食事
完了食に移行したことで、より意欲的におやつや給食を食べる姿が見られた。好きな物から手づかみで食べ進め、お椀を両手で抱えて汁物も一人で飲んでいる。おかきや揚げ物なども、しっかりとかみ砕いて味わって食べている。「おいしいね」「もぐもぐ上手だね」などと声をかけ、楽しい食卓になるようにしていった。
新入園児も喜んで初期食を食べている。慣れるまでは保育者の膝の上で食べていたが、ベビーチェアに座って対話を喜びながら食べている。
排泄
まだ排尿や排便したことを発信する姿は見られないが、紙パンツの交換に誘うと保育者につかまって、ズボンや紙パンツから自分で足を抜いたり、穴に通そうとしたりする姿が見られ始めた。「きれいにしようね」「気持ち良くなったね」などと爽快感を伝えていった。
体調が崩れると排尿量が著しく減少する子があったので、不調の兆しを見過ごさないよう細目にチェックを行っていった。
健康
湿度や気温の激変でどの子も体調を崩しやすかった。誰かに咳・鼻水の症状が出ると瞬く間に他の子どもたちにも症状が出始めるなど、抵抗力の低さや感染力の強さを感じた。町の方針もあり、新型コロナウィルスとの区別が難しいため、新たな症状を認めた時には医療機関を受診いただくようお願いをしていった。
睡眠
体調によって、午前睡をしたり、小刻みに目覚めてしまったりすることがあった。一人一人の体調に合わせてしっかりと体を休めることができるように対応していった。体調の良い日の睡眠リズムは安定していて、優しく背中をさすったり、子守唄を歌ったりするとすぐに入眠し、まとまった時間ぐっすりと眠っていた。
新入園児は睡眠リズムが皆と違い午前睡や夕寝をする必要があったので、スペースを確保するなど、快適に眠れる環境作りをしていった。
身体発達
匍匐前進やつかまり立ちが長く続いているがなかなか一人立っちや歩行に意欲が向かない子や、1歳を大きく過ぎてもつかまり立ちができない子など、ゆっくりとした発達の子どもたちが、楽しみながら全身を動かして体幹を養ったり、意欲が高まったりできるように保育者間で意見を出し合いながら遊びの環境を構成していった。また、できるようになったことを保護者の方と伝え喜び合いながら日々の保育を重ねていった。
情緒
保育者を独占したい気持ちから泣いてアピールをしたり、友だちを押しのけようとしたりする姿も見られるが、小さな新入園児を優しく見つめたり、体に触れたりと友だちとのかかわりを喜んでいる姿も見られる。一人一人が安心して遊んだり、良質の睡眠をとったりできるよう、思いを受け止め丁寧に関わっていった。
言葉
好きな物を見つけると「ぶっぶ」「まんま」などと言葉で伝える姿が見られるようになった。また、喃語で一生懸命保育者に話しかけたり、読み聞かせに耳を傾けたりと言葉への興味関心が深まっていると感じた。単語や喃語に込められた思いを汲み取り、「消防車だね」「ご飯食べようね」などと丁寧に答えたり、絵本を楽しんだりしながら、芽生え始めた言葉への興味・関心を大切にしていった。