食事
完了食9名。
昼食の配膳が始まると、腕まくりをして手を洗いに向かう子もいれば好きな席に座って保育者に「手を洗おうね」と声を掛けられている子など、昼食の時間が大好きである。ほとんどの子は果物から食べ始める。野菜を残しがちな子は、見た目で野菜が目立つおかずを避けがちだが、保育者の声掛けで少し口に入れ、味がおいしいとわかると完食できるようになってきている。食べたい物を十分に食べ、満足すると自分でエプロンを外して席を立つ姿がみられる。中には、食べ終わるとコップと皿を重ね、保育者に手渡してくれて、ほめられると嬉しそうな顔をしている。
最後まで食具を使って食べようとしている子、上手くすくえないと手づかみで食べる子など個人差はあるが、意欲的で昼食が楽しい時間となっている。
情緒
言葉の発達は月齢によって差があるが、友だちや保育者の名前を呼んでいる。また、声を出して「どうぞ」「どうも」「あーと(ありがとう)」と話す子、頭をぴょこんと下げて表現する子など上手の関わりが持てるようになってきている。機嫌が悪い時は手や口が出てしまうこともあるが、「ごめんね」の代わりに頭をなでている姿がよく見られる。とはいえ、まだ甘えたいし自分だけを見て欲しい時が多々あり、スキンシップを求めてきた時は受け入れて抱っこでゆったり過ごすと遊びを見つけて離れていく。中には、今まで平気だったものが怖くなったり、散歩中、通行人に声を掛けられると緊張して固まっていた子が笑顔でタッチしたりするようになった。
絵本を読んでもらっている時の顔つきから、感情移入している様子がわかる。今後も保育者が子どもの気持ちを代弁し、言葉や心が育つよう保育していきたい。
身体発達
ズボンやオムツを自分で脱ごうとしたり、できないけれど、靴下や靴を脱ごうとしたりする姿が見られる。また、指先を使ってブロックを長くつなげる遊びも上手になる。運動面では、スロープを転ばずに駆け下りたり、階段の上り下りは全員ができるようになったり、歩行が安定してきた。また、筋力がついてきたようで、ひっくり返っても頭を床面にぶつけないようこらえたり、高い所にも上って遊んだりしている。高い所に上がれない子も、できないながらも手でつかまる所や、足を掛ける所を変えてみて、簡単には諦めず頑張る姿がある。子どもがやってみたい気持ちを尊重し、怪我がないよう見守りっていきたい。