しさが増してきている。さらに子どもたちのアイディアや表現を引き出し、取り入れながら劇遊びに繋げていく。…

5歳ひまわり組2021年度10月のまとめ

健康

戸外で身体を動かす時間が増えると、食欲も増している。献立表を確認して、給食やおやつを楽しみにしたり、食材や調理法などへの興味が強くなったりしている。さまざまな食材の旬や身体への効果を伝えつつ、バランスよく食事をして健康な身体づくりができるようにする。

運動会ごっこの活動では、遊戯や競技など友達と誘い合って意欲的に取り組んでいる。音楽に合わせて身体を動かす心地良さや友達と競い合いながら運動する楽しさを味わっている。普段の遊びにも取り入れて、さらに遊びを深めていこうとする姿もある。今後もいろいろな運動遊びに挑戦できるよう、発達段階に合った活動の提供を考えていく。

人間関係

2歳児の運動会ごっこでは、一緒に踊ったり競技の手伝いをしたりする。普段から午睡の手伝いなどで関わっていたこともあり、お互いに緊張や戸惑いなどなく自然に声を掛け合い、楽しんで取り組むことができる。また、おばけ屋敷・お店屋さんごっこでは、乳児クラスの反応を予想しながら準備を進めている。さまざまな活動や行事を通じて、年長児としての意識の高まりや年下児を想う気持ちがうかがえる。年下児に喜ばれたり求められたりすることで自信にも繋がっているので、担任間で連携をとって活動を広く展開できるようにする。

環境

種から栽培し、小さいながらも収穫できたトウモロコシを調理し、ポップコーンを作る。皆、食べたことはあるものの、作り方は知らないので調理に興味をもっている。フライパンの中で徐々に弾けていくポップコーンの様子をじっくりと観察し、その動きを真似たり「ドッジボールをしてるみたいだね」と例えたりしている。トウモロコシの粒が小さかった為、出来上がったポップコーンも小さいものではあったが、匂いや味は十分に感じることができる。栽培から収穫、調理、試食まで自分たちでできたことで、栽培の大変さや食べ物の大切さを流れで感じることができ、よい経験になったと思う。冬野菜の栽培もあるが、調理や試食までを考慮し、栽培物を選びたい。

言葉

行事に向けての活動では、子どもたち同士で準備や内容を話しあって進めていく。その中で、自分のイメージしたことを適した言葉で発表できる児がいれば、頭の中にイメージはあるものの思うように伝えられずに考え込む児もいる。時には、友達が伝えようとしていることを汲みとって言葉を補足したり代弁したりする場面もある。自分の思いや考えを皆の前で発表する場を増やしていき、自己を表現する機会を持てるようにする。

表現

運動会ごっこの思い出を絵の具を使って描く。絵の具のみで描くのは初めての経験で、思いがけず滲んだり色が混ざってしまったりして戸惑う児もいる。徐々に絵の具ならではの滑らかさを感じられるようになり、楽しみながら大きくのびのびと描くようになる。今回は四つ切サイズの大きい画用紙を使用したが、それでも画面に描ききれない児もいる。次回はさらに大きな紙を用意し、自分のイメーをダイナミックに表現する楽しさを味わえるようにしたい。…

5歳ひまわり組2021年度9月のまとめ

健康

朝夕と日中で気温差があり、鼻水がでる児が増えてきている。感染症の予防も含め、鼻水の処理の仕方や咳エチケットについて皆で確認する。また、気温や活動に合わせた衣服の調節ができるよう見守りや声掛けをするとともに、保護者にも衣服の確認や補充をお願いする。

涼しくなり、戸外で遊ぶ機会が増え、ドッジボールやリレーなどで思いきり身体を動かせることを喜んでいる。夏の間は室内で過ごすことが多かったので、徐々に運動遊びを増やしていくとともに、ケガのないよう十分に配慮する。

人間関係

日野まつりのお店屋さんでは、初めのうちは緊張や戸惑いの姿があったものの、目線に合わせて身をかがめながら優しく声を掛けたり、ゲームの遊び方を分かりやすい言葉で伝えたりして、相手に応じた対応ができるようになる。普段の生活や遊びの中でも、年下児を気遣ったり世話をしたりする姿が増えてきている。関わりの中で育まれる年長児としての意識やそこから繋がる自信を高めていけるよう援助していく。

