食事
手づかみやスプーンを使って好きなものは意欲的に食べていた。離乳食の子は家庭での食事の様子を確認しながら、完了リズムに移行できるように連携を図っていった。月半ばには完了リズムに移行した子もおり、おやつも喜んで食べていた。完了食の子は保育者がスプーンで口に運んでも苦手なものは手で払いのけたり、口に入れても飲み込めずに吐き出したりすることがあった。苦手なものを自分でつまんで食べようとすることもあったので、「食べられたね」「おいしいね」など言葉をかけ、楽しく食事ができるようにしていった。
排泄
月齢の大きい子はトイレに行くとタイミングが合い、排尿できる子がいた。トイレに行く経験を積み重ねて、トイレで排尿することに慣れて気持ちよさに気づけるような言葉かけをしていった。おむつ交換もほとんどの子が嫌がることなくしていた。「きれいにしようね」など言葉をかけて、きれいになる心地よさを伝えていった。
健康
感染症にかかる子はいなかったが、咳や鼻水が出る子が多くいた。鼻水をティッシュペーパーで拭こうとすると顔をそむけて嫌がる子もいたので、「きれいにしようね」など優しく声をかけながら拭き、清潔に過ごせるようにしていった。
睡眠
給食が終わると布団に横になり、保育者に背中をさすられて入眠する子や抱っこをされて安心して入眠する子がいた。咳や鼻づまりなどでなかなか寝付けない子や短時間で目が覚める子がいたが、一定時間睡眠をとることができるようになった。一人一人の体調をみながら十分な休息がとれるように配慮した。
身体発達
歩行ができる子は、靴を履いて歩くことにも慣れて戸外でも歩いて散策を楽しんでいた。室内ではソフトウェーブマットやダンボール積み木などを使った体を動かす遊びを好み、マットの上で立ち上がってバランスをとりながら歩いたり、ハイハイで上り下りをしたりして繰り返し楽しんでいた。安全に配慮しながら体を動かして遊ぶ楽しさが十分に味わえるようにしていった。
情緒
友だちと向き合って笑い合ったり保育者や友だちに玩具を渡してやりとりをしたりして保育者や友だちと関わろうとする姿が多くみられた。異年齢児との関わりも見られたので、側で仲立ちをしてやりとりをする楽しさが感じられるようにしていった。
言葉
保育者が絵本や紙芝居などを読むとじっと見たり、指さしをしたりして興味を示していた。絵本などを読むときはゆっくりと丁寧に読み、指さしをしているものの名前を伝えて、やりとりをしながら発語を促していった。