健康
新しい環境への不安や、生活リズムの変化からくる疲れなどから、体調を崩す子が多かった。細目に鼻水を拭いたり、水分補給や検温をしたりしていった。また、送迎時には、家庭や園での様子を密に伝え合い、体調の変化に速やかに気づくことができるようにしていった。
紙パンツ交換時には、一人一人とスキンシップをとりながら交換し、清潔になった気持ちよさが感じられるようにしていった。パンツやズボンを自分で履こうとする姿も多く、さりげなく手を添えたり、手伝ったりして、自信や意欲へと繋がるようにしていった。
人間関係
新入園児は、初めての環境に戸惑ったり、不安になったりして涙が出ることが多かったが、一対一で抱っこをしたり、スキンシップをとったりし、関わりを深めていくことで安心して保育者の側で好きなあそびを楽しむ姿が見られるようになってきた。進級児は、新しい環境や担任にすぐに慣れ、保育者や友だちと一緒に好きな遊びを楽しむ姿があった。中には、特定の保育者を求め涙が出る子もいるため、なるべく同じ保育者がゆったりと関わることで安心して過ごせるようにしていった。
環境
歩行ができる子や、ハイハイの子など様々であるため、安全に遊べるよう足元に落ちている玩具をこまめに片付けたり、広い空間を作ったりして環境を整えていった。
晴れた日には小園庭や園庭やテラスに出て戸外遊びを楽しんでいった。砂の感触を楽しんだり、しゃぼん玉がとぶ様子をじっと観察したり、園庭を探索したりと、春の自然に触れながら楽しんでいった。
言葉
喃語や単語、指差しなどで自分の思いや欲求を自分なりに伝えようとする
姿が多く見られた。伝えようとしている思いを汲み取ったり、一つ一つの言葉に丁寧に応答したりすることで、思いを受け止めてもらえる安心感が味わえるようにしていった。
また歌や手遊び、エプロンシアターなどを喜び、保育者の言葉を真似たり、一緒に歌ったりする姿も多く見られた。子どもたちのリクエストに応え、好きな絵本やエプロンシアターなどが繰り返し楽しめるようにしていった。
表現
ホールでは、ピアノの曲に合わせて身体を動かしたり、音程良く歌ったりする子もいた。子どもたちの興味のある曲や手遊びを繰り返し取り入れ、保育者も表情豊かに歌ったり、踊ったりしながら、音楽に合わせて表現する楽しさが味わえるようにしていった。
クーピーやクレヨンを使ってこいのぼりの製作も楽しんだ。力強くグルグルと描いたり、点々とたくさん点を描いたり、ソフトタッチで優しい線を描いたりと思い思いに表現を楽しんでいた。
食育
どの子も食べることに意欲的で、手づかみをしたりスプーンを使ったりして、自分で食べることを楽しんでいた。中には、お椀を持って、スプーンを使ってこぼさないように上手に食べる子もいる。自分で食べようとする姿をしっかりと認め、「おいしいね」「上手に食べられるね」などと声をかけ、楽しい雰囲気の中で食事ができるようにしていった。