4歳あさがお組保育日誌バックナンバー

4歳あさがお組2022年度12月の保育日誌

12月2日(金) 曇り  中野

リース作りの仕上げを行う。以前公園で拾ったドングリとポンポンをボンドで土台の紙皿に貼りつける。ドングリを寝かせたり立たせて張り付けたり、それぞれの工夫が見られ楽しんでいる。個々に合わせて少しずつ進めてきたので、最後の仕上げを丁寧にしようと全員が集中して進めることができた。行事を楽しみに心待ちにする気持ちを大切にしていきたい。その後、劇ごっこを行う。台詞を忘れることはあるが、表現しようと身体を大きく動かし、友達との掛け合いを楽しむ余裕を感じる。自分の役割を分かり、意欲的に行うことができるようになる。歌の歌詞がうろ覚えな部分があるので、保育者も一緒に歌って余裕を持って覚えられるようにしていく。

 

12月15日(木) 晴れ  中野

看護師による手洗い指導を行う。普段親しんでいる紙芝居だが、看護師に読んでもらう新鮮さもあり、興味を持って観る。手のひらにスタンプを押してもらって手洗いの実践をする。一度でインクが落ちる子もいれば、複数回行わないと落ちない子もいて、手洗いには時間がかかることを実感する。実践することで、印象強く心に残った経験のようだ。知ったことを家庭の人にも教えてあげてねと呼びかけると、「任せて」と言い、家庭と一緒に健康について考える機会となったように思う。その後、印象画を描く。お楽しみ会で思い出に残ったことを友達と会話しながら楽しそうに描く。会話を通して、丁寧に思いを引き出して描く楽しさを感じられうようにしていく。使った衣装や小道具などを室内に置き、ごっこ遊びに使えるようにして、会の余韻を楽しんでいく。

 

12月19日(月) 晴れ  中野

深夜からの冷え込みが厳しく、今年初めて園庭に氷が張る。園庭の日陰の地面が固くなり、日向との違いに気付く子がいる。「凍っている」と気付いた子が声を上げ、ブルーシート上の水たまりが凍り、手に取ってごっこ遊びなどに利用する。氷が少しでも凍らないように上から風呂マットを被せて「冷蔵庫」とする子がいたり、冷たさを我慢しながら触れ、氷を透かして見ると輝いて見えることや歪んで見えることに気付き、冬の不思議に触れて楽しんだりする。子どもたちの感じる、「何故」という疑問を大切にし、絵本やタブレットで冬の自然について調べて、分かったことや発見したことを皆で共有して知識を広げる面白さを感じていけるようにする。

 

12月23日(金) 晴れ  中野

四ッ切公園に散歩に行く。久しぶりの散歩だが、子どもたちの足取りが軽く早めに公園に着く。道中、富士山に雲がかかり、「白い帽子を被ってるみたい」「富士山は白組さんだね」と会話を楽しみ歩く。公園では他園も利用していたが、順番を譲り合ったり、スプリング遊具を一緒にしたりして交流を楽しんでいる。ボルダリングの遊具では、友達がロープを使わなくても登れる姿に刺激を受けて、挑戦しようとしている。解放感を感じ、のびのびと楽しむ事ができた。周囲の景色の移ろいや、富士山の変化に気付き、友達の発想に共感する姿に心の育ちを感じる。公園でも、友達の頑張りを応援したり、友達の遊びを真似したり、友だちとの関わりを楽しむ子ともできた。寒い日が続くが、たくさん歩き遠方への散歩を楽しみ、強い体つくりを目指していきたい。…

4歳あさがお組2022年度11月の保育日誌

11月2日(水) 晴れ  中野

野菜を持って元気に登園し、移動動物園に参加する。牧場の方から説明と約束事を伝えられると真剣な表情で話を聞いている。テラスから乳児が動物と触れ合う様子を見ながら、どの動物のところに行こうか友達と相談する姿が見られる。ポニーを嫌がっている子も乗ってみると笑顔を見せ、どの子も自由に園庭を周り、動物との触れ合いを存分に楽しんでいる。終了するのが名残惜しく、来年また動物に会えるのを楽しみにする。初めてのことに抵抗を見せる子もいるが、保育者も一緒に楽しみながら誘うことで、優しく触れ、和やかに楽しむことができた。時間も丁度良く、今回来ていた動物すべてとゆっくり触れ合いを楽しめた。早めに準備して園庭に移動できたので、その後も時間を有効に使えてよかった。これをよい機会にして生き物への興味に繫げていく。

 

