4歳ぱんだ組保育日誌バックナンバー

4歳ぱんだ組2019年度2月の保育日誌

2月5日(木) 晴れ 村田

数人の子が土から生える細い木の根を見つけ抜こうと引っ張っている。なかなか抜けないので友だちに応援を頼みに行く。周りの子も興味を持ち、子どもがだんだん連なり、まるでよく知る絵本の話のように掛け声をあげて、引いては抜けずに後ろに倒れて爆笑している。「わかった。ここを掘れば抜けるよ!」と根元を掘ると小さな幼虫を発見し、虫好きの子が集まって枝で触れながら会話を楽しんでいる。友だちと目的を持ち協力し、さらに生き物を発見して遊びが変化していく。仲良く遊びながらみんなで爆笑する姿に友だち関係の深まりを実感する。

 

 

2月17日(月)  晴れ 村田

西久保町公園の高めの段差をよじ登ったり、座り姿勢からずり降りたりして遊ぶ。年長児が両足でジャンプして降りる様子をみて挑戦し始め、繰り返しジャンプできたことが自信になる。植え込みの間を探検する子たちは、年長児に長い枝が散乱するところをどうやったらスムーズに走り抜けられるか教えてもらう。互いの遊びに興味を持ち異年齢児と関わり、自然物に触れながらさまざまな遊びの展開があった。

 

 

2月19日(水) 晴れ 村田

2度目のかぶと虫の幼虫の土替えの準備をしていると「幼虫に触りたい!」と早くも子どもたちが集まる。保育者が上部の土を出すと期待した表情で見つめ、「いたいたー!」と嬉しそうに知らせる。立候補した子が順番に土から取り立し、皿に乗せて友だちに回してなでる。「やさしく触ったほうがいいよ。」「はさみには触らないほうがいいよ。」と会話が弾む。新しい土の上に乗せた幼虫が次々に下へ向かって潜る様子を見て、「幼虫が通ったから穴が開いたんだよ。」「お尻がピカピカだったね。」「速いねー。」とさまざまな発見があった。幼虫を介して思いやりの言葉が出たり、数を数えたり、ドキドキしながら初めて触れてみたりと有意義なひとときであった。

 

 

2月25日(火) 晴れ 村田

さまざまな形の積木を組み合わせ坂道をつくり他の積木を滑らせ、ぶつかった下側の積木の動きを実験している。並んでいる積木の倒れ方によって、滑らせる積木の重さや形をどうするか意見を出し合い、試しては会話を弾ませている。自由遊びの中で物理的な思考の芽生えがあり、子ども同士で楽しみながら、よく考えて遊んでいると感心する。

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4歳ぱんだ組2019年度1月の保育日誌

1月6日(木) 晴れ 村田

年明け久しぶりの登園で友だちと遊べる喜びを感じている様子。コマを見つけた子たちが手で挟んで上手に回している。保育者が小さいテーブルを逆さにしてバトル場を作るとその上に載せるように回して楽しむ。公園では羽根つきを紹介する。本物の羽は難しいのでペットボトルの蓋を重りにしたビニール袋で繰り返し行うと当たるようになり喜ぶ。お雑煮やおせちの話も「あっ、それ食べた」と関心をもって言葉のやりとりを楽しむ。コマや羽子板を見たこともない子が多いが、今後もお正月ならではの遊びを面白いと思える環境をつくり楽しんでいきたい。

 

1月15日(水) くもりのち晴れ  村田

日々自分のペースで作ってきた鬼の面に毛糸で髪の毛をつける。好きな色、量、長さなど、自分で選びハサミでカットしたり、まっすぐにして並べたり、丸めてから並べて貼り、パーマヘアになったりと、これまで角、口の大きさ、牙など自由に作ってきたので、髪の毛をつけてより一層個性的になり、喜んで被り友だちと見せ合う。ハサミや糊の扱いも安心して任せられるようになったので、今後はコーナー作りをして環境を整え、廃材を揃えて自由に工作遊びをしていきたい。

 

1月17日(金)  晴れ 村田

昨日カルタ遊びをしたところ、勝敗で泣いたり、喧嘩になったりしていたので本日はチーム分けをして戦う。個人戦から団体戦となり新鮮な気持ちで楽しむ。手が同時に着いたときは同じチームかどうか確認してジャンケンで決めると、皆で勝利を喜ぶ。終了後はチームで声を合わせてカードを数え、喜びや残念な気持ちを共有した。

