食事
4月当初からスプーンや手づかみで意欲的に食べる姿が多かったが、中には保育者が食事をスプーンで口元まで運ぶのを待っている子もいた。保育者が手を添え、一緒にスプーンを使うなどして関わっていくと、次第に自分でスプーンを使って食べる姿がみられるようになった。全部食べることが出来たり、苦手な物を食べることが出来た時は、「おいしかったね」「すごいね」と声掛けをし、その姿を十分に認め、更なる意欲に繋がるように関わっていった。
排泄
喜んでトイレへ行く姿が多く、秋頃から段々と排尿出来る子が増えた。中には排便もする事が出来る子もいた。排尿や排便ができた時は職員間で伝え合い、クラス全体で「できたね」と褒めたり、保護者の方にも伝えるなどして、園でも家庭でも、出来た事の喜びを共有していった。
健康
春から秋頃までは、感染症などで体調を崩す子が多かったが、冬頃から落ち着き、鼻水や咳は出るものの、元気に登園する姿が増えてきた。気温の変化などに注意し、室温の調節や衣服の調節を行っていった。また、こまめに検温も行い、一人ひとりの体調に気を付けていった。
睡眠
4月当初は新入園児が多かった事もあり、不安からか、なかなか落ちついて入眠することが出来ない子が多かった。保育者が側で背中をさすったり、歌を歌ったりし、安心出来るよう心掛けていった。6月頃からは段々と一人寝が出来る子が増えてきた。あそびに夢中で入眠までに時間がかかる子もいたが、その子が眠くなったタイミングで午睡に誘うなどして対応していった。
身体発達
4月は歩行が完成していない子も多くいたが、しっかりと歩く事が出来るようになった。体力も付き、長距離での散歩も楽しめるようになってきた。一人ひとり歩幅が違うため、誘導ロープを握って歩く並び順に配慮していった。秋頃からはパズルに興味があり、繰り返し楽しむ姿が見られた。初めは6~8ピースのパズルを楽しんでいたが、段々と20ピースのパズルに挑戦する子が見え始め、自分の力だけで完成させることが出来る子もいた。分からないところは保育者と一緒に完成するまで取り組んでいた。
情緒
友だちと関わって遊ぶ子が多くなり、気の合う友だち同士で遊ぶ姿が見られるようになったが、思い通りにならないと友だちを叩いてしまったり、泣いたりして訴える子がいた。お互いの気持ちを受け止めながら、思いを代弁したり仲立ちをし、関わりを楽しめるようにしていった。
言葉
喃語で思いを伝える子が多かったが、次第と言葉でのやり取りが増えていった。子どもたちの言葉に耳を傾け、一緒に会話するなどし、言葉でのやり取りの楽しさを伝えていった。