食事
食事の時間は一人ひとりに合わせて、余裕をもって着席する子や、十分に遊び時間を確保してから食べる子もいる。食具で慎重にすくい、口に運ぶ姿がある。また、食具を気に入って持ち、逆の手でつかんで食べる姿もあるため、保育者が手を添えて一緒に食べると、コツをつかんだように自分でもやってみようとする。自分で食具を持ち自分のペースで食べている時は、手を出し過ぎずに見守っている。汁物や主菜をよく食べる分、副菜や白米の残しが増えてきたが、保育者が食べる真似をしたり食材の歌と共に援助したりすると、完食は難しくとも一口は食べてみている。おかわりの時はお皿を差し出し、終わりの時はエプロンを取って気持ちを表現している。完了食への移行と、季節もの等のまだ食べていない食材の把握をして、保護者と連携していきこれからも安全に提供できるようにする。
情緒
一人遊びも十分にして、絵本等で集中する時もあるが、友だちの行動が気になると自分から近づくようになり、関わりが増えた。その中で同じ物が使いたくなると取り合う姿も多くなってきたため、互いの気持ちを簡単な言葉で伝えながら傍で見守るようにしている。
同じ玩具や遊びに誘うなどしっかりと満足感を感じてから、仲介を終えるようにする。
言葉の理解や行動の理解もできてきて、保育者に思いが通じることで笑顔が多く見られた。1人ひとりの気持ちを保育者も理解したり、気持ちを受け止めたりしながら、安心感のある適切な関わりをしていく。
体調が悪い時は不機嫌なことが多く、おんぶや抱っこで落ち着いていた。遊びに入るまでは甘えを受け止めてスキンシップを取りながら気持ちに応じて対応をした。活動の切り替え時も保育者間で連携を大切にして、休息の時間などを様子や体調により調整していく。
身体発達
12月に歩行できるようになった子が増え、活発に移動し楽しんでいる。つかまり立ちの子も、歩きたい意志が強く、保育者を呼んで手を繋ぎ一緒に歩きたいことをアピールしたり、一人で立つことを喜んだりしている。保育者や友だちの動きに付いて行こうという思いもあるのか、戸外でも積極的に移動するようになり、行動範囲が一気に広がった。また、足が以前より上がったり身体全体の使い方が分かってきたりしたことで、ホールで大きなブロックで一本橋を作ると、その上に立ち慎重に渡るようになったり、階段登りが安定したりと発達段階に応じ、体幹を使いながら楽しんでいる。しかし座ったままでもバランスを崩す事がまだある為、行動には気を付けて支えられる場所で見守っていく。…
食事
月末で後期食3名、完了食6名。食事の前の手洗いが習慣になり、自らが食べたいタイミングで水道付近に行くことが増えてきた。また、エプロンをすることを理解しており、置いてあるエプロンを手に取って首につけるような仕草をしている。後期食の子は手づかみ食べや食具を使ってよく食べ、完食している。お皿が空になると、おかわりを食べたくて空のお皿を持ち上げたり、声を出してアピールしたりもしている。食べたい気持ちが先行し、口いっぱいに入れすぎてしまう子もいる。必ず保育者がついて見守り、適宜介助しながら食べ進められるようしている。完了食の子は、味覚の発達からか副菜の野菜を嫌がり、口から出して首を横に振ってアピールしている。主食や汁と一緒なら食べ進められたりもする。保育者がスプーンで形状を細かくするなどの工夫をしながら、無理強いせずに子どもたちが食事を楽しめるようにしていきたい。
情緒
寒暖差からか鼻水が多く出始め、それに伴う発熱などで体調を崩す子が出てきた1カ月だった。体調面を中心に細かく子どもたちの変化を見ていった。子どもたちは、友だちと集まって同じ遊びをすることが増えてきたので、独り占めしたくて声を上げたり、玩具を引っ張り合いしたりする姿も見られる。と同時に、棚の周りに集まって隙間から覗き込んで笑い合ったり、玩具入れや段ボールに一緒に入って同じ空間を楽しむ姿も多く見られた。
成長と共にいろいろな感情が芽生えてきているので、子どもたちの様子を見守り、受け止めながら保育していきたい。喃語から少しずつ明瞭な単語で自分の意志を伝えてくる子もいる。保育者の言葉も理解してきているので、子どもたちにわかりやすい言葉掛けで伝えていきたい。
身体発達