 

1月28日(火) 雨 村田

表現あそびで広くした部屋で自由に遊べることを伝えると、「やったー!カプラやろう!」と友だちを誘い組み立て始める。友だちとイメージを共有しながらマンションやお城、らせん階段などを作り、指人形を中に入れてごっこ遊びが盛んである。時々遊び方や人形の取り合いで、以前は喧嘩になる場面でも、子ども同士で話し合ったり、玩具を交換したりしながら和やかな雰囲気で楽しんでいる。…

4歳ぱんだ組2019年度12月の保育日誌

12月5日(木) 晴れ 村田

公園の広場でフリスビーをしていた子が、柵の向こうの草むらに飛ばしたので拾いに行くと、柵沿いに小道があったので、安全を確認して探検ごっこを始める。折れた太い枝を保育者がトンネルにしたり、広場側から保育者がサメの役になり、子どもたちに下から襲いかかる遊びなどしたりして、繰り返し小道を通って遊ぶ。保育者から見えない奥には行かないことと、一方通行の約束を守り、安全にいつもとは違う場所で新鮮な気持ちで充分に楽しめた。

 

12月6日(金) 晴れ  村田

お楽しみ会で歌う曲2曲を絵にしてホワイトボードに貼ったものに塗り絵をしないか提案する。興味を持った子が数名集まり、線路や電車、人の表情など塗り始め、その絵を見ながら自然と歌を口ずさみ周りにいる子も一緒に歌いだす。視覚教材として用意した絵を見ながら数回歌ったが歌詞になじみがなく反応が薄かったが、塗り絵をしたことで親しみが持てたようで子どもたちの口から自然に歌が出てきた。今後も工夫して合唱を楽しんでいきたい。

 

12月18日(水)  晴れ 村田

公園で一人の子が地面に丸を描き、中に落ち葉を置いていき「顔」に仕上げ保育者に嬉しそうに見せる。友だちがそれに興味を持ち枝や摘んだ花を髪飾りにして並べ、枝で目元をなぞりお化粧ごっこになっていく。別の子は顔の下辺りから集めた枯葉を蛇行するように長く並べ、好きなアニメのキャラクターの長い三つ編みを表現している。遊んでいた他の子がさらに集まり、地面に書いた女の子の絵を介して会話が弾む。集団遊びには参加していなかった一人の子の遊びから興味を持った友だちが増え遊びが展開していく姿が微笑ましく、今後の自然物を使った遊びの広がりが楽しみな場面であった。

 

12月27日(木) くもり 村田

鉄棒で前回りを始めると子ども同士で話し合い、順番に並びまわる回数を決める。そのうちチーム分けをして、2回回ったら交代するルールで、リレー形式で対決を楽しむ。その様子を見て前回りができない子も興味を持ち応援する姿があった。これまでの経験をもとに子どもの同士で話し合い、ゲームが成り立つ姿に感心し成長を感じた。

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4歳ぱんだ組2019年度11月の保育日誌

11月8日(水) 晴れ 村田

天王町公園に到着するとすぐに「泥警をやりたい。」と子どもたちが集まり、楽しそうに駆け回る。年長児がリレーをしていたトラックが空いたのを見ると「かけっこしたい。」と声があがり、走る相手を替えながら競争を楽しむ。その後年長児と交ざってリレーごっこを楽しむ子もいる。年長児との関わりを恥ずかしがる子もいたが今後も合同でリレーをする機会を作っていきたい。

 

11月12日(火) 晴れ  村田

幼虫の飼育ケースを囲んで座り、今後のかぶと虫の幼虫の変化に伴い、土替えが必要な事を話すと熱心に聞いている。幼虫の取り出しは立候補した子が行い、8匹の幼虫を乗せたトレイを回すと少し撫でてみる子もいる。新しい土を出し、匂いを感じ幼虫を戻すときには「友だちと一緒なら触ってみたい。」と手を挙げ挑戦する子もいた。全く触れない子は土の水やりのお世話を楽しむ。今後も成虫になる日に期待をしながら土を湿らせるお世話をして図鑑なども見て楽しんでいく。

