食事
低月齢児をはじめ、手掴みで食べようとする児が多い。一人ひとりの発達に合わせて声を掛けたり、食具の持ち方の援助をしていく。自己主張が強まり好みもはっきりして残食が多い日がある。楽しい雰囲気の中で友だちが食べる様子をみたり、保育者の声掛けで一口でも味見ができるよう働きかけていく。ペープサートの活用やままごと遊びを通して様々な食材に興味が持てるようにしていく。
睡眠
戸外で十分に身体を動かして遊び、決まったリズムで入眠するようになる。眠れない様子のある児は自由に絵本を見たり保育者と関わったりして過ごし、眠気を感じた頃に布団に入るよう一人ひとりの睡眠時間に配慮している。暑い季節となるので温湿度の調整をこまめにして、快適な環境の中で休息を充分にとれるようにしていく。
排泄
オムツ替えは歩行のしっかりしている児は長椅子を用意してさりげなく援助をしながら、ズボンの着脱を自分で行えるよう働きかける。歩き始めの児は保育者につかまり立ちをしたり膝の上に座ったりして、スキンシップや声掛けをしながら楽しい雰囲気の中で一緒に着脱をする。午睡明けにオムツが濡れていない児はトイレに座る経験をしていく。
健康
体調不良が続く児には保護者と相談して受診を進めたが、発熱、嘔吐、下痢で欠席をする児が日毎に増えていった。登園後も病み上がりで不調な様子があったり、鼻水、咳が続いたりする児が多い。一人ひとりの体調を把握して、活動の内容や戸外に出る時間などを個々に調節して無理なく過ごせるようにしていく。
身体発達
戸外に出る際の階段の昇り降りや公園で傾斜や段差を歩行することによりバランス感覚が養われ、以前より歩行が安定し転倒することが少なくなる。鉄棒にぶら下がり足を浮かせて曲げたり、ジャングルジムのステップに足を掛け、手で掴みながら横へ移動したり、保育者を真似て両足ジャンプをする姿もあり、全身を使った遊びを好んで楽しんでいる。制作のなぐり描きやシール貼りを通して、手指をよく使っている。一人ひとりの発達や保育者の配置など、安全に配慮しながら身体発達を育めるよう適切な援助をしていく。
情緒
病み上がりや甘えたい気持ちから不安定になり、活動中や午睡中に急に泣き出す児が数名いる。家庭の様子を聞き気持ちを受け止め安心して過ごせるようにする。保育者や友だちの様子をよく見ていて、興味をひかれ関わって遊ぼうとする姿が多い。同じ場所に集まり気に入った玩具を使いイメージを共有しながら、簡単なごっこ遊びを楽しんでいる姿も多く見られ、低月齢児もその様子を見ながら楽しい雰囲気を感じている。側で見守りながら時には仲立ちをして友だち関係を深められるよう援助していく。
言葉
低月齢児は喃語が盛んで指差しにより意思表示をする。「名前呼び遊び」ではほとんどの児が自分の名を呼ばれると嬉しそうに「はーい」と手を上げて応える。単語を発して思いを伝える児や二語文、三語文も見られ、自分の思いを伝えたり、友だちの名を覚え呼び掛けたりするようになる。友だち同士でごっこ遊びをしなが言葉のやり取りをしている姿も見られる。話したい気持ちを受け止めながら、時には保育者が言葉を添えたり代弁をして言葉のやりとりを楽しみながら発達を育んでいく。