食事
食事の時間を楽しみにし、スプーンや手づかみで意欲的に食べる子が多かった。また、空っぽになった皿を保育者に嬉しそうに見せおかわりを要求する子もみられた。苦手な食材を「いらない」と主張したり、見た目で避けているおかずがあったりする子には、「どんな味かな?」「○○が入ってるよ」などと、少しでも興味が持てるように声掛けをしていった。一人一人の体調や様子に合わせ、食べたい思いに寄り添いながら無理なく食べ進められるようにしていった。
排泄
朝や夕方のパンツ交換では、友だちがトイレに行く姿を見て自分からトイレへ向かったり、パンツ交換に向かったりする子がいた。自分でズボンの着脱をしてみようとする子も多かった。また、保育者の側にきて股を抑えたり、「出た」と伝えたりして排尿や排便があったことを知らせる子がいた。トイレで排尿できた時や、知らせることができた時は、次の自信や意欲につながるよう、喜びに共感し、十分に認めていった。
健康
咳や鼻水が出る子がいた。鼻水が出たときは、こまめに拭き取り、気持ちよく過ごせるよう配慮していった。食事前の手洗いでは、保育者の声掛けが無くても見通しを持って進んで手洗い場へ向かう子がいた。洗い方を伝えたり、「きれいになったね」などと清潔になる心地良さを感じられるよう声をかけたりして、自然と習慣づくようにしていった。
睡眠
布団に横になり、保育者が側で優しく声をかけたり、背中をさすったりすることで安心して入眠する。中にはなかなか眠くならず遊んでいる子の姿もみられたが、一人一人のタイミングで入眠できるよう声をかけたり、背中をさすったりしながら落ち着いた雰囲気をつくっていった。
身体発達
手先を使った遊びが好きで、粘土やシール貼り、ブロックで集中して遊ぶ姿があった。子どもたちの発達に合わせて玩具を入れ替え、遊びを広げていった。天候の良い日にはテラスや園庭に出て戸外遊びを楽しんだ。一人で一番低い鉄棒やその次に高い鉄棒にぶら下がることができる子がいた。友だちの姿を見て挑戦してみようとする子や、どれだけの時間ぶら下がっていられるかを保育者に数えてほしいという子もいた。危険の無いよう側で見守りながら、意欲的な姿をしっかり褒めていった。
情緒
友だちと同じ玩具や絵本が使いたいという思いから、玩具の取り合いになる場面もあった。「かして」「つかってるよ」など自分の思いを言葉で伝えたり、身振りや表情で訴えたりする姿があったので、安心して思いが表現できるような関わりを心掛けた。必要に応じて代弁したり仲立ちをしたりして、安心して玩具の貸し借りができるようにしていった。
言葉
子ども同士での会話や、保育者との会話を楽しんでいた。月齢の大きい子は、「いらっしゃいませ」「赤ちゃん、ごはんつくるね」などと、お店屋さんやお母さんの役になりきってごっこ遊びを楽しむ姿があった。また、月齢の小さい子は保育者の言葉を真似たり、絵本のなかに出てくる動物や食べ物の名称を言葉にしたりしていた。子どものつぶやきを大切に受け止め、応答的なやり取りから会話の楽しさを感じていけるようにしていった。