健康
トイレへの興味・関心が深まり、進んで向かったり、友だちの後を追って座ってみたりする姿が多く見られるようになった。また、衣類の着脱を一人でできるようになったり、難しくても諦めずくり返しやってみようとしたりする姿も見られた。環境構成を見直して生活導線を確保したり、意欲的な姿を温かく見守って十分に褒めたりしていった。降園の際には、保護者の方にもその様子を伝えて共に成長を喜んでいった。
人間関係
友だちとの関りが楽しくなり、ごっこ遊びやままごとを一緒に楽しむ姿が多く見られた。月齢の大きな子たちは、保育者が仲立ちをしなくても子ども同士でやりとりを楽しむ光景も見られたが、まだまだ衝動的に行動してしまうため、側で見守りながら思いを代弁し仲立ちとなっていった。月齢の小さい子たちも、喃語を交えてのやりとりや、スキンシップを喜ぶ姿が見られた。「一緒で楽しいね」「大好きだね」などと代弁しながら、友だちと一緒に遊ぶ楽しさが味わえるようにしていった。
環境
残暑が厳しく思うように外遊びを楽しむことが難しかったが、他クラスと連携を図りながら比較的涼しいテラスやホールを利用し、伸び伸びと体を動かして遊ぶ機会を積極的に設けていった。また、安全に外遊びや散歩を楽しめるようにきちんと靴や帽子を身に着けることを伝えながら身支度を整えたり、誘導ロープを取り入れて輪を持って歩くことに慣れたりできるようにしていった。
言葉
月齢の大きい子どもたちが、「昨日、ママと〇〇行ったよ」「先生、一緒に△△しようよ」などと、家庭での様子や欲求を文章で伝えてくれる姿があった。楽しかった思い出に共感したり、やりたい遊びを一緒に楽しんだりして、言葉で思いが伝わる喜びを味わえるようにしていった。月齢の小さい子どもたちも、気づきや思いを単語で伝えてくれるようになり、絵本や紙芝居読などの少し長い話でも最後までじっくりと聴いて楽しむ姿が見られるようになってきた。登場する物の名前を尋ねてみたり、簡単なセリフを一緒に言ってみたりしながら、話すことの面白さを伝えていった。
表現
粘土遊びはもちろん、お花紙をちぎって紙皿に貼って花を咲かせて楽しんだり、水性ペンでお絵描きをしたりと、いろいろな素材や色で楽しい気持ちを表現できるようにしていった。一つの色やスペースにこだわったり、いろいろな色や台紙全体を使ったりする姿があった。一人一人が伸び伸びと表現する姿を大切にし、また、満足するまで楽しめるよう素材や環境を十分に用意していった。
食育
残暑は続いたが、日を追うごとに少しずつ過ごしやすい天候となっていき、食欲が増してきたように感じた。早く食べたい衝動からついつい手づかみで一度に頬張ってしまう姿もあるが、「おかわりもあるからね」などと声をかけると、落ち着いてスプーンを使って食べたり、「おいしい」と会話を楽しんだりしながら味わって食べていた。新しいままごと玩具で興味を覚え、苦手だった野菜を食べられるようになった子もあった。