11月10日(木) 晴れ  中野

入室後、主任がピアノを弾いてくれたので、「小さな世界」の曲に合わせてタンバリン・カスタネット・鈴でリズム遊びをする。音楽遊びに抵抗のある子もいるが、慣れてきて見通しを持てるようになると参加の意欲を持ち始める。参加しなくても同じ空間にいながら、友達の様子を見て、少しずつ雰囲気に慣れるようにしていきたいと思う。身体の動きに合わせて楽器に触れるなどして、リズム遊びを取り入れていく。その後、さくら組のお友達が最終登園日なので、お別れの手紙を書こうとの話になる。文字でメッセージを書いたり、絵を描いたりしてプレゼントしようと協力して準備を楽しんでいる。子どもたちの「してあげたい気持ち」を大切にし、保育者も一緒に手紙作りをして、皆で送り出す温かな気持ちを援助し、育んでいく。

 

11月16日(水) 晴れ  中野

前日に、朝の歯磨きを呼び掛けていたので、「歯磨きしてきた」と歯科健診への意欲を見せている。以前の健診で受診前後に挨拶したことを覚えていて、照れながらも医師に挨拶をし、待機中も落ち着いて過ごしている。恐怖から声を出す子もいるが、泣かずに保育者に寄り添われて受診する。健診後は園庭で遊び、紙飛行機を作って飛ばしたり、友達と追いかけっこをして楽しんだりする。歯科健診を機に歯の健康の話に触れてみる。前歯が抜けた子もいるので、それも併せて伝えると、兄姉がいる子は意欲的に話し始めて話が膨らむ。朝の歯磨き習慣がない子もいるようなので、改めて歯磨きの大切さを伝えて、自分から磨こうとする気持ちを育てていきたいと思う。

 

11月21日(月) 雨  中野

女児は衣装を身に付けてごっこ遊びをしたり、劇遊びの帽子を被ってなりきり遊びをしたりする。全体で劇の配役について話をする。何回か色々な役を演じて遊んだので、イメージが膨らみ、「この役がやりたい」と自分の意志をはっきりと伝える。役が決まった後で、劇で使用する岩を絵の具で塗って作成する。物語の絵本をみながら、「ドロップのような岩」を筆やローラーで表現し、使用する色も自分たちで決めて楽しんでいる。劇遊びをしたり、役の衣装や帽子などを身に着けることで、役に対してのイメージがより膨らんだように思う。中には着てみたい衣装で役を決める子もいる。演じる事ばかりが目的にならないように、背景・大道具・衣装など、自分達で作って用意することで、物語の世界観を感じて愛着が持てるようにしていき、皆で協力し合い、最後まで丁寧に劇遊びを楽しめるように援助していく。…

4歳あさがお組2022年度10月の保育日誌

10月11日(火) 晴れ  中野

先週土曜日の運動会が雨の為延期となり、本日の開催となる。子どもたちは「今日が運動会」と意気揚々と登園し、友達や先生たちがいつも一緒にいるからねと勇気づけられると笑顔を見せて頑張ろうとする。保護者が不参加の子は不安げな表情が見られたり、苦手がある子は保育者に付き添われたりしながらの参加となる。周囲の応援に勇気づけられて意欲的に望む子も多く、それぞれの頑張りが見られる。運動会に消極的になりやすい子は、いつでも傍にいて助けてあげられることや保育者と一緒に参加できる事を伝えて、安心感が持てるようにする。運動会後は頑張った姿を褒めて、みんなで認め合えるようにする。暫くは他のクラスとも運動会ごっこを楽しみ、余韻を楽しんでいく。

 

10月14日(金) 雨  中野

運動会の思い出を皆で話して、会話を楽しむ。かけっこやダンス、障害物競走などの出し物以外の万国旗や金メダルなどもあったことを会話の中で思い出す子もいる。運動会の当日は気持ちの落ち込みがあった子も印象に残っていることを積極的に描いている。印象画はクレヨンで描いてから絵の具を使用する。絵の具の経験は薄いが、使ってみて塗り方を考えて慎重に進めたり、ダイナミックに塗って、クレヨンをはじく様子を楽しんでいる。会話の糸口をヒントにして何を描くか決める子もいる。描画を苦手とする子も、少しの声掛けの援助で描くのを楽しんでいるので、イメージを膨らませてから描き始める大切さを改めて感じる。今回は絵の具の不慣れさを考慮して、始めにクレヨンを使ったが、両方を同時に用意して自分で画材を自由に選んで描画を楽しめるようにしていく。

 

