食育
友だちと食べる姿を見合って保育者が「大きい口だね」というと自分も、と自信を持って食べようとする。遊ぶ時間を十分に取ったことから、空腹で食事に対しての意欲も上がり、自分から進んで食べる日が増えた。具材を混ぜることを初めだけでも自分で行い「見ててね、出来た」と自信を持って食事している。午前午後ともに、おやつはいらないという事が増えたが、水分補給だけは心掛けている。また、時間差で誘い、個人のタイミングで食べられるように様子を見ている。野菜もおやつのメニューでは食べることもあり、食べる前に絵本や手遊び歌などを楽しみ、興味を持てるようにしている。
健康
着替えを自分で行おうとする姿が多く見られるようになり、自信を感じる。オムツを立ちながら履くことや、上半身の服の脱ぎ方などを伝えると、真似してやってみようとしていた。
また、手洗いすることを面倒に思う子もいたが、「おやまだよ」「すべりだいだよ」と声掛けすると興味を持って手洗いしている。手足口病の流行で欠席者も多かったため手洗いは徹底していく。トイレにも個別で誘う事で座ってみたり、パンツを履いたりする子がいる。ここの思いに合わせて順次進めていく。
人間関係
友だちと数の少ない玩具を順番に使おうとする姿が増えた。貸し借りをするという小さな社会的ルールを、声を掛けあいながら学んでいる。保育者も楽しい会話に繋げたり、待つことの大切さを伝えたりして、成長を認めながら関わりを見守っていく。友だちと一緒に遊ぶことの楽しさを感じ、言葉のやり取りが増えたことから出来ない事を一緒に頑張ろうとしたり手伝い合ったりしている。また、異年齢の交流では氷鬼やバナナ鬼など真似してポーズをとってみる姿や、鉄棒と縄跳びのブランコに挑戦する姿があり身体発達にもつながっている。
環境
戸外遊びが増えたことでどんぐりや銀杏など秋の自然に触れる事が出来ていた。袋に集めて嬉しそうに保育者に見せており、形や大きさの違いなどにも興味を示す。気付きを共有し疑問を投げかけることで知りたい意欲を引き出している。春に虫を嫌がっていた子も友だちと一緒に観察したり捕まえるふりして走る事を楽しんだりしていた。
室内遊びではままごとやブロック等を自分たちで世界観を広げながら集中して遊び込む姿がある。一緒に楽しみ手先を動かす遊びならではの集中力を、更に高めていきたい。
言葉
言葉のやり取りが増えて自分の思いをしっかりと伝えている。保育者に思いを話すことから、友だちにも簡単な言葉で気持ちを伝えられるように、「お友だちにもいってごらん」「~って言いたいんだよね」と代弁しながら働きかけている。順番に話を聞き、“聞く”見本となるように関わる。また、物語や面白い言葉、抑揚のある言葉などの話を楽しんでいる。沢山の反応を見せており、話を聞く時間も大切にしたい。
表現
幼児クラスの運動遊びの演目を何度か見た事から、曲を流すと自分たちなりに思い思いの振付で踊る姿がある。戸惑いながらも参加する子は保育者の真似をして踊ってみようとしてみんなで楽しんでいる。また、「パーティー」と言ってドレスを着ながらダンスする姿があり、友だちと同じ雰囲気で踊れることに喜んでいる。遊びながら好きな歌を口ずさむ子もおりみんなで歌う楽しさも味わっていきたい。