 

11月15日(金)  晴れ 村田

運動会で行われた年長児のダンスと組体操を教えてもらうため屋上へ行く。年長児と並んで向き合い、音楽がかかると嬉しそうに振り真似をしている。掛け声は「それ!それ!それ!」と年長児に負けまいと元気に声をあげている。組体操は年長児の担任の話を聞いて2人組、3人組と自発的に動き、形を作り子どもたちも満足そうであった。年長児の姿を見て憧れると同時に自分たちにもできそうだという自信につながったようだ。

 

11月28日(木) 雨  新井

先週作った折り紙のオーナメントをつけるリースを正方形の色画用紙を数枚貼って作成する。最初に説明をして、後は一日の中で作りたい時につくるよう話すとほとんどの子がすぐに「やりたい」と道具を箱から出して作り始めたている。それぞれのペースで色の配分や画用紙の間隔などを考えながら自由にすすめ、一度説明しただけで子どもの手で仕上げることができていた。糊の使い方も上達しており成長を感じた。

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4歳ぱんだ組2019年度10月の保育日誌

10月9日(水)  晴れ 村田

園庭のタイヤの上にマットを次々に運び、タイヤに差し込んで立てそれを柱に屋根を作り、おうちごっこを始める。滑り台の下には柱と柱の間に縄跳びを頑丈に結び、座っても壊れない椅子を作る。家族の役割があり、家を広げる相談や遊び方など会話が飛び交っている。雨水が溜まったシートで、ザルに入れた小石を洗う子がいて興味のある子が時々見に行く。はずれかかった日よけ網にボールを乗せていき、下からジャンプしたりボールを当てたりして、網に乗る数個のボールの落とし方を考える遊びで盛り上がっている。さまざまな自由遊びの中に子ども同士で思考したり、工夫したりする場面が多く見られる。

 

10月10日(木) 晴れ  村田

公園では最近流行っている警泥ごっこが始まったので、これを機会に子どもを集めてルールの確認をすると、つかまった泥棒役の子を他児が助けにきてゲームらしい展開になる。途中で押されたり、強く叩かれたりして泣き出す子がいたので、その都度集まってルールを決める。また水分を取りたい時などは中断して抜けることもできるタイムのジェスチャーを伝える。以前よりルールを理解する子が増え、それを守ることで楽しく遊べることがわかってきた。チーム分けもバランスを考えるようになり、一緒に人数を数えて始めるようになった。

 

10月16日(水) 曇り時々雨  村田

近隣の保育園との交流会に参加し、保育園ごとに青、白チームに分かれてオセロゲームとボール集めゲームで戦う。同じチームの友だちを応援し、元気に体を動かし勝敗を楽しんでいた。ボールを集めるときは服の裾を使ったり、ビニール袋を持つことに徹したりする子もいて、こどもなりに作戦を考えていた。人見知りや場所見知りすることなく、挨拶を元気に行い、ボールの数やオセロの勝敗を高さで比べるなど数量を感じることもできた。

 

10月24日(木) 曇り 村田

自由遊びで倉庫内の椅子や巧技台などを移動させ、マットを敷いて滑り台下まで繋げている。椅子に2人並んで座り、縄跳びを腿に横たえて「シートベルトだよ。」倉庫内の棚にもマットを敷いて「ここは2段ベット。」と体を横にしてキャンピングカーごっこを楽しんでいる。滑り台の踊り場にしっかりと縄をしばり、縄につかまりながら、下から登るアスレチックごっこも楽しんでいる。棚の強度などは保育者が確かめ、危なそうな行動は理由を説明し、その場で約束をつくるようにして子どものイメージを大切にしながら安全に遊べるように援助した。…

4歳ぱんだ組2019年度9月の保育日誌

9月9日(月) 雨のち晴れ 村田

おばけ提灯の制作ではスズランテープやキラキラテープで髪の毛やリボンなどで装飾しゆったりと楽しむ。自分で考えて作った物に愛着が湧いたようで自分の提灯を人形のように扱い、机を台にして人形劇ごっこを始める。赤ちゃんに見立てて優しく両手で抱える子もいる。みんなで嬉しそうに見せ合い、お面にして振り返り「わあー」とおどろかす遊びなど、制作後も微笑ましい遊びの展開があった。次回は「もっとキラキラのテープを付けようっと。」などの声が聞かれ、継続して楽しめる遊びであると感じた。