10月25日(火) 曇り  中野

古い土をザルでふるって土づくりをする。園芸用の大きなザルで力強く土をふるっている。「きれいな土ができた」「サラサラだ」と出来た砂を触って感触を楽しむ姿が見られる。夏野菜購入時にお店の人からもらった小松菜の種を植える。古い土の中から出てきた小さな球根があったので、別のプランターで植えてみようという話になる。小松菜の芽が出るか、どんな花が咲くのか楽しみにしている。球根が土から出てきたことや小松菜の種が思ったよりも小さかったことになど様々な発見があり、充実したものとなった。子どもの発見や不思議と思ったことに丁寧に関わり、やってみようとする姿を認め、その時に必要な道具などを用意していく。世話を通して気付いたことや感じたことを発表する場を設けたり、栄養に興味が持てるように絵本や栄養表を活用したりして、食への興味と繋げていく。

 

10月28日(金) 曇り  中野

落ち着いて避難滑り台を使って避難訓練に参加する。滑り台下で数名集まったら職員と一緒に園庭に移動する。西公園まで避難するが終始落ち着いた様子を見せて話を聞いている。訓練後はさくら組と公園内の落ち葉やドングリなどを探し、散策を楽しむ。遊具でも交流を楽しみながら遊んで過ごす。事前に避難滑り台を滑っていたことで、不安なく安全に訓練に参加することができ、事前準備の大切さを感じる。散歩では秋の自然に沢山触れて、季節の移ろいを感じることが出来たと思う。拾い集めたドングリ等は今後の制作で使用したいと思う。スプリング遊具ではさくら組の子に順番を譲ってあげたり、力の加減をしてあげたりなどの配慮も見られ、異年齢児との交流の楽しさを感じられる。散歩以外にも機会を見つけて一緒に遊びを楽しんでいく。…

4歳あさがお組2022年度9月の保育日誌

9月7日(水) 曇り  中野

園庭で泡遊びをして遊ぶ。石鹸をおろし金で摺り、泡立て器で泡を作ってみる。家庭で料理の手伝いをしている子は、手慣れた様子で泡立てている。赤青黄色の食紅で着色した泡を透明カップに入れて混ぜたり、層になるように入れたりして、容器の横から配色の美しさに見入る子がいる。遊びなれてくると、手腕顔に泡を塗って、友だちと見せ合って楽しむ姿が見られる。作った「パフェ」等は保護者に見てもらおうと大切に2階テラスまで運ぶ。園庭で行ったので、砂が入らないように風呂マットを敷いたりして環境の工夫をする。石鹸を摺るところから子どもたちと用意して、泡作りを体験できた。複数作りたい子が多かったので、保護者にも透明容器の持参の協力を呼び掛け、多く用意しておいてよかった。事前準備の大切さを改めて感じる。最後は身体に塗りダイナミックに遊ぶ姿があり、夏ならではの解放感を味わいながら遊ぶことができた。今後も様々な経験を楽しんでいく。

 

9月12日(月) 晴れ  中野

遠足の思い出をみんなで話し合う。クラゲやイルカショーが印象深いと話す子がいる。また、「ダイオウグソクムシ」というダンゴムシに似たような深海の生き物を描く子も多い。周囲の子の絵に対して「かわいい」「それもいたね」など会話を楽しみながら印象画を楽しむ。導入として、イメージを膨らませるために会話を広げて何が楽しかったかみんなの前で一人一人発表してみる。指名されていない子が話し始める場面が多く、今誰が話す番なのかを話し、聞くことの大切さを伝えていく。画用紙は、白や数種類の色を用意して選択できるようにする。自由に表現を楽しむことができたが、気持ちが乗らず書きたくないという子は、別の機会で描けるようにする。その子に合わせて保育者や仲の良い友達と話をするなどして、穏やかな気持ちで取り組めるようにしていく。しばらく、みんなで遠足の余韻を楽しんでいく。

 

9月22日(木) 曇りのち雨  中野

1回目の運動会リハーサルを行う。かけっこ・障害物競争は初めてで戸惑う様子はあるが、遊んだことのある内容だったので喜んで参加する子が多い。障害物は後ろ走りのスペースが狭く、横走やそのまま走って通り抜ける子がいる。遊戯は室内では大きかった掛け声も戸外では小さめで、緊張が見られるなど様々な姿が見える。後ろ走りは普段から遊んでいたが、競争となると距離が短く、走りにくさを感じる。次回は距離を伸ばすなど、改善して挑戦していく。見られることへの不安を感じる子もいるので、出来ない時は友達や保育者が一緒に行い、安心感を持って運動会の楽しさを感じられるように工夫していく。子どもたちのやる気の足を引っ張ることがないように準備を進めていく。

