健康
衣服の着脱や調節などを自分でやろうとする子が増えてきたため、体感や体調に合わせ必要に応じて声を掛けるようにした。身体測定では背が伸びたことを喜び、友だちと背比べをしたり、大縄を二人で跳ぶ時に背が高い方が後ろに並んだりして意識する姿も見られた。給食では、自分が食べられる量や物が分かるようになったため、事前に減らせるよう保育士に伝えることと、一口は食べてみようとすることを約束とした。苦手意識が強かった子も量が減ることで食べてみようとし、残食が減ってきた。
人間関係
ルールのある遊びや集団遊びの中でルールや約束事が統一されてきたことで、守ろうとする子や遊びを仕切ろうとする子が増えてきた。構成遊びでも、協力したり役割を分担したりするようになり、子どもたち同士でやり取りしながら遊びを発展させていた。その中で意見が食い違ったり、話を聞き入れてもらえなかったりすることもあるが、必ず互いの主張を聞くようにし、様々な意見や状況があることを伝えていった。
環境
使ったものを片付けてから次の遊びに行く習慣が身につきつつある。出しっぱなしにしてしまうと次に使うとき困ること、使い方を誤ると壊れたり危険に繋がったりすることを繰り返し伝えていった。また、進級に向け自分たちが使ったものや部屋を綺麗にしてから次のクラスへ引き渡すようにし、雑巾がけや棚拭きなどを行った。共同で使うものや場所を整理整頓することの大切さを知り、意識して片付けられるよう促していった。
言葉
生活に必要な言葉が分かるようになり、書いたり読んだりできる子も増えてきた、しかし、話が耳に入らなかったり、理解できなかったりすることもあるため、その都度意味や理由を伝えるようにした。関わりの中でも言葉のやり取りも増えたが、相手にとって嫌な言葉や言われたくないことがあることを伝え、言葉の使い方や状況なども知らせていった。また、順番、人数、回数、時間なども保育士が意識して声に出すようにし、こともたちの中でも意識できるよう工夫した。
表現
ひなまつりでは、和紙を格子編みして着物を作る制作を行い、紙を通す順番や色の組み合わせを考えながら取り組んでいた。遊びの中でも制作を自由に楽しめるよう、折り紙や様々な紙、素材を用意しておいた。また、忍者修行として大縄跳びや箸を使った遊びをし、自分ができるようになったことが分かるよう一人ずつにカードを作った。子どもの様子に合わせ、一対一で成果を褒めたり指導したりできるようにし、試験と称して保育士の前でできるようになったことを披露する時間を作った。すると、子ども達も意欲的に取り組み、合格して褒められると喜んでいた。