食事
献立がカレーライスの時は、やや大きめの器に盛り付けしてもらい、自分でスプーンを使い、混ぜて食べる。難しい子は保育者が手を取り、混ぜ合わせ仕方を伝える。器に手を添えることや食具の下手持ちの仕方を丁寧に伝えている。「自分でやった」との達成感から「できたよ」と保育者に報告する子が多い。食べこぼしが少なくなり、献立によってはエプロンを使用せずに喫食する子が増えている。
睡眠
肩の出ていない肌着の子は、保育者に見守られ、自分で上衣を着脱し、たたんで午睡の身支度をしている。保育者に優しく身体を撫でられて入眠する子もいるが、好きな人形や絵本を持って一人で入眠する子もいる。どの子も安心して身体を休ませることができる環境を整える。「寒い」「もっと寝たかった」と起床を嫌がる子は、気持ちの切り替わるように声掛けを工夫したり、落ち着ける場所を確保したりして、無理に起こすことのないように配慮する。室内の調光や換気・加湿などにも配慮する。
排泄
サンダルを履いてトイレに行き、排尿する子が増えている。出来る子には、便器前に行ってからパンツやズボンを足首まで下ろすことを伝える。サンダルの後片付けや手洗いを丁寧に行う。保育者に見守られ、安定して立位で紙・布パンツを履けるようになる。日中布パンツで過ごす子は、防水シーツを敷いて午睡するようになる。排泄の時間は焦らせず、じっくり取り組めるようにする。
健康
くしゃみと共に多量に鼻水が出る子がいるが、大きく体調を崩すことなく健康に過ごしている。うがいが定着して、外から帰ったら進んで手洗い・うがいをする。皆が触れるゴミ箱の蓋の開閉は保育者が行い、手に触れる場所はこまめに消毒するなど衛生面への配慮をする。
身体発達
衣服の着脱を意欲的に行う子が多い。ボタンやファスナーを自分でしようとしたり、友達の着脱を手伝ってあげようとしたりする姿が見られる。戸外では、アスレチックに挑戦しようとする子が多く、成功すると達成感から保育者に報告して喜ぶ。子ども同士の手繋ぎで歩ける子がいるが、子どもの歩調が合わずに転倒することもある。身長差なども考慮して、繋ぎ相手を見極めるようにする。
情緒面
さまざまな場面で、「おにいさんだから」「おねえさんだから」と頑張りが見られ、進級に向けて、意識の高まりが感じられる。豆まき遊びでは鬼への恐怖心から、保育者の背後に隠れる子もいるが、5歳児クラスとの交流を楽しむ姿も見られる。しばらく、鬼の存在を意識する様子がある。子ども同士で思いを膨らませて共有し、ごっこ遊びを楽しむ姿が見られるので、十分に遊びを満喫できる時間や場所の確保をする。
言葉
身近な花の名前を覚え、散歩中に「スイセンだよ」と指を差して保育者に知らせる。休み中に家庭で料理の手伝いをした事を、「ママと作った」「おいしかったんだ」「先生も食べていいよ」と表現豊かに話す。話を聞いていた他の子も会話に加わる事もあるので、思いに共感して会話の広がりを楽しんでいく。