 

9月30日(金) 晴れ  中野

育てているアサガオが種を付けたので採取する。緑色と茶色の種があることに気付き、種が茶色のみを採取し、「緑はまだ子どもだからだよね」と言いながら色が変化するのを待つ。他クラスと一緒に玉入れごっこをしたり、鉄棒で遊んだりする。ツバメのポーズができなかった子が何度も挑戦し、コツをつかむと20秒以上制止できるようになると周囲の保育者を呼び、見てもらって喜んでいる。開放感を感じながら自由に戸外遊びを楽しむことができた。色々な遊びに挑戦し、自由に遊べる時間を大切にしていく。玉入れは異年齢のやり取りを楽しんでいるように感じる。他クラスと連携し合いながら、異年齢での遊びを楽しみ、身体を動かす心地良さを味わっていく。…

4歳あさがお組2022年度8月の保育日誌

8月5日(金) 曇り時々晴れ  中野

久しぶりに気温が落ち着き、園庭でのんびりと遊んだ後に、保育室でお店屋さんごっこを行う。広告の切り抜きを商品にし、財布作りも自分たちで進めてきた。半数ずつに分かれて店員・客役に分かれて役になりきって遊ぶ。レジでは「ピッ」と言いながら、商品とお金を交換し、それぞれの役割を楽しみながら遊ぶ。少しずつ準備を重ねてきたので、カバン・財布にも愛着があり、楽しさがより感じられたのではないかと思う。場を設定し、どのようにお店屋さんをするかは、そのときの子どもたちの遊びの展開に任せる。友達の姿を真似し、呼び込みの声にも工夫が見られ、活き活きと夢中になっているのが印象的だった。ひまわり組の廃材遊びに興味を持ち、作ってみたいと意欲を持つ子もいるので、今後は廃材でも商品を作り、お店屋さんに発展させていきたい。

 

8月10日(水) 晴れ  中野

朝にサツマイモ畑横で摘んだオシロイバナやゼラニウム・アサガオで色水を作って遊ぶ。草花の種類によって簡単に色が出るものや、よく揉まない後でないものがあるが、色水ができると「できた」と喜びの声をあげる。黄色のオシロイバナはオレンジの色水ができ、「なんでだろう」と疑問を感じている。花や水を足して夢中で遊ぶ。草花の色水は園内の花を摘み取り、これから行う遊びに期待感をもって参加できたかと思う。花によって色の出方が違うこと、個数によって色の濃さに変化があることに気付いてその後の遊びを発展させることができた。他の草花ではどんな色が出るか試して、自然の不思議を感じられるようにしていく。

 

8月19日(金) 晴れ  中野

室内で身体を動かして遊ぶ。みんなで円になり、足の裏を合わせると「花火見たい」と子どものつぶやきがある。足をあげて「ヒュー、ドッカン」と打ち上げ花火を表現する。子ども同士掛け声を合わせてタイミングを計り、表現を楽しむ。その後、マット・三角コーン等を用意し、自分たちでコーナーを作って運動遊びをする。ジャンプコーナーやジャンケンコーナーでは、遊び方を自分たちで決めて遊びを展開する。普段一緒に遊ばない子も協力して遊ぶ姿が見られる。「花火」に見立てた一言に、急遽、表現遊びを取り入れてみる。つぶやいた子以外の子も花火=打ち上げ花火を想像し動きを合わせて表現してみようとする姿に、イメージを共有して遊びを作り上げていく子どもの力を感じた。今後も子どもからのつぶやきを大切にしていきたい。運動遊びでは遊びによって流動的な関わりの変化が見られる。遊ぶ環境を提供し、関係を温かく見守っていく。

 

8月25日(木) 曇り  中野

鉄棒に興味がある子が多く、女児を中心に前回りや足かけ逆立ちをして遊ぶ。男児は鉄棒にソフトフラフープを掛けてブランコにして遊ぶ。足が思ったようにフープに掛けられずに「できない」「どうやって」と助けを求める子もいるが、友達から「やったらできるよ」と励まされ、時間を掛けながらもやってみようとする。成功すると、周囲の子もともに喜ぶ。体のどこに力を入れればいいか分からない子もいるが、挑戦しようとする意欲が強い。気持ちを大切に受け止め、傍で見守り、安全に配慮しながら鉄棒遊びを楽しんでいく。友達が挑戦する姿を応援し、成功すると一緒に喜ぶことができる姿に子どもの心の成長を感じる。相手の良さを認められることを褒め、自分の良さにも気付いていけるようにし、自信をつけていく。…

