食事
どの子も意欲的に食べ進め、おかわりをする日も多くあった。以前は野菜や硬い物に苦戦をする姿が見られた子も、「美味しいね」と話しながらよく噛んで味わって食べていた。汁やおかずなど、メニューによって自分でスプーンやフォーク、箸と食べやすい食具に自分で判断して持ち替えて食べる姿も見られた。
排泄
排泄が自立した子は、自分のペースでトイレに向い、排尿間隔もしっかりと空いて失敗することがまったくなかった。トレーニング中の子も、トイレでおしっこをすることの方が多くなってきた。“嬉しい”“気持ちいい”という思いに共感し、一緒に喜び、自信に繋がるようにしていった。
健康
身の回りのことを自分でしようという意欲が高まり、ズボンや紙パンツ、靴や靴下の脱ぎ履きがひとりでできるようになった子がいた。周囲のことが気になって、手元に意識が向かず時間がかかることもあったので、集中して取り組めるようなタイミングや環境構成を図っていった。できた時には一緒に喜び、しっかりと褒めて次への意欲へと繋げていった。
睡眠
個人面談でのアドバイスを実践され、就寝までの流れがスムーズになり、早い時間帯に就寝できるようになった子がいた。成長し体力もついてきたため、これまでよりも午睡時間が短くても大丈夫になり、とても機嫌よく目覚めていた。
温かい日が多くなり、冬布団では寝汗をかく心配があったので、家庭に協力を依頼して薄手のブランケット等も用意していただいた。快適な環境で入眠できるよう、日によって選んで使用していった。
身体発達
指先がどんどん器用になって、手先を使った遊びをじっくりと楽しむようになり、60ピースもあるパズルを繰り返し楽しむようになった。力加減も上手になり、前に置いてあったピースを押し動かしてしまうこともなくなった。片付ける時には、10枚近くピースを重ねながら拾い集める姿も見られた。
運動面も発達し、走ったり、ジャンプしたりも安定してできるようになった。公園でのかけっこや築山の上り下りなどをとても喜んでいた。保育室内でも全身運動ができるように、ダンスをするなどして楽しんでいった。
情緒
2名とも4月から転園することを察してなのか、後半になると登園時に涙が出たり、遊びの最中に呆然としていたりすることがあった。不安な気持ちに寄り添って、安心できるまで抱っこをしたり、好きな遊びに誘って気持ちを盛り上げたりしていった。
友だちとの関わりはとても喜び、保育者の仲立ちがなくてもやりとりができるようになった。壁の穴や玩具の中に「おばけがいる」などと言いながら、ごっこ遊びを楽しむ姿が見られた。
言葉
流ちょうに話ができるようになり、保育者の声かけに「だって○○でしょ?」と返したり、見たこと気づいたことを言葉で教えてくれたりするようになった。満開の桜の木を見上げて「桜が笑ってるね」と表現したり、公園で見つけた虫を「さっきお部屋にいた虫がいたよ」と言ったりして和ませてくれていた。ますますお話が好きになり、絵本や紙芝居を「もっと読んで」とせがむ姿が見られた。