 

 

9月13日(金) 曇り 村田

公園の広場で保育者がリュックからバトンを取り出すのを見て、「リレーやりたい!」と2名の子がバトンを持って走り出す。虫取りをしていた子たちや他の遊びをしていた子も一生懸命走る二人の姿を見て寄ってきて、バトンの受け渡しを楽しみながらリレーが続く。前回のリレーごっこは暑さもあり一回で終わっていたが、子どもたちの中に経験として残っており、チーム分けや順番などは滅茶苦茶だったが自発的に遊びが継続されたことに感心した。

 

 

9月25日(月) 晴れ 村田

園庭で拾ったドングリの皮をむき、「これを埋めたら葉っぱ生えるのかなあ。」と数名の子が円陣で座り地面に埋めている。昨日タライに石を大事に集めていた子が、そのままにしておいたタライに葉っぱやどんぐり、砂を入れて友だちをごっこ遊びを始める。なわとびを投げて日よけに持ち手を乗せて「先生すごいでしょ!」と嬉しそうに見せる子もいる。前回りができる子を見て興味を持った子たちが、マットを持ってきて空いているところに敷、にぎやかに鉄棒遊びをしている。自分が大事にしている物を使い遊び込んだり、遊び方を考えたり、自分ができることを保育者に見せようとしたり、さまざまな遊びの中に精神面、身体面の成長が見られ微笑ましい。

 

 

9月30日(月) 晴れ 村田

飼育ケースを囲み、最近カブトムシの餌が以前より減らなくなったことについて一緒に考え話し合い、メスの死を知らせる。土から出すと頭と胴体が離れた状態であった。子どもたちに気持ちを問うと、「悲しい」「涙が出ちゃう」と2名の子が泣き立し、連鎖してか半分位の子が号泣し続ける。

踏み潰してしまいがちの小さな虫の命についても話す。木の下に埋める前も「ばいばい」「やさしかったね」「元気でね」と名残惜しそうに頭や胴体をなでていた。“死”についての理解はまだ難しく、「埋めると土を食べてまた元気になるよね。」という言葉もあったが、「悲しい」「寂しい」という情動を共有した貴重な経験となった。

 

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4歳ぱんだ組2019年度8月の保育日誌

8月2日(金) 晴れ 村田

積木とままごと道具を組み合わせてバーベキューごっこをしたり、ブロックと人形を組み合わせて広い部屋をつくったり、三角パズルの駒づくりに熱中するなど、小集団で好きな遊びに熱中している。水遊びの順番が一番だったので、あとで遊びの続きができることを伝え玩具をそのままにして、一人一人部屋の端に椅子を置くようにしてそこで水着に着替えた。水遊び後は自然と元の遊びに戻って継続した遊びを十分に楽しんでいた。朝の自由遊びがそれぞれ盛り上がっていたので水遊び後も継続できるよう支度の環境を工夫した。戸外の水遊びを満喫し、その後も友だちと一緒に好きな遊びを継続してじっくりと楽しむことができて充実した様子であった。

 

8月9日(金)晴れ 村田

いつも園庭で楽しんいる子どもたちがお気に入りのダンスをプールの中で踊ってみた。水しぶきをあげてリズムにのって楽しく水の中で体を動かした。お風呂マットをアーチ型にして浮き輪に乗ってくぐったり、(水面に)「ピッタリつけて!」と潜ってくぐったりとその子の希望に合わせてトンネルの形状を替えて楽しむ。いつも行っていることでも環境や道具を替えたりすることで楽しさが増したり、挑戦する意欲につながると感じた。

 

8月15日(木)くもり時々雨 村田

自由遊びをしている中,保育者が模造紙と絵の具等を準備していると興味を持った子から集まる。水と単色の絵の具を自分で混ぜ、ブラッシングやタンポなどのさまざまな道具を一通り試して遊ぶ。保育者が水色を作ろうとして白と青を混ぜようとすると、「自分で混ぜたい」と声があがり、コップに2色入れて希望者に配る。「今度は黄色と青を混ぜたい。」「青と緑と赤。」と、灰色や茶色になった絵の具を互いに見せ合いお絵描きを楽しむ。色を混ぜることに興味深いことがわかったので、次回はバイキングのように好きな色を自分で取れるように環境を設定し、道具は分かりやすくコーナー分けをして楽しんでいくようにする。