4歳あさがお組2022年度7月の保育日誌

7月4日(月) 曇り時々雨  中野

七夕制作を行う。両面折り紙を三角に2回折り、線の上をハサミで切る。切るところまでは全員で行う。ハサミに慣れている子はすぐに終わってしまう。糊貼りは少人数で行い、裏返しながら角を糊で貼る。難しい箇所は保育者と一緒に行うがすぐに慣れて、2個目は自分の力で進めることができる。吊るして乾かす様子をみながら自分の作品を友達に教える姿が見られる。折り紙・ハサミは進級当初より慣れてきたように感じ、全体で行ってもスムーズに進められることができた。保育者は傍で見守り、難しい箇所は状況を見て手伝い、どの子もできるだけ自分でやろうとする姿を支えていく。少し難しい作業に挑戦したので、「自分でできた」と満足する姿が印象的だった。これからもやってみようとする子どもの気持ちを応援していきたい。

 

7月6日(水) 曇り  中野

ボディーペインティングで遊ぶ。「絵の具を使って遊ぶよ」と知らせると、「去年、ひまわりさんがやってたね」と思い出して会話が盛り上がる。園庭に赤・青・緑・黄・白のタライを用意する。手に着いた色を見せ合ったり、身体に付いた色に喜んだりしながら感触を楽しんでいる。器を用意すると色を混ぜて遊ぶ姿が見られる。大きな紙に手形を付け、筆で絵を描いてみたり、色を流してみたりして楽しむ。腕・脚・顔に色を塗り、豪快に遊びを楽しむ様子が印象的だった。色遊びはするが身体に絵の具が付着するのを嫌がる子は気持ちを尊重し、安心して遊べるように配慮する。ボディーペイントするにはやや水量が多かったように感じたが、色水遊びをする子にはちょうど良かった。次回は3原色など色を限定して、色を作る楽しさを感じられるようにしてみたい。

 

7月22日(金) 曇りのち晴れ 中村

段ボールいっぱいに入った皮つきのトウモロコシを見て目を輝かせる。保育者から受け取ると、匂いを嗅いだり、皮やひげを触ったりして楽しむ。初めは力尽くで剥いていた子も、「バナナみたいにやると簡単かも」という友達の声を聴いて剥き方を変える。トウモロコシの粒の色が黄色だけでなくオレンジや白があることに気付き、粒が艶々していると発見をして喜ぶ。粒の色の違いに気付いた子が友達や保育者に話したことで、他の子も剥いたトウモロコシを観察し始め、他の子からも「キャラメル色もあるよ」と発見があり、ちょっとした子どもの発言から活動が展開していった。保育者から何か投げかけるのは簡単だが、子どものちょっとした気付きや発見を拾い、子ども主体の活動で学びや関心を深められるようにしていく。

 

7月26日(火) 雨  中野

セロハンテープの扱いが雑になり始めたので、使い方をどうすればいいか子どもに投げかけてみる。子どもたちから、乳児クラスがいるときは使わないとの発言がある。職員の人数が揃ってから使い始めることなど、相談しながら決めていく。予め切ったテープを用意することについては、「大人と同じように切りたい」との要望が強い。友達がどのように使っているか、一人ずつセロハンテープを切ってみる。手首をうまく傾けて切る子が多い一方で、力任せに切る子もいる。切るのが上手な子は「上手に切れるね」「どうやって切ってるのかな」と切り方を子どもに訊き、コツを他の子に知らせようとする姿も見られる。セロテープは便利だが、危険でもあることを子どもたちはよくわかり、どのように扱っていけばいいか、真剣な表情で次々意見が出るのが印象的だった。安全面を確保しながら子どもたち自身がやりたい気持ちを大切にし、使用していければと思う。…

4歳あさがお組2022年度6月の保育日誌

6月8日(水) 曇り  中野

紙芝居で七夕の由来を知り、七夕飾りの話をする。去年の飾りを思い出して、今年も作ってみようという話になる。染め紙の仕方を話すと「すぐにやりたい」と意欲を見せる。障子紙を折り、好きな色を選び、絵の具に丁寧に付けてみる。紙を広げて模様を見ると「きれい」と歓声が上がり、仕上がりに満足する。七夕制作は制作することが目的にならないように、由来を知ったり、工程を楽しんだりしてやってみようとする気持ちを大切に進めていく。絵の具の付け方の調整を一緒に行い、偶然からできる模様を楽しめるようにしていく。今回は障子紙だけだったが普通紙を使い、紙の性質の違いを体験してみてもいいと感じた。制作とは別に、自由遊びの時に障子紙・普通紙を用意して試してみたい。

