3歳ぺんぎん組2019年度11月のまとめ

環境

建て替え工事が始まり屋外活動においては大きな変化があったものの、子どもたちはその変化を日々楽しんでいるように思える。園庭に入ってくる重機や少しずつ変わる玄関等にも変化に気づき教え合う姿もあった。保育室は前月よりより柔軟に机や棚を動かすように心がけ、広いスペースや奥まったスペースなど、それぞれの遊びに適した環境を設定できるように努めた。園庭が自由に使えないことから以前に比べて積極的に他クラスへ遊びに行くようにもなり、新しい玩具や環境にも親しむことができている。保育者の効率優先の環境設定にならないように意識しながら子どもの姿をよく見て環境を変えていきたい。

人間関係

友だちと共通の目的をもって何かを作ったり、同じものを作ったりして見せ合うという姿が明確に多くなってきた。子どもたちのやりとりの中で折り紙や塗り絵が自然と上達している姿も見られる。また、運動会を経て年中・年長に対しての尊敬の気持ちも見られるようになり、以前にも増して部屋に遊びに行き、年長のやっている遊びを見たり教わったりしている姿もある。保育者だけでなく友だちや異年齢とのかかわりが子どもたちに良い影響を与えていけるように工夫したい。

健康

大きく体調を崩すことは少なかったが寒暖差により体力が消耗している様子が見られた。保育室内は温度計を使いながら安定した気温になるように管理した。散歩時の上着については子どもたちに「この気温なら必要かどうか」を一度尋ねた上で着用を勧める等して自分で判断する機会を多く設けるようにした。風邪や熱が流行りだす時期でもあるので鼻水などはこまめに拭くと同時に自分で気づき拭きに行けるように促すことを心掛けた。

表現

男児はブロック遊びなども身長に匹敵するような大型のものや年長児が使っていたカプラ等、強いイメージ力をもって取り組む姿も増えてきた。適宜保育者が手本を作ったり参考になる本を用意したりするなどしてイメージがより膨らむように配慮した。女児は折り紙やシール遊びに加えてそこに色鉛筆で色を付けてより個性的なものを作れるようなってきた。絵画では自分が何を描いているのかをきちんと説明できるほどになり、運動会や遠足といった行事後は数日経ってからでも鮮明に描けるほどの表現力がついてきている。自由に描画や政策ができる環境を確保しそうした部分を伸ばしてあげたい。

言葉

保育者に対してだけではなく、子ども同士でも言葉を使ったやりとりや解決を模索する様な場面が見られるようになる。まだ言葉としては未熟ではあるが友だち同士が口論になるとそれをみて「こうすればいいんじゃない?」という様な論理的な提案をする様子もある。一方で言葉が多彩になることによって相手に不快感や威圧感を与えてしまう様な言動も少なからずみられる。保育者も過度な干渉はせず、状況に応じて適切な仲介が出来るようにしていきたい。

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