 

 

8月26日(月)晴れ 村田

園庭に出るとすべり台に集まった子たちが腕力と脚を動かして、階段からではなく横から柱をよじ登って踊り場に登っている。得意な子が見本となりスイスイ登る姿を見て、タイヤを積み始めステップを作って登りやすくする子もいる。「私もやりたい!」と自然に順番に並び「やり方を教えてよ」と教え合ったり、登りにくい子を下から皆で支えて押して「やっとできた」と喜び合う。一見危なそうな遊び方だったが腕力もしっかりしていて、子どもたちが一生懸命挑戦する姿に身体の発達を感じ、応援する気持ちと危なそうな時はすぐ支えられるよう側で見守った。他の子たちの遊びも4歳児の躍動を感じるひとときであった。

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4歳ぱんだ組2019年度7月の保育日誌

7月8日(月)  曇り 村田

雨上がりの園庭でかたつむりを見つけ、容器に水を溜めて友だちと一緒に動きをじっくりと観察する。「虫を閉じ込める。」と言って、塀の下に生える植物にどんどん砂をかけて埋める子たちがいたので、植物も虫と同じように生きていることを伝えると、子ども同士で「やっぱりやめよう。」と声を掛け合い砂を取り除きはじめる。好奇心でいろいろな遊びをする中で、自分で考えて行動を修正できるように保育者の声かけを工夫していく。

 

7月11日(木)

地区センターのリズム遊びに参加する。年長児の手本を見た後、音楽に合わせて出て行き、いろいろな生き物の動きをして楽しむ。広い場所で身体を動かすことが嬉しくて笑顔で楽しんでいる。少し難しいと思われる動きもあったが、意外とよく観察していてそれなりに真似た動きをしている。身体を動かすことが好きな子が多いので、雨天の日などに保育室で行う機会をつくり、動き方を丁寧に知らせながら楽しんでいきたい。

 

7月23日(火)

折り紙の絵本を見ていた数人が色紙を取りだし袋状にしており、セロテープで端を留めて、財布を作り始めた。「せっかくだから、お金もつくる?」と保育者がハサミを出すと、自分で円や長方形を描いて線に沿って夢中で切り財布をいっぱいにして喜ぶ。ブロックや積み木をする子は友だち同士で会話を弾ませながら複雑に組み立て、崩れても繰り返し行い、他の玩具と組み合わせて傾斜を作ったり、ごっこ遊びをしたりして楽しむ。いくつかの小集団で行われる自由遊びの展開や玩具の使い方の工夫が面白く感心し、手指の成長も実感した。

 

7月25日(木)晴れ 新井

朝、プールに一番先に入る事を伝えると子どもたちは自分からすすんで片付けを始め普段より早くトイレに行くことができていた。プールの支度も手順を確認して一人ひとりのペースで行うことができてプール開始時間よりも早く始められ、たくさん遊ぶことができた、目的をもって行動すると子どもたちの意欲を引き出すことになり大人の声掛けが少なくなることを実感し成長を感じた。

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4歳ぱんだ組2019年度6月の保育日誌

6月6日(木)晴れ 黒多

登園してから子どもたちの遊びが始まりさまざまな道具を組み合わせて遊ぶ中で、友だち同士の言葉のやりとりが遊びを盛り上げている。その後外で遊ぶ道具を保育者が用意すると興味を持ち、室内の片付けが始まり外遊びへ移行していく。園庭では泥遊びを楽しむ。片付けの際にしゃぼん玉遊びを提案すると片付けも早くしゃぼん玉液がなくなった頃から給食へと移行する。子どもたちの発想力や遊び込む力を感じた。活動と活動の間で子どもたちの気持ちが変わるポイントを用意することで、片付けや準備がスムーズに行えると感じた。

 