 

6月13日(月) 晴れ  中野

幼児合同で泥んこ遊びをする。鉄棒に雨どいを繋ぎ合わせて、水を流して遊ぶコーナーにする。水・泥を流してどちらが早く流れるか試したり、水たまりに尻をつけて座ったりして、「あったかい」「気持ちいい」と心地よさそうにしている。ホースで水を掛けると積極的に近寄ってくる子や逃げる子など、様々な姿を見せる。汚れを気にせずに全身泥だらけになって夢中で遊ぶ様子が印象的である。大きくスペースを使い、今季初めての泥んこ遊びを思う存分楽しめたかと思う。使った玩具の片付けは皆が協力して最後までできた。気付いたことは担任間で伝え合い、他クラスと連携を取りながら今後も水・泥んこ遊びを楽しんでいく。

 

6月16日(木) 曇り  中野

地域じゃがいも掘りに参加する。前日、雨が降っていたので長靴で現地まで歩く。長靴でも歩く速度に大きな差はなく、軽快に歩く。畑に付き、地域の方への挨拶や養護学校の生徒さんからのクイズに答えたりして交流を楽しむ。芋堀は3・5歳児の後、少し遅れて掘り始める。待つ間に5歳児の掘る様子を見て、どのように掘るか友達と会話が弾む。茎を引っ張ったり手で掘ったりして芋を手に取り喜ぶ。土中から出てきたトカゲやミミズなどを捕まえて自然を感じて楽しんでいる。虫を怖がり現地に着くと泣く子もいる。フリー職員が丁寧に対応してくれたおかげで、担任はその他の子を見ることができ、全員が楽しめた。地域の方が芋を栽培してくれたことを話し、一緒に芋掘りをしたり、感謝の気持ちを伝えたりして、地域の中での自分達を意識できるようにしていく。今後、発展として描画や食育に繫げていきたい。

 

6月20日(月) 晴れ  中野

園庭で自由遊びをした後に、興味のある子を中心に鉄棒で遊ぶ。体操教室に通っている子は率先して楽しんでいる。前回りができる子や出来なくても挑戦しようと頑張る姿がある。途中で手を放してしまい、驚いて恐怖を感じる子がいるが、保育者がそばにいることで落ち着いてもう一度挑戦し、成功する。周囲の子も出来たことに拍手を送り、皆で気持ちを共有する。鉄棒はやってみようとする子を増やし、成功体験を重ねられるようにしていきたい。危険が伴うので、前回りをする時は保育者がそばにいるときに限定して遊ぶようにする。楽しみながらも徹底して安全を確保したいと思う。鉄棒以外の遊びの中でも自分の身体を支えるような動きなど身体楽しみながら動かしす遊びを取り入れてみたい。…

4歳あさがお組2022年度5月の保育日誌

5月9日(月) 曇り  中野

今週から当番を導入する。自分たちで作った当番表の順番や手伝いの内容を聞き、当番になった子は、「お当番さんだから」と意欲的に取り組んでいる。当番活動は進級当初から楽しみにしていた子が多く、皆やる気を見せている。率先して行おうとする姿を褒め、やってみようとする気持ちを引き出していく。紙プロペラ作りは長細い紙にクレヨンで絵を描き、切り込みをハサミで切る。「切り込みだけを切る」ことを殆どの子が理解し、組み立てて遊ぶ。出来上がりは椅子に立って落とし、回って落ちていく様子を楽しんでいる。自分で作った玩具で友達とどちらがよく回るか・早く落ちるかを競争している。作る経験を増やして廃材工作遊びに繫げていく。

 

5月23日(月) 晴れ  中野

園庭で平均台・跳び箱を出して遊ぶ。ユニ棒を用意すると、子どもたちが自分で高さを調節して、並べている。どの子も活き活きと活動に参加して、身体を動かすことを楽しんでいる。ユニ棒は4段を跳ぶ子もいて、自信をもって取り組んでいる。途中から2歳児クラスも一緒に遊び、間に入れてあげる姿が見られる。跳び箱(3段)は手をついて跳ぶことはまだ難しく、上に乗り飛び降りるのを楽しんでいる。平均台は慣れ親しんでいるので、動物の模倣をして渡り、余裕が感じられる。今後も運動遊びを積極的に取り入れて、色々な身体の動かし方を体験し、出来たことを一緒に喜んで思いを共有していく。