高月齢児は、散歩の際に座りバギーに乗りたがる。保育者に歩くか聞かれると順番に歩きたい距離だけ歩いている。低月齢児は、ハイハイの膝立ちが安定する子や一人で立つ子、そして徐々に歩く子が出てきた。保育者と一緒に両手繋ぎで一歩一歩踏みしめ、体を動かす充実感や楽しさを感じている。初めは足を床につかないように上げ感覚に敏感だったが、後半には室内戸外問わず自分から歩きたい意思を示して積極的である。
コンビカーにも親しみをもち、自ら座って前後に動けるようになってきた。体全体の動きがスムーズになってきており、高月齢児は歩行や走るスピードも速くなってきた。
安全には十分に配慮しながら、活動を楽しんでいきたい。…
食事
完了食5名、後期食3名、中期食1名。完了食の子は、食具を持って食べようとする子が増えてきた。味覚の発達から野菜を中心として苦手な食材も出てきた。苦手な食材は首を振ってアピールしたり、口から出してみたりして表現している。無理強いせずに見守り、食べたい意欲を大切にしていきたい。友だちが食べ終わることに気付き、“ごちそうさま”と席を立とうとする姿もある。声掛けをしながら落ちついて食べることができる環境を工夫していく。後期食の子は、食具に興味を示し、進んでスプーンを握って口に運ぶ姿も多く見られる。上手にスプーンで掴めなかったり、手づかみで掴めた量と口のサイズが見合わず、エプロンにこぼれてしまったりするので、保育者が適宜介助しながら食べ進められるようにする。中期食の子は、食事に興味を示し手づかみで意欲的に食べている。子どもたちの食べたい気持ちを尊重しながら、食事の時間が楽しめるようにしていきたい。
情緒
段ボールハウスに入り、顔を出して友だちと見合いっこして笑ったり、玩具の周りに集まったりして、同じ遊びを楽しむ姿が多く見られるようになった。また、友だちと使いたい玩具が重なって、取り合いになる姿も見られ、成長と共に自己主張がはっきりしてきて、仕草や喃語、表情を交えながら一生懸命伝えようとしている。引き続き、子どもたちの気持ちを受け止めながら必要に応じて仲介に入っていく。
泣いている子がいると、表情を曇らせて見つめる子、泣いている子の頭や背中を撫でようと手を伸ばし、思いやる子など友だちのことを気にする姿が見られた。
絵本やパネルシアターも好きで、保育者の動きや声、音楽に合わせて身体を揺らしたり、笑ったりして、以前より長い時間楽しむことができるようになった。来月も、友だちや保育者といろいろな遊びを楽しみながら過ごしていきたいと思う。
身体発達
体調の良い日を選んで散歩に行くと、全員が靴を履いて立ちバギーに乗って移動ができるようになった。バギー乗っての移動を喜び、盛んに声を出してみたり、バスやトラックを指差しして教えてくれたりする。散歩先では、歩行が安定している子は歩いて散策を楽しんでいる。低めの階段がある公園では、ゆっくり段差を登ったり、バランスを取りながら保育者と手を繋ぎ降りたり出来る子もいる。まだ歩行が難しい子は、つかまり立ちやハイハイ、ずり這いが盛んで、ボールや玩具に向かって積極的に動いている。ホールでは、ブロックで作った手押し車が人気で四つん這いや膝立ちになりながら押して楽しんでいた。ソフトマットのすべり台や大型ブロックの段座の上にも自力でよじ登る力もついてきた様子。個々の成長段階や安全に配慮しながら、子どもたちのやりたい気持ちを尊重して活動していきたい。…
食事
完了食4名、後期食4名、初期食1名となった。食欲旺盛は変わらず、食事の準備をする様子に気付くと、進んで手洗いをする。また、エプロンを自分でつけようとしたり、友だちに渡したりする。また、保育者の「いただきます!」の言葉に反応しお辞儀をする子も出てきた。
味覚の発達から、苦手な食材も出てきた様子。メニューに寄るが野菜を苦手とする子も出てくる。無理強いせず見守りながら意欲を大切にしていく。
9月下旬から、実際に使われている野菜を手に取って触ったり、香りを嗅いだりする機会を設ける。野菜を見て触ったことで、絵本のイラストと同じだと保育者に知らせる子もいた。まだまだ手掴み食べをしているが、食具にも興味を示し進んでスプーンを握って口に運ぶ姿も多く見られようになった。
情緒
進入園児1名が加わり9名となる。(進入園児の慣らし保育が始まる)