環境

日中は暑さを感じる日が多いが、木々の色の変化や虫の声、空の様子など、身のまわりのさまざまな自然から季節の移ろいを感じている。また、バッタやコオロギなどの秋の虫を見つけてはじっくりと観察している。過ごしやすい時期になるので、積極的に園外に出て秋の自然に触れられるようにする。

言葉

文字への興味が高まり、長めの物語をゆったりと読む時間が多くなっている。また、言葉への探求心も強くなり、回文などの言葉遊びや昔話に出てくる独特な言い回しを楽しんだりするようになる。さらにイメージや語彙量を広げていけるよう、さまざまなジャンルの絵本や物語を提供していく。

表現

日野まつりの太鼓では、音楽に合わせて表現する楽しさや、友達と息を合わせて打つ心地よさを感じることができる。また、打つことに慣れてくると、より良く・力強く見せる『見せ方』を考えたり、友達同士で声を掛けあったりするようにもなる。友達と一緒に表現する楽しさをさらに味わえるよう、運動会ごっこの遊戯に繋げていく。

ボディペインティングでは、それぞれのペース・遊び方で色遊びを楽しむことができる。手形をつけることから始まり、徐々に身体全体に絵の具を塗りたくるなどダイナミックになっていく。保育園の集団の場であるからこそ体験できる活動を積極的に取り入れ、豊かな感性を育めるよう援助していく。…

5歳ひまわり組2021年度8月のまとめ

健康

鼻水やくしゃみ、咳がでる児が増えている。毎日コロナウィルスの情報が飛び交っていることもあり、マスクの着用や咳エチケット、こまめな手指の消毒を意識し、友達同士で声を掛け合っている。健康に過ごすための清潔習慣が身につくよう、声掛けや見守りをしていく。

暑さが和らいだ時には、戸外にでて水遊びや身体を動かす遊びを楽しんでいる。今後、涼しくなってくると戸外での運動遊びが増えていくので、怪我の無いよう徐々に運動遊びを増やしていくともに大きく身体を動かすことに慣らしていく。

人間関係

お祭りごっこの屋台準備では、年長児として全クラスの児を招待したいという気持ちが強くあり、商品作りに意欲的に取り組んでいる。制作活動が進んでいくと、自然と役割分担や協力ができるようになり、それぞれの役割を果たすことで満足感や自信を得ている。さらに活動を深めていき、ごっこの中で年下児とやりとりをする中で達成感も味わえるように援助していく。

環境

身近な自然現象に関心を持つようになる。大雨や土砂崩れなどのニュースを見た翌日には、友達や保育者とその様子を伝え合ったり、それらが起こる原因など得た情報を知らせたりしている。オリンピック以降、『世界』に興味を持っているので、地球の温暖化や世界で起こっている自然現象や災害について話をすると、じっくりと聞いている。ゴミの分別や資源を大切にするなど、環境を守るために自分達でできることを考え、行動していけるよう保育者も一緒に考えていく。

言葉

日野祭りや運動会などの行事について、クラス全体で話し合いをする機会が多くなる。自分の思いや考えを適した言葉で伝えられる児もいれば、友達の意見を聞き同調して終えてしまう児もいる。それぞれの思いを引き出していけるよう、意見を発しやすいような雰囲気をつくったり、考えに合った言葉を伝えたりするなどの援助をし、相互に伝え合い・聞くことができるようにする。

表現

日野祭りの準備では、お祭りの屋台をイメージした制作や、花火を装飾した太鼓作りをする。廃材や身近にある素材を利用し、イメージに近くなるよう試行錯誤しながら作っている。イメージしたことを形にしたり友達と一緒に作りあげたりする楽しさを十分に味わえるようにする。

太鼓では、リズム打ちや音楽に合わせて叩く中で、友達とぴったりリズムが合う瞬間があり、その心地良さを感じている。さまざまな方法で自己のイメージや思いを表出できるよう、活動を考えていく。…

5歳ひまわり組2021年度7月のまとめ

健康

梅雨が明けて、夏らしい暑さを感じるようになる。汗をかいたり、外遊びで衣服が汚れたりすることが増えるが、自発的に着替えようとする児が少ない。身体や衣服を清潔にする大切さを伝え、自分で汚れに気付けるよう促していく。また、熱中症予防の為、こまめに水分補給を声掛けしていく。

