棚や「かご」などの入れ物に、並べるべき、入れるべき、おもちゃやカードなどの写真を貼って「片付けやすく」している例が見られるようになってきた。
これは新・保育指針でおこなわれる講演会などでスライドなどで示されたものを学んできておこなっている。あるいは他の法人の保育園でおこなっていて、子どもたちが片付けが上手になったなどの話から取り入れてきているとのこと。
このような方法で子どもたちが上手に片付けることができるのは間違いないだろうと思います。
しかし、よく考えてみてほしい。これは、子どもたちに、貼った写真と同じようになるように強制していることにならないだろうか?子どもたちは真似をすることは考えても、自分でものの置き方を自由に考えることはできない。失敗して工夫を重ねる事もない。 ただ黙って考えることなく上手に真似をすることで褒められる。
真似ができない時は怒られる?先生の顔つきが変わる?嫌みを言われる?何回教えたらできるの?昨日も教えたよ、00さんは上手だよ!
ただ真似をすることが目的ではなく、子どもたちが自ら考え、工夫して片付けていくことの方が大切ではないだろうか?
散らかっていたら職員が片付ければ良いこと。
子どもたちが片付けようとして困って相談にきたら少しヒントを与えれば良いこと。きれいなことだけが良いことでは決してないと思います。
ある保育園の運営法人に応募した時に、当法人運営園見学の時「この保育園は、すごくきれいに片付いていますね。きれいですね。でも、子どもたちが遊んでいる、遊んでいた痕跡がありませんね。」ということで選考されませんでした。
2019/02/28
aname tanimoto