食事
4月当初は、新しい環境に慣れず、離乳食の時間に涙が出る子もいた。保育者が抱っこをしたり、膝の上に座ると落ち着いて食べられる姿もあった。時間をずらしながら一対一でゆったりと関わり、安心して食事に向かえるようにした。ミルクの味や哺乳瓶に慣れず、ミルクが進まない子もいたので、無理強いはせず、スプーンで少しずつ慣らしていった。
排泄
便が出て、沐浴室にシャワーをしに行くと、不安になり涙が出る姿があった。「大丈夫だよ」「きれきれしようね」などと優しく言葉をかけながら、素早くきれいにし、きれいになった心地よさを知らせていった。
健康
新しい環境で疲れが出て、熱が出たり、胃腸炎になったりする子がいた。いつもより熱が高めだったり便がゆるかったりと、いつもと違う様子があれば、こまめに検温をし、体調管理に気付けるようにしていった。
睡眠
慣れない環境で、短時間で目が覚めたり、抱っこから布団に降ろそうとすると、不安で涙が出る子がいた。一人ひとりの生活リズムに合わせて、ゆったりと関わり、落ち着いた環境の中で眠れるようにしていった。
身体発達
ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きで探索活動を楽しむ。寝返りを繰り返して保育室を移動する子や、一人歩きが出来そうな子もいたりと、発達段階に幅があるので、保育室の仕切りなどを開放し、広いスペースを設け、それぞれが伸び伸びと身体を動かして遊べるようにしていった。
情緒
眠たくなったり、お腹が空いたりすると、大きな声で泣き、訴える姿がある。また、時々思い出したように涙が出る子もいた。それぞれの気持ちを汲み取り、不安な気持ちを受け止めながら、優しく抱きしめ、欲求を満たしていった。
言葉
機嫌良く遊べる時間が増え、月齢の小さい子は「あーあー」「うーうー」など、喃語を発して遊ぶ姿があった。また、月齢の大きい子は、保育者の言葉を理解し、“ばんざい”や“バイバイ”など言葉と仕草が一致する子もいた。子どもの発する喃語をゆったりと受け止め、優しく言葉を返していった。