食事
初めての環境になかなか緊張がほぐれず、好きな牛乳が飲めなかったり、手を付けずにおかずを残したりする姿があった。しかし、保育者や友だちとの関係が深まっていくにつれて牛乳をおかわりしたり、友だちの姿を見て苦手な野菜を食べようとしたりするようになってきた。まだまだ手づかみ食べが主になっているので、「手が汚れるからスプーンを使ってみようか?」「フォークで上手に食べられるかな?」などと声をかけて、用具を使うことを意識できるようにしていった。
排泄
トイレでの排泄は成功していないが、新入園児も一緒になって向かい、仲良く並んで便座に座ってみる姿がある。在園児は、昨年度に引き続きとても意欲的にトレーニングをしている。うさぎ組の友だちが布パンツをはいていることに刺激を受けて、家庭の協力もあり、トレーニングパンツで過ごしてみることとなった。「上手に行けたね」「お姉さんパンツ、気持ちいいね」などと意欲的な姿を認めたり、清潔にする心地良さを伝えたりしながら、無理なく進めて行きたい。
健康
新しい環境での疲れや激しい寒暖差から軽い咳や鼻水の症状がある子もあったが、保護者の理解が深く、早めに受診をしたり、調節しやすい服を用意いただいたりすることで大きく体調を崩すことはなかった。
二人とも身の回りのことを自分でやってみようとする姿が多く見られ、パンツやズボン、靴下、靴など着脱を一人でできるようになった。
睡眠
在園児も新しい環境に緊張していたためか、午睡時間が前倒しになったり、短時間になったりしていた。新入園児は、涙が出たり、眠れても短時間で目覚めてしまったりしていた。信頼関係が深まるにつれて遊びが充実し、食欲旺盛になってきたことで、心地良い疲れと満腹感から、ぐっすりと一人一人のリズムで午睡ができるようになった。
身体発達
どの子も歩行が安定していて活発に遊ぶ姿があった。靴を履いての歩行もしっかりとした足取りで行え、散歩先の公園では、階段や坂にも挑戦していた。しかし、走ったり跳んだりできる子と、一人で段差を上り下りできない子とが一緒に活動するので、事故やケガのないよう保育者間の連携を密に行い、環境構成に十分配慮をしていった。
情緒
新入園児は、登園後一時間程度は緊張した面持ちでじっと過ごしているが、徐々に友だちや保育者の側で静かに遊び始める姿がある。気の合う友だちの登園が遅いことも原因だと思われる。午前のおやつが終わるころには、とても元気な声が聞かれ活発に遊びはじめる。在園児は、新しい保育者がどこまでの甘えを許してくれるのか見極めようとわがままを言っていたが、信頼と好意が深まると自然体で過ごせるようになった。
言葉
お互いの名前を呼び合ったり、「○○したい(する)」と欲求を言葉で保育者に伝えたりと、言葉でのやりとりを盛んに遊んでいる。伝わる嬉しさや、やりとりの楽しさがしっかりと味わえるよう、一緒にごっこ遊びをしたり、経験したことや思いを話そうとする姿を大切に耳を澄ましたり、相づちをうったりしていった。