健康
3月に入ってからも新型コロナウイルスによる感染拡大のニュースが後を絶たない中、クラスでは胃腸炎が流行し、嘔吐・下痢の症状が出る子が多く見られた。食事前や戸外遊び後の手洗いを徹底し習慣づけると共に、保育室や玩具の消毒、汚物処理やこまめな換気を行うなどして、感染防止に努めた。また、一人ひとりの健康状態を把握して、毎日の検温を欠かさず行い、家庭との連携を図りながら各々の体調に合わせて無理なく過ごせるよう配慮した。また、排尿の回数が減り、1回の量が増えるようになったことで、「おしっこ出た」・「オムツ替える」など、排泄を知らせる姿が見られるようになった。
人間関係
保育者や友だちと進んで関わろうとする姿が見られ、言葉でのやり取り・触れ合いが増えるようになってきた一方で、友だち同士、玩具や場所の取り合いになることもあった。怒って言い争っていたかと思うと、急に笑い出したり、譲り合ったりする姿も見られたため、保育者は近くで様子を見守った。また、気持ちが不安定な時などに、保育者に「抱っこして」と甘える姿や、友だちを押したり、ひっかいたりと、手が出ることもあったため、その都度、子どもの気持ちを受け止め、楽しめるような声掛けや、遊びに誘うなどして対応していった。
環境
天気の良い日は、園庭の状態に応じて戸外に出て遊んだり、全員が保育者や友だちと手を繋いで歩けるよう4~5人ずつ交代で散歩に出かけたり、公園に出かけ思い切り走ったりと、なるべく体を動かして遊べる機会を増やすよう心掛けた。また、2歳児クラスで遊ぶ機会を設けることで、進級への期待が持てるよう異年齢児との関わりを大切にしながら、天気が悪い日でも気分転換をして楽しめるよう配慮した。また、身の回りのことが自分でできるよう、自分の靴下の出し入れに加え、個人のマークを付けた物干しハンガーを用意したことで、自分の帽子を外したり、取り付けたり出来るようにし、自分でやってみたいという気持ちと指先を使う作業が同時に養えるよう工夫した。
言葉
興味のある絵本や紙芝居を保育者と繰り返し見ることで、言葉に興味を持ったり、言葉を習得したりして、発語に繋げていった。絵本や紙芝居のセリフを全部覚え、長い文章でも文字通り言える子もいた。また、月齢や個人差による言葉の発達の差は見られるものの、保育者が手遊びや歌を一緒に歌うことで、聴くだけでなく、歌の一部を歌えるようになる子もいたため、ゆっくりと分かりやすく楽しみながら歌うよう心掛けた。また、摸倣遊びの中で、「いらっしゃいませー、何にしますか~」など、大人の言葉やテレビなどの言葉を再現していることが多いため一緒に遊びに加わることで、言葉のやり取りを楽しみ使い方をさりげなく伝えていった。
表現
春らしい花やちょうちょの制作をタンポやシールを使って取り組んだ。画用紙に、好きな色の絵の具にタンポを着け、一回ずつ丁寧に押したり、塗りつぶしたりして、それぞれ楽しんでいた。また、好きな色のちょうちょ型の画用紙を選び、シールを自由に好きなだけ貼り、出来上がった作品を飾った際、自分のマークを指差し、「見てみて~、○○ちゃんのこれだよ!」と、保育者や保護者に自分の作品を見てもらうことに満足していた。体操では、曲が流れると自ら曲に合わせた振り付けをし、保育者や友だちと一緒に体を動かすことを楽しんでいた。ままごとのフライパンやピタゴラスなどの玩具を組み合わせ、ピザを焼くなど見立て遊びの幅も広がっている。