子どもたちも新しい友だちが入ったことに気づき、泣いていると顔を覗いてみたり、玩具を渡してみたりと興味を持って関わりを楽しんでいた。
喃語が盛んになり保育者の言葉によく反応する。また、言葉と物が一致したことにより、簡単な言葉を理解し行動する姿も多く見られた。気持ちの面でも成長が見られ、自己主張がはっきりしてきた。思い通りにいかないことがあると泣いて怒ってみたり、床に伏せてみたりする子、「あっち、あっち」と指を差して訴える子など自分の気持ちを喃語や仕草などで表現している。引き続き、子どもたちの気持ちや訴えに丁寧に応答し安心して過ごせるようにする。友だちや保育者の存在に気付くようになると、側に近づき同じ遊びや玩具を共に楽しむ。その反面、玩具の取り合いなどのトラブルもあるがすぐには止めず、双方の気持ちを受け止めながら必要に応じて仲立ちして対応している。来月も、友だちとの関わりを楽しんでいく。
身体発達
歩行やつかまり立ちが盛んになり、友だちや保育者と一緒に追いかけっこを楽しむようになる。模倣遊びが盛んで、保育者や友だちの行動や遊びを真似して楽しんでいた。保育者がきっかけでハイハイを楽しんでいると、興味がある子が集まりみんなでハイハイレースが始まり盛り上がった。歩行ができる子もハイハイレースに参加し喜ぶ姿が見られ、プチ運動会のようだった。腕の力を付ける為にも、ハイハイを取り入れた遊びを考えていきたいと思う。また、パラバルーンを使って風を感じたり、トンネルのようにくぐったりして楽しむことができた。
高い場所を好み棚によじ登ろうとし危険な行動も見られるが、代わりに登って良いものを用意して満足いくまで遊べるようにしている。
園庭では、砂遊びやイモの葉っぱに触れたりダンゴムシを見つけたりしていた。野菜スタンプでは野菜の感触が苦手な子もいたので、普段から親しみのあるブロックなどでスタンプを楽しんでいた。無理なくいろいろな体験ができたらと思う。…
食事
完了食4人、後期食4人となった。全員食欲旺盛で、完了食の子たちは朝おやつを楽しみにし、せんべいやクッキーを味わって食べていた。自分の力で食べようとする子が増えているため意欲を大切にし、安全に配慮しながら見守っている。豪快に食べる姿があり汁物や飲み物は両手で食器を持ち上手にすすっている。指先を器用に使ってつまんで食べる姿や食具を持って食べようとする姿も徐々にみられてきた。食具を保育者と一緒に持ちながら、自分でしっかりと口にもっていく。食べ物を床に落としてみたり、椅子の上で立とうとしたりする姿も見られるが、「座ろうね」「おいしいよ」と声を掛けている。その都度、場合に応じて援助し、食べる楽しさやおいしさを味わって食事できるようにする。
情緒
お盆休みでリフレッシュした様子。休み明けも機嫌よく登園する姿があった。夏の疲れが出て後半は泣きが多くなる子もいたが、スキンシップをとる、場所を移動する等、安心できるように工夫し関わった。暑さや体調に配慮してホール遊びや階段滑り台など室内でも身体を動かして、機嫌よく過ごす。遊びに飽きた時には、玩具を入れ替えたり、片栗粉・お米・春雨等の感触遊びをしたりする事で遊びへの満足感を感じられるようにした。水遊びや沐浴でも両手でかき混ぜ、頭から水を被りながら気持ち良さや面白さを感じて楽しむ。甘えを十分に受け止め応答的に関わることで、安心して落ち着いて過ごせるようにしている。来月も発達や興味に応じて活動の幅を広げて夢中になれる時、ゆっくりと休息が出来る時を作って生活リズムや心の安定に繋げていく。
身体発達
1歳の誕生日を迎える子も多く、体の使い方を知り、楽しみながら運動遊びに挑戦している。歩行・ハイハイ・ずり這いが出来るようになった子が増え、全員が自らの力で移動する事が出来るようになった。ホールや廊下に行く際に、ひよこ組入り口のドアを開けると笑顔で保育者を追いかけ、隣の部屋へ移動している。徐々にスピードも速くなり動かし方がわかってきている様子。つかまり立ちや保育者の手を持っての歩行など、安全に配慮しながら子どものやりたい気持ちを尊重して体を支えられるようにしている。歩行に慣れている子は、3階まで階段を登り他クラスに行き、探索活動として園内散歩を楽しんだ。いろいろな経験ができる環境設定をこれからも大切にしていきたい。…
食事
