健康
排泄後や食事前の手洗い、食後の歯磨きなどは、保育者からの声かけがなくとも自分からすすんで行えるようになってきた。できたことをしっかりと褒め、それを聞いた他の子どもたちが後を追って行動できるような声かけをしていった。
咳や鼻水の症状のある子が多くあった。前日や登園時は元気に遊んでいても、急に高熱になることがあったため、遊びや食欲などの様子に変化がないか保育者同士での連携を密に図っていった。また、与薬依頼が複数名ある日が続いたため投薬ミスのないよう、しっかりと声に出して氏名や服薬時間を確認し合った。
人間関係
初めての発表会を終えて、歌や踊り、劇を友だちと一緒に演じきった満足感や自信を得ることができた。その経験が後押しして、自分の気持ちを言葉でしっかりと友だちに伝えようとする姿が見られるようになったが、上手く伝わらずトラブルになりそうな場面も多くなった。一人一人の気持ちをしっかりと受け止めて、時には代弁をしながら、仲立ちをしていった。
休んでいる友だちに気がつくと「○○ちゃんが来ていないよ」「会いたいね」などと話をしたり、イスとりゲームでは「がんばれ!」と勝ち残っている友だちに声援を送ったりと、関心が深まっていく様子がうかがえた。
環境
セロハンテープやハサミなどを使って様々な製作に取り組み、保育者は必要に応じてそっと手を添える程度で、子どもたち自身が作り上げられるように準備を行った。絵本や紙芝居を楽しみながら風習を知り、この季節ならではの装飾を作って楽しんでいた。
バイキング給食でテーブルやイスが保育室から運び出される日には、巧技台や三角マットなどを用意して、室内でも体を十分に動かして遊ぶことができるようにしていった。
言葉
かるたやぬり絵を楽しみながら、休日の出来事や好きなキャラクターについて話すことを楽しんでいた。時系列をしっかりと捉えはじめ、「昨日」「今日」「明日」の言葉を使い分けて会話を楽しんでいた。
言葉の発達の著しい子と緩やかな子とで差はあるが、どの子も自分なりの言葉で思いを伝え、話すことが楽しいと思えるような声かけを心掛けた。
表現
絵本や紙芝居を観てクリスマスや正月へのイメージを膨らませていった。ツリーの絵では、友だちが色付けしたケント紙を使ったもみの木や、金色の星で楽しみに待つ思いを表現した。また、カードやケーキを製作しながら、家族やきょうだいへプレゼントしたいと話すなど、作品にもその優しさがあふれていた。
食育
食器が軽く、小ぶりになったことで持ちやすくなった。汁や和え物などがすくい上げ易くなったため、食べこぼしもなくなった。しっかりと褒めて楽しくきれいに食べることができるように努めた。
苦手意識の強い食材も、一口でも多く食べることができるように、どんな味がするのか、どんな栄養になるのかなど興味が持てるような声かけをしていった。