12月 1日(水) 雨のち晴 萩原
劇遊びに使用する大道具や背景の色塗りをする。これまでの経験で絵の具の楽しさを感じており、保育者が絵の具の準備をしていると、期待をもって見ている。大きな画面に喜び、友達同士で「私はこっちを塗るから、○○ちゃんはそっちをお願いね」などと、役割分担しながら進めていく。背景も、絵本を確認しながら作っていくと、「本物のアリババの世界みたいだね」と喜んでいる。劇のストーリーが子どもたちの中で共有され、劇をさらに盛り上げる道具類を求める声が多くあがるようになる。これまで、仮のものを使って劇遊びをしてきたが、道具ができていくことで、気持ちの高まりがうかがえる。子どもたちが自分たちで考え、作り上げていき、達成感を味わえるような子どもらしい味わいのある道具ができるよう、活動の進め方や素材・道具の準備を考えていく。
12月 17日(金) 雨のち晴 萩原
おたのしみ会当日は保護者を前にして緊張が大きく、表情が強張っている児が多かった。今日は、おたのしみ会のまとめで歌・合奏・劇に取り組み、その様子をDVD撮影する。中にはカメラを意識して少し緊張する児はいるが、皆これまでと同様、表情豊かに友達とのやりとりを楽しむ様子がある。全てを終えた後に感想を聞いてみると「楽しかった」「すごくワクワクした」「台詞を大きな声で言えるように頑張った」など、さまざまな思いを伝える。物語を選択し、ごっこ遊びを経て劇遊びに繋げていった活動がまとめの段階に入る。前日には前期のDVDを配布し見てきた児も多く、自分たちの活動を後で見ることのできる嬉しさを理解して今日の活動に臨んでいる児もいる。自分たちの成長を客観的に見ることができるDVDの有用性を改めて感じる。活動は今日で終了してしまうのではなく、遊びや異年齢との関わりで取り入れていきたい。
12月 20日(月) 晴 萩原
第三者委員の田野井さんのご厚意で大根の収穫体験をする。初めは「どうやって掘ったらいいんだろう」と戸惑いの表情を見せる児もいたが、説明を聞き、実際に抜いてみるとスポーンと抜ける気持ち良さを感じている。園までの帰り道では、大きな大根を収穫した分、重さを感じて「もう歩けない」「小さい大根にすればよかった」など呟く児もいたが、どんな料理にしたいかを話したり、友達と励まし合ったりしながらようやくたどり着く。これまでに経験したことのある『さつまいも掘り』と比較し、実の生り方や抜く感触の違いに改めて気付く。思いがけず、2本も収穫させていただけることとなり、持ち帰りは大変だったが、大切に育ててきたものを収穫させていただくありがたさ感じる為には良かったと思う。おいもほりも、年長児は自分たちで持ち帰る経験をするのも良いのではないだろうかと思う。
12月 27日(月) 晴 萩原
「土曜日にうちにサンタさんがきた」と、友達同士でクリスマスの話をしている。そんな中、5歳児室の窓にサンタからの手紙が貼ってあることに気付く。6枚の手紙に書かれたヒントをたどって、プレゼントを探す宝探しになっている。1枚目のヒントでは手当たり次第玩具を引っ張りだして次の手紙を探していくが、2枚目以降は友達と考えをすり合わせながら進めていく。最後にプレゼントのLaQにたどり着くと、夢中になって袋を開け、これまでにない色やパーツに喜び、早速さまざまな作品を作って遊んでいる。先週末、Xmasに向けて気持ちが盛り上がってきている時に、クラスで『欲しいもの』について話し合い、全員一致で「LaQが欲しい」と決まり、サンタさんへの手紙も順番に一文字ずつ書いていく。手紙を書く時にも宝を探していく時にも、それぞれが自分の考えを主張し、それをまとめる児がいて、子どもたち同士で進めていこうとする姿に年長児らしさや成長を感じる。遊び・活動のもちかたを工夫し、皆で楽しさや達成感・充実感を味わえるようにしていく。