中期食1名、後期食6名、完了食1名。保育者が食事の準備を始める姿を見て「早く食べたい」と声を出したり、手洗いや椅子に座ったりして食事を楽しみにしている。どの子も口を大きくあけ、手づかみや時々食具を使って思い思いに食事をしている。中期食の子どもも歯が生え始め、モグモグから噛み噛みへ移行を考えている。食材は中期食のままで後期食の形態にし、食事が進んだ段階で後期食へ移行する。後期食の子は意欲的に食べおかわりもよくする。手づかみがまだ難しい子はスティック状の野菜を持たせると顔を近づけて食べようとする。口に入れられたときに大いに褒めると嬉しそうにしていた。個々の発達段階に応じて食材の形や長さに気をつけて、切ったり、潰したりして対応している。完了食の子どもは、落ち着いて椅子に座り保育者に見守られながら上手に1人で食べる。味覚の発達に伴い、食材の味などに好みが出てきた。今まで食べていた物をいらないと残す姿が見られる。無理強いせずに見守り、食べられたときは褒めていき、楽しく食事ができるようにする。
情緒
人見知りや場所見知りも徐々に減り、安定して過ごす姿が見られる。暑さなどから疲れが見られ、鼻水や咳・発熱で体調を崩す様子もあった。また、午睡や夜寝の時間がズレてしまい生活リズムが乱れてしまう子どももいたため、家庭と連携し早寝早起きに協力してもらう。また、園では午睡時間を調整しながら生活リズムの安定をはかるようにした。0歳児は生活リズムが基本であるため引き続き家庭と連携しながら子どもたちが快適に過ごせるようにする。
低月齢児は、保育者や友だちに興味を持ち始め、声を出したり、手を伸ばして触れたりする姿が見られる。また、あやされることを喜び、いろんな人との関わりを深めている。高月齢児は、保育者の行動や仕草・言葉などを真似し簡単な指示を理解し動こうとする。信頼関係が深まり、やり取りを楽しんでいる。また、保育者を確認しながら行動する姿も見られる。
身体発達
お座りからズリ這いスタイル、ズリ這いからハイハイスタイルに少しずつ体勢が変わってきた。抱っこして足を床に着かなかった子も床に両足をついて喜んでいた。
つかまり立ちをする子、つたい歩きをする子も増え、動きが活発になってきた。
突然転倒することもあるので、保育者が傍につきマットを敷くなどして思う存分楽しめるようにする。階段すべり台など階段遊びを取り入れた。歩ける子は手すりにつかまり階段を登る。またハイハイで登る子もいた。全身を使いマット滑り台を楽しむ。初めての水遊びでは、顔に水がかかり泣いてしまう子もいたが、バケツに水を入れてあげると手先から水に触れ、親しみを持つことができた。制作では初めて絵の具を使う。匂いを嗅いだり自分の手についた絵の具の感触を確かめたりしてペタペタと楽しんでいた。筆に興味をもち使う子もいたので、これからも子どもたちの興味関心に寄り添っていきたい。…
食事
中期食2名、後期食5名、完了食1名。中期食の子どもは、トレーにのった食事を見ると、もぐもぐと口を動かし食べる真似をして食べたい気持ちをアピールしている。後期食の子どもは、小皿にのった野菜などを手掴みし意欲的に食べている。指の力加減が難しく、やわらかい食材を握りつぶしてしまったり、口に運ぶまでに落としてしまったりする姿も見られるが、上手に口に入れることができると嬉しそうにもぐもぐしながら食べている。完了食の子どもは、毎朝のおやつや食事を楽しみにし、自ら手洗いに向かっていた。手づかみを中心に食具も持ってみようとしている。子どもの発達や食べ方に応じて箱椅子を増やし、集中して食事ができるスペースづくりをしている。今後も保育者と一緒に経験を重ねていきたい。
情緒
保育者との愛着関係が確立され、分離時に泣くこともなくなった。やりたいことや思っていることを仕草や表情、声で伝え、気持ちを素直に表現している。保育者と目が合うと笑顔を見せ、自ら近寄る姿もある。保育者の持っている物や行く場所が気になり真似してみようとするため、安全に配慮しながらやりたいことを遊びで取り入れられるようにする。また、担任以外の保育者には人見知りもしていたが、徐々に慣れてきた様子。引き続きいろいろな人と関わる機会を持ち、安心して生活できるようにする。
