健康
手洗いをわざと忘れた振りをしていたものの、小学生になる意識を持ち一つひとつの生活面に気が向くようになる。友だちと爪用のブラシを用いて丁寧に洗う姿もあった。上履きやハンカチの使い方も理解してはいたが、途中で飽きる子もいた。
散歩では坂を上ることが多く、疲れた声も聞かれたが友だちと会話をし「余裕!」と言って歩いていた。小学校見学や遠足で、鉄棒や跳び箱をしたことをきっかけに園でも熱心に遊ぶ姿があった。失敗もくじけず、そんなこともある・もっとできるかもと前向きに声かけをし合いながら楽しんでおり、心の強さを感じた。
環境
公園にポケット図鑑を持っていき、春の自然を細かく探した。テントウムシや蝶を愛で、観察して種類を調べていた。触るのに抵抗のある子が多くよく逃がしていた。また、花にも関心強く、保育園の花壇や公園の花を見てその季節に咲く花や匂いを感じ覚えていた。
ホールで過ごした2週間、他クラスも使うことを考えて年下の子が来た時を想像するように声をかけた。片付けが曖昧になることもあったが一日の振り返りで問いかけると次の日は意識するようにした。また、ひよこ組や裏庭でじっくりと遊び園の様々な場所に楽しみを持っていた。
交通安全についても散歩時にクイズにしたり、実際にやってみたりしながら伝えていった。小学校は子どものみでの登校になる為安全第一を心掛けてほしい。
言葉
秋から大切にしてきたぽかぽか言葉をテーマにして制作をした。卒園に向けてと言ってしまっていたため、卒園にちなんだ挨拶のようなメッセージが多かったが、年下児や保育園への感謝が伝わってきた。トラブル時など感情的になっても悪い言葉は出なくなった。しかし煽るような言葉が出てきたため、言い換えながら関わり、気持ちを素直に言葉にする援助をした。
文字や数字への興味が以前より増した。数の迷路やお手紙交換を経て簡単な言葉や文が書けていた。書き順のあるドリルなどを置いておけばよかった。
人間関係
それぞれあと少ししか保育園にいられないことを理解していたからこそ言いたいことを言い合っていた。話し合いが難航した時も見守ってみると、全員が良い気持ちになれるようにアイディアをだして保育者に聞きに言ったり、一緒に考えてと助けを求めたりと子どもなりに状況打開をしようとしていた。お別れ会では異年齢交流があり、年下児からのメッセージをしっかりと受け止めていた。また、他クラスで食事をしたい子たちは時間にもよるが給食を運び、好きなクラスに行ってたべ、お世話もして満足気に戻ってきた。ぱんだ組とも同じ部屋・玩具で遊ぶとアドバイスをする姿、知識を見せる姿があり共に進級、進学の意識が高まった。
表現
乳児クラスと一緒にダンスを楽しんでいたため、新しい体操やダンスにも興味が湧き、音を聞いて気に入った曲で保育者や友だちと踊る事を楽しんだ。自作のダンスも続々と出てきて想像力を感じる。卒園式の歌を音程、テンポの確認、歌詞の意味の理解などをしながら自由遊び中も口ずさみ練習した。保育者がマイクを持っていると一人ずつ好きな所まで歌い抜けていくリレー方式の歌い方を楽しんでいた。リズムや伴奏に気持ちが入り練習中は大きすぎる声も出たが、優しくねと声をかけると、綺麗に歌い上げるようになった。