健康
食事前の手洗いや、食後の口拭きなど、身の回りのことを自分でしようとする姿が増えてきた。月齢の大きい子は、「ふくぬれた」と衣服の汚れに気付き、自分でロッカーから服を出し、着替えようとする姿も見られる。自分でしようとする姿を認めながら、さりげなく手を添えたり、声をかけたりと、一人一人の発達段階を把握しながら、それぞれの必要に応じて援助をしていった。
人間関係
友だちの遊びに興味を持ち、近くで同じ遊びをしたり、子ども同士で声をかけ合ったりして遊んだりと、友だちと関わって遊ぼうとする姿が増えてきた。友だちの遊びが魅力的で、持っている玩具を取ろうとしたり、場所の取り合いになったりすることもあるので、その都度保育者が仲立ちとなり、子どもの気持ちを言葉にしたりして、友だちとの関わりが楽しく感じられるよう援助していった。
環境
気温や天気をみながら、テラスで水遊びを楽しんだ。水に抵抗がある子がほとんどおらず、自らバケツの水を体にかけたり、ホースの水を全身で浴びたりして水の感触を楽しむ姿があった。暑さで外に出ることができない日も、室内で圧縮袋を使ってウォーターベッドを作り涼んだり、窓にカラーポリ袋を貼り、太陽の光で遊んだり、氷遊びをしたりして、この時期ならではの遊びを楽しんでいった。
言葉
月齢の小さい子は、自分の思いや要求などを、指さしや身振りなどで伝えようとする姿が増えてきた。その都度保育者は、「〇〇が欲しいんだね」など、言葉で丁寧に返し、思いが伝わる喜びが感じられるよう関わっていった。月齢の大きい子は、友だちの名前を呼び合ったり、「かして」と言葉でやりとりしたりする姿が増えてきた。思いが上手伝わらず、トラブルになることも多いので、思いを伝えようとしている姿を大切にし、言葉を繰り返したり、添えたりしてやりとりを楽しめるようにしていった。
表現
手遊びを喜び、保育者が新しい手遊び歌を歌うとすぐに興味をもち、保育者の歌をじっと聞き、覚えようとしたり、一緒に手を動かしたり、語尾を一緒に歌ったりし、「もういっかい」と何度も繰り返し楽しむ姿があった。子どもたちの興味関心に合わせて、季節にちなんだ歌を歌ったり、子どもたちに分かりやすく、身振り手振りを大きくしたりしながら、保育者も一緒に繰り返し楽しんでいった。
また、製作では季節の野菜に触れ、様々な技法で野菜の製作を楽しんだ。完成した作品を飾ると、「とまと」「きゅうり」など、声に出しながら自分たちの作品を楽しんで見ていた。
食育
3歳以上児クラスが園庭で育てた野菜が給食に出てくると、「これおにいちゃん(が作った)の?」と野菜に興味を持ち、食べてみようとしたり、「おいしい」と喜んで食べたりする姿があった。また、月齢の小さい子は、保育者の援助を嫌がり、一人で食べようとする子が増えてきた。スプーンで上手く口まで運べず、こぼれてしまうこともあるので、さりげなく手を添え、一人で食べる喜びが感じられるよう関わっていった。