食事
12月から食育活動を始める。手指を清潔にしてから、玉ねぎの皮むきやピーマンの種取りをする。玉ねぎの皮の感触を楽しんだり、どこまで皮をむけばよいか考えたり、匂いを嗅いだりする。直接食材に触れることを楽しむ中で、食材への興味や食べてみるきっかけに繋がっていくよう見守っていく。皮付きのみかん等、食べなれている子どもたちはおかわりをする。缶みかんは食べるが皮付きみかんを食べない子どもが多い。
散歩の際、八百屋さんで野菜や果物を見たり、給食前に食材に触れたりしながら、また、家庭と連携しながら、様々な食べ物に触れる経験を重ねていきたい。友だちとお話を楽しんでいるが、途中からエスカレートして、食べる事を忘れていることもある。手づかみ食べをしている子もいるが、食具を使用して食べ、食べこぼしが少しずつ減ってきている。
睡眠
食後は身体を休める時間と分かり、自ら布団に入り、入眠モードに切り替わる子も増えている。眠れない、眠らなくても体力的に一日持つ子は別のスペースで過ごす。別のスペースで過ごす姿を羨ましがり眠りたくないと主張する子もいるが、気持ちを受け止めながら、午睡が必要な場合には身体を休める大切さを伝えている。気温の低下で、身体が冷たくなると、寝付けないことがあるので身体を温めたり、室内の換気を行いながら、室温・湿度を含めた環境を整えたりして、心地よく休めるようにしていきたい。
排泄
布パンツで1日過ごし、自分のタイミングで排泄する子が増えた。散歩中にトイレに行きたいという子も減る。布パンツに移行中の子は、時々「オムツがいい」と主張することがある。オムツはトイレに行かなくてもいいということをよく分かっている。引き続き、個々の気持ちに合わせて対応している。タイミングが合い、トイレで排泄できる子は、友だちの布パンツに刺激を受け、移行を開始している子もいて、布パンツで過ごす子が増えてきている。紙パンツの子も尿が出たら、オムツ替えると言ったり、便器に自ら座ったりすることもある。午睡明けは、眠い為、トイレを嫌がる子もいる。気温が下がっているので無理なく、タイミングを見てトイレトレーニングを進めていきたい。それぞれの発達や気持ちに合わせて援助している。
健康
12月初旬~中旬は、咳や鼻水が多く、発熱、軟便の子が数名。下旬は、他クラスに嘔吐が発生する中、大きな体調の崩れはなかった。気温が低い日もあり、外で遊べない日があったが、室内でも体を動かして遊べるように工夫し、発散できるようにした。戸外に出る時は、寒いから上着を着ようと声を掛けると、自ら上着に腕を通していた。走って暑くなると自ら上着を脱いで調節している。再び感染症の影響が増えているので、引き続き、換気や玩具・施設消毒等の対策を行いながら、健康に過ごせるようにしていきたい。
身体発達
戸外でも室内でも、追いかけっこ、滑り台、コンビカー、三輪車等を好んで楽しんでいる。動き方が速くなったり、力強くなったりしてきている。ダイナミックな動きになってくるが、ぶつからないように止まったり、避けたり、バランスを取ったり等、気付くことができれば身を守ろうとすることが出来てきている。まだ、転倒や衝突もあるので見守りながら、必要な援助をしている。リース制作に興味を持ち、画用紙を半分に折る、貼る等の指先を上手に使い、出来上がるまで集中して楽しむ。手足を上手に動かし、靴や靴下を自分で履いたり、衣服を自分で脱ぎ着したりできる子が多く、自分で支度にかかる時間が短くなっている。
情緒
出来る事が増え自信を持ってきている反面、まだまだ甘えたい気持ちの方が強い。安心して遊び込んでいる事の方が多いが、思い通りにいかない時に、泣いたり叫んだり、他児に手が出たり、玩具を投げたりすることも度々ある。甘えたかったり、思い通りにいかなかったりする時の、気持ちの揺れ動きに対応している。気持ちを聞いてもらえる、受け止めてもらえると安心、納得している。他児と一緒に過ごし、やり取りをする中で生じる感情を経験も大切にしながら、出来る限り少人数で過ごし、個々の気持ちに丁寧に対応して、落ち着いて過ごせるように、引き続き保育者同士で連携している。
言葉
色々な事に興味を持ち、単語や言い回しを覚え、口調を真似したりする。過去の記憶や明日の予定、楽しかったこと、嫌だったこと等の感じた事を一生懸命、文章で話す子も増える。まだ手や口が出てしまうこともあるが、言葉で思いを伝えることで解決しようとする行動も増えてきている。言葉でのコミュニケーションが増える中、言われて「うれしい言葉」「悲しい言葉」も今後も少しずつ伝えていく。また、好ましくないと分かっていながらも言ってはいけなそうな響き「はなくそ」「うんこ」「おしり」等を言って笑い合っている姿もあるが、過剰に反応せず、「聞いていて気持ちのいい言葉、そうでない言葉」も伝えていく。まだはっきりとした言葉では伝えていなくても、ジェスチャーと声で一生懸命思いを表現する姿にしっかり寄り添い、また気持ちを具体的な言葉にして確認したり、言葉を発するきっかけを作ったりしていく。引き続きそれぞれの発達・個性に合った表現を大切にし、成長を温かく見守りながら言葉の習得も促していきたい。