 

5月20日(金) 曇り  中野

幼児合同のなかよし散歩を心待ちにしていた子どもたちは、水筒を持って登園し、期待を膨らませている。公園ではジャンケン列車や仲良しグループでチームを組み、リレーをし、異年齢での遊びを楽しむ。ゲーム後はひまわり組の子からラムネを配られ、子ども同士で「美味しい」と感想を言い合う姿がある。自由時間は広場を思う存分走って汗を流している。帰りはさくら組と手繋ぎして帰園し、交流を深める。自分の水筒を肩にかけての初めての散歩だったので、どの子も嬉しそうにしているのが印象的だった。仲良しグループにまだ慣れていないので、グループごとに集まるのが難しく感じる。今後、一緒に遊ぶ時にグループを意識できるようにしていき、異年齢で遊ぶ機会を増やしていければと思う。

 

5月30日(月) 晴れ  中野

日差しが強く朝から気温が上昇して暑い。子どもたちは遊びながら水道の水を飲み、水分補給する姿が目立つ。まだ暑さに慣れていないので、体調に留意しながら無理のない活動をしていく。2週間前に蒔いたアサガオの種が芽を出し、プランターに植え付けをする。夏野菜の栽培の経験から、土をプランターに入れるなどの流れがわかり、土の量を自分たちで調整している。水遊びやシャワーが始まり、タオル・泥んこ服を箱に入れるようになったので、丁寧に流れを伝えて準備する姿を見守っていく。アサガオの植え付けは数人ずつ興味のある子が行うが、石探し(鉢底用)・土入れ・植え付けを全体の子が体験することができた。成長の過程をじっくり観察し、世話を楽しんで食育へと繋げていく。…

4歳あさがお組2022年度4月の保育日誌

4月4日(月) 雨  中野

進級祝いをする。一人ずつメダルを渡し、今後の園生活で楽しみにしていることややりたいことを皆の前で発表する。気恥ずかしさは感じているが、したいことを言葉で伝えている。その後ジャンケン列車をする。ジャンケンの勝ち負けやルールを理解していて、負けたら列の後ろにつく。負けても次を頑張ろうとする姿が見られる。ジャンケン列車を嫌がる子もいるが、体操は元気に参加して楽しんでいる。進級祝いは今後の期待を膨らませていく為に一人一人ゆっくり訊いていく。園でしたい事を話すが中には家庭でしたい事を話す子もいる。今後も皆の前で発表する場面を作って、自分の思いを自信をもって伝えられるようにしていく。ジャンケン列車など、室内でも集団遊びを取り入れて、集団の中の自分を意識して、楽しんで遊んでいく。

 

4月12日(火) 晴れ  中野

英語で遊ぼうに参加する。初対面のダグラス先生に臆することなく接している。数の数え方や感情を表す言葉、ダンスや色探しゲームを楽しむ。色には濃い薄いがあり、同じ色でも違いがあることを友達同士教え合う姿がある。英語後はこいのぼり制作に取り組む。こいのぼりのしっぽ・目のパーツをハサミで切る。できないと途中で作業を投げ出すが、時間を置くと保育者と一緒に切る。円を切るのは難しいが自分で切り取ったことで満足する。

英語は積極的に発言する子がいることで、クラスの雰囲気を盛り上げてくれている。保育者も一緒に参加して場を盛り上げていく。ハサミの扱いは個人差が大きい。保育の中でハサミを使う機会を増やしていきたい。絵の具への興味もあるようなのでこいのぼり制作に取り入れて、色の変化を体験して楽しんでいきたい。

 

4月18日(月) 曇り  中野

友達との気持ちの行き違いで、「もう一緒に遊ばない」「嫌い」との言葉を口に出す子がいる。全体で「嬉しい・悲しい言葉」について話し合う。子どもから出た言葉をホワイトボードに書き出し、「他にも嬉しい言葉を見つけたら教えてね」と伝えると考える姿が見られる。その後は玩具で自由に遊んで過ごす。友達と協力して、カプラや積み木を組み合わせて家を作って楽しんでいる。友達に対して否定的な言葉が見られるので、全体で話すきっかけとする。子どもからは「嬉しい言葉」の方がより発言が多い。「言われたら心が温かくなるね」と思いを共有することができたように思う。今回はホワイトボードを使用したが、紙で掲示していつでも「嬉しい言葉」を意識できるようにしていき、随時言葉を追加できるように工夫する。

 