6月10日(月)雨 村田

窓や出入口から雨が降る様子を友だちと言葉のやりとりをしながら楽しく見ている。クレヨンや絵の具を数色準備すると早く行いたい様子でテーブルの周りに集まる。筆やクレヨンを手に取ると保育者が声を掛けなくても自由に描きはじめ、ポツポツ雨やまっすぐの雨、水溜まりなどを表現する。漠然として描けない児もいると思ったが観察をしてイメージが湧いたようで、一人一人が個性的な雨を表現していた。近々満開のアジサイも見に行きイメージを膨らませたい。

 

6月13日(月)晴れ 村田

日差しがあったので、裸足になり水を使えることを伝えるやいなや、容器に水を汲みどんどん砂場に運ぶ。数名の児が砂場の穴に溜まった水に入り並んで座り、足湯のようになり泥水の感触を楽しむ。そこへ砂や水を他の児が足していき、興味のある児が替わるがわる入りに来る。身体が冷えそうなので水の使用を終了すると、長シャベルで工事ごっこをしたり泥団子を作ったり、足に砂を塗り始めたりと遊びが展開していった。それぞれの遊びを満喫し、入室時には「面白かった。」との声が聞かれ、着替えもスムーズに行なっていた。

 

6月16日(月)晴れ 村田

公園の広場では虫の好きな児は虫取り網を片手に全速力で蝶を追い、5匹ほど捕獲してしばらく触れてから逃がす。マンホールの蓋の上に小枝を集めてバーベキューごっこ、ベンチでは病院ごっこ始まり、ひじ掛けには小石や枝木の実を並べ薬に見立てて遊ぶ。木の葉をおでこに置いているのは熱さましで、囲んで集まっている子たちは家族のお見舞いとのこと。ごっこ遊びにストーリーがあって面白い。喧嘩も時々あるが役割やイメージを共有して遊び込む姿に友だち関係の深まりを実感する。

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4歳ぱんだ組2019年度5月の保育日誌

5月10日(金)晴れ 村田

栽培活動できゅうりの苗と青梗菜の種を植えるためくじ引きでチームに分かれると、嬉しそうに友だちと開いたくじを見せ合う。畑の中に入ると土の軟らかい完食に戸惑う様子があったが、保育者の声掛けをきいて穴を掘り苗と種を植え、そっと土をかけ水やりを行う。きゅうりの苗はわかりやすいが種まきはぴんとこなかったようだ。水やりを行いながら成長を楽しみに観察をして楽しんでいく。

 

5月14日(火) 雨 村田

お手玉を頭や肩、足の甲などに乗せて落ちないようバランスをとる遊びを行い、チームに分かれてリレーを楽しむ。風船を使い友だちと抱き合うようにお腹にはさみリレーをすると、お手玉のリレーよりは簡単だったようで盛り上がる。厚紙のうちわで風船を仰ぎ相手の陣地に入れるゲームや大きい布を用いたパラバルーンごっこで風船を舞い上げる遊びなども、友だちと協力したり応援したり、負けて悔しい思いなどを経験することができた。また風船を扱う力の加減を考えたり、数を数えて勝敗を決めたりするなど数量にも触れることもできた。

 

5月23日(木)晴れ 村田

暑かったので散歩に出る時間を遅らせ、室内でカプラを行う。部屋に小分けのカゴで置くとほぼ全員の児が興味を持ち組立て始める。高くなった際は安全な範囲で椅子の上に乗り、人形を入れて「エレベータ」、サークルのように並べ出入り口を作り「回転すし屋」、敷き詰めて囲い「温泉」、と大人の固定観念では出ない発想が面白く時間を忘れて遊ぶ思いだった。子どもの方から「扇風機消して!」と、遊びの中に風の影響で倒れることの気付きがあった。

 

5月24日(金)晴れ 村田

園庭に出ると、昨日の散歩で集めてバケツにとっておいた桜の実で、友だちと一緒にままごとを始めたり、手押し車に巧技台を乗せてベットにしてコーンを聴診器に見立て、病院ごっこをしたりしている。ままごとをする児は長椅子からどこまで跳べるか距離を競う遊びに変化していた。男児二人が砂山を作り始めると他の児も興味を持ち、保育者も一緒に楽しみながら援助し、トンネルを両側から掘り開通して手を繋ぐことができると大喜びする姿があった。子どもの遊びの中にさまざまなストーリーがあり展開していく遊びが面白い。今後もさりげない援助で遊びが広がるようにしていく。…