食事
見た目(黒っぽい食材、初めての調理法)でなかなか手が出ないという子が多いが、声をかけ少量口にすると、美味しく馴染みのある味ということがわかり、食べ始める(味覚も発達してきたようである)。甘えて「おてつだいして」という子には、様子をみながら口に運んであげると、安心し自分で食べ始める。一方、介助を嫌がり自分で食べきろうとする子もいる。スプーン、食器の持ち方の手本を示しながら、声掛けを続けていく。食前にテーブルとイスの位置を合わせることを声掛けしてきたが、自分で気付き座り直す子もでてきた(マナーの習慣化)。
睡眠
布団に入ってもすぐに寝つけない子など、一人一人の入眠の習慣に合わせ、傍について安心して眠りにつけるようにした。また、うつぶせの体位癖のある子には十分注意して見守り、体位を仰向けに直すよう引き続き気をつけていく。室温・湿度に気をつけ、エアコンや加湿をこまめにチェックし調整し、心地よい眠りがとれるようにした。
排泄
高月齢児はトイレを嫌がらず、友だちを誘い声をかけ一緒に向かう。成功率も高くなってきている。また、トイレで出ない子でも便座に座り、満足そうな笑顔を見せる子もいる。低月齢児は排泄感覚がまだ分からない子もいて、オムツ交換の声掛けをしても遊びが楽しくて逃げたり拒んだりする子もいる。タイミングを見計らい、トイレに誘っていくようにしている。
健康
インフルエンザのような大きな感染症は流行していないが、鼻水、発熱などの風邪の子が多い。鼻水はほとんどの子が常に出ているので、「ふん」とすっきり出せるように声かけをしている。できるようになった子も数人いる。肌荒れにもつながるので、悪化させないようこまめに拭う。必要に応じてワセリンを塗り対処した。また、鼻水が出たことに気づき、鼻をかんでもらうことを言えるようにしていく。また、ティッシュの配置にも気を付けている。家庭連絡を丁寧にし、体調管理に努める。手洗いは予洗いにぬるま湯を用意してしっかり洗い、拭き取りも介助し見守っていく。
身体発達
先月に続き、戸外遊びの機会をなるべくもつようにした。目的地まで手をつないで歩いたり、公園で段差のバランスをとって歩いたり、登り降りした。また、保育者がかかわりながら追いかけたり逃げたりと、ふれあい遊びをして子どもたちが楽しんで体を動かせるようにした。冬の自然物を見つけて関心を持って触れ、それぞれが喜び楽しんでいた。室内遊びでは、簡単な手遊びやシール貼り、粘土遊びを楽しみ、皆少しずつ指先をうまく使えるようになってきている。
情緒
遊びながら友だち関係も広がっていき、ケンカやふざけ合う姿が見られる。自分の気持ちや相手の気持ちを言葉にして知らせると、理解もできるようになってきている。言葉で心情を伝え甘えたり、友だちを見て真似して泣いたり、時には感情をコントロールするように泣き止み、気持ちを切りかえ、素直に気持ちを出せる子が増えてきた。快だけではなく、不快、不和も必要と思い、いろいろなやりとりや経験をしながらも怪我、危険のないよう十分気を付けて見守る。
言葉
喃語の子もいるが、ほぼ全員が言葉を理解し、保育者の話しかけに一語文、二語文、三語文で答え、会話が成り立つ子が増えてきた。日々の生活の様子を模倣した見立て遊びの中でのやりとりや、絵本などの簡単なフレーズの模倣を楽しんで口にする。上手く伝えきれず、訴えるように言葉に詰まる時には言葉を継ぎ、代弁したり言葉を引き出したりして、安心してやりとりし、言葉あそびや季節の歌など楽しんでいく。