1歳あひる組2017年度11月のまとめ

食事

スプーンはまだ上から握る児が多いが、声を掛けながら手を添えて促すとしばらくの間下手持ちで食べられる児もいる。無理のないよう少しずつ正しい持ち方に移行していく。苦手なものでも小さく切ったり、保育者の励ましで食べようとする児が増える。完食したことを褒めると皿を保育者に見せて得意げな表情で喜ぶ。完食した達成感を味わえるよう一人一人の子どもの様子を見ながら、量を調節するなど援助していく。

睡眠

散歩で歩行の距離や運動量が増え給食で満腹になり、深い眠りに入る児が多い。また午睡のリズムも整い、入眠や起床する時間がほぼ一定の時間となる。体調不良で咳が多い児には、頭の方の布団を高めにすると治まり再眠することができる。気温の変化が激しかったり、乾燥しやすかったりするので、温湿度に配慮していく。

排泄

活動の切り替え時に楽しい雰囲気でスキンシップや言葉のやりとりをしながらズボンの着脱を促し、おむつ交換をする。オムツの濡れていない児は、友だちと一緒に喜んでトイレに向かい、異年齢児の様子も興味深く見てトイレに座る。タイミングが合い排尿や排便をしたときは大いに褒めると、保育室に戻り嬉しそうに友だちや保育者に知らせる姿がある。園と家庭の様子を伝え合い連携をして、ゆったりとトイレトレーニングや着脱の意欲を育んでいく。

健康

鼻水や咳が続くが大きな崩れはなく元気に過ごす。乾燥のしやすい季節で肌トラブルが多く、唇の皮が硬くなり割れて血がにじんだり、煮汁や味噌汁が口の周りに付き赤くなったりして痒がる児が多いので、食後に口周りや手の平を洗い、ワセリンで対応するなど快適に過せるようにする。家庭にも様子を知らせ連携して継続的なケアをしていく。

身体発達

公園の広場の段差で両足を揃えてジャンプを勢いよくする児もいれば、慎重にその場に座り片足ずつ出して降りる児もいる。遊歩道の路肩を線路に見立てて、両手を広げバランスを取りながら歩く遊びも楽しむようになる。活発な遊びを好む児が増える、個人差があり転びやすい児もいるので、挑戦したい気持ちを大切にしながら、危険な時はすぐに手を差し伸べられるよう側で目を放さずに見守りっていく。制作では石型のクレヨンを使い、紙の下に凸凹のシートを敷いてこすり絵を楽しむ。筆圧が弱い児もいるが興味深くクレヨンを左右に動かし、浮き出た模様を見て嬉しそうにする。

情緒

担任との信頼関係が深まり、おもいきり甘えてスキンシップを求め、感情を思いのままに出して自己主張をするようになる。気持ちをゆったりと受け止めながら、その児の発達に合う声掛けや対応を工夫していく。仲よしの友だちを意識して手を繋ぐことを拒んだり、着席の場所を選んだりする姿がある。時には保育者がさりげなく仲立ちをして、いつもと違う友だち関係が広がるよう援助していく。

言葉

季節の歌や好きな歌を自発的に数人で一緒に歌い楽しむ姿がある。保育者が歌うと口元に注目し真似て口を動かし、歌詞を覚えようとする姿が微笑ましい。友だちとの関わりでは玩具の取り合いなどで泣いて訴える児も多いが、気持ちを受け止め落ち着いたところで、「いま、つかっているからあとでね。」や「おわったらかしてね。」など保育者が声を掛けて仲立ちをすると、自分から玩具を渡しにいく姿がある。「ありがとう。」と自分から言える児もいる。心地よい関わりを経験しながら、保育者が適切な言葉を添えて発達を育んでいく。

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