身体の発達に伴い視野も広がったため、散歩や玩具遊び、友だちとの交流を経て周りの環境を思う存分感じている。戸外では場所見知りする子もいるが、時間と共に慣れてきている。また、何度も行ったことがある場所では砂や草花に触り、自然物に触れる姿もある。機嫌のよい日も多く笑顔がたくさん見られた。次月も保育者と一緒に遊びながら信頼関係を深め、落ち着いて過ごせるようにする。
身体発達
歩行が安定する子や一人座りができるようになる子、ハイハイ・つかまり立ちする子など先月に比べて一人ひとりが自分の体の使い方を知り、できることが増えている。また、視野が広くなったことから行動範囲も広がり、遊び方も少しずつ変わってきたように思う。動きも活発になり高いところに登ったり、物を持ち上げたりしているため、目を離さず安全に活動できるようにしている。散歩の際は立ち乗りバギーを活用し、子どもによってはマットを敷いて、転倒防止しながらつかまり立ちに挑戦している。
手先の微細運動がうまくなり、シールやテープをはがす等、制作も楽しんでいた。遊びの中では、コインの出し入れやボールの掴み方も徐々に正確になった。今後も発達に応じた遊びを提供していきたい。…
食事
月末で初期食1名、中期食3名、後期食3名、完了食1名
食事への興味や意欲のある子が多く、保育者が給食の準備を始めるとじっと見たり、声をあげてアピールしたりする子もいる。ほとんどの子がよく食べ、完食することが増えてきた。咀嚼や嚥下の具合をみて、栄養士・家庭と連携しながら個々に進めていくようにする。
初期食の子は、口をあけて上唇でとりこんでよく食べている。保育者の口の動きを真似できるように、口元やもぐもぐの様子をみせながら食事に慣れ親しんでいけるように進めている。中期食の子は、もぐもぐと口を動かして食べることができるようになってきた。「これはお魚だよ」「おいしいね」と優しく声をかけながら食べ進められるようにしている。後期食、完了食の子は、小皿に入ったものを手先でつかんで食べている。
スプーンに入れてあげるとスプーンをもって自分で口に運ぶ子もいる。自分の食べたいものを声や手をあげることで伝えたり、逆に要らないときは首を振って教えてくれたりもする。食後のミルクは、飲んでいる途中に首を振って要らないというしぐさをする子もいるので、その子の様子やタイミングを見ながら進めるようにしていく。
情緒
朝の分離がスムーズになり保育園生活を安心して過ごせるようになってきていたと感じられる。甘えたいときや眠いときは泣いて抱っこを求め、担任以外の保育者への人見知りが出る子もいるが、愛着関係を築けてきていることを嬉しく感じる。
保育者が子の名前を読んだり、いないいないばあや手遊びをして笑いかけたりすると、口もとを緩めて笑い声を出す様子もあり、表情が豊かになってきた。散歩では、バギーが動き出すと泣いていた子も泣き止んで、車や電車の音のする方向をじっと見たり、
ぱぁ!と声を出して指さしをしたりして保育者に知らせようとする姿もある。
今後も子どもたちの思いをたくさん受け止め、ゆったりと応答的なかかわりを持って過ごしていきたい。
身体発達
仰向けやうつ伏せの状態だった子は、腰が据わって安定してお座りができるようになってきた。ハイハイだった子は棚や柵を利用して積極的につかまり立ちをしている。伝い歩きをしていた子は、立ち上がったり歩いたりするようになってきた。まだ不安定なので怪我のないように部屋の環境を整えていく。室内遊びでは、ソフトマットで滑り台を作ると、ずり這いやハイハイでよじ登ろうとしたり、滑り台を利用してつかまり立ちをしたりしている。手押し車やコンビカーを出すと、保育者が手伝いながらゆっくりと押して進むことができる子もいる。手先の機能も発達してきて、自ら手を伸ばして気になる玩具をつかんだり、つまんだりしているので、体や手先を使ってじっくりと遊べる環境を作っていく。…
食事
月末は、初期食4名、中期食2名、後期食2名。食事に慣れるにつれて、離乳食をよく食べるようになった。授乳では一人ひとりに合わせて哺乳瓶、マグマグやコップを使ってみる等工夫し、十分に授乳ができるように心掛けた。
挽肉など良く噛まないと喉通りが悪いものは、詰まらせないよう一度砕いて注意深く介助している。後期食の子は野菜スティックなど手で掴み口に運んでいる。一口分を歯で噛み切り上手に食べている。
