5歳ひまわり組2021年度10月の保育日誌

10月 1日(金) 雨 萩原

今日から10月となり、「10月といえばハロウィンだね。いつお化け屋敷をしようか」と期待が膨らみ、以前より少しずつ取り組んでいる廃材を使った制作遊びをすることになる。これまでと同じように、おばけがテーマの絵本を引っ張り出してそれを元に制作を進める児が多いが、A児が撮るとおばけが写るという『おばけカメラ』を作ったことをきっかけに、イメージが広がり始める。クラス全体的に『皆と一緒に取り組む』『友達や保育者と同じような物を作る』ことで安心する児が多いように感じる。それぞれの個性が発揮されるには、一人一人が好きなことや得意なことを増やしていくことが重要だと思う。年長クラスの後半として、安心の為の『友達と一緒』ではなく、発展の為の友達と一緒の取り組みとなるよう、活動の進め方を考えていく。

 

10月 8日(金) 晴 萩原

いよいよ運動会ごっこ当日を迎える。子どもたちの中でも気持ちが高まっており、会場の準備をしたり身体を動かしたりして始まるのを待つ。オープニングでは、緊張が見られる児も数名いたが、競技が始まると期待感のほうが大きくなる。障害物競走ではそれぞれの運動器具を楽しみながら進んでいき、遊戯『火炎太鼓』では、自信のある笑顔でのびのびと踊っている。また、リレーでは、二人が転倒してしまう場面もあったが、すぐに立ち上がって再び走り出す。転倒した児がゴール後に泣いていると、励ましたり手を繋いで気持ちを支えたりしている姿も見られる。全てのプログラム終了後、「もう一回、運動会をしたい」と笑顔で話す子どもたちの姿が印象的だった。今年度はひまわり組のみで進行する運動会となり、音楽決めや競技の内容など子どもたちで話し合って進めていく。『自分達の運動会』という意識が強くなり、取り組みにも積極的・意欲的だったように感じる。また、転倒などのトラブルもあったが、それに対しても子どもたち同士で声を掛け合い、励まし合い、それを受けて気持ちを立て直す姿に大きな成長を感じる。今後、お楽しみ会・卒園を祝う会と大きな行事があるが、子どもたち主体で進めていくことを心掛ける。

 

10月 21日(木) 曇り  萩原

運動会で印象に残った場面を大きな画用紙に絵の具で描く。友達と楽しかったことや嬉しかったこと、頑張ったことなどを思い出して、話をしながら描き始める。絵の具のみで描くのは初めてということもあり、思いがけず滲んでしまって戸惑う児もいたものの、皆絵の具ならではの滑らかさやのびのび感を味わっている。描き終えると友達の絵を見たり、お互いに見せ合ったりして、良いところを伝え合っている。絵の具ならではの楽しさを感じることができたようなので、次回はさらに大きな画用紙に自由に描いてみたい。また、さまざまな技法に取り組んで、制作遊びの時にはイメージに合った技法を自分で選択できるようにしたい。

 

10月 29日(金) 晴 萩原

種から栽培し、粒は小さいものの収穫することができたトウモロコシを保育室にて調理する。ポップコーンを食べたことはあるものの、作る工程は知らないという児が多く、興味をもって見ている。フライパンの中で弾ける様子を見ると、その様子を真似て「ぽっぷぽっぷ」とジャンプしたり「なんだかドッジボールをしてるみたいだね」とさまざまな表現をしたりする。出来上がったポップコーンのサイズは小さいものの、形の変化をじっと見つめたり、素朴な味を楽しんだりしている。普段は栽培した物を調理してもらって試食することが多いが、今日は目の前で調理が展開されることで、素材の変化や調理方法に興味をもった児が多かった。これから冬野菜の栽培に向けて準備するが、調理までを考慮して、栽培物を考えていきたいと思う。

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