水遊びでは、ダイナミックに水を掛け合ったり、玩具を使ってじっくりと遊んだりする。ビニールプールでの遊びで水深は浅いが、職員間で役割を確認し、危険のないようしっかりと見守っていく。

人間関係

2・3歳児の午睡の手伝いを始める。背中を優しくとんとんしたり、額や足をゆっくりとさすったりして、入眠に導いていく。また、眠らずに布団の上で身体を休めている児には、小さな声で絵本を読んであげる姿もある。これまで、2歳児との関わりは少なかったが、午睡を通して関わりをもち、求められたり頼られたりすることで年長児としての意識や自信が高まってきている。さまざまな活動を通して、積極的に異年齢での関わりがもてるよう、担任間で連携していく。

環境

オリンピックを機に、世界の国や国旗に興味をもつようになる。地球儀や世界地図を眺めて知っている国や聞いたことのある国名を探したり、日本と比較してみたりする。また、国旗絵本を見て競うように覚え、クイズを出し合う児もいる。ニュースを見て、社会で起きていることを知り、友達や保育者と共有しようとする児が増えている。子どもたちが興味をもったことを、クラス全体で活動として広げていき、さらに深めていけるような援助や工夫をしていく。

言葉

当番児が、その日にあった楽しかったことや嬉しかったことを発表する。初めのうちは、印象に残った活動を単語で伝えようとする児が多かったが、『誰と』『どんなふうに遊んだか』を意識してみるよう伝えると、自分で言葉を補うようになってくる。伝える相手を意識して話ができるよう援助していくとともに、人前で発表することで自信がもてるようにする。

表現

廃材を使った制作遊びでは、自分の作りたいものに合わせて素材を選び、試行錯誤しながら進めていく。時には、友達とイメージを共有させて、一緒に作ることを楽しむ。イメージに近づけることへの気持ちが強まることで、表現の仕方が複雑になり、保育者に援助を求めることもある。型にはまらず、のびのびと表現できるよう、素材や道具を豊富に用意する。…

5歳ひまわり組2021年度6月のまとめ

健康

歯科健診や内科健診を通して、自分の身体に興味をもつようになる。内科健診前に聴診器を使って心臓の音を聞いてみると、微かに聞こえる音にじっと耳を澄ませている。その後、図鑑やパズルを使ってさらに身体の仕組みについて考えてみる。健康な身体についての関心が高まってきているので、栄養や運動と繋げて捉えていけるようにする。

戸外遊びではゲーム遊びなどで意欲的に身体を動かして遊ぶ。適度に休息や水分を摂ったり汗をかいた後は着替えやシャワーをしたりして心地良く過ごせるようにする。

人間関係

遊びや生活の中で、困った場面で声を掛け合ったり助け合ったりする姿が多く見られるようになる。また、年下児の手伝いが増え、感謝されたり認められたりすることで年長児としての意識が育ってきている。さまざまな人と関わる中で、相手を思いやる気持ちを育んでいけるよう援助をしていく。

環境

昨年度から育ててきたカブトムシが成虫になる。「ちゃんと大人のカブトムシになったね」と友達と手を取り合って喜び、じっくりと観察している。図鑑と実物を見比べて角の大きさ形や脚の向きなどを細かく見ている。残念ながら翌日には死んでしまったものの、優しく撫でたり手を合わせたりしている。これから虫の多い時期となるが、命の儚さや大切さを感じることができるよう関わっていく。

言葉

文字や言葉への興味が高まり、しりとりや回文などの言葉遊びを友達や保育者と一緒に楽しむ姿が増えてきている。また、50音表を見ながら友達や家族に手紙を書いてみようとする児もいる。楽しみながら文字に触れていけるよう、遊びや活動のもち方を考えていく。

当番活動では、挨拶・日にちや天気の確認・出席確認を担当する。人前で話すことに緊張を感じている児もいるが、経験を重ねていくことで大きな声で話せるようになってきている。人前でも自信をもって話ができるよう援助していく。

表現

七夕飾りの制作では、折り紙や染め紙など伝統的な制作を取り入れる。折り紙では紙の質や大きさによって折りにくさを感じることがあるが、繰り返し折っていくことで指先の使い方が分かり、自分で考えて折ってみようとするようになる。地域の七夕用の飾りでは大きな作品を作り、満足感・達成感を味わっている。さらに制作活動を深めていけるよう、さまざまな制作方法を提供していき、今後協同制作にも繋げて行けるようにする。…