健康
就学の準備として、マスクの着用・ハンカチやティッシュの携帯をして過ごす。マスクは慣れていない児が多かったが、コロナ感染予防について理解しており、すぐに慣れていく。運動遊びや食事など活動によって適宜着け外しができるよう声掛けしていく。また、以前は、手洗い後の拭き方が雑になりがちで、手荒れをする児がいたが、ハンカチを使うことで丁寧に拭き取るようになる。洗濯や補充がされているか、子どもたち自身で気付いて清潔を保てるよう見守りや声掛けをしていく。
ドッジボールや氷鬼などで積極的に身体を動かして遊ぶ。中には寒さが苦手で、身を縮こまらせている児もいるので、保育者も一緒に身体を動かし、運動して身体が温まっていく心地よさを感じられるようにする。
人間関係
就学への気持ちの高まりとともに、卒園することを考えて、年下児に対しての思いも強くなってきている。自分たちが経験した楽しい遊びや活動を共有しようと、遊びに誘おうとする姿も見られる。年下児が遊びに加わりやすいよう、場面に応じた援助を行う。また、2・3歳児の午睡シーツの取り付けやサツマイモの栽培など、年長児として行ってきた活動を4歳児に引き継いでいけるようにする。
環境
梅の花が咲いていたり草が芽吹いたりする様子を見て、春の訪れを感じている。冬から春の季節の変化は捉えやすいので、積極的に園外に出てさまざまな自然に触れられるようにする。また、降雪の日から気温と天気を調べているので、季節の移ろいと気温の関連性に気付けるよう工夫する。
言葉
クラス全体で文字への興味が高まってきている。卒園文集の作成では、50音表を見ながら丁寧に書いたり、カタカナを使って書いてみようとしたりしている。また、自分の思いを手紙にして伝えようとする児も増えてきている。卒園が近くなり、周囲の人にさまざまな気持ちを抱いている様子が見られるので、文字や絵などそれぞれにあった方法で思いの表出ができるようにする。
表現
雛飾りの制作では、障子紙を使って張り子に挑戦する。細く切った厚紙を組んで卵型の土台を作り、立体の活動を楽しむ。球体を多方向から見て、紙を貼っていったり絵の具で色付けしたりしていくので、難しさを感じる児もいるが、立体ならではの面白さも感じている。ひな人形を立体で作ったことで、ぼんぼりなどの付属品も併せて立体で作ろうとする児もいる。イメージしたものを形にしていく楽しさを十分に味わえるように、素材や道具を豊富に準備しておく。