給食の準備をしているとパーテーションに近付き食べたさをアピールしている。ある程度満足すると椅子の上に立とうとしたり、食具で遊び出したりする姿が見られるようになってきた。ミルクから、食事に少しずつ移行するにつれて食べ方も上手になり、午後の離乳食も喜んで食事をしていた。
形状については、細かく栄養士と話し合い、発達に合った離乳食を楽しく食べられるように進めていきたい。
情緒
慣らし保育中では、状況を理解して泣く姿が見られた。玩具に興味を示して切り替えたり、スキンシップをとったりして少しずつ切り替えをして慣れていった。2週目では保育者の顔を覚えて抱っこを求める姿や担任の後追いをする姿も見られた。部屋では様々な玩具を手に取り保育者と顔を見合わせ、言葉かけを聞きながらそれぞれ反応してコミュニケーションを楽しむ。園庭や園外の散歩に出ると周りの景色をよく観察して気分転換ができている。芝生やテラスでは初めて降りた時に怖がる子もいたが、経験を重ねレジャーシートの上に降りて周りの自然物を触ったり、風に当たったりして気持ち良さを感じている。不安が出てきたらその都度スキンシップや歌や玩具で安心感と楽しさを味わえるようにしていく。
身体発達
それぞれの発達に合わせて、ずりばい、ハイハイ、つかまり立ちで保育者に甘えたり、玩具で遊んだりする姿が見られる。部屋ではマットを活用し、山や滑り台を作るとハイハイで登る子やつかまってみる子、寄りかかってみる子など各々好きに遊んでいる。寝返りが打てるようになった子もおり、腰の据わり具合に合わせ、保育者に支えられながら少しの時間でも座る、うつぶせで顔をあげる等、気分のよっても目線を替えて過ごしてみている。
つかまり立ちをする子の中で、立ちを挑戦する子もおり自分で拍手するなど体が使えることを楽しんでいる。まだまだ不安定なので転倒して怪我をしないように側で見守り、布団などを回りに置いて安全を確保していく。…
食事
完了食9名。
食事の時間になると、袖をまくり石鹸を保育者と一緒に出して手を洗う。エプロンを取りに行く子どもや友だちのエプロンを渡しに行くやりとりを楽しんで行っている。食事の前に食育として使われた野菜を見せると、「ここにあった!」と教えてくれたり、食べなかった子どもが口に持っていき食べてみたりしている。「味噌汁にあったね。」や「食べたね。」と保育者が話しかけると、他の子どもたちも食べてみたり、「小松菜あった!」と教えてくれたりする姿が見られた。保育者や友だちと「美味しいね」など会話をしながらそれぞれが食べたい物を「おかわり!」と言ってお替わりして楽しそうに食べている。
食べ終わるとエプロンを外したり、食器を重ね、手を合わせて「ごちそうさま」をしたりと満足して自ら動いている。できることが増え、喜んで動いている。これからも、子どもたちの行動を見守っていきながら、進級にあたり細かく引き継ぎをしていく。
情緒
保育者に見守られ安心した環境の中、笑顔も多く遊べている。何かを見つけると指をさし教えてくれるようになり、気持ちの共有を求めるようになる。友だちと遊びたい気持ちを保育者が一緒に伝えると、通じ合えたことを喜び、一緒に遊んでいる姿が見られている。お互いを意識し合い、誰かが楽しそうな様子を見つけると、集まってきて一緒に遊ぶ姿が増えている。友だちの様子や気持ちに気が付き、玩具を貸してあげたり、心配して頭をなでに行ったりと子ども同士の関わりも見られている。手遊びや紙芝居をすると、自然に座って集中して見ていたり、真似をしたりして楽しんでいる。引き続き、保育者が子どもの気持ちを代弁しつつ、言葉や心が育つように保育を進めていく。
身体発達
よく身体を動かし遊べている。散歩の時など、追いかけっこや、探索活動を楽しんでいる。まだバランスを崩し転倒したり、近くにいる友だちにぶつかってしまう事もあったりするので、怪我につながらないように気を付けている。歩きたい子どもは、保育者と手を繋ぎ、歩いて公園に向かっている。安全な場所では子ども同士でも手を繋いで嬉しそうに歩いている。引き続き、あひる組に向けて歩く時間を増やしていく。
ひよこ組の子どもたちが、ズボンやオムツ、靴下や靴を自分で脱ぎ履きしようとする姿を見せている。個々の成長に合わせて手伝いながら、自分で出来た喜びを味わえるように今後も子どもの気持ちに、寄り添うことを大切に引き継いでいく。…