健康
ハイハイで移動したり、棚につかまり、つたい歩きをしたりして体勢を変えながら遊んでいた。保育者は、転倒につながらないよう側で見守りながら、体を動かす楽しさに共感していった。おむつ交換では、ズボンを脱ぐ際、足を動かして脱ごうとする子もいたので、自分でしようとする意欲を言葉で認めながら援助を重ねていった。また、パンツを交換した後には、「すっきりしたね」と言葉を添え、清潔に過ごす心地よさが感じられるようにしていった。
人間関係
友だちに関心を示し、側に行って顔を覗き込むようにして見たり、笑いかけたりしていた。また、年上児とハイハイでの追いかけっこをして楽しむ場面も見られた。友だちへの関心を大切に見守り、関わる楽しさに共感しながら保育者も一緒に遊び、仲立ちとなっていった。
環境
登園時は保護者と離れる際に涙が出ることがあったが、玩具での遊びに誘うと切り替えて遊び始めていた。遊びでは、ままごとのごちそうを口元に運んで感触を確かめることや、カゴに出し入れをして玩具を握ったり、手から離したりすることを楽しんでいた。睡眠のタイミングは、日によって違い午前睡をすることもあったので、子どもの様子に合わせながら対応していった。
言葉
「ばぁ」と保育者に声をかけてやりとりをしようとしたり、保育者の言葉を模倣しようとしたりする子もいた。環境に慣れてきたのもあり、声が聞かれることが多くなってきたので、子どもの声に丁寧に答え、応答的な関りの中で発語を促せるように関わっていった。
表現
保育者がする手遊びやリズム遊びを見て、手を動かして楽しむ子がいた。言葉をかけて認めながら、音楽に合わせて動く楽しさや心地よさを感じられるように関わっていった。また、保育者が名前を呼ぶと手を挙げて応えたり、気になるものを指さしで伝えたりする子がいた。保育者とのやりとりの中で表現する楽しさが感じられるよう関わっていった。
食育
完了リズムから完了食へと移行する子もいた。食事テーブルにハイハイで向かおうとしたり、食事の前に手を合わせて“いただきます”の仕草をしたりして、食事に対する意欲が感じられた。また、スプーンを握ってすくおうとしたり、お椀をもって飲もうとしたりする姿もあったので、保育者は手を添えて援助し、自分でできる喜びが味わえるように関わっていった。