4月22日(金) 晴れ  中野

昨晩雨が降り、園庭は湿っているので、泥団子を作ってお店屋さんごっこをして遊ぶ。感触を楽しみ、泥がついた手を友達に見せて反応を楽しむ。昨日購入した野菜の苗を植え付けも行う。順番が待ちきれずに、「まだやっていない」と言う姿が見られるが、全員が順番にできることを伝えると、他の遊びをして待つ。「大きくなあれ」「元気な野菜になあれ」と声を出し、砂・水を掛けている。雨あがりの楽しみ方を保育者も一緒に遊びながら伝えていく。泥汚れが気になり遊びに入り込めない子には、タオルを用意していつでも手洗いができることを知らせ、安心して楽しめるように配慮する。野菜の植え付けは苗の数が人数分はないので、少しずつ作業を分けて、皆が参加できるようにする。今後も大切に育て、栽培への興味から食育に繫げられるようにしていく。今後は花の種まきを企画し、全員が種を植える体験ができるようにしていきたい。…

4歳あさがお組2021年度3月の保育日誌

3月8日(火) 曇り  中野

プランターにチューリップの球根を植え付ける。水を掛けると土が沈み、球根が見えてしまうのに気付いて、予備に用意した土を追加で掛ける。開花する頃にはひまわり組に進級していることを伝えると楽しみにする様子を見せる。チューリップの栽培を通して植物の成長と自分自身の成長も感じられる機会ができたかと思う。当番制にして大切に世話をしていく。室内では、昨日ひまわり組に贈る模造紙に貼るメッセージを作る。写真を見て似顔絵を描き、文字を掛ける子は50音表や「こどもの世界」の歌詞を見ながらメッセージを書く。ペンや色鉛筆を使い工夫が見られる。丁寧に似顔絵を描き、「ありがとう」の気持ちが伝えられるように取り組む姿が印象的に感じられる。気持ちを膨らませ、お別れ会に臨んでいきたい。

 

3月15日(火) 曇りのち晴れ  中野

進級に向けて気持ちの高まりが見られるので、「なりたい自分」を想像して自分に対してメッセージを書く。男児は「LaQが上手になりたい」「足が速くなりたい」などの言葉が聞かれる。進級への期待を感じさせる。メッセージは花型を用意し、以前作成していた段ボールの木に貼り、しばらく室内に置き、進級への意識を高めていく。文字の書けない子は一緒に書いたり、見本を用意したりしてできるだけ自分で取り組めるように工夫する。その後、地震の避難訓練が行われる。テーブルにもぐり、ヘルメットで頭を守る。訓練は全体的に落ち着いているが、話す子につられてしまう子もいる。保育者は落ち着いた口調・態度で今は何をしているのか気付けるように働きかけていく。

 

3月17日(木) 晴れ  中野

汗ばむほどの陽気である。年長児と一緒に鬼ごっこが始まり、全力で走る男児の姿が目立つ。負けても悔しそうにする様子はなく、もう一度勝負を挑む姿が見られる。身体を大きく動かし、ダイナミックに遊ぶ様子が見られる。その場の状況に合わせて遊びを選んでいけるようにする。年少児の子も鬼ごっこに興味を示す子もいるので、一緒に遊びに入れるように仲立ちをし、どの子も満足して遊べるように配慮する。午睡中の時間に花屋で花壇に植える花を買いに行き、植え付けをする。どの色を選んだか友達と見せ合い、丁寧に扱おうとする。花屋での購入・植え付けを通して植物への関心や愛着心が育つように一緒に丁寧に世話を楽しんでいく。

 

3月25日(金) 晴れ  中野

お別れ会を楽しみに意気揚々と登園してくる。テーブルのセッティングや椅子並べなど行う。保育者のテーブルセッティングの段取りが明確になっていなかった為、子どもを待たせてしまったことに反省。子どもは同じテーブルの年長児の名前を確認して期待が膨らませている。準備段階から、子どもたちと行い、楽しさを保育者自身も感じることができた。園庭に移動して、体操・リレー・ドッジボールを幼児クラス合同で楽しむ。リレーは接戦となり、非常に盛り上がる。ドッジボールは残り5名ずつで時間となり、引き分けとなる。盛り上がり、とてもよかったように感じる。ゲームの中で悔しさを感じることもある子もいたようだが、次に挑戦していく意欲として伸ばしていきたい。入室して年長の将来の夢・歌のプレゼント・給食を一緒に食べ、異年齢の交流を楽む。年長児への感謝の気持ちを伝えられる機会が持てて良かった。自分たちの来年の姿に重ね合わせられるようにつなげていく。…